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食事の悩みQ&A<栄養士監修>

最終更新日 2023年8月15日

食事の悩みQ&A<栄養士監修>

おやつはどうやってあげたらいいの?

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【おやつは必要?】
子どもは成長するために大人より多くの栄養が必要ですが、体も小さく、胃袋も小さいため、3回の食事では摂りきれません。
おやつは軽食のような感覚で、栄養を補うものとしてとらえましょう。
【おやつをあげるタイミングは?】
3回の食事を決まった時間に食べるようになってから、食事の合間の時間に追加しましょう。
1~2歳児は午前と午後に1回ずつ、3~5歳児は午後1回が一般的です。
【おやつの量はどれぐらい?】
1~2歳児のおやつは水分とおやつの組み合わせで1回90キロカロリー、食事の10分の1が目安です。
1~2歳児は満腹感が得られるまで食べる傾向があります。水分が多い牛乳や果物などと組み合わせるといいですね。
【気になる砂糖について】
飲料水に含まれる砂糖の量を角砂糖で計算してみると、砂糖が沢山入っていることがわかります。
1日の砂糖摂取量の目安は、大人が角砂糖2個分、1~2歳児は角砂糖1個分です。
・炭酸飲料水500ミリリットルは、角砂糖約15個分
・フルーツ飲料水500ミリリットルは、角砂糖約14個分
・スポーツ飲料水500ミリリットルは、角砂糖約9個分
・天然水果物味500ミリリットルは、角砂糖約7個分
・野菜ジュース200ミリリットルは、角砂糖約4個分
・乳酸飲料65ミリリットルは角砂糖約4個分
砂糖の摂りすぎは、虫歯になりやすくなるだけではありません。
他にも、肥満の原因、疲れやすくなる、イライラしやすくなるといった影響もあります。

よくかんでたべない

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【子どもが食べる様子をよく観察してみましょう】
・ゆっくり食べていますか?
大人が食べさせている時は、お子さんがしっかり口を動かして食べていることを確認してから次のひとさじをいれるようにしましょう。
・食べ物の形状は、お子さんの発達に合っていますか?
固くて細かいものは、噛まずにまる飲みしてしまいます。
まずは柔らかくして大きいサイズのものを奥歯でしっかり食べる練習をしましょう。
・かじりとる体験も大切
かじりとりできる大きさのパンやおやきなどを前歯でかじりとる体験をすることで、一口量を覚えます。
噛むのも上手になるのでおすすめですよ。
【奥歯が使えるようになるまでは食べにくい食材】
・きのこ、いか、たこ、ちくわ、かまぼこなどの練り製品といった弾力のあるもの
・薄切り肉、葉物野菜、レタスといった繊維が強いもの
・きゅうり、りんごといった固いもの
食べにくい食材は、小さくする、一口に切る、少し加熱するなど調理の工夫をすると良いですね。
【噛むといいことが沢山あります】
・歯並びが良くなる
よく噛むことであごの骨が強く大きく育ちます。あごの成長は、良い歯並びにつながります。
・唾液の分泌が増える
唾液は、消化吸収を助けるだけでなく、カルシウムと結びつき、歯を強くしたり虫歯の予防につながります。
・脳を発達させる
噛むことで脳の血管が刺激され、判断力、集中力、記憶力などに関わる前頭前野や海馬が活性化されます。
・食べすぎを防ぐ
よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べすぎを防ぎます。
・表情が豊かになる
よく噛むことで顔の筋肉が発達し、顔の表情が豊かになります。
噛むことは、体にも脳にもいいことがたくさんですね。
大人が一緒に食事をして「もぐもぐ」と口の動きを見ることで、子どもも噛むことを覚えていきます。

好き嫌いをする

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【好き嫌いの原因】
・感覚的なもの
苦味や酸味は、子どものうちは本能的に避けようとする味です。
かたさや大きさ、種や骨があって食べにくい、繊維が多くて噛み切れないものも苦手につながります。
色や形状などの見た目も影響しやすいです。
・過去の経験
「熱かった」「酸っぱかった」「お皿を落として叱られた」などの過去の経験が原因になることもあります。
【好き嫌いを減らすには】
・食べやすくなる工夫をする
手に持ちやすい形や一口で食べやすい大きさにする。
苦手な食材を星やハートの型でくり抜く。
カレーやハンバーグなどの好きな料理に混ぜる。
お気に入りのキャラクターがついた食器や食具を使う。
肉や魚がパサパサする時はとろみをつける。
・楽しい食事の雰囲気作り
苦手な食材を少しでも食べることができたら「食べられたね」「やったね」と沢山褒めてあげましょう。
自信につながります。家族揃って楽しく食事ができると良いですね。
・買い物や料理の手伝いを一緒にする
「新鮮でおいしそうだね」「遠くの県から届いたんだって」と、買い物に行って親子で会話を楽しんだり、
自分が料理に関わることで「食べてみよう」というきっかけにつながります。
・野菜の栽培をしたり、絵本を見たりする
自宅で野菜の種や苗を植えて育てるのもいいですね。水やりなどのお世話をすることで愛着がわき、生長や収穫を楽しみにできます。
野菜や食事がテーマの絵本を親子で読んでみるのもおすすめです。
苦手な食材を食べさせることにこだわらず、「食事が楽しい!」といった気持ちを育んでいきましょう。

