健康トリビア「喫煙の間」

１ 禁煙治療費は、タバコ代と比べて安いってホント？！
２ 加熱式タバコも身体に悪いってホント？！
３ タバコの煙もPM2.5 ってホント？！
４ タバコには200種類以上の有害物質や、発がん性物質が含まれているってホント？！
５ タバコを吸うと老化を早めるってホント？！
6 「禁煙すると免疫力が回復してきて感染症にかかりにくくなる」ってホント？！

本当です。
　喫煙を続けてしまう原因は、ニコチン依存症という脳の病気です。そのため、禁煙をするために、薬を使用したり医療機関で治療を受けることができます。禁煙治療は、条件を満たせば保険適応となります。標準的な治療プログラムは12週です。禁煙をサポートする薬（禁煙補助剤）や専門家による禁煙治療を受けると、自力で禁煙するより3～4倍成功率が上がることがわかっています。

「治療費が高いのでは」と心配な方、実はタバコ代の方がお金がかかります。
※価格は2014年の資料を基にしています。
参考)厚生労働省　禁煙支援マニュアル（第二版）増補改訂版（外部サイト）

本当です。
　最近身体を気にして紙巻タバコから加熱式タバコ(タバコの葉を燃焼させずに加熱してニコチンを吸引し、肺から吸収するように考案されたタバコ)に変更している方が増えています。しかし、加熱式タバコにも発がん性物質等の有害物質が含まれていることがわかっているのでタバコが原因の病気のリスクは高まる可能性があります。また、ニコチンを吸収するため、ニコチン依存症となり、禁煙しづらいため、禁煙の過程として紙巻タバコから加熱式タバコに変更することは有効ではありません。
参考）厚生労働省　禁煙支援マニュアル（第二版）増補改訂版（外部サイト）
　

本当です。
　PM2.5とは、大気中に浮遊する小さな粒子のうち、粒の大きさが2.5µm以下の非常に小さな粒子（微小粒子状物質）のことを指します。草や木・化石燃料などの燃焼によって発生します。タバコの煙も典型的なPM2.5です。
PM2.5は非常に小さな粒子であるため、肺の奥深くまで入り込みやすく、肺をはじめ全身の炎症を引き起こします。そのためPM2.5の濃度が高い地域では、呼吸器・循環器疾患による死亡率が上昇することがわかっています。
参考）e-ヘルスネット（外部サイト）
　

本当です。
タバコの煙に含まれる発がん性物質やその他の有害物質は、分かっているだけでも200種類以上になるとされています。また、主流煙よりも副流煙の方がより多くの発がん性物質を含んでいることが明らかになっています。
詳細は【禁煙NOTE】で検索してください。
　 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/kenkozukuri/tabako-health/note/eikyo/
参考）e-ヘルスネット（外部サイト）

本当です。
喫煙で皮膚が黒ずんだり、皮下のコラーゲンが壊れて、しわが増えたりすると言われています。また、乾燥肌になりやすいため、外見が老けた印象となる可能性があると言われています。
参考）日本肺癌学会喫煙問題に関するスライド集（外部サイト）

本当です。
背景はまだ充分に明らかになっていませんが、ニコチンそのものによるT細胞（リンパ球による細胞性免疫）の分裂の抑制、サイトカインの状態が変化し炎症を起こしやすい状態となる、免疫系のバランスが変化しTh2寄りとなる、など免疫系への影響が考えられています。
つまり免疫系のバランスが変化することによって、感染しやすかったり炎症がおこりやすくなったりすることによって、肺炎などの状態になりやすいという可能性が考えられています。

禁煙後早ければ1ヵ月たつと、せきや喘鳴などの呼吸器症状が改善します。また免疫機能が回復して、かぜやインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなります。
参考）e-ヘルスネット（外部サイト）