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よこはま彩発見
2026年11月号
<読者プレゼントあり>

海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。今回は、横浜都市発展記念館(中区)からです。

写真が語る戦後横浜の光と影

横浜都市発展記念館 西村健・松本和樹

帰還兵とGI
(1950年 奥村泰宏氏撮影・栗林阿裕子氏寄贈)

本年は、昭和元年(1926年)から起算して満100年にあたる節目の年です。当館ではこれを記念し、企画展「昭和100年記念 五十嵐英壽・常盤とよ子・奥村泰宏写真展 戦後横浜の光と影」を開催します。

戦後の横浜は、大空襲からの復興、臨海部の埋め立てや六大事業に代表される高度経済成長という「光」の側面を持つ一方で、市街地の長期にわたる米軍接収、公害や交通渋滞などの都市問題、さらには戦争孤児や「GIベビー(占領軍兵士と日本人女性との間に生まれた子どもたち)」の保護といった様々な問題を内包する「影」の部分を持つ特異な都市空間でした。本展では、当館が所蔵する3名の写真家の作品群を通じ、戦後横浜の多角的な表情と人びとの営みをたどります。

 

「写真記者」五十嵐英壽氏が写した都市の変貌とひずみ

五十嵐英壽氏は、サンフランシスコ平和条約発効後の1952(昭和27)年から横浜で「写真記者」としてのキャリアをスタートさせました。接収解除が進む関内や野毛の街並み、高度経済成長期における開発ラッシュや開港100周年の賑わいを記録する一方で、バス住宅やスモッグに霞む市街地など、急激な成長の陰に生じた社会のひずみを鋭い視点で捉えています。

今回の展示では、初公開となる貴重な街頭写真や空中写真も一挙にご覧いただけます。

  • 接収解除直後の関内
    (1954年 五十嵐英壽氏撮影・寄贈)
  • 桜川地区のバラック解体
    (1955年10月14日 五十嵐英壽氏撮影・寄贈)

 

常盤とよ子氏が写した夜の街で働く女性たち

日本を代表する女性写真家の先駆者の一人である常盤とよ子氏は、女性の社会進出が進む時代の光景を撮影しつつ、当時偏見の目にさらされていた夜の街で懸命に生きる女性たちの姿を、ありのままに写し出しました。横浜大空襲で父親を亡くした常盤氏は、当初彼女たちに対して憎悪に近い感情を抱いていましたが、隠し撮りで撮影を行ううちに、自分と何ら変わらない女性たちであることを認識してゆきます。危険を伴う現場でありながら、単なる客観的な記録にとどまらず、対象となる女性たちと心を通わせ、寄り添いながらカメラを向けた作品群は、神奈川県における女性支援の歴史を今に伝える極めて貴重なドキュメントです。

  • 伊勢佐木町裏
    (1955年頃 常盤とよ子氏撮影・栗林阿裕子氏寄贈)
  • 県立屏風ヶ浦病院診察室
    (1956年 常盤とよ子氏撮影・栗林阿裕子氏寄贈)

 

奥村泰宏氏が捉えた占領下の市街地と戦争孤児・「GIベビー」

聖母愛児園の子どもたち
(1952年 奥村泰宏氏撮影・栗林阿裕子氏寄贈)

1945年の横浜大空襲でそれまでの作品をすべて失った奥村泰宏氏は、戦後自ら戦争被害者救援組織「日本厚生団」の創立に関わり、戦災で家や仕事を失った人びとの保護活動に尽力しました。その経験はのちの写真表現に深く反映され、伊勢佐木町を闊歩する占領軍兵士の姿のみならず、自らが設立に関わった戦争孤児の保護施設「ボーイズホーム」の子どもたち、そして多くの「GIベビー」を保護した聖母愛児園(中区山手町)の子どもたちのあどけない表情を、温かくも切実なまなざしで収めています。

 

今回の企画展では、写真作品だけでなく、当時の貴重なニュース映画も上映します。また、会期中には展示担当者による展示解説も開催します。詳しくは、当館の公式ウェブサイトをご覧ください。

単なる過去へのノスタルジーにとどまらず、激動の昭和・戦後史を見つめ直し、これからの都市や社会のあり方を考える契機となれば幸いです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。 

 

  • 企画展「昭和100年記念 五十嵐英壽・常盤とよ子・奥村泰宏写真展 戦後横浜の光と影」
    【会期】12月27日(日)まで ※11月14日(土)・15日(日)は無料観覧日

 

≫横浜都市発展記念館 公式ウェブサイト

問合せ

横浜都市発展記念館
TEL 045-663-2424
FAX 045-663-2453

読者プレゼント

【2026年11月30日(月曜日)締切】

読者プレゼント

いつも「広報よこはま よこはま彩発見」をご覧いただき、ありがとうございます。感想をお寄せいただいた方の中から抽選で、企画展「昭和100年記念 五十嵐英壽・常盤とよ子・奥村泰宏写真展 戦後横浜の光と影」の招待券2枚と〔復刻〕よい子の交通双六をセットにして、5名様にプレゼントします。

ご希望の方は、次の6項目※を明記し、電子メール(ss-saihakken@city.yokohama.lg.jp)または郵便ハガキ(〒231-0005 横浜市中区本町6-50-10 横浜市役所政策経営・国際戦略局広報・プロモーション戦略課 あて)でご応募ください。締切は2026年11月30日(月曜日)必着です。
※①郵便番号、②住所、③氏名、④今月号の感想、⑤読んでみたい記事、⑥「11月号プレゼント希望」
なお、当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。また、いただいた個人情報は、賞品の発送以外の目的には使用しません。

読者プレゼントの問合せ先

横浜市役所政策経営・国際戦略局広報・プロモーション戦略課
TEL:045-671-2332
FAX:045-661-2351

広報よこはま2026年11月号に紙面掲載した「よこはま彩発見」の内容は、「よこはま彩発見」紙面連載バックナンバー(2026年分)をご覧ください。

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