広報よこはま都筑区版 2019(令和元)年12月号 テキストデータ 6・7ページ 特集 ●都筑区地域福祉保健計画「つづき あい」これまでとこれから 住み慣れたまちで安心して暮らしたい~4期計画策定に向けて~ ・データから見えてくる区の現状や、今後予測される課題について、いくつかご紹介します。 また、都筑区地域福祉保健計画の推進に取り組んでいる地域の人や、関係者・関係団体として関わって来た皆さんに、 「これまでの取組を通して感じていること」「これからの取組・計画(第4期都筑区地域福祉保健計画)に期待すること」 などを伺いました。 ◆都筑区の現状 〈その1〉 今後急速に高齢化が進むことが見込まれています 「都筑区は、高齢の人も子育て中の人も、他から転入されてくる人が多いと感じています。 慣れない土地は、顔見知りもいないため、外出がおっくうになり、引きこもりがちになる人もいます。 そのため、相当困った状態になるまで周りに助けを求められない人にも出会います。 これからは、引きこもらせない・孤立させない取組を進め、困っている人を早めに見つけて、手を差し伸べられるようにしていきたいです。」 都筑区民生委員児童委員協議会 杉田 文江(すぎた ふみえ) 会長 〈その2〉 健康寿命と平均寿命に差があります ※健康寿命…健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間 「私たちヘルスメイト(食生活等改善推進員)は「私たちの健康は 私たちの手で」を スローガンに食を通した健康づくりの活動をしています。活動をもっと知っていただくために、 仲間をもっと増やしたいです。今後はオーラルフレイル(口腔機能の低下)の予防のために 「噛むこと」の大切さを伝えることや、保健活動推進員さんとも連携して地域の健康づくりに取り組んでいきたいです。」 都筑区食生活等改善推進員会 豊田 富士子(とよた ふじこ) 会長 「健康づくりは年齢・性別に関係なく、どなたでも取り組めます。 私たちで保健活動推進員の活動の趣旨は、地域の皆さんが健康づくりに取り組むきっかけづくり・提供だと思います。   今後は心の健康づくりも大切です。心の健康づくりを通して、人とのつながりの輪がさらに広がるといいと思います。 都筑区保健活動推進員会 大野 和子(おおの かずこ) 会長 〈その3〉 自治会・町内会の加入率が減少傾向にあります 「自分の地域の活動に関わるようになってから、個々に取り組まれていた活動をつなげることで、 地域の中に活動を広げ、地域の人のつながりをつくってきました。  今後の地域活動については、これまでの取組を地道に継続させつつも、 「地域の皆さんにとっていいと思うもの」に変化させていくことが必要だと思います。 活動をマンネリ化させないための刺激にもなると思います。」 都筑区社会福祉協議会地区社協分科会 岩嶋 伸幸(いわしま のぶゆき) 会長 「地域の活動は、自分の地域を大切に思い、住みよいまちにする活動だと思います。 こういう気持ちを育むために、子どもの頃に社会や地域の中で、 人とつながって生きていく知恵を授かるといいなと思います。 活動する側・される側、お互いに感謝する…これからの地域活動の場がそういった気持ちを育み、 地域の人がつながるきっかけになるといいと思います。」 都筑区連合町内会自治会 村田 輝雄(むらた てるお) 会長 〈その4〉 15歳未満の子どもが多く住むのが特徴です 「子育て支援センターポポラがスタートして13年、 子育てを応援してくださる地域の皆さんのおかげで、子育て支援の輪が広がり、 地域の皆さんとのつながりができました。 子育て中の皆さんが、応援してくださる誰かとつながる入口に、ポポラがなれればと思います。 今は働く女性も増え地域との接点が少なくなりがちです。 今後は、子どもが生まれる前の妊娠期からのつながりづくりも大切にしていきたいと思います。」 都筑区子育て支援センター ポポラ 鳴海 由紀子(なるみ ゆきこ) センター長 ◆都筑区地域福祉保健計画「つづき あい」って、どんな計画? 誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、人と人との「であい・ささえあい・わかちあい」を基本理念として 2006年に都筑区地域福祉保健計画を策定し、地域の皆さんと関係団体・事業者などと区役所、区社会福祉協議会、 地域ケアプラザが協働して取り組んでいます。 区全体の計画(区計画)と、連合自治会町内会・地区社会福祉協議会エリアごとの計画(地区別計画)があります。  計画期間は5年間で、現在の第3期計画は2021年3月までです。 2021年4月から2026年3月までを期間とする第4期計画については、これから策定を進めていきます。 詳しくは「つづき 3期」で検索 〈基本理念:人と人との であい ささえあい わかちあい〉 区では、人と人とがつながるきっかけである「であい」をつくり、 そのうえに「ささえあい わかちあい」ができるような人のつながりを広げていくという考え方から、 人と人との「であい ささえあい わかちあい」を基本理念としました。 〈都筑区地域福祉保健計画「つづき あい」は区計画と地区別計画で構成されています〉 ・区計画:区役所・区社会福祉協議会・地域ケアプラザが主体となって、ともに進める取組です。 ・地区別計画:地域の課題に対して地域の人が主体となって進める取組です。        連合自治会町内会や地区社会福祉協議会が主体となって作った地域の計画です。 ◆第3期都筑区地域福祉保健計画での成果と次の計画づくりに向けて 今期(第3期計画期間)は、健康づくりや高齢者の見守り、多世代交流など地域の特徴や状況に応じた多様な活動が行われ、 顔の見える関係づくりが進みました。また、区役所や区社会福祉協議会の補助金を活用し、新たな取組だけでなく、今ある活動をさらに活性化・主体化した取組が増えました。  地域で取り組んできた皆さんの声やこれまでの取組から見えてきた今後の課題を踏まえ、 統計データ・調査結果から見える地域の特徴や兆候、市の第4期地域福祉計画(2019年3月策定)も参考にしながら、これから区では第4期都筑区地域福祉保健計画策定に取り組んでいきます。 「今年3月に策定された市の第4期地域福祉保健計画のポイントの1つに、「より身近な地域での基盤づくり、体制づくりの推進」があります。 今後も、身近な地域で、きめ細かく地域福祉保健の取組を進めることは、地域のつながりをさらに深めることにつながると思います。」 都筑区地域福祉保健計画推進委員会 法政大学 名和田 是彦(なわた よしひこ) 教授 〈イベント開催のお知らせ〉 ・地域の福祉保健の取組推進イベント つづき あいフォーラム 日時:2020年2月15日(土)13時30分~ 会場:都筑公会堂 【内容】第1部:都筑区社会福祉体会(社会福祉功労者の表彰式典)    第2部:地域福祉保健計画活動発表会(地域の取組発表、第4期都筑区地域福祉保健計画について) ・パネル展 福祉保健の取組を紹介します。 日時:2020年2月13日(木)~19日(水) 会場:区総合庁舎1階 区民ホール ◆問合せ 事業企画担当 電話:948-2344 ファクス:948-2354