広報よこはま都筑区版 2019(令和元)年11月号 テキストデータ 6・7ページ 特集 ●けがの予防と応急手当について学ぼう!  区内では、高齢化などにより救急出場件数が増加しています。 これに伴い、防げる救急事故として転倒などのけがの予防を「予防救急」として推進しています。 特にけがにより搬送された高齢者のうち、およそ80%の人が「転倒・転落」となっており、発生場所は自宅の居室が多い状況です。 救急搬送された高齢者のおよそ40%の人が入院となり、重症の場合は介護が必要となる可能性もあります。 健康に過ごすためにも、日頃からけがに気をつけましょう。 ◆家の中でのけがに気をつけよう! 家の中ではどんな事故が起きているの? →・階段での転倒! ・床に置いていた洗濯物で転倒! ・ベッドからの転落! 〈転倒の予防対策〉 ・部屋を明るく 行動するときは部屋を明るくしましょう。 ・整理整頓 部屋の整理整頓を心がけましょう。 ・滑らない対策 手すりを設置しましょう。 また、スリッパや靴下は滑りにくいものを履きましょう。 *転倒は、高齢者にとって入院するような大けがになることもあります。 普段から部屋の整理整頓などを心がけ、事故防止に努めましょう。 〈転落の予防対策〉 ・バランスの悪いものには上らない 椅子の上に立つとバランスを崩しやすいので上らないようにしましょう。 ・ゆっくりと行動する 姿勢を変える時などは慌てずにゆっくりと行動しましょう。 ・手すりの設置 階段に手すりを設置しましょう。 ◆冬場は一酸化炭素中毒にご注意を! 【主な症状】 初 期:頭痛、吐き気、めまい、けいれん など 後遺症:慢性的な頭痛、学習記憶障害 【主な原因】 ・屋内での火鉢や木炭コンロなどの使用 ・換気の悪い場所でのガス湯沸かし器、石油ストーブなどの使用 ・自動車のマフラーが雪に埋もれた状態などでエンジンをかける *しっかりと換気をしましょう! ◆けが予防についてもっと知りたい場合は… 「救急搬送事例から見た ケガの予防対策」 消防署や消防出張所で配布しています♪ ◆いざという時の応急手当について 〈頭のけがの場合〉 (1)応急手当を行う場合、血液感染の防止に努める。ゴム手袋がない場合、ビニール袋で代用も可能。 (2)頭部の出血は清潔なガーゼなどで押さえるか、包帯を巻いて圧迫止血する。 (3)しばらく体を横にして様子をみる。 (4)おう吐する場合は、首に負荷がかからないように横向きにする。 (5)反応・呼吸がないと判断した場合は、直ちに心肺蘇生法を開始する。 *こんな症状が1つでも当てはまったら、一刻も早く119番通報! ・呼びかけに反応がない ・吐き気・おう吐がある ・左右の瞳孔の大きさが違う ・耳・鼻・口からの出血や体液の流出 ・手足のまひ 〈やけどの場合〉 受傷後はすぐに水道水などの清潔な流水で10分以上冷却します。 ※衣類の上からのやけどは、患部に接している衣類は脱がせないようにし、 まずは衣類を着たまま10分以上流水で冷却します。 ただし、過度な冷却は避けましょう。 *火の用心! 冬になると電気ストーブなどの暖房器具などで火を扱う機会が増えます。 火の元には十分注意しましょう。 〈食べ物が詰まった場合〉 口や喉などに異物(食べ物など)が詰まっている場合に異物を取り除く方法は、次のとおりです。 *傷病者が咳をすることが可能であれば、できるだけ咳を続けさせます。 咳ができれば、それが異物の除去に最も効果的です。 【腹部突き上げ法※】 (1)傷病者を後ろから抱えるように腕を回します。 (2)片手で握りこぶしを作り、その親指側を傷病者のへそより上で、みぞおちより下に当てます。 (3)その手をもう一方の手で包むように握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。 ※明らかに妊娠していると思われる女性や高度な肥満者、乳児には腹部突き上げは行いません。 【背部叩打法(こうだほう)】 (1)背中をたたきやすいように傷病者の横に回ります。 ※傷病者が立っている場合や、座っている場合は傷病者の後ろに回ります。 (2)手の付け根で肩甲骨の間を力強く、何度も連続してたたきます。 *応急手当を行っている時に反応がなくなった場合には、直ちに心肺蘇生法を開始してください。 ◆救急車を呼んだ場合に用意しておくもの  ●救急車を呼んだら、用意してください。  ・保険証や診察券 ・現金 ・靴 ・普段飲んでいる薬(おくすり手帳)  ●救急隊にこのようなことを伝えてください。  ・事故や具合が悪くなった時の状況 ・行った応急手当の内容 ・持病 ・かかりつけの病院やクリニック  ~救急隊からのお願い~  ・傷病者の状態が分かる人が、救急車に同乗していただけると情報収集が速やかになり、迅速な搬送ができます。  ・傷病者を病院に搬送した後は、次の救急出動に備えるため、自宅までの送迎は行っていません。 ◆応急手当を学びましょう!  1人でも多くの区民の皆さんに応急手当の知識と技術を身につけていただくため、 いくつかの講習を用意しています。ぜひ一度、ご自分にあった講習を受講してみてください。 受講したことがある人も、時間がたてば忘れてしまうものです。 また、心肺蘇生の方法はよりよいものとなるよう定期的に見直されています。 3年に1度は受講しましょう! 「横浜市応急手当」検索 ◆救急車を呼ぶか迷ったら… 〈電話から(年中無休・24時間対応)〉  救急相談センター #7119  または電話232-7119  音声案内が流れ始めたら…  ■受診できる病院・診療所を知りたい(受診する科が決まっている)  →1番を選択  医療機関案内…そのとき受診可能な病院・診療所の案内  ■・今すぐに受診するべきか? ・何科を受診するべきか? ・救急車を呼ぶべきか?  →2番を選択  救急電話相談…症状に基づく緊急性や受診の必要性についてアドバイス 〈パソコン・スマートフォンから〉  救急受診ガイド  パソコンやスマートフォンから緊急性や受診の必要性を確認できます。  ■受診ガイドに従い、該当する病気やけがの症状を選択  判定結果により、次のことが分かります。  ・救急車を呼ぶべきか ・今すぐに受診するべきか ・何科を受診するべきか  「横浜市救急受診ガイド」検索  http://www.city.yokohama.lg.jp/shobo/qq/jushinguide/ 〈FAXから(聴覚障害者専用)〉  医療機関案内のみ ファクス242-3808 *こんな時は迷わず119番 ・胸が激しく痛む ・突然の激しい頭痛 ・意識がない ・交通事故(強い衝撃を受けた) 問合せ 都筑消防署 電話・ファクス945-0119