家庭で取り組む緑のカーテン
最終更新日 2021年4月28日
まちの中でも緑の効用を最大限生かす工夫の一つが「緑のカーテン」です。
ヘチマやゴーヤなどのつる性植物を家庭の軒やベランダで育てた緑のカーテンで、夏の暑さを和らげ、涼しく過ごしましょう。
緑のカーテンの効用
緑には、日差しを遮ったり、蒸散により気化熱を奪うことで熱環境を改善する機能があります。
実際に緑のカーテンに取り組んだご家庭の協力を得て、緑のカーテンの効果を、赤外線カメラで測定し検証しました。よく繁った緑のカーテンは、直射日光を遮ることで熱を抑え、気温の上昇を防いでくれることがわかりました。
●実際に取り組んだ方の感想
・エアコンに頼る時間が少なくなり、健康的な生活習慣が身に付きました。
・視覚的にも潤いを与えてくれます。
・植える植物をゴーヤのような実のなるものにすると、「食」の楽しみも増えました。 など
(参考)小学校での取組事例 ※図をクリックすると拡大します
緑のカーテンにふさわしい植物というと、ゴーヤやヘチマ、アサガオなどの一年草が代表的ですが、冬季に落葉するつる性の多年性植物も、育てる楽しみを味わえ、ガーデニングセンスも発揮できる緑のカーテンに適した植物です。
ゴーヤ(ニガウリ・ツルレイシ) 美しい葉は清涼感があります。実はゴーヤチャンプルーなどに。熟した赤いゼリー状の種皮が甘いのはあまり知られていません。 | ヘチマ 大きな葉っぱは緑のカーテンに最適ですが、伸び過ぎと風通しに注意。ヘチマ水やタワシづくりも楽しめます。 | ツルムラサキ 熱帯アジア原産のつる性植物ですので、夏場の生育はとても旺盛です。若い葉は、おひたしや和え物、天ぷら、炒めもの、サラダなど幅広く利用できます。 |
ヒョウタン 昔から器として利用されてきました。最近では、臭いもなく簡単に中身を取りだせるという酵素剤も手に入りやすくなっています。 | キュウリ うまく育てば、夏の間絶え間なく収穫が期待できるのが魅力です。風通しの良い場所で栽培を。 | ハヤトウリ 熱帯アメリカ原産のウリです。丈夫で育てやすく、9月に入ってから実をつけます。シャキシャキとした食感が良い実は、漬け物や炒めものなどに利用されます。 |
など
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アサガオ 小学校の時に育てた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。何回か摘心するとカーテンにも広がりができます。 | 西洋アサガオ 主に秋に花を咲かせます。昼間もしぼまず咲き続けます。(写真はヘブンリー・ブルー) | ハゴロモルコウソウ 葉が細い羽状のルコウソウとマルバルコウソウとの交配種です。他のつる性植物とあわせると効果が上がります。 |
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ヨルガオ(ユウガオ) ユウガオともいわれていますが、カンピョウをとるユウガオはウリ科。こちらはヒルガオ科の花、芳香があります。 | フウセンカズラ こぼれダネからでも容易に芽を出す育てやすさと、繊細で美しい葉、かわいい実が魅力です。 |
など
アケビ 毎年確実に葉を繁らせてくれる木本のつる性植物は緑のカーテンにも適しています。 5枚葉のアケビと3枚葉のミツバアケビを一緒に植えると結実しやすいといわれています。 | ブドウ ぶどう棚にしなくても支柱やネットに誘引すると緑のカーテンとして立派に機能してくれます。 |
など
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宿根アサガオ 琉球アサガオともいわれています。越冬して大株になります。(写真はオーシャンブルー) | クレマティス 育つと3メートルを超える株となる春の一季咲きです。品種も多く、育て方も様々ですが、このクレマティスは、前年に伸びたつるに花をつけます。(写真はモンタナ・ルーベンス) |
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トケイソウ 暖かければ葉を落とさずに越冬します。地植えするとあちらこちらに地下茎でのびるので注意が必要です。 | ソラナム(ツルハナナス) 南アフリカや南米原産の半耐寒性植物です。暖かければ葉を落とさずに越冬します。ヤマホロシともいわれますが在来の同名のものとは違います。 |
など
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