自分から食べてくれない

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【食べることに興味や意欲がない】
・生活を見直してみましょう
食事と食事の間は時間をあけましょう。
おやつの食べすぎに気をつけましょう。
体を動かしてたっぷり遊びましょう。
食が細いのであれば卒乳を考えても良いでしょう。1歳を過ぎたら哺乳瓶からコップに切り替えましょう。
・大人も一緒に食事をしましょう
パパやママがおいしそうに食べているのを見ると、「食べてみようかな?」という気持ちになります。
楽しい雰囲気が「食べることは楽しいこと」というポジティブなイメージにつながります。
・様々な角度からアプローチしましょう
一緒に買い物に行く、食べ物の絵本を見る、調理の手伝いをしてもらうなど、
「食」について興味が持てるような工夫をしてみましょう。
【自分で食べようとしない】
・手づかみ食べのすすめ
スティック野菜やパン、バナナなど、食材をつかみやすい形状にカットする。
汚しても叱らないでください。
ぐちゃぐちゃにしたり、口に入れたり出したりしているのは、食べ方や食べやすさを探っているのかもしれません。
時々、介助しながら見守りましょう。食べ物を口に運ばず、遊び始めたら「ごちそうさま」にします。
・大人は子どもの正面に座るようにしましょう。大人の食べ方を見て真似ることができます。
・お気に入りの食具や食べやすい形の食具を選びましょう
子どもの気に入った食具を選ぶと、食事が楽しみになります。
縁が高くなっている食器や握りやすい太さのスプーンなど、子どもが扱いやすく、食べやすい食具を選びましょう。
【食事の介助をする時は】
スプーンを口の中まで入れず、下唇にスプーンのボール部分がつくようにしましょう。
子どもが自分で食べようとすると、これに上唇をかぶせてくるようになります。
この繰り返しが、口を閉じて食べたり飲んだり、口の中にものを運んだり、咀嚼することにつながっていきます。

食べ方にムラがある

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【食べムラの原因】
生まれたての赤ちゃんから1歳ごろまでは成長に必要な栄養量が多く、食欲が高まります。
しかし、その後は成長速度が緩やかになるため食欲が落ち着き、食べ方にムラが出てくることがあります。
また、味がわかるようになり、「食べる」「食べない」を表現できるようになったということは成長の証でもあります。
【1食で考えない】
小さいうちは「1食でバランスよく食べる」ことは難しいです。
「1日」「数日」単位で、主食、主菜・副菜をバランスよく食べられるよう調整できるといいですね。
食事の準備は、毎食なるべく主食・主菜・副菜を揃えましょう。
【たくさん食べたり、昨日食べていたものを急に食べなくなったりするのはなぜ?】
・お腹が空いていない、今は食べたくない
公園で遊んだり、散歩に出かけたりして日中の活動量を増やしましょう。
おやつは量を調節し、食事の2時間前には終わるようにしましょう。
・食事に気持ちが向いていない
気分を変えるのも効果的です。
食べさせる人をかえる、食べる順番をかえる、好きなものと一緒に食べてみるなどの小さな変化で食べてくれることもあります。
また、盛り付ける量を少なめにすることで「これぐらいなら食べられそう」と食べ始め、完食することで「全部食べられた」という達成感が得られます。
・食べたいと思っていたものと違うものが出された
「今日は○○が食べたいな」という気持ちがあるのは大人も同じです。
完食することにこだわらず、たまには早めに切り上げてしまうのもありかもしれません。
食べる量や速さ、好みは個人差が大きいものです。食べる時期、食べない時期を繰り返して、少しずつ一定量を食べられるようになっていきます。
バランスよく食べ、元気で、身長と体重がその子なりに増えていれば大丈夫。焦らず、気長に見守っていきましょう。

遊び食べをして困る

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【お腹は空いていますか?】
おやつを食べすぎていたり、体を動かして遊ぶ機会が少ないと、時間になってもお腹が空きません。
生活リズムを整えることで、お腹が空いてしっかりと食事ができるようになります。
【環境を整えてみましょう】
テレビを消す、おもちゃを片付けるなど、食事に集中できる環境を整えてみましょう。
「○○が終わったら、ご飯にしようね」など、子どもが見通しを持てるような声かけをするのも効果的です。
そして大人も一緒に食事ができると良いですね。食事の時間が楽しい時間になります。
【席を立ったらごちそうさま】
座って食べることを習慣づけましょう。席を立ったら追いかけて食べさせず、片付けましょう。
毎日積み重ねることで習慣づいていきます。
【ぐちゃぐちゃ、ポイポイするのには意味がある】
「食べ物に手を入れてぐちゃぐちゃにする」「食べ物をわざと落とす」などの行動は困りますよね。
この時期の子どもは、目の前にあるものは何でも触って自分で確かめようとします。
大人にとっては行儀のわるい行動に見えるかもしれませんが、子どもが遊び食べをするのは成長過程において自然なことです。
大きなエプロンやシリコン製のマットを使ったり、テーブルの下にシートを敷いたりして汚れてもよい環境を作り、掃除を楽にする方法を考えましょう。
子どもが集中できるのは10~20分程度と言われています。食事の時間も子どもの様子を見て、集中できなくなったら切り上げましょう。
遊び食べはいつか終わります。子どもの成長をおおらかな気持ちで見守れると良いですね。

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このページへのお問合せ

港南区福祉保健センターこども家庭支援課

電話:045-847-8410

電話:045-847-8410

ファクス:045-842-0813

メールアドレス:kn-kodomokatei@city.yokohama.jp

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