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認知症の方とご家族への支援

~港北区は認知症の人とその家族が住み慣れた地域で安心して生活することができる街づくりを目指します~

最終更新日 2022年4月20日

認知症という病気を知ろう

認知症は、脳の病気です

 認知症は、誰もがかかる可能性のある病気です。認知症とは、いろいろな病気で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6か月以上継続)を指します。年齢が高くなるほど発症する可能性が高くなります。
 65歳以上から発症する率が上がり、85歳以上では4人に1人が発症すると言われています。また、65歳未満の若い人が発症する若年性認知症もあります。若年性認知症は、64歳以下で発症し、かつ現在も64歳以下の場合を言います。働き盛りに発症するため、仕事や家事が十分にできなくなるなど、本人はもとより勤務先や家族などへも影響が大きく、さまざまな問題を生じます。

認知症には、いろいろな種類があります

 脳は、部分ごとにそれぞれの役割をもっています。見たり聞いたりといった感覚を担っている部分、運動を担う部分、記憶を担う部分などさまざまです。認知症には、脳が障害を受けた場所によって、いろいろな種類があります。

認知症の種類

〇アルツハイマー型認知症
 脳にβ(ベータ)アミロイドというたんぱく質が20年、30年という長い期間をかけてたまることによって、脳の細胞の働きが少しずつ失われていき、脳が委縮して機能が全般的に低下していきます。進行はゆっくりですが、脳全体が委縮していくため、症状もさまざまです。最も多い認知症です。

〇脳血管性認知症
 脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう認知症です。突然発症し階段状に進行するタイプと、穏やかに発症し徐々に進行するタイプがあります。損傷を受けた脳の部分によって、症状は異なります。

〇レビー小体型認知症
 脳の前頭葉や側頭葉が委縮することから起こり、発症年齢は若い傾向にあります。じっと我慢できない、怒りっぽくなる、その場にそぐわない身勝手な行動をとるなど反社会的行動が増えるのが特徴です(ピック病など)。
〇その他
 認知症を引き起こす原因は様々です。ビタミンの不足から来るビタミン欠乏症や血糖値が下がりすぎる低血糖症も認知症を引き起こす可能性がありますし、アルコール依存や薬物依存からくる認知症もあります。また、慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症のように早期に診断を受け、手術など適切な治療を受けることで治る可能性のある認知症もあります。うつ病のように認知症に間違われやすい症状の出る病気もあります。
(注)脳に障害を受けた人すべてが、認知症になるとは限りません。

認知症の診断・治療

〇治る病気や一時的な症状の場合があります
 正常圧水頭症や脳腫瘍、慢性硬膜下血腫などの場合、脳外科的な処置で良くなる場合もあります。甲状腺ホルモン異常の場合は、内科的な治療で良くなります。薬の不適切な使用が原因で認知症のような症状がでた場合は、薬をやめるか調整すれば回復します。ところが、こうした状態のまま長期間放置すると、脳の細胞が死んだり、恒久的な機能不全に陥って回復や不可能になることがあります。一日も早く受診することが重要です。

〇早い時期に受診することのメリット
 軽い記憶障害などがあっても基本的な日常生活が送れるうちに適切な対応をすれば、発症を遅らせたり、症状を軽く抑えることができる場合があります。アルツハイマー型認知症では、薬で進行を遅らせることができ、早く使い始めると健康な時間を長く保つことができます。症状が軽いうちに症状が重くなった時の後見人(任意後見制度)や日常生活を支援するサービスの情報を得て準備や手配を早めにしておけば、認知症であっても自分らしい生き方を全うすることができます。
 また、家族や周りの人も本人の症状が重くなっても慌てず、本人の状況に合わせた対応ができることにつながります。そうすることは、本人を混乱させず、症状を早めに落ち着かせる事にもつながります。
 ちょっとした異変のサインを見逃さないようにしましょう。

