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泉区の水や緑を守り創造する事業(事業評価)

最終更新日 2023年12月19日

事業概要

次世代に泉区の特徴である貴重な水・緑環境を残すため、地域や学校などと連携して、年々失われつつある緑環境を維持・保全し、脱地球温暖化行動や150万本植樹行動などの取組を推進します。

(1)水・緑保全啓発事業 ~区民の緑化に対する意識啓発を進めます~

森林管理などの環境保全活動や自治会などでの緑の美化活動、地域と協働した環境学習会を開催します。

(2)区の木・区の花普及事業 ~身近な緑を増やす取組等を支援します~

本市が進める150万本植樹行動の一環として開港イベント等で区の木を配布し個人の緑化の取組を支援します。また、区の花あやめの展示等を行い、イメージの浸透を図ります。

(3)地域と連携した緑化の推進 ~緑に親しむ機会を増やします~

学校、地域、PTA等が連携し、区内小中学校、保育園の校庭等の芝生化を3か年で進めます。また、小学校、地域と連携し、神明台処分地に横浜開港150周年の森づくりを進めます。

(4)緑のカーテン普及事業 ~地域と連携した脱温暖化行動を進めます~

学校などの公共施設や町内会館でゴーヤなど緑のカーテンの取組に参加・体験し、涼しさを実感してもらうことにより、地域への普及を図ります。

評価結果

(1)事業執行状況

本事業は、未来の子どもたちに自然豊かな環境を残すという目的のために、様々な角度から事業を執行しており、一定の成果をあげています。
「水・緑保全啓発事業」については、持続的に保全活動を実施している4団体の内、3団体に、各4万円の補助金交付や、活動に必要な道具の貸与、講師派遣などを行っています。また、地域の水辺愛護会3団体に環境学習の開催支援を行うなど、継続して人的・物的な支援を行っている点において評価できます。
「区の木・区の花普及事業」については、集客が見込まれるイベント開催等に併せ、区の木「コムラサキ」の配布を行ったり、区の花普及3団体への物品支援、公園愛護会などへのアヤメ苗の提供、駅コンコースでのハナショウブ展の開催など、多彩な事業を実施しています。この事業は、基本的には個人の緑化促進の取組みですが、未だ区民の認知度が低いので改善の余地があります。
「地域と連携した緑化の推進」については、特に校庭・園庭の芝生化に関し、1月末時点で、9か所,約1,910平方メートルの芝生化を実現しています。地域の協力を得ながら短期間の内に取り組んでいる点で評価できます。
「緑のカーテン普及事業」については、小中学校、保育園など区内公共施設や自治会町内会館など、合計16か所において区の支援により実施しています。また、定員50名の参加を得て脱地球温暖化講座を開催し、併せて緑のカーテン用ゴーヤ苗の配布を行っています。未だ充分とは言えないまでも、公共的施設だけでなく、区民への普及活動に及んでいる点など評価出来る面もありますが、なお一層の区民への浸透が必要です。

(2)予算執行状況

4つの事業について、評価時点においてほぼ予算執行済みとなっており、計画的に進んでいます。
以上総合的に評価すると、区としては、なお一層のPRの必要があるなど、さらなる努力を要する課題がありますが、身近な区内の水と緑を保全・創造するために多彩な事業を着実に実施していること、また、校庭等の芝生化など、今までは事業展開が困難であったものに対しても、先進的に果敢に挑戦していること、そして何よりも、地域が自らの課題と認識して取り組みを拡げていることなどを勘案して、総合評価は「評価指数4(少し満足)」としました。

今後の課題(提言・提案)

地球温暖化は、予想をはるかに上回る急激な速度で進行しており、このまま、このような生活を継続していけば、人類は深刻な影響を回避することが困難な状況となっています。
このことについては、泉区地域協議会が、平成21年5月25日に、泉区長の諮問を受けて答申した「地域で取り組む脱地球温暖化について」においても明らかにされているところですが、緊急的に取り組むべき課題として、あらゆるレベルで、脱地球温暖化対策が必要とされています。
そうした背景下で、「次世代に泉区の特徴である貴重な水や緑の環境を残すために、地域や学校などと連携して、年々失われつつある緑環境を維持・保全し、脱地球温暖化行動や150万本植樹行動などの取り組みを推進する」という本事業の意義は、大変、大きいと考えます。
総じて、泉区として取り組んでいくのに適した事業内容であると評価できますが、今後、さらに事業を推進し、大きな成果をあげていくにあたり、次のような点についての対応が必要であると考えます。

(1) 「区の木・区の花普及事業」など、全体にまだ区民の認知度が低いものがありますので、一層の広報・PR活動を行うことにより、多くの区民に周知し、広く普及させていくことが重要です。一本や二本の小規模植樹ではPR効果が低いので、集中的に増やす工夫なども要請されます。さらに、普及のためには、必ず適地が必要となることから、地域としても、区に情報を提供するなど、協働していくことが求められています。また、このような事業は、継続的に実施していく必要があり、将来、地域を担う子どもたちに、しっかりと周知して、引き継がれていくための努力が必要です。

(2) 区内の緑を守り創造していくためには、行政の責務も少なくありませんが、地域の協力体制が不可欠です。地域と協働で進めることが良い環境づくりに資すると考えます。
また、水や緑の保全活動に取り組んでいる活動団体相互の情報交換を行うため、交流会などを開催することが必要です。

(3) 校庭の芝生化については、校庭が狭いなどの状況を勘案して、遊具の周辺やプール近辺に植えるなど、場所の選定を工夫すれば、安全性などの副次的効果もあります。また、地域全体で取り組むことにより、地域力を向上させるきっかけにもなると考えます。

(4) 「緑のカーテン普及事業」など、区民自らが参加して取り組むべき事業については、時代の要請にも適合しているので推進すべきですが、比較的高価な苗の配布ではなく、ゴーヤの種の配布に変えるなど、より広範に行き渡るような工夫が必要です。また、長期間、花をつけるアサガオなどは、緑のカーテンを普及させる一つの方法として有効なので、ゴーヤに加えることも検討するべきであると考えます。

(5) 環境保全や美化に対する団体活動への支援は、公平を保ち、支援が偏ることのないようにするとともに、制度の趣旨を広く周知し、多くの団体が参加できるようにする必要があります。さらに、区内全域の状況を的確に把握し、活動を拡げていくための方法についても、団体や地域と検討する必要があります。

問合せ先

区政推進課地域力推進担当 (3階307番)
電話:045-800-2333
FAX:045-800-2505

このページへのお問合せ

泉区総務部区政推進課

電話:045-800-2337

電話:045-800-2337

ファクス:045-800-2506

メールアドレス:iz-kusei@city.yokohama.jp

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