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毒素型食中毒菌検査
最終更新日 2022年2月15日
毒素型食中毒
黄色ブドウ球菌
卵黄加マンニット食塩寒天培地上の黄色ブドウ球菌
自然界に広く分布しています。人の皮膚、のど、耳や鼻の中にも常在しており、特に化膿創に多く存在しています。菌が食品中で増殖する時に作る、熱に強いエンテロトキシンという毒素が食中毒を引き起こします。
この毒素は100℃、20分間の加熱でも破壊されないため、一度食品中で毒素が作られてしまうとその後十分な加熱調理をしても食中毒が起こります。この菌による食中毒の多くは調理する人の手指や手指から汚染された器具類等から菌が食品に付着し、増殖することを原因としています。
検査法
卵黄加マンニット食塩寒天培地に接種し、典型的なコロニーについて生化学的性状により判定します。
ボツリヌス菌
土壌中、海底などの泥の中に分布し、毒素によってA~G型まで分けられています。空気のない状態でもよく増殖し、100℃の高温でもなかなか死滅しません。ボツリヌスの毒素は強く致死率も高いのが特徴です。主な原因食品は缶・びん詰、真空包装されたものや、いずし、辛子レンコンなどですが、近年、単なる真空包装で冷蔵保存を必要とする食品を常温保存可能なレトルト食品と間違えて取り扱ったためにボツリヌス食中毒になった事例がありました。
また、1歳以下の乳児はハチミツを食べると乳児ボツリヌス症になることがあるため、ハチミツは避ける必要があります。
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