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諮問に対する中間とりまとめ(平成25年度)

最終更新日 2023年12月20日

横浜市都市計画マスタープラン泉区プラン改定にあたっての基本的な考え方について(中間とりまとめ)

1 土地利用に関する課題

泉区は、緑が多く残った郊外部の住宅地である一方、市内で農地面積が最も大きく、区域の約半分を市街化調整区域が占めているという特徴があります。また、18区の中でも定住意向が高く、様々な地域活動が活発に行われ、人と人とのつながりを大切にする地域となっています。

今後、更なる高齢化の進展や将来の人口減少に向けて、農地、樹林地をはじめとする緑の保全、土地の利活用などにより、多世代が暮らし、誰もが住み続けられるまちづくりを進めていくことが求められています。そこで、以下について課題として提言いたします。

(1)住宅地の土地利用

泉区は郊外部の住宅地という一面を持っています。人口減少社会においても、区の魅力や特徴を活かしながら、多世代が住みやすいまちとしていくことが必要となっています。

(2)商業施設等の土地利用

専門店など身近な商店、公共交通でアクセスが可能な大型店など、バランスある商業施設の維持・充実が求められています。

(3)市街化調整区域の土地利用

市街化調整区域の多くは農地や樹林地となっていますが、その他の土地利用も見られます。農地・樹林地の維持や今後の土地の利活用のあり方が課題となっています。また、幹線道路沿道の土地利用についても課題となっています。

(4)新たな土地利用

神明台処分地、深谷通信所跡地、ゆめが丘駅・下飯田駅周辺においては、新たな土地利用を検討していく必要があります。
神明台処分地については、行政と地域が話し合いを進めながら活用策を検討し、深谷通信所跡地については、広大なオープンスペースを緑地やスポーツ施設などを含む公園として活用することが求められています。
ゆめが丘駅・下飯田駅周辺の土地区画整理事業に際しては、新たなにぎわいを創出し、多世代が住み続けることのできる魅力あるまちとすることが求められています。

2 交通に関する課題

区民の日常生活において、鉄道については区内の9駅を中心に区外の近接する駅も利用され、最寄駅までは路線バス、自家用車、自転車、徒歩など様々な交通手段が利用されています。また、道路については、区内外を結ぶ都市計画道路が整備中であること、生活に密着した地域道路がよく利用されていること、既成市街地などでは狭あいな道路が多いことが特徴となっています。

今後、更なる少子高齢化の進展などを見据え、買い物、通院をはじめとする区民の生活利便性の維持・向上や、徒歩、自転車による移動時の安全性の確保が重要となってくることが考えられます。そこで、以下について課題として提言いたします。

(1)バス交通の充実

最寄りの鉄道駅への便数の充実など既存の路線の維持・利便性の向上に加えて、公共施設や病院などへの路線や区内を循環する路線など、地域の特性とニーズを踏まえたバス交通の充実が課題となっています。

(2)道路空間における安全性の確保

道路空間においては、駅や学校、公共施設などに行くために歩行者が安心して歩ける空間の確保が求められています。このため、幹線道路や生活に密着した地域道路における歩道の設置、生活道路における安全な歩行空間の確保、交差点横断時の安全対策などが課題となっています。あわせて、歩行者、自転車利用者、自動車運転者の交通安全に関するモラルの向上も必要となっています。

(3)道路整備の推進

道路の整備においては、都市計画道路の整備率が低く、整備途中の路線の早期開通や未着手路線の整備が課題となっていますが、特に、生活に密着した地域道路に重点を置いて整備を進めていくことが求められています。

3 環境に関する課題

泉区は、市全体と比較しても緑が多く残っており、河川や樹林地などの自然環境に恵まれています。また、町内や道路の清掃、水辺や公園、樹林地の維持管理など、環境に関する区民活動が活発に行われ、良好な環境を守ろうとする意識の高い地域であると言えます。

今後も、各家庭や地域、行政における取組を継続して、美しい水と緑の環境を保全していく必要がありますが、加えて新たな緑の創出や、さらには温暖化対策としての環境行動の充実などが求められることが考えられます。そこで、以下について課題として提言いたします。

(1)水辺の保全

区内には和泉川や阿久和川などの4つの河川が流れ、河川沿いには親水拠点や遊水地などがあり豊かな水辺に恵まれていますが、今後もきれいな環境を維持していくことが求められています。

(2)緑の保全と創出

緑については、保全することとあわせて、新たな緑を創出することが重要です。このため、公共施設の緑化や、地域が主体となった緑化活動を充実させていくことが課題となっています。さらに、深谷通信所などの大規模跡地の公園としての活用や、地域に身近な公園の充実が求められています。

