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第14回総会(横浜開催)
最終更新日 2024年11月6日
2001年8月1日から3日、ピースメッセンジャー都市協会の第14回総会が横浜で開催されました。海外から17都市、国内から3都市、オブザーバーとして県内から6都市が参加し、「子どもたちの平和な未来のために」をテーマに、国際平和実現のための都市の役割について話し合いがなされました。本市としても、「子どもピースメッセンジャー活動報告」や「国際平和展」を開催し、横浜市の国際平和の取組をアピールしました。
会議の成果として、「横浜アピール」、「よこはま子どもピースアピール」が採択されました。
我々、国際連合からピースメッセンジャーという名を授かった世界78の都市で構成するピースメッセンジャー都市国際協会は、21世紀に入って最初の年である2001年の8月1日から3日まで、「子どもたちの平和な未来のために」をテーマとして第14回総会を横浜市において開催した。
戦争の世紀と言われる20世紀が去り21世紀を迎えた現在も、世界には民族や人種、宗教などの対立による地域紛争や貧困、飢餓などにより多くの尊い人命が失われている。とりわけこれらの地域の多くの子どもたちは、命を失ったり肉体的、精神的苦痛を受けるなど過酷な苦難を強いられている。また、最近、核兵器やミサイルの新たな拡散の動きが懸念されている。このような状況を一刻も早く解決し平和な世界を達成しなければならない。相互の理解と尊重のもとに人間が人間らしく共存できる世界を創造していくことが必要である。そのためにも国際連合などの国家レベルでの活動と併せて都市レベルの活動であるピースメッセンジャー都市国際協会の活動と我々会員都市の活動が引き続き重要な役割を果たして行かなければならない。
今回の横浜総会では、横浜の子どもたちにより実施された「よこはま子どもピースメッセンジャー会議」において“21世紀の平和、夢、希望~私たちにできること~”をテーマに討議が行われ、作成された“よこはま子どもピースアピール”が総会で報告された。
地域紛争や貧困、飢餓などの問題を解決し、「子どもたちの平和な未来のために」平和な21世紀を実現して行くために、ピースメッセンジャー都市は連帯し、国連や国際社会に働きかけて行くとともに、都市として取り組み可能な具体的活動に取り組んで行く。具体的には、国際社会の平和と繁栄の実現に取り組んでいる国際連合の活動を支持して行くとともに、それぞれの都市の市民に対する啓蒙活動や学校教育を通じて平和な世界の実現を目指して行きます。また、NGOなど市民団体と連携、協力し活動の輪を広げて行くなど平和の実現に向けて都市の役割を果たして行くことが重要である。
横浜総会で採択された「横浜アピール」を会員都市や国際連合に伝えるとともに、各都市はこの横浜アピールの精神をそれぞれの市民に広く知らしめ、具体的な活動に努めて平和な世界の実現に寄与して行くことを誓いあった。
~横浜の子どもたちから世界中に平和の風を吹かせたい~
わたしたち子どもが望んでいるのは、みんなが安心して笑顔で暮らせる世界です。
誰もつらい思いをすることがなく、明日に希望がもてる,みんなにとってやさしい世界。
不当な理由によって、わたしたち子どもの夢が妨害されることのない世界。
人間だけでなく、自然にだってやさしい世界。
命を奪い合うことのない世界。
現実には差別を受けて悲しい思いをしている子どもたちがたくさんいます。
飢えや貧困、戦争などで傷ついたり、命を落とす子どもたちもたくさんいます。
同じ地球に生きているのに、こんなに苦しんでいる子どもたちがいるなんて、心が痛みます。
世界中の大人にお願いしたい。
戦争や環境破壊などで、子どもの夢を、命を、そして未来を奪わないでください。
わたしたちが望んでいるのは真の平和です。
でも、願ったり祈ったりするだけでは、平和はやってきません。
だから今、こうして世界中に訴えたい。
わたしたち子どもたちには、知らないことがまだまだたくさんあります。
知らなければ何も始まらないし、始めることができません。
わたしたちは、今こそ、いろいろなことを知るべきなのです。
今、世界中で何が起こっているのか。
昔、世界中で何が起こったのか。
過去や現実と向き合いながら、自分には何ができるか、何がしたいか,
今、平和のためにできることを、それぞれ考えていこう。
わたしたち一人ひとりの力が、平和のために必要不可欠だから。
今のうちにいろいろなことを体験しよう。
世界中のいろいろな人と会って話し合おう。
違う文化で育ってきた人たちの話に耳をかたむけてみよう。
心が広がり、今わたしたちがあたりまえだと思っている生活がそうでないと気づくことができるでしょう。
いろいろな人の立場に立ってものを考えるというのは、平和を目指すために,とても大切なことです。
時には,言葉が通じないかもしれません。
コミュニケーションは言葉だけではないし、心から伝えたいと思えば,身振り手振りでも伝えられるはずです。
言葉を知らないならこれから学べばいい。
まず、自分にできる限りのことを精一杯やってみよう。
募金活動、ボランテイア活動など、身近なことから始めていこう。
勇気をもっていろいろな人たちに呼びかけていこう。
助け合おうとする思いやりの気持ちが大切なのです。
みんなで協力し合うことこそが,平和に近づく大切なかぎ。
世界中のみんなで手を取り合い,ともに生きていこう。
わたしたちはかけがえのない地球に生きている同じ仲間なのだから。
地球に生きるすべての命を大切にしていこう。
わたしたち子どもにできること、それはいろいろなことを知って、考えて、そして行動すること。
今のわたしたちにできることはほんの小さなことかもしれない。
やろうと思うその気持ちがいちばん大切なのだから。
世界中の子どもたちみんなで協力していきたい。
過去は変えられなくても,未来は,わたしたち子どもの力で,変えることができるのです。
わたしたち,子どもの平和への強い思いを乗せて,
今,横浜の子どもたちから世界中に平和の風を吹かせたい。
2001年8月1日
よこはま子どもピースメッセンジャー会議
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