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リハビリテーション部の紹介

私たちは、リハビリテーションを通して、すべての人の生活する喜びに貢献します。

最終更新日 2025年4月1日

リハ科医師とリハ部スタッフ

組織目的

TEAMリハビリテーション部
"Together, Everyone, rehabilitation department to Achieve More"
みんなで、一緒に、より多くのことを達成するリハビリテーション部となることを目指します。

行動基準

人を大切にします

患者さんの立場に立脚します

私たちにとって最も大切な存在は、患者さんです。私たちの全ての活動は、患者さんの笑顔のためにあります。私たちがものを考える時には「患者さんの立場」に立って考え、「それは患者さんに何をもたらすのか?」「それは患者さんの要望に応えているのか?」と患者さんの身になって検討し評価します。
組織体制づくりも、運用計画も、最終的に患者さんに対してどのような変化をもたらすのか、ということを意識しつつ取り組みます。

個人と部がともに成長発展して、成果を分かち合える組織になります

部門運営の主役は、人です。リハビリテーション部にはたくさんの職員がいます。その一人ひとりが、プロフェッショナルとしての仕事を通じて人間力を高め、誇りと自信を深め、お互いに感謝し、活躍できる組織をつくります。

真摯さにこだわります

部のあり方、診療姿勢、職員一人ひとりの考え方など、あらゆる活動において「真摯であること」にこだわり、信用と信頼を築きます。

概要

勢いのある若手から卓越したベテランまで、層の厚いスタッフが在籍しています。
職種 人数
理学療法士 40人
作業療法士 34人
言語聴覚士 11人
公認心理師 2人

施設基準
脳血管疾患等リハビリテーションⅠ
運動器リハビリテーションⅠ
呼吸器リハビリテーションⅠ
廃用症候群リハビリテーションⅠ
心大血管疾患リハビリテーションⅡ

特徴

リハビリテーション治療

理学療法

患者さんの動ける可能性に挑戦しています。

入院早期より様々なプログラムを提供し、より活動的な生活の獲得を目指しています。

作業療法

自分らしく生活するための支援をします。

手と脳の機能改善に着目し、生活の中で使える手の習得を目指しています。

平成27年度から脳卒中後の上肢機能集中訓練短期入院(YOKOHAMA SPIR-IT for Hand)を実施しています。

詳しくはHANDS療法(HANDS:Hybrid Assistive Neuromuscular Dynamic Stimulation)をご覧ください。

言語聴覚療法

話すこと、食べることを大事にしています。

心理療法

心に寄り添い、脳を活性化します。

充実した施設

広々とした訓練室や中庭があり、明るい気持ちでリハビリができます。

実績あるチーム医療

回復期リハビリテーション病棟の在宅復帰率は、例年80%を上回っており、令和6年は87.6%でした。

支援チーム

支援チームがリハビリテーション診療を支えています。
令和3年度からリハビリテーション部全体の取り組みとして多職種による支援チームを位置づけ、各患者さんの担当セラピストやそのチームの側面支援を開始しました。支援チームには、リハ部内の安全管理運用を支える管理支援チームと患者さんの課題解決に特化した診療支援チームがあります。いずれのチームも、より安全で、より早い機能改善を目指して支援チームが積極的に活動しています。
管理支援チームは、安全管理支援と機器管理支援の2チームで、それぞれの管理を担当する係長とPT・OT・ST心理部門の運用担当セラピストで構成し、病院内やリハ部内の安全管理の運用に合わせた年間計画で活動しています。
診療支援チームは、現在、シーティング診療サポートと高次脳機能障害診療支援の2チームで、部門の係長と参加を希望するセラピストによるメンバー構成となっています。活動は、現場担当者からの要請に応じて検討会や勉強会を行っています。

安全管理支援チーム

「リスク管理の側面から、安心安全なリハ診療を支えます!」

達成目標

緊急時の初期対応が実践できる!
同じ要因で発生するインシデント0件!

活動

全体研修、ポスター掲示、新採用職員・異動職員研修、事例共有

患者さんもセラピストも安心してリハビリテーションが実施できるよう、診療行為に関連するリスク管理の支援を目的とするチームです。

様々な場面を想定したEMコール対応研修や胸骨圧迫手技研修を計画的に行い、適切な手順・手技の習得を支援しています。また、ルート類(経鼻胃管、膀胱バルーンカテーテル、点滴等)の構造や扱い方についての研修も行っています。その他、患者誤認防止に向けた取り組みや、臨床場面でのヒヤリハット・インシデント事例を通じた対策の検討にも取り組んでいます。

機器管理支援チーム 車いす

「車いすの整備不良・誤った使い方から患者さんを守ります!」

車いす点検


車いす点検

当院では、モジュラータイプの車いすを多く使用していることから、毎月第1週を車いす点検の重点週間とし、定められたパーツについてリハ部全職員で自主点検に取り組んでいます。
点検済の車いすには月替わりの点検済カードをかけ、点検が確実に行われていることが分かるようにしています。

車いす操作研修


車いす操作研修

新採用・異動職員を対象に、当院の車いすの種類や特徴、操作方法について研修を行います。

このほかにも、車いす用クッションなど付属品の管理、調整用工具の管理、車いすの安全管理に関する情報収集なども行い、常に患者さんが安全に車いすを使用できるよう、支援しています!

