広報よこはま都筑区版 2020(令和2)年7月号 テキストデータ

6・7ページ 特集

●自宅でできるフレイル予防でいつまでも元気に過ごしましょう!

 新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、感染予防のため、外出を控える日々が続いています。
 長期間、活動の機会が減ることで、健康への影響も危惧されます。この状態が続くと、「フレイル」へと進行する可能性もあります。
 そこで今回は、「フレイル」の予防についてご紹介します。


●フレイルってどんな状態?
加齢とともに、心身の活力が低下し、「健康」と「要介護の状態」の狭間の状態にあることをいいます。
フレイルを予防することが、健康寿命※を延ばすために重要です。
※「健康寿命」とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間です。


●フレイルの状態になる原因は?
原因は、加齢による心身の衰えだけではありません。
以下のさまざまな要因が重なって引き起こされます。

[身体的要因]
・筋力の衰えによる運動機能の低下
・口腔機能の衰えによって十分な栄養を摂れない など   
  
[精神・心理的要因]
・ストレス
・記憶力や判断力の低下
・うつ症状 など

[社会的要因]
・外出する機会が少なくなり、家に閉じこもりがちになる
・社会との交流の機会が減る など


●フレイル予防のためのポイント

(1)運動
今の状況でも、体力が落ちないよう、家の中でも立ったり、歩いたりする時間を増やすことが大切です。ラジオ体操やスクワットなど足腰の筋肉を強める運動も有効です。

[ハマトレ]
自宅でできる運動として、「ハマトレ」もおすすめです。市が開発し、歩くことに大切な5つの要素に着目した20種類の運動からなるオリジナルトレーニングです。

市ホームページよこはま健康スタイル「ハマトレ 動画」検索

・猫背改善
横曲げ:タオルの両はじを持ち、腕を上げて体を横に曲げ左右各4カウント。
背中の動きを高めましょう

・足・足関節
指回し:小指から1本ずつ右回し、左回しを各4回。これを左右の足で行います。
足の動きを改善しましょう

・股関節伸展
脚の裏側ストレッチ:椅子に座り片足を伸ばし、背中を伸ばして前屈。左右各4カウント。
股関節をしなやかに、歩幅アップ

・バランス
ダイナミックフラミンゴ:椅子の背に片手でつかまり視線を前に、片足を床から5㎝くらい後ろに上げ左右それぞれ20カウント。
バランス力を高めましょう

・傾き改善
脚開き:椅子の背に片手でつかまり、やや斜め後ろに左右各4回ゆっくり上げます。
安定した片足立ちを目指しましょう


◆室内でも熱中症に注意!
高齢になると、のどの渇きを感じにくくなります。のどの渇きを感じなくても、こまめに水分補給をしましょう。


(2)栄養・睡眠
・食事は3食バランスよく摂りましょう。免疫力を維持することにも役立ちます。
・十分な睡眠をとり、規則正しい生活を心がけましょう。


(3)口腔
・毎食後・寝る前に歯磨きをしましょう。お口を清潔に保つことは感染症予防に有効です。
・しっかり噛んで食べる、1人で歌の練習をする、早口言葉を言うなど、お口周りの筋肉を保ちましょう。
・自粛生活で人と話す機会が減ると、お口の力が衰えることもあります。電話も活用して意識して会話を増やしましょう。


(4)つながり
・外出しにくい今の状況こそ、ちょっとした挨拶や会話などが大切です。
・家族や友人と電話でお話しする、手紙やメール、SNSなどを使って交流する方法もあります。人とつながることで、こころが元気になります。


●新型コロナウイルス感染症の予防について

◆どんな症状?
発熱、のどの痛み、咳などが1週間前後続くことが多く、強いだるさを訴える人が多いことも特徴です。高齢者や基礎疾患のある人は重症化しやすい可能性があります。

◆予防策
・こまめな手洗い、うがいをしましょう
帰宅時や調理の前後、食事前などに石けんを使ってこまめに手を洗いましょう。

・咳エチケットをしましょう
自分の咳やくしゃみの飛沫で他の人に感染させないために、マスクやハンカチを使って口や鼻をおさえます。

・3つの密を避けましょう
密閉、密集、密接した空間

問合せ 高齢支援担当 電話 948-2306 ファクス 948-2490