〇まずはかかりつけ医に相談しましょう
 原因となっている病気の鑑別には、日常での変化やいつから起きたかなど日々の変化を本人や家族から聞き取る必要性もあります。「以前と比べて何か様子がおかしい」と思ったら、まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて鑑別診断ができる専門医療機関に受診することが大切です。
 診断の結果、何もない場合でも定期的に健康診断など健康チェックを受けましょう。

認知症の進行予防のためにできること

 健康な脳を保つ秘訣は、毎日の心がけにあります。

〇ポイント1:発症リスクを少なくする
 アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)との関連があるとされています。野菜・果物・魚介類の豊富な食事を心掛けたり、定期的な運動習慣を身に付けたりと、普段からの生活管理が認知症の予防につながることが分かってきました。

〇ポイント2:脳の活性化を図る
 大切なのは、家族や仲間と一緒に、楽しく続けて行う事です。
・趣味や仕事、家庭や地域での役割をもちましょう。
・人付き合いを大切にしましょう。
(例)囲碁、マージャン、音読、計算など

出典:横浜市認知症サポーター養成講座テキスト(編集/発行認定NPO法人市民セクターよこはま 社会福祉法人横浜市社会福祉協議会、横浜市健康福祉局高齢在宅支援課)

相談するには

総合的な相談は 「区役所」はたは「地域ケアプラザ」へ

 専門職が、介護保険や医療機関のご案内など様々なご相談に応じています。お気軽にご相談ください。
 認知症で心配なこと、困っていること、不安なことなど、さまざまな相談ができます。

・港北区役所 高齢・障害支援課 高齢者支援担当( 1階11番窓口 )   電話番号:045-540-2327 FAX:045-540-2396

もの忘れ相談

 もの忘れが気になる、医療機関に行くことに抵抗がある方などを対象に、月1回区役所にて精神科医がご相談に応じています。
必要に応じて訪問による相談も行っています。
 毎月1回 予約制
 ご予約に関するお問い合わせ・ご相談
 高齢・障害支援課 高齢者支援担当(1階11番窓口)
 電話:045-540-2327 FAX:045-540-2396

もの忘れ検診

認知症の早期発見と早期対応を進めるため、横浜市では市内にお住まいの65歳以上の方を対象に、もの忘れ検診(認知症の簡易検査)を無料で実施しています。

認知症高齢者緊急対応事業

 認知症状の急激な悪化、介護者の急病などで、在宅生活が困難になった場合のご相談に応じています。
 
 お問合せ・ご相談 
  高齢・障害支援課 高齢者支援担当(1階11番窓口)
  電話:045-540-2327  FAX:045-540-2396

横浜市認知症初期集中支援チーム事業

 認知症は、早期発見と早期対応が重要です。認知症の方やその家族の生活を整え、住み慣れた地域で暮らすために、早期に支援を開始することが大切です。
 横浜市では、認知症状でお困りの場合、専門職で構成する「認知症初期集中支援チーム」が自宅などを訪問し、安心して生活ができるようにサポートします。

港北区かえるネット事業

介護者のつどい・カフェ

 介護している方が悩みや不安を話したり、情報交換をしたり。
 認知症の方が、ほかの人と楽しく穏やかに過ごせる場です。
~つどいや認知症カフェは以下のようなメリットがあります~
〇認知症のご本人にとって:通いの場となり、外出の機会が増えます。身なりを気にしておしゃれになったり、話す機会が増えたり、笑顔も増えて生き生きとメリハリをもって過ごすことができます。

〇ご家族・介護者にとって:認知症やその対応について知る事ができます。また、専門職への相談や介護者同士でつながりを持つ場になり、一人で抱え込んでいる思いを打ち明け、リフレッシュすることができます。


介護者のつどい・認知症カフェ年間スケジュール

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このページへのお問合せ

港北区福祉保健センター高齢・障害支援課

電話:045-540-2317

電話:045-540-2317

ファクス:045-540-2396

メールアドレス:ko-koreisyogai@city.yokohama.jp

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