シーティングサポートチーム

「車いす上での活動もリハアプローチの一つ」
安楽で、動きやすく、こぎやすい、こんな車いすを目指して日々奮闘しています!


患者さんの身体機能に合わせて調整

毎週水曜日、定められたパーツについて、リハ部全職員に自主点検を促しています。

高次脳機能障害診療支援チーム

「高次脳機能障害のある患者さんが安心して入院生活を送れることを目指します!」

「高次脳機能障害」は脳のダメージにより、注意や記憶・行動・学習などに支障をきたす障害です。麻痺などとは異なり、周りから理解されにくいため「目に見えない障害」と言われています。
チームでは、高次脳機能障害をもつ患者さんの病棟生活でのエピソードや、必要な支援について、職員の意見をもとに、私たちが高次脳機能障害を理解し、患者さんを支援するために何ができるかを話し合っています。頑張ります!

卒後育成の支援体制

卒後育成を行ううえでの支援体制を整えています。
■脳卒中・神経脊椎センターリハビリテーション部には、直接指導に当たる先輩セラピストやそれを支える管理者に加え、臨床経験20年以上のスタッフが多く在籍しており、このようなエキスパートから臨床現場での直接指導を受けることができます。また、育成に加え、医療安全、日常業務などはチーム支援型の卒後育成システムを導入しており、医療人として、セラピストとして必要な教育を受けることができます。


チーム支援体制

■子育て中のママ・パパセラピストも多数在籍しており、急遽な休みやイレギュラーな事態であっても時間調整を行い、患者さんの時間を確保することで、セラピストの働きやすさも重視しています。

■在籍するスタッフは、各分野で学会発表や講習会講師など、その専門性を社会に発信しており、臨床研究に関わる機会も持てます。より高みを目指す方は、大学院に進学し、自己研鑽に励みながら業務に従事しています。

卒後育成システム

■横浜市立病院に勤務する医療技術職等のキャリアラダーとして、人材育成の基本方針を示した「横浜市立病院医療技術職等人材育成ビジョン」を策定し、本ビジョンを踏まえたOJTの実施に加え、研修や各種資格取得支援等のOFF-JTを通じて、各職種・職位に求められる役割の意識づけや能力開発等の人材育成に取り組んでいます。

■新採用職員、採用2年目職員に対しては、横浜市役所の「トレーナー制度」に則った、プリセプターシップとチーム支援型育成による組織的・計画的な育成を行っています。

■3年~5年目職員には、Job Rotationにより、さまざまな診療チームでスキルや経験を積み部門全体の業務理解を深めること、 また異なる業務に挑戦し新たな視点やアイディアを生む機会を持つことなどを通して長期的な成長を図っています。

卒後育成システム:育成ビジョンと育成計画(抜粋)

■総合病院である市民病院との人事異動に加え、横浜市立大学法人での高度急性期医療や、リハセンターや老健施設での生活期のリハビリテーションの経験ができる研修制度も実施しています。

■統括療法士・専任療法士・主任療法士への昇任制度も整っています。

卒後育成システム(新人~2年目職員):プリセプターシップとチーム支援型育成

■横浜市役所の「トレーナー制度」に則り、新人・2年目療法士1名に対して実地指導者1名のプリセプターシップを基本とし、臨床業務はチーム支援型も加えた複合型の体制です。

■「職員育成計画」に基づく診療業務の拡大と振り返りを実施します。

■到達目標:診療では実地指導者を含めた他のスタッフに相談し、問題解決しながら症例を担当します。

卒後育成システム(新人~2年目職員) : On the job training(OJT)の実践

■チーム支援型の育成体制を背景に、実地指導者と新人療法士が同じ患者の療法を継続的に実践し、患者をお互いに理解する過程を共有しながらOJTを進めます。

卒後育成システム(新人~中堅職員) :職場の育成支援

■熟達者による臨床指導枠の活用
 ・1回/週
 ・評価のポイントの伝達
 ・技術指導

■勉強会での症例検討
 ・心身機能/活動/参加の評価
 ・プログラムの検討
 ・課題の整理

卒後育成システム(3年~5年目職員) : Job Rotation

目的

■3~5年目職員の育成
 ・急性期から回復期、生活期をみることができる
 ・多様な疾患をみることができる
 ・職場全体の業務を知る機会とし、職場における自分(役割、出来ること、求められること)に理解を持つ

■育成環境の育成
 ・担当業務の伝達を通じて多様なスタッフが関わることで、間接的な育成となる
 ・人材を流動させ、5年目以下の若手職員と業務担当職員との接触頻度を高め、間接的育成機会の確保につなげる
 ・Job rotationの経験者が増えることで、多様な視点で業務をとらえることにつながる

