広報よこはま都筑区版 2022(令和4)年2月号 テキストデータ

6・7ページ 特集


●過去の災害から学ぶ
~今の自分にできること~

 近年、気候変動の影響から自然災害が激甚化(げきじんか)し、各地で被害が多発しています。このような自然災害に対応していくためには、大規模災害の発生時に自身の命を守り、互いに助け合うため、日頃から準備を行う必要があります。過去の災害の教訓から学び、自助・共助の取組を推進することで「地震」、「風水害」などの各種災害に備えましょう。防災は決して他人事ではありません。

■地震

 いつ起きてもおかしくない災害に備えて、各地域においては、「自らの身は、自ら守る。皆のまちは、皆で守る。」という「自助・共助」の精神で、それぞれの地域の実情に応じた防災力の強化が求められています。

◇都筑区地域防災拠点 運営委員会連絡協議会会長
神原 正明(かんばら まさあき)氏
 市内で震度5強の地震を観測した場合、区内27の小中学校を避難所(地域防災拠点)として開設します。
 いざ発災した際、避難者とともに円滑な運営ができるよう、各地域防災拠点ごとに運営委員会を組織し、地域の実情に応じた避難所開設・運営訓練を企画、実施し大地震に備え活動しています。

◇都筑区連合町内会 自治会会長
岩嶋 伸幸(いわしま のぶゆき)氏
 自宅が無事な人も避難所(地域防災拠点)に行ってしまうと、避難スペースがいっぱいになってしまうので、自宅の安全が確保されている場合は、自宅で避難をします。
倒れやすい家具等の固定はされてますか? 
お住まいの備蓄は十分でしょうか?
発災した後に引き続き自宅で過ごせるよう、あらためて災害への備えの点検をしましょう。

◆防災について学ぼう

◇令和3年度 都筑区防災講演会
 「あの日」の教えを明日のいのちを守る学びに
日時 3月4日(金)14時30分~16時(受付:14時から)
定員 100人(事前申込制)
場所 ハウスクエア横浜(中川1-4-1)
講師 かもんまゆ氏
 一般社団法人スマートサプライビジョン特別講師 防災ママカフェ(R)主宰・防災士 備災講座「防災ママカフェ(R)」「防災まちカフェ」を全国300か所以上で開催、参加者は2万人を超える。

 当日はZoomによる同時配信も行います!会場では神奈川県建築安全協会による東日本大震災写真展も同時開催予定です!

◇見学しよう
 今年度、都筑区役所と東京ガス横浜中央エネルギー株式会社で、『横浜市都筑区における地域貢献活動の協力に関する基本協定』を締結しました。
 東京ガスライフバル横浜北のアースポートショールーム内にあるエマージェンシーハウスにて、在宅避難に必要な備蓄や備えについて学ぶことができます。

エマージェンシーハウス見学・お問い合わせ先
東京ガスライフバル横浜北
東京ガス横浜中央エネルギー株式会社 TEL:943-8880
所在地:茅ケ崎中央16-18 東京ガス都筑ビル2階

◇~日頃からの健康づくり~災害時にも役立つBOOK
区ホームページに掲載されているほか、区役所福祉保健課健康づくり係(23番窓口)で配布しています。ぜひご活用ください!

◇区ホームページ「地震への備え」
避難の順序や日頃の備えなど、地震が起きる前に知っていてほしいことについて掲載しています。皆さんのご家庭での準備にお役立てください。

■風水害

 近年、台風などによる大雨・暴風による被害が大きくなっており、いつどこで災害が発生してもおかしくありません。テレビ・ラジオ・ホームページなどで気象情報に注意をすることや、お住まいの地域にどのような被害が生じるか事前に確認をしていただくため、マイタイムラインを活用して、一人ひとりの状況に合わせた避難時の計画を立てましょう。また、区役所が設置している防災用スピーカーからの情報も参考にしてください。

◆防災用スピーカーを設置しました

総務課 川崎(かわさき)課長補佐(2009 年当時担当者)
「2009年から溢水(いっすい)の可能性が高いとされる早淵川周辺に防災用スピーカーを都筑区独自で設置しました。
 これは、2008年の集中豪雨で、早淵川の勝田橋、鍛冶(かじ)橋の水位が上昇したことを受け、緊急対策として行ったものです。」

 現在、川沿いに13基設置しているスピーカーは、大雨等で川の水位が上昇した際に、付近にお住まいの人へお知らせするために区独自で設置をしました。
 その他区内で設置されている8基のスピーカーは、国からの全国瞬時警報システム(Jアラート※)を自動発報するものです。
※Jアラートとは、緊急地震速報、津波情報、武力攻撃などの緊急情報を、国から人工衛星を通じてお伝えするシステムです。

◇Jアラートの全国一斉情報伝達試験放送
予告 Jアラートの全国一斉情報伝達試験放送を行います。
この試験放送は、総務省消防庁等が地震・津波などの災害時等に備え、全国瞬時警報システム(Jアラート)を用いて、試験情報の受信及びスピーカー等の起動を確認する目的で、実施します。
日時 2月16日(水)11時頃
「大きな音が放送されますが、ご理解・ご協力をお願いします!」
総務課 小野(おの)職員

◇水防訓練の実施
 例年、区では出水期を迎える6月~7月の時期に、鶴見川や早淵川の氾濫を想定した水防訓練を、関係機関(町内会、消防団、警察署および消防署など)と連携し実施しています。
「消防団も活躍!」

◆マイ・タイムラインを作成しよう
 マイ・タイムラインとは、台風や大雨の水害等の災害に対し、一人ひとりの家族構成や地域環境に合わせて、あらかじめ時系列で整理した自分自身の避難行動計画のことです。

市ホームページ「マイ・タイムライン」内に作成シートや動画を掲載しています。

◇都筑区防災・生活マップ 洪水ハザードマップ
区役所総務課庶務係(53番窓口)で配布しています。ぜひご活用ください!

「防災用スピーカーは、悪天候下や室内では音声の内容が不鮮明となることがありますが、何か起きているのかな、という気づきになってほしいと考えております。併せてテレビやラジオ、ホームページなどでも情報収集をお願いします。また、都筑区防災・生活マップや洪水ハザードマップなどを確認し、日頃から自宅で必要な備えや、自分の命を守る避難行動を考えましょう。」
総務課 百瀬(ももせ)係長

問合せ 防災担当 電話 948-2212 ファクス 948-2208