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桜セーバー活動
最終更新日 2018年10月24日
桜セーバー ~いつまでもきれいな花を咲かせたい~
毎年きれいな花を咲かせて、みんなの目を楽しませてくれる桜。
でも、きれいな花を咲かせることは、とてもチカラがいることで、桜は毎年、徐々に弱っています。
いつまでもきれいな花を咲かせて欲しい…。
みんなの願いだと思います。
今、戸塚区役所では、ボランティアの皆さんの力をお借りして、柏尾川の桜の元気を回復させようと取組んでいます。
ボランティアの名前は、ズバリ“桜セーバー”
現在約25名の有志が桜セーバーとして登録し、活動を進めています。
桜の現状と桜セーバーの活動目的
柏尾川の桜並木の多くはソメイヨシノという品種ですが、この桜の寿命は一般的に50~60年といわれています。
柏尾川右岸朝日橋~高嶋橋間の桜は、お花見スポットとして最も人出が多いところですが、このエリアの桜は、昭和27年に植樹されているため、樹齢約60年と老齢期を迎えています。
しかし、なんらかの処置を施せば、まだ頑張って花を咲かせてくれることが分かりました。
桜セーバーの活動の目的は、現存する桜の元気回復であり、新たな桜の植樹ではありません。
長い間多くの方を楽しませてくれている柏尾川の桜だからこそ、簡単に伐採するのではなく、ボランティア=桜セーバー により樹勢の回復措置と維持管理を施し、少しでも桜の元気を保とうとするものです。
桜セーバーの活動
桜セーバーの活動は、平成18年11月から始まり、大体、毎月第3土曜日に2時間程度行っています。
活動対象エリアは、当面は、柏尾川右岸朝日橋~高嶋橋間の桜です。このエリアはお花見スポットとして最も人出が多く、かつ、老齢期を迎えている桜が多い場所です。
また、活動は、一人ひとりが個別に行うのではなく、桜セーバーとして登録してくださった方々がグループとして取組んでいます。
桜セーバーに登録している皆さんは、決して桜の専門家ではありませんので、平成18年度の活動は、主に、桜の元気回復の方法を学ぶことからはじめ、平成19年度以降、実践に比重を置いた活動へ移っていきます。
また、桜セーバーの活動に対しては、区役所はもちろんNPO法人「横浜・櫻守」さんの力も借りながら、活動用具の提供や活動のための必要な知識の提供、樹勢回復措置をともに行うなど、支援を行っています。
第1回桜セーバー活動記録
日時:平成18年11月18日(土曜日)13時30分~15時30分
天気:晴れ
参加人数:桜セーバー19名+NPO法人「横浜・櫻守」4名 計23名
桜セーバー活動支援事業をお手伝いしてくれる、NPO法人横浜・櫻守さんから、本日の進め方を簡単に説明
生まれ月をもとに、2グループに分かれました。
いざ、柏尾川へ!!→→→
柏尾川では、桜とボディランゲージということで、樹木医の池本先生から、講義を受けつつ、最後に、皆さんで、桜の健康状態のカルテを作成しました。
第2回桜セーバー活動記録
日時:平成18年12月16日(土曜日)13時30分~15時30分
天気:晴れ
参加人数:桜セーバー23名+NPO法人「横浜・櫻守」2名 計25名
1.NPO法人横浜・櫻守さんから、桜の罹病について、説明がありました。
主な罹病 | |
◆こふきたけ病 Stem heart rot (通称サルノコシカケ) | ◆べっこうたけ病 Butt rot |
◆コスカシバ Synanthedom hector | ◆ならたけもどき病 Clitocybe root rot |
◆根頭がんしゅ病 Crown gall | ◆てんぐ巣(す)病 Witches broom |
◆ギルディング Girding root | ◆穿孔褐班(せんこうかっぱん)病 Brown shot hole |
◆胴枯(どうがれ)病 Valsa cannker |
2.柏尾川の桜並木の望む姿と、そのために桜セーバーとして何をするか について、4グループに分かれて話し合い、発表しました。
| ・柏尾川を四季を通じて憩いの散歩道に! ■柏尾川プロムナードの雑草やごみの除去 ■桜の枝の剪定や害虫駆除の実施 ・誰もが気楽に参加できるボランティア活動に! |
| ・桜の里親の気持ちになって、桜の治療第一に、治療法を学び実践 ・次世代につなげる桜の保全の輪を拡げ、子どもたちも巻込んで、 区民全員桜セーバー! ・桜セーバーがレベルアップし、櫻守に追いつけ・追い越せ! ・桜セーバーのTシャツ作ってPR! |
| ・桜を元気にして満開の桜を楽しみたい! ■根の育成を図る →根元の鉄のガードを撤去し、木のチップを敷く ■適正な管理をする →防虫、施肥、防菌、古木・枝の剪定 |
| ・大人も子どもも安心して集まれる柏尾川の土手! ■桜の木を若々しく元気に→コンクリートではなく土を! ■桜の木の種類を多く!桜のトンネルを ・各個人は、 ■桜セーバー活動に積極的に参加し、活動後はごみを拾って帰る |
