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つづき 水と緑の守り人

連載5 早渕川が遊べる川になった!―早渕川ファンクラブと早渕川流域ネットワーク

最終更新日 2019年3月12日

区内の自然を守っている市民の活動を紹介します。全7回。

都筑区のほぼ真ん中を東西に横断する早渕川は、源流が青葉区にあり、綱島で鶴見川に合流する13.7キロの支流です。昭和50年からの河川改修を経て、コンクリートに囲まれた典型的な都市河川になりました。一時はごみのポイ捨てや生活排水で汚れていましたが、今ではアユやオイカワなど清流にすむ魚が生き生きと泳いでいます。平成19年3月には早渕川親水広場がオープンし、子どもが安心して遊べる環境もできました。今回は、早渕川の環境を守り、親水広場開設にも尽力した2つの市民団体を紹介します。

パリにセーヌ川、都筑に早渕川
歴史ある川をもっと好きになって

平成14年6月に設立された「早渕川ファンクラブ」。前身は平成6年設立の「早渕川をかなでる会」です。世話人代表の福富さんが20年前に区内に引っ越してきたときは、ごみが多く水質も悪い早渕川だったといいます。歴史好きの福富さんが、古い地図を手に区内の旧道を訪ね歩くと、早渕川流域にたくさんの史跡、民話があることに気づきました。「たとえば、昔、荏田城から射られた矢が刺さったのが、中川の『矢崎(矢先)橋』と伝わっています。都筑の歴史を刻んできた早渕川をもっと身近に感じてほしい。パリのセーヌ川、ロンドンのテムズ川のように素敵な川にしたい。そんな思いで会を立ち上げました」。メンバーは会社員など約40人。毎月の美化活動と水質検査のほか、流域の歴史をたどるウォーキングを春と秋に開催。小学校と協働の清掃活動も行っています。
夢であった親水広場オープンが決まると、新たに「早渕川親水広場愛護会(皆川健一会長)」が結成され、福富さんたちファンクラブのメンバーも加わりました。広場の整備で子どもも気軽に水辺で活動ができるようになり、夏には親水広場愛護会主催・ファンクラブ等の共催で「都筑には遊べる川がある」というイベントを開催。子どもたちはいかだに乗ったり川に入って生き物を探したりと、小さな冒険を楽しみます。
美化活動も毎月行っています。「小さいときにごみ拾いをした経験があれば、大人になっても決してポイ捨てをしない。都筑の一角に、そうした環境教育の『仕込み』の場ができました」

早渕川の生態系は思いのほか豊か
ぜひ「ワンド」をのぞいてみてください

「早渕川流域ネットワーク」は平成19年3月に設立。本流である鶴見川の「鶴見川流域ネットワーク(TRネット)」の一員として活動しています。TRネットは8年前から早渕川の美化活動や生き物観察のほか、ビオトープの管理を手伝うなど小学校の学習支援も行っていましたが、親水広場オープンに伴い、この場所で定期的に活動を始めました。
会では毎月の水辺の保全活動と自然観察会に加え、鶴見川の他の市民団体とも連携して活動しています。メンバーは約20人。代表の保川さんのように休日に子どもと遊べる場所を求めて早渕川に出合い、子連れで活動するサラリーマンがいる一方、学生も多く、生物研究や環境対策にも力が入ります。なかでも、親水広場に整備された「ワンド」を熱心に観察。ワンドは水流が穏やかなので、産卵や稚魚の住かに絶好の場所。いつもメダカやヤゴなどが生息し、台風のときには大量の生物が避難してくるそうです。「ワンドのおかげで早渕川の生態系が手に取るように分かるようになりました」と保川さん。「お子さんとワンドをのぞいてみてください。早渕川に住む生き物たちの豊かさに驚きますよ」

※河川法等の表記では「早淵川」となっています。

・早渕川ファンクラブ
定例活動/毎月第2日曜日午前10時から11時30分ごろまで。早渕川親水広場に集合。
世話人代表・福富洋一郎さんTEL080(5524)6091
ホームページは「早渕川ファンクラブ」で検索(外部サイト)


写真左から●年一度の「クリーンアップ大作戦」。前身の「早渕川をかなでる会」時代から16年も続いています。小学校PTAと連携し、子どもたちが大活躍!●秋の流域ウオーキング。昔からの尾根道を通り、由緒あるお寺を訪ねました。●水質検査。国土交通省の全国一斉調査に協力。水質レベルを示すCOD(化学的酸素要求量)は、16年前は5~10、現在は2~3です(数値が高いほど汚れています)。下水道処理率が上がり、とてもきれいになりました。地道に続けてきた美化活動も大きな一因!●世話人代表の福富さん。「流域で一番好きな場所は、中川にある中崎橋周辺。田園風景を望むのんびりした場所です。ぜひ訪ねてみてください」

・早渕川流域ネットワーク
定例活動/毎月第2土曜日午後1時30分から3時30分ごろまで。早渕川親水広場に集合。
代表・保川一治さんTEL(594)3041
ホームページは「早渕川流域ネット」で検索(外部サイト)


写真左から●こちらも年一度の「クリーンアップ大作戦」。TRネットの鶴見川流域クリーンアップ作戦に参加しています。ポリ袋とたばこの吸い殻、空き缶が、集まるごみの御三家です。たばこのニコチンは生態系に多大な影響を及ぼしています。●定例美化活動で捕れた生き物。大人が子どもだったころ普通に目にしたヤゴなども、初めて目にした子どもにとっては「宇宙から来た生き物」と映るようですよ。●今年の夏に親水広場に現れた巨大スッポン。甲羅の長径がなんと40cm!スッポンは鶴見川ではたまに遭遇するそう。●今日はこんなにきれいにしたよ!前列左が代表の保川さん。川辺で見る子どもの笑顔が活動の原動力だそうです。

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