第3期都筑区地域福祉保健計画「つづき あい」 計画期間 平成28年度〜32年度(2016年度〜2020年度) 横浜市都筑区役所 横浜市都筑区社会福祉協議会 区内地域ケアプラザ(加賀原・葛が谷・新栄・中川・東山田) 目次 第1章 第3期都筑区地域福祉保健計画の概要 第3期都筑区地域福祉保健計画の基本的な考え方 ・人と人との「であい ささえあい わかちあい」が基本理念です ・都筑区の特徴を踏まえた課題に取り組みます ・計画は、「自助」「共助」「公助」によるまちづくりを目指しています 計画の構成 ・区計画 ・区と区社会福祉協議会と地域ケアプラザが一体的に取り組みます ・地区別計画 ・地域の方が主体となって地域の課題に取り組みます 第2期計画までの取組・成果 都筑区社会福祉協議会とは 地域ケアプラザとは 第2章 統計データや区民意識調査から見た都筑区 15歳未満の人口が多い区です 今後、65歳以上の人口がますます増えていくと予測されます 平均寿命と健康寿命の差は約10年です 日頃の近所づきあいは「あいさつをする程度」という人が多いようです その他、様々な意見をいただきました 第3章 区計画における具体的な取組 子ども・青少年分野の取組の推進 高齢者分野の取組の推進 障害者分野の取組の推進 健康づくり分野の取組の推進 福祉保健計画を推進する基盤づくり 第4章 地区別計画 東山田地区 山田地区 中川地区 勝田茅ケ崎地区 かちだ地区 新栄早渕地区 都田地区 池辺地区 佐江戸加賀原地区 川和地区 荏田南地区 渋沢地区 茅ケ崎南MGCRS地区 ふれあいの丘地区 柚木荏田南地区 第1章 第3期都筑区地域福祉保健計画の概要 1 第3期都筑区地域福祉保健計画の基本的な考え方 〇 基本理念と目指す姿 基本理念: 人と人との「であい ささえあい わかちあい」 目指す姿: 「であいが広まり、お互いにささえあい、地域がもつ力をわかちあえる地域づくり」 都筑区では、人と人との「であい ささえあい わかちあい」を基本理念として平成18年に地域福祉保健計画を策定してから10年が経ち、地域の方が福祉保健課題について話し合う地域懇談会の開催や子ども、高齢者が集まるサロンなど、様々な取組が広がってきました。地域での活動が広まっている一方で、高齢者が多くなっているなど、今後、支援が必要な人は増えていくと考えられ、地域での見守り体制や課題解決に向けた取組が一層重要になっていきます。 平成28年度から取り組む第3期都筑区地域福祉保健計画(〜平成32年度)においてもこれまでの基本理念を引き継いでいくとともに、誰もが地域活動や行事等に参加するなど「であいが広まり、お互いにささえあい、地域がもつ力をわかちあえる地域づくり」を目指していきます。 〇 取組の方向性 第3期都筑区地域福祉保健計画(以下、「第3期計画」)は、都筑区の特徴や魅力でもある緑道、公園などの豊かな地域資源を活かしながら、お祭り、体育祭などの地域行事や様々な活力をつないでいくことを目指して策定しています。 統計データや区民意識調査を踏まえると、「子ども・青少年」、「高齢者」、「健康づくり」の分野に特徴がみられ、今後、取組の重要性は増していくものと考えています。 「子ども・青少年」、「高齢者」、「障害者(障害児を含む)」、「健康づくり」の各分野に取り組むとともに、「地域福祉保健計画を推進する基盤づくり」を進めていきます。 統計データでは (1) 15歳未満人口の割合が高く、今後も現在の水準を維持する (2) 65歳以上人口が増え続け、今後15歳未満人口を上回る と予測 (3) 高齢化に備え、健康寿命延伸の観点から、健康づくり(運動習慣の定着、健康的な食生活、健康診断の受診、社会参加など)が重要   地域懇談会・区民意識調査結果から (4) 地域活動の担い手不足や地域における人と人とのつながりの希薄化が課題 ○ 個人や家族でできること(自助)と地域や仲間で支え合いながらできること(共助)の重要性  福祉保健分野においても、自分でできることに主体的に取り組む「自助」が注目されてきています。  また、人々が抱える様々な生活課題を地域課題として共有し、身近な地域などのつながりで支え合う「共助」も一層重要となっています。「共助」からは地域の安心感、信頼感が生まれ、そこに参加する方の個人の生きがいや健康にもつながります。  これらの「自助」「共助」に、必要な公的サービスを提供する「公助」が適切に組み合わさり、それぞれの効果が相乗的に発揮されることで、誰もが健やかで安心して生活できる地域づくりが進むよう、取り組みます。 2 計画の構成  第3期計画は、「区計画」と「地区別計画」で構成されています。 (1)区計画について 〇 区・区社会福祉協議会・地域ケアプラザによる一体的な推進  第3期計画は、都筑区と都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザ(平成28年現在、5か所)が共通の基本理念・目指す姿のもと、地域福祉保健の事業に一体的に取り組み、計画を推進していきます。 