広報よこはま都筑区版 2024(令和6)年1月号 テキストデータ

区制30周年特別号 2・3ページ 


●過去をたずね、今を知ろう
 都筑区の歩み
 
都筑区が誕生して30年、さまざまな出来事がありました。また、この30年間で人口は約11万人から約21万人とほぼ倍に増加し、よりにぎわいのある街に成長しました。都筑区の人口推移と出来事で振り返ります。

◆1993年
・市営地下鉄ブルーライン「新横浜~あざみ野間」開通(3月)
◇開通当初のセンター南駅前

◆1994年
★都筑区誕生(11月6日)
 「港京(こうきょう)」・「都筑」・「光(ひかり)」などの候補の中から、当時の横浜市区名選定委員会で「都筑」の名称が選定されました。
横浜の北西部一帯は、奈良時代から1939 年まで、「都筑郡」と呼ばれていました。
「都筑区」の名称は、この歴史的に由緒ある地名を受け継ぐとともに、これからの街づくりが、新しい「都(みやこ)を筑(きず)く」という思いを込めて決められたものです。
★都筑区のシンボルマーク制定(11月)
 TSUZUKI(つづき)の頭文字「T」をモチーフに、緑と整備された街並み、豊かな水を表現しています。また、区民同士が協力し、未来に向かって発展する区の未来性も表しています。

◆1995年
・横浜市歴史博物館開館(1月)
・第三京浜道路 都筑インターチェンジ開通(4月)
・都筑区総合庁舎開設(4月)
◇建設中の横浜市歴史博物館(写真右下)(横浜市歴史博物館提供)
◇完成間近の区総合庁舎

◆1996年
・港北ニュータウン土地区画整理事業完了(9月)

◆1997年
・横浜市北部夜間急病センター開設(11月)

◆1998年
・センター南駅前シンボル広場(愛称「すきっぷ広場」)供用開始(4月)
★都筑区民の歌「都筑音頭」と「夢のつづき」制定(7月)
 音頭28作品、イメージソング20作品の応募から「都筑区民の歌制作委員会」の審査で決定しました。
・横浜国際プール開設(7月)

◆1999年
・都筑区の木制定(11月)

◆2000年
・都筑警察署開設(5月)

◆2001年
・昭和大学横浜市北部病院開院(4月)

◆2002年
・都筑大橋開通(3月)
・都筑郵便局開局(10月)

◆2003年
・鴨池大橋開通(10月)

◆2004年
★区制10周年「区役所通り」・「歴博通り」愛称決定(9月)
 区制10周年を記念して、「中山北山田線」と「佐江戸北山田線」の愛称を募集し、計395件の応募の中から、それぞれ「区役所通り」と「歴博通り」に決定しました。
 各路線に架かる歩道橋には、区内の小学校の児童が書いた愛称を表示しました。
◇都筑区制10周年記念式典
◇開通前の歴博通り

◆2005年
・都筑区子育て支援センターPopola開設(7月)

◆2006年
★「みなきたウォーク」開通(3月)
 センター南駅~センター北駅間の高架下を結ぶ自転車歩行者専用道路の愛称が、444件の応募の中から「みなきたウォーク」に決定しました。
★都筑スポーツセンター開所(3月)
◇都筑スポーツセンター開館記念式典

◆2007年
・つづきMYプラザ開所(11月)

◆2008年
★市営地下鉄グリーンライン「中山~日吉間」開通(3月)
 区内で2番目の鉄道路線として開通し、中山~日吉の間13キロメートル、10駅を21分で走行します。
 2022年9月から6両編成が導入され、2024年度末までに全17編成中10編成について6両化する予定です。
◇開通直前の北山田駅
◇開通時の車両(横浜市交通局提供)

◆2009年
・都筑区のマスコットキャラクター「つづき あい」制定(11月)

◆2010年
・都筑区の花「サクラソウ」制定(2月)
・人口が20万人に到達(4月)

◆2012年
・第1回ドイツクリスマスマーケットin都筑開催(12月)

