No.14　金沢の海の恵みがピザに変身！「タチウオdeのりのり」が浜大祭で限定販売されます

　完成までの道のりは決して簡単なものではなったそうです。大きな壁となったのが、食材の確保。太刀魚は一匹から取れる可食部が少なく、金沢漁港では一本釣りが主流のため、十分な量を確保するのが難しい状況でした。そこで、底引き網漁を行っている柴漁港にお話をつないでいただくなど、地域の漁業関係者の皆さまに多大なご尽力をいただいたそうです。
　さらに、加工のための工場の確保にも苦労があったとのこと。ここは株式会社フォーシーズの担当者が奔走し、学生たちのアイディアを実現するために尽力されました。
　味の面でも、学生の発想を商品として成立させるための工夫が随所に施されています。太刀魚はフリット状にすることで食感を最大限に引き出し、タルタルソースを合わせることで旨味をプラス。しかしそのままでは味が重くなってしまうため、少量のガリと大葉を加えることで、さっぱりとした“和のテイスト”を演出したとのこと。
　学生の柔軟な発想と企業の技術力、そして地域の協力が見事に融合し、金沢区ならではの一品が完成したという次第です。

　当日は、完成したピザのサンプルを実際にご提供いただき、区長以下、職員一同で試食させていただきました。
　サクッとした衣に包まれた太刀魚のフリットは、ふわっとした食感と海の旨味が口いっぱいに広がり、海苔の風味がアクセントとなって、まさに金沢の海の恵みを味わえる逸品。区長も「これは絶品！」と笑顔でコメントしておりました。
　金沢区の豊かな海の幸の魅力を広めるきっかけを作った横浜市大高木ゼミの皆さま、そしてこれをかたちにしてくださったフォーシーズの皆さま、本当にありがとうございました。
　この金沢区限定の地産地消ピザ「タチウオdeのりのり」は、11月1日（土曜日）・2日（日曜日）に横浜市立大学で開催される「浜大祭」にて、限定800食で販売されます！企画に携わった学生たちも販売に参加予定とのこと。ぜひ、彼らの熱意と地域の魅力が詰まった挑戦の成果を味わいに、浜大祭へ足を運んでみてください。本当に多くの方にご賞味いただきたい一品です。

（令和7年10月29日　金沢区区政推進課長　木村　厚朗）