卒後育成システム:人事異動、昇任体系、研修制度

■横浜市立市民病院との人事異動による育成
■入職10年目以降:統括・専任・主任への昇任制度
■入職4年目以降:人事交流事業での1年間の研修制度
対象施設
・横浜市立大学附属病院
・横浜市立大学附属市民総合医療センター
・横浜市総合リハビリテーションセンター
■生活期リハ 2日間体験研修
 老人保健施設コスモス

資格

理学療法(2025.3現在)

 認定理学療法士:脳卒中      6名
         運動器      2名
         補装具      1名
         臨床教育     2名
 専門理学療法士:神経理学療法   5名
         予防理学療法   2名
         支援工学理学療法 3名
         地域理学療法   1名
 心臓リハビリテーション指導士   1名
 3学会合同呼吸療法認定士     1名

作業療法(2025.3現在)

 認定作業療法士          2名
 専門作業療法士(高次脳機能障害) 1名
 福祉住環境コーディネーター1級  1名
 福祉住環境コーディネーター2級  4名
 福祉用具プランナー        1名
 認知症ライフパートナー3級    1名
 介護福祉士            1名
 介護支援専門員          5名
 第一種衛生管理者         1名

言語聴覚療法(2025.3現在)

 認定言語聴覚士(脳卒中・高次脳機能障害) 1名

心理療法(2025.3現在)

 公認心理士            1名
 臨床心理士            1名
 臨床神経心理士          1名

学会・研究会(令和5年度)

理学療法部門

 古賀麻奈美、他 脳卒中者一症例を通じて取り組んだOJTの実践報告
 第13回日本理学療法教育学会学術大会
 
 熊澤麻奈、他 回復期リハビリテーション病棟入院中の脳卒中者におけるエネルギー出納の推移
 第41回神奈川県理学療法士学会

作業療法部門

 渡邊由貫、他 健常者の座位での横移動動作の分析
 第58回日本作業療法学会
 
 柴京佑、他 肩の疼痛を有した片麻痺1症例へのたすき型装具使用の試み
 第6回神奈川県臨床作業療法学会
 
 早川裕子 教育セミナー「失行」 
 第48回日本神経心理学会学術大会

言語聴覚・心理療法部門

 藤森秀子 高次脳機能障害者に対する心理士の関り
 48回高次脳機能障害学会学術集会

講師・座長・シンポジスト

理学療法部門

講師 野田裕太、他  中枢・神経疾患の理学療法Ⅱ・Ⅲ
           横浜リハビリテーション専門学校
   萩原章由    理学療法過程論
           神奈川県立保健福祉大学
   野田裕太、他  実習後OSCE講師
           横浜リハビリテーション専門学校
   野田裕太    客観的臨床能力試験(OSCE)講師
           神奈川県立保健福祉大学
   平岡俊也    脳卒中予防普及啓発講演会
           横浜市中区高齢・障害支援課
   駒場佳世子   ロコモティブシンドローム予防
           市民講演会
   熊木由美子   臨床実習指導者講習会
           神奈川県理学療法士会

作業療法部門

講師 早川裕子    生活に結びついた遂行機能障害のリハビリテーション
           岡山リハビリテーション講習会
   早川裕子    高次脳機能障害の概要・それらを持つ利用者への対応・暮らしの支援
           社会福祉法人秀峰会研修会
   早川裕子    作業療法治療学演習Ⅰ
           横浜YMCA学院専門学校
   早川裕子    高次脳機能障害の評価とアプローチ:どうみて、どうかかわるか
           Medical MARKSTAR
   早川裕子    臨床作業療法学実習
           神奈川県立保健福祉大学
   須藤淳     基礎作業療法学実習「ACTIVITY」
           神奈川県立保健福祉大学
   須藤淳     先輩作業療法士が伝える臨床実践ガイドー整形外科編ー頚椎症
           Rehatech Links株式会社
座長 早川裕子    一般演題「社会復帰・社会支援(1)」
           48回日本高次脳機能学会学術総会
   須藤淳     先輩作業療法士が伝える臨床実践ガイドー整形外科編ー頭骨遠位端骨折
           Rehatech Links株式会社

言語聴覚・心理療法部門

シンポジスト
 藤森秀子 大会企画シンポジウム「臨床神経心理の世界-神経心理学を臨床的な研究、アセスメント、心理的介入に活かす方法-」   
      第88回日本心理学会

論文

作業療法部門

 早川裕子  高次脳機能障害の基礎から生活の拡大
       石川県作業療法学術雑誌32、2024年1月
 早川裕子  医療機関(入院リハビリテーション)ですべきこと、他の領域へ期待すること
       作業療法ジャーナル58巻10号、2024年8月

著書

作業療法部門

 早川裕子  高次脳機能障害の回復  高次脳機能障害のリハビリテーションの掟
       中外医学社、種村淳、種村留美編著 2025年1月

このページへのお問合せ

横浜市立脳卒中・神経脊椎センター

電話:045-753-2500(代表)

電話:045-753-2500(代表)

ファクス:045-753-2859(代表)

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