第3回桜セーバー活動記録
日時:平成19年1月17日(土曜日)13時30分~15時30分
天気:曇り時々雪
参加人数:桜セーバー16名+NPO法人「横浜・櫻守」2名 計18名
雪が降りそうな寒空の中、大岡川の桜の現場見学に行ってきした。
現在、中区の初音町・黄金町・日ノ出町地区では、悪化した生活環境を改善し、誰もが安心して歩けるまちを目指して、さまざまな取り組みがされています。そのひとつとして、大岡川の桜の樹勢回復や植え替えが行われています。
まずは、樹勢回復措置の現場を見ました。桜の根元に竹筒を埋め、そこから栄養や水分が土の中まで染み入るようにしていました。また、治療した桜の幹に包帯(緑化テープ)を巻いていました。 | |||
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次に、桜の植替え工事の現場へ。 | |||
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現地から程近くの東小学校には、堆肥場が設置してあり、落ち葉などから堆肥を作るそうです。 今は使ってしまってカラでしたが・・・ | |||
第4回桜セーバー活動記録
日時:平成19年2月17日(土曜日)13時30分~17時
天気:曇りのち雨
参加人数:桜セーバー16名+NPO法人「横浜・櫻守」4名 計20名
いよいよ、桜の樹勢回復が始まりました。記念すべき第1号の桜は、区役所近くの柏尾川沿いの桜です。天気は悪く寒かったですが、汗もにじむくらい熱心に体を動かし、終わったのは、予定より1時間半も長く、17時でした。皆さん大変お疲れ様でした!道行く人も興味深々で見ていました。 やっぱり作業は気持ち良い!!
*ヘルメットと軍手着用は、安全管理のため必須です。また、高い位置での作業は危険が伴うため、専門家である櫻守さんが行ってくれました。
桜の根に水分などが十分行きわたるよう環境整備 | |
1. 根元の土の改善 突き棒やスコップ・移植ゴテを使って作業を行いました。スコップを使うときは、根を傷つけないよう注意が必要です。掘ってみると、石がゴロゴロ出てきましたので、取り払いました。 | |
水分などが十分に浸み込むよう、土をやわらかくします。 | 土に養土を混ぜ込みます。 |
2.竹筒の埋め込み | |
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| ダブルスコップという道具で、竹筒を埋め込む穴を掘ります。 |
| 最後に、植物活力剤と水を混ぜたものを竹筒の中に流しこみました。 |
桜の幹の治療 | |
幹にぽっかりと開いた穴の中の、木くずやごみを取り去ります。 | 木くずやごみを取り去ると、幹に数箇所開いている穴は、全て1つにつながっていました。また、穴の中に、細かい根が生えており、不思議な光景です。 |
ピートモスという土壌改良剤と炭を混ぜ、水を入れてやわらかくします。 |
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その他の取組 | |
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樹勢回復措置後の桜の様子 | |
後日、道行く人に向け案内板を掲示しました。桜セーバーの活動PRも兼ねています! |
活動後の感想 |
老齢化した樹木の再生に参加し、新たな発見もあり、楽しく作業できた。また参加したい。 |
やっと本来の桜の手当ての作業ができて、気持ちが良かった。 |
来年の桜が楽しみです。また、手当てをした今回の木が我が子のようにかわいい気持ちで、今後も見守りたいと思いました。 |
桜のウロに根が生えているとは驚きました。生命力の強さに感心します。手当ての方法が色々あるのも驚きです。 |
一本一本を大切にしなければ長持ちしないのだなと感じた。作業何らかの役に立たせてみたい。 |
初めての体験有意義でした。今後、多くを学びたいと考えております。 |
作業を通じて一層桜に対する愛着を感じることができました。今後もどんどん治療したいと思います。 |
作業内容は子どもの頃やっていた、親に教えてもらったことで、今後の作業が楽しみです。 |
ウロの中に根っこがビッシリ。思わぬ発見感動しました。 |
楽しく行えました!! ただ、フィールドワークの日のお天気がいつも悪いのは何故? |
桜の木に直接触れることができてとてもうれしかったです。これから沢山手を掛けて、元気な桜になってくれることを楽しみにしています。 |
初めての作業、楽しめました。やる気がでてきましたよ。 |
花の再生の重要さを痛感しました。来年が楽しみです。 |
桜の大手術を経験できてよかったです。来年の桜が楽しみです。この桜愛着がわきそうです。今後戸塚の桜保護に生かしたいと思っています。 |
桜の生命力に感動。一年後に楽しみを待つ。 |
記念撮影
これからも活動は続きます!
