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竜巻から身を守るために
最終更新日 2023年12月8日
竜巻は、積雲や積乱雲に伴って発生し、大気中の渦巻きが地上に達しているものです。竜巻が発生した場合、住家の屋根がはぎとられる、大木が倒れるなど、大きな被害をもたらす可能性がありますが、いつ、どこで発生するか予測が困難な気象現象です。
真っ黒い雲が近づくなど天気の異変を感じた時、竜巻注意情報などの情報を得た時は、次のことを参考にして、自分自身の身を守る行動をとってください。
竜巻の予兆
次のような現象が起こると、竜巻が発生するような発達した積乱雲が、近づいている可能性があります。
・真っ黒い雲が近づき、周辺が急に暗くなる。
・雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする。
・ヒヤッとした冷たい風が吹き出す。
・大粒の雨や「ひょう」が降り出す。
気象庁ホームページより
竜巻などの激しい突風に関する気象情報
竜巻などの激しい突風が発生する可能性がある場合などに、気象庁から次の情報が発表されます。
- 予告的な気象情報(竜巻発生の半日から1日前)
低気圧の発達などにより災害に結びつく気象現象が予想される場合、「竜巻などの激しい突風」等と明記して注意を呼びかけます。 - 雷注意報(竜巻発生の数時間前)
積乱雲に伴う激しい現象(落雷、ひょう、急な強い雨、突風など)の発生により被害が予想される場合、雷注意報が発表されます。このとき、竜巻などの激しい突風の発生が予想される場合には、注意報本文の付加事項に「竜巻」と明記して注意を呼びかけます。 - 竜巻注意情報(竜巻発生の0から1時間前)
竜巻などの激しい突風が発生しやすい気象状況になったと判断されたときに、竜巻注意情報が発表されます。この情報は、今、まさに竜巻の発生しやすい気象状況になっていることをお知らせするものです。
○○県竜巻注意情報 第1号
平成××年6月21日15時26分 △△地方気象台発表
○○県では、竜巻発生のおそれがあります。
竜巻は積乱雲に伴って発生します。雷や風が急変するなど積乱雲が近づく兆しがある場合は、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
この情報は、21日16時30分まで有効です。
竜巻注意情報の文例
- 竜巻発生確度ナウキャスト(平常時含め常時)
竜巻などの激しい突風の可能性のある地域を分布図(10km格子)で表し、その1時間後までの移動を予測し、平常時も含めて10分毎に最新の情報が提供されています。
リンク 気象庁ナウキャスト(外部サイト)
竜巻注意情報の発表に際してとるべき行動
竜巻注意情報が発表されたら、まず空の状態に注意を払い、積乱雲が近づく兆しを察知した場合には、できるだけ次のような行動をとってください。
屋外にいるときは・・・・
- 近くの頑丈な建物に避難する。
- そのような建物がなければ、飛散物から身を守れるような物陰に入って身を小さくして頭を守る。
- 倒壊する可能性があるため、電柱、太い樹木に近づかない。
- 物置、車庫、プレハブ(仮設建物)に避難しない。
屋内にいるときは・・・・
- シャッター、窓、カーテンを閉め、窓から離れる。
- 2階建て以上の住宅では、1階の窓のない部屋に移動する。
- できるだけ家の中心部に近い窓のない部屋に移動する。
- 丈夫な机やテーブルの下に入るなど、身を小さくして頭を守る。
そのほか
- 「竜巻発表確度ナウキャスト」を確認する。
- テレビ・ラジオ等による情報を収集・確認する。
コラム 藤田(F)スケール
竜巻などの激しい突風の強さの表現として、藤田(F)スケールが使用されることがあります。これは、竜巻やダウンバーストなどの風速を推定するための尺度のことです(シカゴ大学の藤田哲也博士により考案)。最も強いF5からF0までの6段階の強さが表現されます。
なお、日本ではこれまでF4以上の竜巻は観測されていません。
Fスケール | 風速 | 状況 |
---|---|---|
F0 | 17~32m/s (約15秒間の平均) | テレビのアンテナなどの弱い構造物が倒れる。小枝が折れ、根の浅い木が傾くことがある。非住家が壊れるかもしれない。 |
F1 | 33~49m/s (約10秒間の平均) | 屋根瓦が飛び、ガラス窓が割れる。ビニールハウスの被害甚大。根の弱い木は倒れ、強い木は幹が折れたりする。走っている自動車が横風を受けると、道から吹き落とされる。 |
F2 | 50~69m/s (約7秒間の平均) | 住家の屋根がはぎとられ、弱い非住家は倒壊する。大木が倒れたり、ねじ切られる。自動車が道から吹き飛ばされ、汽車が脱線することがある。 |
F3 | 70~92m/s (約5秒間の平均) | 壁が押し倒され住家が倒壊する。非住家はバラバラになって飛散し、鉄骨づくりでもつぶれる。汽車は転覆し、自動車はもち上げられて飛ばされる。森林の大木でも、大半折れるか倒れるかし、引き抜かれることもある。 |
F4 | 93~116m/s (約4秒間の平均) | 住家がバラバラになって辺りに飛散し、弱い非住家は跡形なく吹き飛ばされてしまう。鉄骨づくりでもペシャンコ。列車が吹き飛ばされ、自動車は何十メートルも空中飛行する。1トン以上ある物体が降ってきて、危険この上もない。 |
F5 | 117~142m/s (約3秒間の平均) | 住家は跡形もなく吹き飛ばされるし、立木の皮がはぎとられてしまったりする。自動車、列車などがもち上げられて飛行し、とんでもないところまで飛ばされる。数トンもある物体がどこからともなく降ってくる。 |
(気象庁ホームページより)
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