広報よこはま都筑区版 2021(令和3)年9月号 テキストデータ 6・7ページ 特集 ●ペットとの暮らしを考える  現在、コロナ禍で自宅にいる時間が増えたことで、ペットを飼いたいと感じている人、飼い始めた人も多くなっています。しかしペットを飼うことにはさまざまな責任が伴います。この機会に一緒に考えてみましょう! ◆これからペットを飼おうと思っている人へ ◇飼った後のことを想像してみましょう  飼い主には、ペットが寿命を迎えるまできちんと飼い続ける責任があります。犬はおよそ15年、猫は20年以上生きるといわれ、晩年は介護が必要になってくることもあります。10年後、20年後を考えたとき、世話をする時間や餌、病院代などは確保できるでしょうか?万が一、飼えなくなった時のことを考え、飼う前にまずは家族で話し合ってしっかり考えましょう。 自分の年齢□歳 + 飼いたい動物の寿命□歳 - 飼いたい動物の今の年齢□歳 = 動物の命を見送る頃の自分の年齢□歳  多頭飼育で飼育崩壊となりペットの世話をしきれなくなる事例も発生しています。  獣医師と相談をした上で不妊去勢手術を行い、責任を持って飼育しましょう! ◇ペットを捨てることは犯罪です  動物愛護管理法により、ペットを捨てる(=愛護動物を遺棄する)ことは禁止されています。(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)  ペットを飼えなくなったからといって、捨てたり置き去りにするのは絶対にやめましょう。 ※動物を捕まえて元いた場所から遠くに運んで放した場合も、遺棄にあたるおそれがあります。 ◆ペットの防災対策  大切なペットの命を守れるのは飼い主だけです。避難場所にはペット用の備蓄はありません。また、ペットにとって避難場所は快適な環境とは限りません。災害発生時に急に準備はできないので、日頃から防災対策をしておきましょう。 ◇知っていますか!?ペット同行避難とは?  災害発生時に地域防災拠点などの避難所へペットとともに避難することをいいます。避難所では人の避難スペースとペット飼育場所は分かれています。「ペット同行避難」は避難行動を示す言葉であり、避難所内で飼い主がペットと同室で過ごすことではありません。 ◇check 風水害時の対策  雨風がひどくなってからのペットを連れての避難(ペットの同行避難)は、非常に困難であることが予想されます。台風などの風水害は事前に進路や規模が予測できることから、ペットが慣れている親戚・知人、動物病院、民間団体の施設など、安心できるペットの一時預け先を確保しておきましょう。 ◇日頃からの備え 1 飼い主の明示 首輪や鑑札(犬の場合)、迷子札、マイクロチップを装着しましょう。 2 しつけ 避難場所でのトラブル防止のため基本的なしつけをしておきましょう。(例:キャリーバッグやケージに慣らす、不必要に吠えないようにする) 3 健康管理 狂犬病予防接種、ワクチン、ダニやノミの駆除などを日頃から実施しましょう。 4 備蓄 最低5日分(できれば7日分以上)の物資を入れた「ペット用非常持出袋」を準備しましょう。避難時に使用するキャリーバッグやケージも必要です。 〈例〉フード、水、薬、ペットシーツ、フン尿処理用具、リードなど 5 家具等の転倒防止措置 地震などでペットが下敷きにならないようにしましょう。 詳しくは 横浜市 ペット防災 で検索 ◆犬を飼っている人へ 犬の飼い方はマナーが大事! ◇公園や道路など公共の場では犬を放さないでください!  公園などで犬を放し飼いにしているという苦情が多く寄せられています。リードをつけず犬を放すことは条例で禁止されています。リードは突発的な事故から飼い犬を守る役目もあります。  犬を自由に運動させたいときは、ドッグランを利用しましょう。 ・リードをつけていても注意!  散歩や運動時はリードを短めに持ちましょう。フレキシブルリードの伸ばしすぎは、犬どうしのトラブルや歩行者の通行の妨げになることがあります。 ◇散歩中にフンをしたら、必ず持ち帰りましょう!  犬の散歩は運動のためのものです。排せつは家で済ませましょう。 「犬のフンとおしっこの始末は飼い主の責任です」のプレートは区役所生活衛生課で配布しています ◇鳴き声などで周囲の人に迷惑を掛けないようにしましょう!  飼い主には気にならない鳴き声でも、周囲の人は苦痛に感じている場合があります。また、最近は在宅勤務等で自宅にいる機会が増えたことから、犬の鳴き声の苦情相談が増えています。  特に夜間、早朝といった時間帯に、吠え続けないように対策を行いましょう。 ◆猫を飼っている人へ 猫は屋内で飼いましょう!  猫にとって、外は危険がいっぱいです。命に関わる感染症やノミ、マダニを貰ってきたり、交通事故に遭ってしまったり…。また、他人の敷地でフン尿や爪とぎをして、被害者と飼い主の間でトラブルになるケースもあります。  外で暮らす飼い主のいない猫の寿命は短く、4~5年程度といわれています。一方、そのような危険がない完全屋内飼育の猫は20年以上生きることもあります。  大切なペットと安心して末永く暮らしていくためにも、完全屋内飼育をしていきましょう。 ◇外で猫のお世話をしている人へ 横浜市では「飼い主のいない猫」の不妊去勢手術費用の一部を補助しています。 詳しくは 横浜市 不妊去勢手術 で検索 ◆都筑区動物愛護週間イベント開催! 日時:9月21日(火)13:00~9月27日(月)15:00 場所:区総合庁舎1階区民ホール ・ご長寿ペットパネル展示 ・適正飼育啓発パネルの展示 ・ペットに関する相談コーナー ※新型コロナウイルスの感染症の流行状況により、イベント内容が変更になる場合があります。 問合せ 環境衛生係 電話 948-2358 ファクス 948-2388