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新採用職員への教育

一人ひとりの「夢」の実現のため

最終更新日 2019年1月18日

毎年4月に採用される職員は、1年間の新採用職員教育(初任教育)を受けます。初任教育は、消防訓練センターで6か月間の初任基礎教育を受けた後、10月から市内各消防署で6か月間の初任実務教育を受けます。1年間を通じて教育を受けることで、消防士として活躍できるようになります。ここでは消防訓練センターでの主な教育訓練を紹介します。

新採用職員教育の区分
教育名期間場所

基礎教育

4月から9月消防訓練センター
実務教育10月から3月各消防署
総括教育3月(約1週間)消防訓練センター

重点事項

  1. 使命感、倫理観の醸成
  2. 主体的に諸課題に取り組む意識の醸成
  3. コミュニケーション能力の向上
  4. 職責に応じた基礎的・専門的能力の修得と向上

教育の特色

横浜市消防局では、教育生の主体性を伸ばす教育に力点を置いた教育を行っています。

従来の消防教育は問答無用で「とにかく叩き込む」教育が行われていました。そのため、指導の過程で教育生が「理不尽」と感じることもありました。従来の教育方針では、「指示されることはできるが、指示されなかったことはできない(やらない)。」となりがちです。

一挙手一投足を教官に指示され、決まったことを決まったとおりに訓練を積み重ねることは、一見すると「厳しい」「大変」と感じますが、当訓練センターでは、そうは考えていません。

むしろ、「言われたことを決まったとおりにやれば良い」だけなので、体は辛いかも知れませんが、頭は楽なのです。こうした「型にはめ込む教育」では、これからの時代を生き抜くことはできません。

少子高齢化や人口減少に加え、AI時代の到来、そしてダイバーシティー化が急速に進めば更なる難題が次々と発生します。これらの課題は、既存の枠組み(制度や組織)では解決が困難なものばかりです。そうした課題に対峙し、課題解決に向けて果敢に取り組む消防職員が必要とされています。

私たちは、教育生が相互に学びあい、主体性を持って教育や訓練に取り組むことを求めています。新採用職員教育ではありますが、私たちは目先の教育ではなく、教育生が20年後に消防行政の最前線に立った時のことを年頭に教育を推進しています。

教育訓練

訓練礼式

訓練礼式で整列する様子
整列し、整頓を確認する様子


部隊活動の基礎となる礼式で集団行動や規律心を養います。

消防体育

インターバルトレーニングの様子
訓練場を走っている様子

消防の職務遂行には、体力向上が不可欠です。毎日の体力錬成で消防職員としての強い身体を作ります。

消防活動基本訓練

梯子上での放水
はしごの上で放水を実施している様子

消防隊員の基本であるホース延長訓練などを通じ、火災現場で迅速、確実、安全な消火活動のための訓練を行います。

機器取扱訓練

空気呼吸器を装着する訓練
空気呼吸器の取扱いをする風景

消防車両に積載されている様々な資機材を、災害現場で迅速かつ的確に取扱うための訓練を行います。

救助訓練

ロープ渡過訓練
ロープを渡る訓練の様子

ロープを渡る訓練や救助資機材の取扱いなど、災害現場で必要な救助活動の基礎を作ります。

救急訓練

シミュレーション訓練の様子
心肺蘇生を実施している様子

救急隊員として業務することができる資格取得教育を行います。心肺蘇生法から、救急車両に積載されている資器材取扱い訓練などを行います。

座学

教室で学ぶ姿
教室での授業風景

消防活動等の訓練だけでなく法律や火災予防、査察など様々な知識教育を行っています。

風水害対策訓練

水防訓練の様子
土嚢を使用し、水防訓練する様子

風水害に備え、土のうを使用した水防訓練やボートを使用した漕艇訓練などを行います。

耐久訓練

夜間の徒歩訓練
夜間の徒歩訓練の様子

地震等の広域大規模災害を想定し、昼夜をかけて震災対策訓練や徒歩訓練を行い、災害に負けない技術や体力、気力を身につけます。

行事等

神奈川県消防学校との親善

選手宣誓
神奈川県消防学校職員と並んで選手宣誓をしている様子

スポーツを通じ、神奈川県消防学校の学生とともに汗を流し、熱い熱い交流が生まれ顔の見える関係を築きます。

査閲訓練

家族等が訓練礼式を見ている様子
査閲の様子

初任基礎教育の集大成として、訓練センター所長や家族の前で6か月間の訓練成果を、教育生全員が精一杯披露します。

修了式

所属へ送り出す様子
教官と握手し所属へ向かう様子

6か月間の初任基礎教育が修了し、心を分かち合った同期、教官と別れ、各消防署で実務教育が始まります。消防訓練センターで6か月間学んだことを実災害で発揮し、消防士としての一歩を踏み出します。同期は一生の仲間となり、教育生の財産となります。

寮生活

朝の自主活動

清掃する様子
センター前の道路を清掃する様子

朝の清掃で心が清々しくなります。訓練センターの敷地はもちろん、周辺の道路も清掃し、地域への感謝も忘れません。

夜間の自主活動

靴磨きの様子
仲間と語りながら靴を磨く様子

身だしなみも大切です。貸与された制服にアイロンをかけたり、靴も丹念に磨きます。市民より預かった物品を大切に扱うことなどを学びます。

夜間の自主活動

寮での様子
ラウンジで語り合う姿

寮内ラウンジではパソコンが設置してあり、動画等を使用し訓練の復習や予習を行っています。また、同期同士で討議し、将来の夢や希望を語り合います。仲間との語らいは、明日への活力となります。

自主トレーニング

トレーニングする様子
トレーニングルームで活動する姿

時間を無駄にせず、有効活用し体力錬成を行います。やらされるではない、自主的な取り組みが自分を成長させます。

このページへのお問合せ

消防局消防訓練センター教育課

電話:045-853-8612

電話:045-853-8612

ファクス:045-853-8640

メールアドレス:sy-kyoiku@city.yokohama.jp

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