◆2014年第1回都筑・ボツワナ交流児童画展開催
 2008年第4回アフリカ開発会議をきっかけに交流が始まりました。
◇ボツワナ共和国ベン・テマ小学校児童の絵画作成の様子
・川和市民の森開園(4月)
★区制20周年タイムカプセルの開封と封入(11月)
 区誕生当初に設置したタイムカプセルの開封と、20年後に向けたメッセージを封入し区総合庁舎入口の壁面に格納しました。

◆2017年
・横浜ビー・コルセアーズ、都筑区役所、都筑区連合町内会自治会でホームタウン活動の協力に関する基本協定を締結(3月)
・池辺市民の森開園(4月)

◆2019年
・横浜市パスポートセンター開設(10月) 場所:センター南駅1階
・都筑区子育て支援センターPopolaサテライト開設(10月)
◇Popolaサテライトの様子

◆2020年
・横浜北西線開通(3月)

◆2022年
★都田地区センター・地域ケアプラザ開所(6月)
 区内地区センターとして5館目、地域ケアプラザでは6館目となります。ぜひ皆さんでお越しください!
「今度遊びに行きたいな~」

◆2025年
★都筑区民文化センター開館(3月予定)(愛称:ボッシュ ホール)
 区民文化センターは、区民の皆さんの文化活動の場です。日々の練習や創作活動はもちろん、音響の良いホールでのコンサートや演劇、自由なレイアウトができるギャラリーでの美術展など、専門的スタッフのサポートが受けられるこの場所を活用して、これからの都筑区の文化をつくっていきましょう。愛称は、ボッシュ ホール(英語名:Bosch Hall)。ボッシュ株式会社とのネーミングライツ契約により決まりました。
◇※ボッシュ ホール(都筑区民文化センター)イメージ図
◇センター北駅側から見た施設完成イメージ

●都筑区の人口推移(1994年は11月、2023年は12月、その他は1月時点)

◆1994年
 110,976人
◆1998年
 132,639人
◆2003年
 166,618人
◆2008年
 188,519人
◆2013年
 207,762人
◆2018年
 211,296人
◆2023年
 215,323人


●都筑区に関する歴史コラム 特別回
つづきの町名
横浜市歴史博物館 

 都筑区域は、現在まで開発によって大きく姿を変えてきましたが、変わらずに地域の歴史を伝えるものもあります。その一つが町の名前です。
 江戸時代には、区内に池辺村・牛久保村・荏田村・大熊村・大棚村・折本村・勝田村・川向村・川和村・佐江戸村・茅ケ崎村・新羽村・東方村・山田村・吉田村の15の村々があり、うち13が現在の町名に繋がっています。村の字名が受け継がれている事例もあり、例えば仲町台は大熊村の字名「仲町」に「台」を付し、桜並木は東方村の旧地名で狭間などを意味する「サクラナミ」に「キ」を加えて「桜並木」の字をあてたと言います。また、富士見が丘は江戸時代末期に築造がはじまった富士塚、川和富士に由来します。
 いっぽうで明治以降に新しく創られた町名もあります。市営地下鉄の駅名にもなる中川は、明治22年(1889)に牛久保村・大棚村・勝田村・茅ケ崎村・山田村を合併し、5つの村の中心を早淵川が流れていたことで付けられた名前、すみれが丘は昭和47年(1972)に地元の町名案から、新栄町は昭和62年(1987)に新吉田町と新羽町を再編して新羽の「新」に栄える意を込めて、あゆみが丘は平成11年(1999)にやはり地元案から採用した町名です。
 新旧の地名が相交わる都筑区は、今後もさまざまな歴史を紡いでいくことでしょう。

■都筑区誕生前後の風景や文化

◆1971年
・1971年当時の長沢家(横浜市歴史博物館提供)
・1971年当時の渋沢の谷戸(横浜市歴史博物館提供)
◆1987年
・資源循環局都筑工場(横浜市都筑図書館所蔵) ※稼働開始は1984 年
「煙突の色は今は青と白だけど、昔は赤と白だったんだね」
◆1992年
・センター南駅付近の様子
◆1997年
・花籠の舞