第5回桜セーバー活動記録
日時:平成19年3月17日(土曜日)13時30分~16時
天気:晴れ
参加人数:桜セーバー18名+NPO法人「横浜・櫻守」2名 計20名
今回は、前回樹勢回復を図った桜への水やり、枝の剪定と防腐剤の塗布、幹周りの雑草の除去、ごみ拾い、と幅広く取組みました。午前中には雪が降っていましたが、活動に入ると天気は回復。天気も活動を応援してくれました。
不要枝の剪定と防腐剤の塗布 | |
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また、樹勢回復を図った桜への水やりを行いました。 |
桜の周りの雑草除去と根元土の改善 | |
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ごみ拾い |
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記念撮影
雑草除去・土の改善を行った桜の前で・・・
第6回桜セーバー活動記録
日時:平成19年4月21日(土曜日)13時30分~15時30分
天気:晴れ
参加人数:桜セーバー18名+NPO法人「横浜・櫻守」2名 計20名
桜の樹勢回復作業も3回目になりました。今回は枝の剪定と防腐剤の塗布、幹周りの雑草の除去と根元の土の掘り起こしを行いましたが、桜セーバーの皆さんも手馴れたもので、道具を手にするとすぐにそれぞれの持ち場にちらばって、すばらしいチームワークでテキパキと作業を行いました。年老いた桜への愛情を込めて一生懸命作業したため、気温はそれほど高くなかったのですが、皆さんとても気持ちのいい汗をかきました。花の咲き終わった桜たちも気持ちよく深呼吸しているようでした。
雑草除去とごみ拾い |
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不要枝の剪定と防腐剤の塗布 |
今回は高いところにある、かなり太い枝が害虫にやられてしまっているのが見つかったため、 |
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桜の周りの根元土の改善 | |
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第7回桜セーバー活動記録
日時:平成19年5月19日(土曜日)13時30分~17時
天気:晴れ
参加人数:桜セーバー14名+NPO法人「横浜・櫻守」2名 計16名
桜の樹勢回復も4回目。今までに活動してきた区役所近くの柏尾川沿いの6本の桜について、仕上げの作業を行いました。爽やかな気候が応援してくれて、全員が手際よく活動したのですが、終わったのは、予定より1時間半も長く、17時でした。みんなとても良い汗をかいたようです。
桜守の方からの作業説明 | |
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1.桜の根の周りの環境整備 | |
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2.竪穴式樹勢回復活動 | |
2月にも行いましたが、 桜の根に水分や養分が十分に行き渡らせるために、 | |
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3.前回までの作業の補修 |
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4.桜の周りへの花植え | |
桜のまわりの土をせっかく柔らかくしたのに、ロープを張るだけでは人が立ち入ってしまってすぐに固くなってしまいます。そこで四季咲きナデシコを植えることによって、人が立ち入らない、桜にとって良い環境を整えようと考えました。 | |
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第8回~第11回 桜セーバー活動記録
5月に第7回活動を行って以来、しばらくホームページへの掲載をお休みさせていただきました。と言いますのも、6月以降の桜セーバー活動は、組織を充実させるための打合せが中心となり、屋外での活動は、ゴミ拾い、散水、立ち入り防止杭の補修など、大変地道な作業であったためです。
活動範囲を新たなエリアに広げた今回、過去4回の活動(6月16日、9月15日、10月20日、11月17日分)をまとめて掲載させていただきます。なお、7月、8月は夏季につき活動をお休みしました。
さて、組織を充実させるための打合せの1点目ですが、戸塚区では、150万本植樹行動の一環として「とつか緑と暮らそうキャンペーン」を実施し、区民と企業の協力のもとで区内に緑を増やす独自の取組みを進めております。この取組みの中で、緑を増やす地域アドバイザーとしての「とつかグリーンサポーター」を公募しておりますが、6月の打合せで、桜セーバーとして「とつかグリーンサポーター」に登録し、積極的にキャンペーンに参加することになりました。
2点目として、柏尾川の河川敷では多くのの団体が清掃活動等を行っておりますが、これらの団体が共通の認識を持って統一的な活動を行うことも必要であるとの観点から、「柏尾川フォーラム」を立ち上げました。9月の打ち合わせにおいて、この「柏尾川フォーラム」に桜セーバーも加わることになり、桜セーバーの代表者1名および世話役3名を決め、今後毎月1回程度行われる「柏尾川フォーラム代表者会」に4名のうちのいずれかが出席していくことになりました。
6月16日の活動内容
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9月15日 | |
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10月20日の活動内容 | |
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11月17日の活動内容 | |
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コラボレーションフォーラムに向けてのポスター作成 | |
コラボレーションフォーラム当日(12月9日(日曜日)) | |
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