〇 地域福祉保健計画推進委員会  都筑区地域福祉保健計画の推進にあたっては、様々な関係者の連携が必要不可欠です。そのため、都筑区の福祉、保健、医療等の関係者で構成された「都筑区地域福祉保健計画推進委員会」(以下、「委員会」)が、計画の実施状況を把握し、今後の推進に向けて意見交換を重ねてきました。第3期計画においても、この体制を引き継ぎます。  また、第3期計画の取組分野である「子ども・青少年」、「高齢者」、「障害者」、「健康づくり」について、より具体的な議論を交わし、効果的な取組を推進するため、委員会の下にそれぞれの分野について検討する場を設けます。 (2)地区別計画について  地区別計画は、地域の特性に応じた福祉保健課題にきめ細かく対応していくために、連合自治会町内会(以下、「地区連合」)及び地区社会福祉協議会(以下、「地区社協」)のエリアごとの目標や取組内容を盛り込んだ行動計画です。  地区別計画のエリアは、組織的な活動が地区連合エリアで展開されていること、地区連合エリアごとに地区社協が組織されていること、などから、地区連合・地区社協エリアとしています。  第3期計画では、これまでの成果を踏まえて、さらに地区連合と地区社協が一体となり、主体的に課題解決に取り組んでいくことが大切だと考えています。  この地区別計画については、地区連合・地区社協エリアごとにその計画の内容と地域の特徴を掲載した小冊子を作成し、配布をしていきます。 3 第2期計画までの取組・成果  平成18年度に策定した第1期計画では、人と人とがつながるきっかけである「であい」をつくり、その基盤の上に「ささえあい わかちあい」ができるような人のつながり、場、機会を広げていくことを目指して取組を進めました。その成果として、地域の活動を紹介する計画発表会や地域懇談会を開催することにより、地域福祉保健の課題解決のための情報共有や話し合いの場として定着しました。また、「つづき あい基金」の設置により、多くの区民・団体等が協働した地域福祉保健計画の推進につながりました。  平成23年度からの第2期計画では、第1期で定着した話し合いの場などを活かしてつながりづくりが進みました。また、東日本大震災の経験を活かし、必要な人に必要な支援を届けるため、全ての地区連合で災害時要援護者支援事業「つづき そなえ」に取り組むなど、顔の見える関係づくりが進められました。その他、地域における福祉保健の取組や活動を紹介する「つづき あい通信」の発行により、さらに情報共有が進みました。  こうした地域の取組による顔の見える関係やつながりづくりを通じて、地域の方々による子育て・高齢者サロンの開催や小規模のボランティア、健康づくりなど、主体的な活動が進んできています。  平成28年度からの第3期計画では、平成22年に区独自に策定した都筑区こども・青少年育成計画と地域福祉保健計画を一本化し、地域の福祉保健課題解決に関する取組を一体的に推進します。 ◇都筑区社会福祉協議会とは◇  都筑区社会福祉協議会(以下、「区社協」)は、社会福祉法で「地域福祉の推進を図る」事を目的に組織された地域の住民や団体・施設が会員として加入している民間の福祉団体です。  区社協の目的は、福祉のまちづくりを目指して地域福祉活動を進めることであるため、「自主性」と「公共性」という性格を持っています。  区社協は、地域の福祉課題をみんなの課題とし、地域のみんなで話し合い、計画的に解決に向かうよう取り組んでいます。 <区社協の活動> ●基本となる活動 ・都筑区福祉保健活動拠点(かけはし都筑)の運営:福祉団体等への活動の場の提供 ・福祉保健活動団体への支援:ふれあい助成金や善意銀行配分金等 ・ボランティアセンター:ボランティアに関する相談や受付、育成のための講座の開催、ボランティア保険の手続き等 ・福祉教育や啓発活動 ・障害児者支援事業 ・地域福祉保健計画の推進 ●地域支援の活動 ・身近な地域のつながり 支えあい活動推進事業  地域にお住まいの要援護者の方々等の個々の困り事を、地域の課題として捉え、地域の方々が共に考え、解決に向かうために、より身近な範囲での「つながり」や「支えあい活動」を地域ケアプラザとともに進めます。 ・地区社会福祉協議会を中心に地域活動の支援  地区社会福祉協議会(以下、「地区社協」)の運営や活動の相談、情報提供・活動費の助成、研修会の開催など ●福祉サービス活動 ・送迎サービス  公共交通機関の利用が困難な高齢者や障害者の方を対象に地域のボランティアの運転による送迎サービスを実施しています。 ・あんしんセンター  高齢者・障害者の方々へ福祉サービス利用援助・金銭管理等の権利擁護事業を行います ・生活福祉資金の貸付事業 ●第2期計画の取組・成果〜地域福祉活動計画の推進〜  区社協は、第2期地域福祉保健計画の一環で、「テーマ別(ボランティア・障害児者・高齢者・子ども)活動計画」と「地区社協版の活動計画」として、モデル地区社協5地区の推進に取り組みました。  