(3)農地の保全

農地を保全していくため、地産地消の推進や、農業従事者の確保のための施策が求められています。

(4)環境活動への支援

環境活動の担い手不足が課題となっており、活動への支援の継続や充実が求められています。

(5)環境に優しい交通行動の普及

環境に配慮した自動車の導入や、アイドリングストップなどエコドライブの普及促進が必要となっています。

(6)環境負荷の少ない暮らし

各家庭や地域において、ごみの減量化・資源化など環境負荷を減らす取組を継続して進めることが大切です。また、建築物における再生可能エネルギーの導入の推進が必要となっています。

4 まちの魅力・活力に関する課題

泉区は、河川、樹林地、農、歴史や田園風景などの魅力があり、豊かな水や緑に囲まれた住環境により暮らしやすいまちとなっています。

鉄道駅は2路線で9駅あり、行政機能が集積する駅、大型商業施設が立地する駅、新たなまちづくりが計画されている駅など、それぞれが特徴をもっています。

今後も魅力的で持続可能なまちとしていくため、泉区の魅力を区民で共有し高める取組や、まちの活力を創出する仕組みづくりが必要となっています。そこで、以下について課題として提言いたします。

(1)駅周辺のまちづくり

区内の2路線9駅では、各駅の特性に応じた駅周辺の魅力づくりが求められていますが、特に、泉ゆめが丘土地区画整理事業などの機会をとらえ、新たなにぎわいを創出するまちづくりを進めることが課題となっています。

(2)住環境の維持・向上

豊かな水や緑に囲まれた住環境により暮らしやすさがある一方で、小規模開発による住宅と既存の街並みとの調和や、一部地域でのごみの法投棄などが課題となっています。
また、身近な場所において、商業施設や医療機関など日常生活に必要なサービス機能の維持・充実が課題となっています。あわせて空き家などの活用も検討していくことが必要となっています。

(3)魅力の共有と景観の保全

河川、樹林地、農、歴史など泉区の魅力を区民で認識し、共有するための継続的な取り組みが課題となっています。また、田園風景をはじめとする泉区らしい景観を保全していくことが必要となっています。

(4)地域活動と担い手

地域活動が大変盛んである一方、担い手不足が課題となっており、様々な機会をとらえ、担い手の確保・育成に取り組むことが必要となっています。

(5)活力を生み出す仕組みづくり

地域の活力は、人と人とのつながりから生み出されています。今後、次の担い手となる世代の参加を促しながら、継続的に地域活動ができる仕組みが必要となっています。また、地域活動の拠点や高齢者が気軽に立ち寄れる居場所づくりが求められており、その際には空き家の活用も考えられます。

(6)多世代が住めるまち

今後もまちの活力を維持するために、若い世代が魅力を感じ、高齢者が住みやすい、多世代が住み続けられる住宅施策やまちづくりが課題となっています。

5 まちの安全・安心に関する課題

東日本大震災以後、自助・共助の重要性が再認識され、家庭での水・食料の備蓄、地域での防災訓練の実施など、日頃の防災対策がより重要となっています。区内でも、防災訓練の実施などにより、防災意識の向上に努めているところですが、これに伴い備蓄の充実や要援護者対策、減災に向けたまちづくりなどへの対応も必要です。

また、安全・安心なまちづくりのためには防犯対策も不可欠となっており、防犯パトロールを定期的に実施するなど地域で犯罪抑制に取り組んでいます。

今後も、災害や犯罪に強い泉区とするために、一人ひとりの意識の向上や地域活動の推進、行政との連携を今まで以上に図っていくことが重要となっています。そこで、以下について課題として提言いたします。

(1)地域の防災力の向上

防災力の向上には、一人ひとりの防災に対する意識が不可欠です。防災訓練などでは、実践的なプログラムを実施することや、参加者の拡大に取り組むことが求められます。また、地域の実情に応じた防災対策として、備蓄の充実などが求められています。

(2)近所で助け合いのできる関係づくりと防災活動の担い手の充実

発災時の要援護者等への対応が課題となっています。特に、近所での顔の見える関係を普段から築いておくことや防災活動に従事する人材の確保、育成が求められています。

(3)減災に向けたまちづくり

被害を最小化するためには、住宅などの建物の耐震化や住宅密集地における不燃化、狭あい道路の拡幅などを図る必要があります。

(4)犯罪抑止のための地域コミュニティの結束と担い手の充実

地域での犯罪を減らすためには、一人ひとりが日頃の防犯対策に取り組むとともに、地域コミュニティの結束を高めていく必要があります。また、防犯パトロールなど地域の防犯対策強化のため、防犯活動の担い手を増やすことが課題となっています。

問合せ先

区政推進課地域力推進担当 (3階307番)
電話:045-800-2333
FAX:045-800-2505

このページへのお問合せ

泉区総務部区政推進課

電話:045-800-2337

電話:045-800-2337

ファクス:045-800-2506

メールアドレス:iz-kusei@city.yokohama.jp

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