広報よこはま都筑区版 2018(平成30)年5月号 テキストデータ 6・7ページ 特集 知る!見る!考える!動物との暮らし ペットを飼っている人も飼っていない人も、快適に暮らせるまちを目指して、動物とのふれあい方、適切な飼い方を、みんなで考えていきましょう。 問合せ 環境衛生係  電話 948-2358 ファクス 948-2354 これからペットを飼おうと思っている人へ ~ かわいいだけじゃない!ペットは終生飼育が必要です~  飼い主には、ペットが寿命を迎えるまできちんと飼い続ける責任があります。犬はおよそ15年、猫は20年以上生きるといわれ、晩年は介護が必要になってくることもあります。10年後、20年後を考えたとき、世話をする時間や餌、病院代などは確保できるでしょうか?まずは家族で話し合ってしっかり考えましょう。 飼った後のことを想像してみましょう 自分の年齢 + 飼いたい動物の寿命 − 飼いたい動物の今の年齢 = 動物の命を見送るころの自分の年齢 ●猫は屋内で飼いましょう  猫にとって、外は危険がいっぱいです。命にかかわる感染症やノミ、マダニをもらってきたり、交通事故に遭ってしまったり…。また、他人の敷地でフン尿や爪とぎをして、被害者と飼い主の間でトラブルになるケースもあります。  外で暮らす飼い主のいない猫の寿命は短く、4~5年程度といわれている一方、そのような危険が少ない完全屋内飼育の猫は20年以上生きることもあります。  大切なペットと安心して末永く暮らしていくためにも、完全屋内飼育をしていきましょう。 ●屋内飼育のポイント ・キャットタワー、もしくは階段状に棚などを並べて設置  →猫が上下運動できる足場と、高いところで落ち着ける場所を作りましょう。 ・猫トイレは多めに設置  →猫は、自分のトイレが汚れていると別の場所に排泄してしまうことがあります。小まめにフンを片付けられない場合は、複数設置しましょう。 ・早めに不妊去勢手術をする  →オスメス一緒に飼う時や、万が一外に出てしまった時に意図せず子猫が生まれるのを防げるほか、発情期特有の行動やストレスも抑えられます。 ・首輪や迷子札、マイクロチップを装着する  →飼い猫が迷子になった場合、首輪や迷子札、マイクロチップを装着していれば保護された際に、再会できることにつながります。 ※横浜市ではマイクロチップ装着費用の一部を補助しています。 詳しくは「横浜市 マイクロチップ」検索 ●コラム まさに猫算式?!知られざる猫の繁殖力  猫は繁殖力が強い生き物です。メスは生後半年ほどで繁殖可能になり、1度に平均3~6頭の子猫を、年に3回以上出産することもあります。  単純計算すると、1頭のメスから1年で約20頭以上、2年で約80頭以上に増える計算になります。 ●飼い主のいない猫の不妊去勢手術(TNR)活動を知っていますか?  飼い主のいない猫(いわゆるのら猫)については「物置で子猫が生まれてしまった」「庭にフン尿をされる」などのご相談が毎年数多く寄せられます。  市では、こういった問題の対策として、飼い主のいない猫の不妊去勢手術を推進する目的で、手術費用の一部を補助しています。今いる飼い主のいない猫がこれ以上増えないようにし、一代限りの生を全うさせ、自然に数を減少させることを目指しています。 「横浜市 猫の不妊去勢手術」検索 TNRと言います ・猫を捕まえて(Trap) ・不妊去勢手術して(Neuter) ・元居た場所に戻す(Return) 耳カットは、不妊去勢手術実施済の証です。 ●犬の飼い方はマナーが大事! ◆登録と予防注射はお済みですか?  狂犬病予防法に基づき、犬の飼い主は、犬の登録(初回のみ)と狂犬病予防注射(毎年1回)を行わなければいけません。届出は区役所もしくは市の委託を受けた動物病院などで行えます。 ・鑑札 ・注射済票  固有番号が入っており、犬が保護されたとき、所有者がすぐに分かります。 ◆散歩のマナー 良い例 ・首輪に鑑札、注射済票、迷子札を付けましょう ・リード(引き綱)は、犬が突然走り出しても抑えられるよう、短めに持ちましょう。 悪い例 ・犬のフン尿放置はダメ、絶対!! ・公園や河原も含め、公共の場所では、犬のリードを外してはいけません。犬を自由に運動させたいときは、ドッグランを利用しましょう。 なるべく家で犬に排泄させてから、散歩しましょう。 散歩中に排泄したら… ・フンは必ず持ち帰って家で始末しましょう ・尿は後で臭わないよう水で十分に流しましょう ●ペットの防災対策  区内には約1万頭以上の犬が登録されており、猫も同数かそれ以上飼われていると考えられますが、避難先の地域防災拠点には、ペット用の備蓄はありません。また、ペット用の支援物資が届くようになっても、食べなれた餌が手に入るとは限りません。飲み水も不足するかもしれません。大切なペットの命を守れるのは飼い主しかいないのです。普段のちょっとした工夫で備えができますので、ぜひ今日から始めましょう。 【1】いつもの餌と水、トイレ用品などは多めに買い置き  最低5日分(できれば7日分以上)※療法食や薬、手に入りにくい餌は1か月分以上  ペットシーツは、いざという時、人のトイレ用にも使えます。  餌は古い物を使い切ったら新しい物を一つ買い足しストックしましょう(ローリングストック) 【2】ケージに慣らしましょう  自宅が被災して住めなくなり、地域防災拠点に避難した場合、ペットは人とは分けた場所を決め、ケージに入れたまま飼育することが想定されます。   病院に行くときだけケージを使っていると、ケージに入っているだけでストレスになってしまいます。普段からケージを置き、中に入ったら褒めたりおやつをあげるなどして、ケージは安心できる場所だと教えてあげましょう。 【3】これも必要です!  ・首輪や鑑札(犬)、迷子札をつけ、マイクロチップを装着する  ・屋内でも排泄できるようにトレーニングしておく  ・ペットを預けられる場所を探しておく  ・ワクチン接種やノミ、ダニ駆除をしておく  ・人に慣らしておく 詳しくは「災害時のペット対策」検索 ●ペットを捨てることは犯罪です  動物愛護法により、ペットを捨てる(=愛護動物を遺棄する)ことは禁止されています(100万円以下の罰金)。ペットを飼えなくなったからといって、捨てたり置き去りにするのは絶対にやめましょう。また、動物を捕まえて元いた場所から遠くに運んで放した場合も、遺棄にあたるおそれがあるので、元いた場所に戻しましょう。