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よこはま彩発見
2026年7月号
<読者プレゼントあり>

海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。今回は、市内の能楽堂施設「横浜能楽堂(西区)」と「久良岐能舞台(磯子区)」を紹介します。

現代に受け継がれる伝統 横浜能楽堂・久良岐能舞台

横浜能楽堂 チームリーダー・プロデューサー 大瀧誠之
久良岐能舞台 館長 川井康裕

横浜能楽堂の本舞台


横浜能楽堂は、桜の名所として市民に親しまれている掃部山(かもんやま)公園の一角に建つ、能・狂言など日本の古典芸能を上演するための専門の劇場です。486席の見所(客席)や楽屋など、本格的な設備が整っています。
メインとなる本舞台は創建150年の歴史を持つ関東地方現存最古の能舞台で、横浜市の有形文化財に指定されています。本舞台は、明治8年(1875年)に、東京・根岸にあった旧加賀藩主の前田斉泰(まえだなりやす)邸に建てられました。その後、大正8年(1919年)に東京・染井にある旧高松藩主の家柄である松平頼寿(まつだいらよりなが)邸に移築され、昭和40年(1965年)に解体されるまで「染井能舞台」と呼ばれ親しまれました。横浜能楽堂はこの染井能舞台の部材を用いて復原し、平成8年(1996年)に開館しました。
舞台の正面奥にある鏡板(かがみいた)には、通常、松のみが描かれますが、横浜能楽堂の舞台には、前田家にゆかりの深い白梅も描かれているのが特徴となっています。

 

新しくなった客席

2024年1月から大規模改修工事のため2年半の間、休館していましたが、今年6月に再開館しました。今回の工事では、天井裏の構造の強化や、カーペットの張替え、タブレットの置ける座席の設置などを行い、お客様により安全・快適に過ごして頂けるようになっています。


再開館記念公演で上演される「翁」

7月4日、5日に開催する、各流派の家元や人間国宝が出演する再開館記念公演を皮切りに、今年は開館30周年を迎え、開館を記念した能や狂言の特別公演、首里城再建を祝した琉球芸能の公演など、年間通して見ごたえのある特別なプログラムをお送りします。
また、毎月第2日曜に開催する解説付きの狂言公演「横浜狂言堂」や、障がいのある方もない方も一緒に楽しめるサポート付きの公演「バリアフリー能」、こどもが本格的に狂言をお稽古できる「こども狂言ワークショップ」など、初心者でも楽しめる公演や講座、ワークショップ、無料の施設見学会など、さまざまな事業を開催していきます。

公演が無い日は、館内を自由に見学することが出来ます。能舞台や展示品を見たり、能・狂言に関する書籍を読んだり、手ぬぐいやトートバッグなどのオリジナルグッズをお土産に購入したり、ゆっくりとお過ごしいただけます。
このように、横浜能楽堂は都市の中で能楽に触れることができる場所として、多くの人に開かれた場となっています。

公演を鑑賞するだけでなく、講座や体験を通じて様々なことを学べるのも大きな魅力です。

 

一方で、磯子区の久良岐公園には、自然に包まれながら能の世界を感じられる久良岐能舞台があります。
門をくぐると、そこには都会の喧騒とは別世界の静けさが広がります。
庭園と能舞台が一体となった久良岐能舞台は、訪れる人をやわらかく包み込む幽玄の空間です。百年の歴史を持つこの舞台では、能や囃子、日本舞踊といった伝統芸能をはじめ、野点やクラシックコンサートなど、多彩な催しが行われてきました。「敷居を下げず、跨ぎやすく」という理念のもと、質の高い文化を大切にしながらも、誰もが自然に足を運べる場を目指しています。

  • 久良岐能舞台入口
  • 能舞台正面

こうした厚みのある歴史を持ちながらも、久良岐能舞台は“閉じた場”ではありません。
能や狂言に初めて触れる人にも、その魅力を自然に感じてもらえるよう庭園という開かれた空間を生かした催しや、新たな取り組みを重ねています。伝統を大切に守ることと、現代に向けて開いていくこと。その両立こそが、この舞台の大きな特徴です。

コンサート・小学生向けの狂言教室

コンサート・小学生向けの狂言教室

 

野点

この秋には、庭園内に特設舞台を設け、デーモン閣下、能楽師・山井綱雄氏、二十五絃箏奏者・中井智弥氏による《能魔ヰ三重箏》(のうまいさんじゅうそう)を上演します。題材は能「野宮」と「葵上」。
高貴な女性の繊細な心情と激しい想いを軸に、音楽・舞・語りが一体となり、言葉を超えた表現を生み出します。この公演は、能の美しさをより多くの人に届けたいという思いから生まれた、新たな試みです。歴史ある舞台の空気と、現代的な表現が交差することで、これまでにない体験ができます。

静かな庭園に佇む能舞台。そこには百年の歴史とともに、人々の記憶や芸の蓄積が息づいています。
久良岐能舞台はこれからも、その時間を大切に守りながら、新たな出会いや表現を受け入れ、多くの人に開かれた場であり続けます。

野点

装いが新しくなった横浜能楽堂と自然と歴史を感じられる久良岐能舞台。
都市と自然、それぞれの環境の中で受け継がれる横浜の能文化は、多様なかたちで人々に開かれています。
ぜひ二つの舞台を訪れ、それぞれの魅力の違いと共通する奥深さを体感してみてください。

問合せ

横浜能楽堂
TEL:045-263-3055
FAX:045-263-3031

久良岐能舞台
TEL:045-761-3854
FAX:045-754-4050

読者プレゼント

【2026年7月31日(金曜日)締切】

トートバッグ(紺色)のイメージ ※黄色は同じ柄の色違いです

いつも「広報よこはま よこはま彩発見」をご覧いただき、ありがとうございます。感想をお寄せいただいた方の中から抽選で、横浜能楽堂のオリジナルトートバッグ(紺色または黄色)を5名様にプレゼントします。(選ぶことはできませんのでご了承ください。)

ご希望の方は、次の6項目※を明記し、電子メール(ss-saihakken@city.yokohama.lg.jp)または郵便ハガキ(〒231-0005 横浜市中区本町6-50-10 横浜市役所政策経営・国際戦略局広報・プロモーション戦略課 あて)でご応募ください。締切は2026年7月31日(金曜日)必着です。
※①郵便番号、②住所、③氏名、④今月号の感想、⑤読んでみたい記事、⑥「7月号プレゼント希望」
なお、当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。また、いただいた個人情報は、賞品の発送以外の目的には使用しません。

読者プレゼントの問合せ先

横浜市役所政策経営・国際戦略局広報・プロモーション戦略課
TEL 045-671-2332
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広報よこはま2026年7月号に紙面掲載した「よこはま彩発見」の内容は、「よこはま彩発見」紙面連載バックナンバー(2026年分)をご覧ください。

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