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令和5年度 感染症対策指導者養成研修を実施しました

最終更新日 2024年1月20日

概要

(1)日時:令和5年10月10日(火曜日)
(2)参加施設:

  • 聖隷横浜病院、保土ケ谷中央病院の各感染管理担当看護師
  • レジデンシャル常盤台 ※横浜市陽性高齢者ショートステイ事業実施施設
  • 特別養護老人ホーム・介護老人保健施設 9施設・10人
  • 区役所職員(保土ケ谷区福祉保健課、生活衛生課)

(3)目的:施設における感染症の発生を予防し、発生時に適切な対応を行う

第1部 コロナ対策振り返り

参加施設それぞれの立場からコロナ対策の振り返り行いました。
以下、内容の抜粋を掲載します。

1 聖隷横浜病院(感染管理担当看護師)

<コロナ対策を通じて学んだこと>

  • 日常の感染対策重要性(適切な手指衛生、防護具の着用、清掃)
  • 情報の周知・徹底(職員全員が共有認識を持つ)
  • 正しい対策の継続(実施状況の確認)
  • 患者の観察(変化に気付く、見逃さない)
  • 職員の健康管理(体調不良時は休める風土づくり)

聖隷横浜病院の資料画像

2 保土ケ谷中央病院(感染管理担当看護師)

<感染が拡大する要因について>

  • 平時からの感染対策に不備がある
  • 転棟(人の移動)で拡散
  • ディルームなど集合での食事
  • 難聴、介護度が高い方、多床室(前・横の人に感染)など、個室隔離の難しさ 

<早期に収束する要因について>

  • 初動が大切にされている
  • 職場長の発信力が発揮されている
  • 管理者のヒト・モノ・時間の管理力=感染対策マニュアルの実行
  • 感染対策室との連携がとれている(報告・連絡・相談ができている)

保土ケ谷中央病院の資料画像

③レジデンシャル常盤台(施設長)

 「横浜市新型コロナ緊急ショートステイ事業」に携われているレジデンシャル常盤台様より取り組みを紹介していただきました。
<感染症・食中毒予防対策委員会の紹介>

  • 各部署内での感染症対策の報告
  • 「できていること・できていないこと」について協議
  • 感染症・食中毒に関する研修の開催(年2回)

<横浜市新型コロナ緊急ショートステイ事業についての紹介>

レジデンシャル常盤台資料の画像

④区役所(福祉保健課および生活衛生課)

  • 高齢者施設での集団発生が多い傾向
  • オミクロンとオミクロンの亜系統の特徴として、以前の系統と比べて重症化率は低下したものの、感染や伝播しやすくなったという特徴があるため、引き続き施設内での感染対策の徹底が求められている。
  • 効果的な換気のポイントについて解説。

第2部 グループワーク

テーマ:「感染症対策改善の取り組みについて考えよう」

研修前に各施設に提出していただいたアンケートなどをもとに、工夫している取り組みや課題、他施設にも聞いてみたいことについて話し合いました。以下、<主なご意見>をご紹介します

①感染・接触された方への対応の工夫と課題

≪入所者の体調悪化を見逃さない工夫≫

  • 介護職員も感染者(接触者)の体調変化を発見できるように血圧、脈、SPO2を測れるようにしている。そのうえで判断は看護職が行っている。
  • 接触者のバイタルは平時より測定頻度をあげて対応し、体調悪化を早めにキャッチできるようにしている

≪入所者の体調悪化時の課題≫

  • 体調不良者への抗原検査のタイミング。
  • 夜間や休日など医師が不在のときの対応。

≪家族への連絡の工夫≫

  • 家族と密に連絡をとるようにしている
  • 入所時に「お看取り」について家族と確認している。

②ショートステイご利用者の工夫と課題

  • 受け入れ時に抗原検査を実施。
  • 空床活用の検討。
  • 受け入れ後に陽性が判明した場合の対応の検討。
  • 横浜市新型コロナ緊急ショートステイ事業の利用を検討。

※ショートステイ受け入れのときに発症した場合の対応については、下記リンクもご確認ください。 
「新型コロナ陽性高齢者の宿泊療養について」
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/fukushi-kaigo/koreisha-kaigo/shisetsu/shisetu-annai/coronass.html

③職員の体調管理・把握の課題

  • 職員の健康状況や同居家族の体調の把握が難しい。
  • 同居家族が陽性になった場合の出勤の可否の判断。
  • 体調不良のセルフチェックの信頼性。

④職員研修についての工夫と課題

  • ノロ対策などの研修は、集団では行わず、二人一組で2か月程度かけて勤務中に実施している。
  • 外国人のスタッフや介護職員がわかりやすいシンプルなマニュアル作成している。
  • コロナへの対応が変わったため、マニュアルの更新が必要。
  • 感染委員会は限られた職員が参加するため、他の職員への周知が課題

⑤感染症・発生情報の把握の課題

  • 5類に移行後、コロナの情報が得られにくくなった。また、それ以外の感染症についても、流行状況が把握しにくい

研修終了後にアンケートを実施しました

<参加者の意見・感想>

  • 他施設の悩みも共有できてよかった。
  • 他施設のスタッフ間および家族への連絡・情報共有方法を知ることができた。
  • 他施設の実践を聞けたので役に立った。
  • ショートステイの利用者が陽性となった場合の対応について共有できたことがよかった。

今後について

今回は、医療機関、高齢者施設、区役所のそれぞれの立場から活発な議論を行うことができました。
高齢者施設の感染症対策については、区役所と高齢者施設との連携や情報共有がとても大切だと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

感染症関連の情報提供について

※保土ケ谷区のホームページでは、下記のページにて感染症に関する情報を提供していますので、ご活用ください。
感染症情報関連の情報提供(保土ケ谷区ホームページ)

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このページへのお問合せ

保土ケ谷区福祉保健センター福祉保健課

電話:045-334-6311

電話:045-334-6311

ファクス:045-333-6309

メールアドレス:ho-fukuho@city.yokohama.jp

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