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泉区における地域自治の取組

最終更新日 2025年8月29日

　地域自治の仕組み

　泉区役所では区独自の施策として、「地域自治の仕組みづくり」に取り組んできました。その特徴的なものが平成21年２月までに設置された各地区の「地区経営委員会」であり、平成21年４月に発足した「泉区地域協議会」です。
　区内各地区が抱える課題は多様化しており、地域ごとの実情にきめ細かく対応していこうという観点のもと、地域の課題には地域自らが取り組み、それを区役所が支援する仕組みを構築しました。

　その後15年経過する間に少子高齢化の進展、生産年齢人口の減少等社会情勢は変化し、地域課題も多様化かつ複雑化してきました。それに合わせて泉区の地域支援体制は令和３年度に「地域支援チーム」が発足したことで、区役所、区内地域ケアプラザ、区社会福祉協議会による支援体制が整い、その後も順次拡充してきました。

　社会情勢の変化と泉区の地域支援体制が整ってきたことにより、令和５・６年度の地域協議会では２か年にわたり地域協議会定例会に加えて課題検討部会や各地区で実施したヒアリング等で「地域協議会の今後のあり方について」議論してきました。その結果、地域協議会の役割は「既存の仕組みに転換・拡充等することとし、令和６年度をもって発展的解消」することとなりました。
　地域協議会の発展的解消後は、社会情勢の変化に適応した地域主体の地域運営が継続していけるよう「地域支援チーム」を中心に地域を支援する体制をさらに充実していくほか、各地域においても情報共有を進め相互に助け合いながら地域課題の解決や活性化を推進していくこととしました。

令和６年度　地域協議会からの意見書（PDF：557KB）

泉区の地域支援取組体制図

　図　泉区の地域支援の取組体制　（令和７年２月13日の「地域協議会からの意見書」から抜粋）

１　地区経営委員会とは

　地域の課題を地域で話し合い、解決に向け取り組むことを目的に、「住民自らが地域を運営する」組織として、泉区内にある12の連合自治会町内会の区域を単位とし、平成21年２月までにすべての地区で設置されました。
　取組及び構成メンバーは地区ごとにさまざまで、自治会町内会、地区社会福祉協議会のメンバーのほか、多くの地区で民生委員・児童委員、スポーツ推進委員、青少年指導員等が参画しています。
　現在（令和７年５月現在）では、６地区において活動が継続しています。
　
　　　　

各地区経営委員会の活動状況
経営委員会名	主な活動状況
緑園地区活性化委員会	緑園坂の駅ポンテ、緑園ジョイプラス、緑園街マルシェ、フェリス女学院大学との連携、農業学習支援、通学路見守り支援、SDGs活動、緑園まちづくりプロジェクトに取り組む　　　　　緑園ジョイプラス講演会
和泉中央地区経営委員会	地域の課題解決や地域発展に寄与することを目的に、青少年育成事業、和泉川クリーンアップ事業、和泉中央地区ふるさとまつり、子ども食堂事業などに取り組む　　　　　　いずみっこ食堂
上飯田地区住みよいまちづくり委員会	誰もが安心して自分らしく暮らせるよう、身近な地域の支え合いの仕組みを作り、小中学生の地域への愛着が進むような事業を行う　　ふれあいあやめ祭りでの中学生による吹奏楽演奏
いちょう団地町づくり委員会	ふれあいサロンの運営を中心に、住民の高齢化への対応や住民の憩いの場の提供などに取り組む　　　住民の交流を促し心を癒すイルミネーション
中田地区経営委員会	次世代に引き継ぐ魅力ある町づくりを目指し、「中田かわら版」の発行や中田クリーンアッププロジェクト、分野連携型文化構想プロジェクトなどに取り組む　　　　　　中田かわら版
しらゆり地区経営委員会	災害時要援護者対策事業、隣接する地区と連携した公園遊び事業、公園清掃や盆踊り、居場所づくりの企画運営支援などを行う　　　しらゆり納涼盆踊りの運営支援

　※写真は過去に行われた取組です
　　

２　泉区地域協議会とは

　平成21年４月発足した「泉区地域協議会」は当初、区の施策・事業について「課題検討」「事業評価」「情報交換」する役割を主として活動してきました。
　その後の15年の経過のなかで、区政へ意見を述べる形から地域課題の解決や地域活動の参考となる意見をまとめる形に役割も変容してきましたが、一貫して地区間の「情報交換」の場として有意義な活動を続けてきました。
　一方で、この間に泉区の地域支援体制も順次拡充されてきたこともあり、２か年の議論を経て令和６年度をもって地域協議会を発展的解消しました。
　現在は地域において地区間の情報交換を進めるとともに、泉区役所の地域支援チームがワンストップで地域を支援しています。
　　
　　　　　