テーマ別計画では、障害者団体の方々による理解促進のため、バッチを活用した啓発活動やボランティアによるPR活動等を進めました。  各モデル地区社協では、地域住民全世帯対象の意識調査や地域の活動団体の把握を実施するなど、地域のニーズを把握し計画を策定しました。その結果「ちょこっとボランティア」などの助け合いや見守り活動、サロン活動の実施に結び付くなど、この5年間で地域福祉の環境づくりや地域での福祉活動が広がりを見せ、活発になりました。  これらの活動計画の取組は、第3期都筑区地域福祉保健計画にも反映しています。 ◇地域ケアプラザとは◇    地域ケアプラザは、誰もが住み慣れたまちで、安心して暮らせる地域をつくっていくための拠点として、地域の福祉・保健活動を支援し、福祉・保健サービス等を身近な場所で総合的に提供する施設です。  そのほか、地域の皆さんの福祉・保健活動等の支援や交流の場、地域の身近な相談窓口としてもご利用いただけます。 ●地域活動交流  地域交流コーディネーターが地域のさまざまな活動を支援します。また、各種イベントや講座、ボランティア活動の調整などを行っています。地域の皆さんの福祉・保健活動等の支援や交流の場として、多目的ホール等の各部屋をご利用いただけます。 ●福祉・保健サービス  高齢者デイサービスなど、地域のニーズにあった福祉保健サービスを提供します。(提供するサービスは各ケアプラザで異なります。) ●福祉・保健の相談・支援(地域包括支援センター)  地域の身近な相談窓口として、福祉・保健の専門の相談員が相談を無料でお受けし、情報提供や関係機関との連絡調整を行います。  また、地域ケアプラザは地域包括支援センター機能を持ち、介護保険の認定申込の受付や、高齢者の生活全般にわたる幅広い相談を承ります。 ●第2期計画の取組・成果  第2期計画では、「顔の見える地域づくり」「幅広い区民参加で活動や取組の輪を広げる」「必要な人に支援が届く仕組みづくりや取組を進める」を目標に掲げ、取組を進めました。  個別の支援や自治会町内会等の行事への積極的な参加、定期的な広報に一つ一つ取り組んだ結果、地域の方との顔の見える関係づくりが進んだほか、総合相談の受付も増加し、地域の身近な相談窓口として定着しました。  また、地域の見守りネットワークや元気づくりステーションの立ち上げ支援に取り組み、その結果、地域の方々が主体的に地域課題について話し合ったり、介護予防に取り組む環境づくりが進みました。 第2章 統計データや区民意識調査から見た都筑区 【都筑区の統計データ】 ◇都筑区の年齢3区分別人口構成比の将来推計 15歳未満の人口が多いことが特徴ですが、第3期計画期間中に65歳以上の人口が15歳未満の人口を逆転します。 高齢者問題も課題となってきます。 ◇横浜市の平均寿命と健康寿命 平均寿命と健康寿命の差は、男女とも10年程あります。健康的な生活を長く送り続けられるよう、健康寿命を伸ばし、平均寿命との差を縮める取組が大切になってきます。 健康寿命とは 「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。 【平成27年度区民意識調査結果】 ◇日頃の近所づきあいの程度  過去の調査結果と比較すると、「お互い困ったときには助け合っている」「お互い訪問し合っている」の割合は低下し、「あいさつをする程度」の関係が増えてきています。 ◇安心して子育てができる環境づくりのために自分自身が取り組めそうなこと 「日常の声かけ」や「通学路等の見守り」などは多くの方が挙げているものの、関わり方が深い取組になるにつれて割合が下がっていく様子がうかがえます。 ◇高齢者人口の増加予測を受け、今後必要と考える支援や取組  独居や高齢者のみの世帯となった場合の見守りや健康の維持管理など、4割を超える項目が複数あることが特徴的です。  また、無回答の方が少ないことから、高齢化に対する区民の方々の関心の高さがうかがえます。 ◇健康づくりで取り組んでいること  上位3項目でも、取り組んでいる方は約半数という結果でした。バランスの良い食事や日常生活での運動、定期的な健康診断の受診等は健康づくりのために重要なことであり、取り組んでいる方を増やしていくことが必要です。 ◇今後、地域で重要度が高いと考える活動  防災や防犯は、毎年度実施している横浜市民意識調査における「市政への要望」でも毎回上位に挙げられる項目です。それに次いで社会福祉や子育て等に関する活動が上位に入っていることが特徴的です。特に、「社会福祉に関する活動」は上位2項目と変わらない割合になっており、区民の方にとって関心の高い大切な分野になっていることがわかります。一方で、無回答の方が非常に多いことも特徴的です。 第3章 区計画における具体的な取組 第3期計画では、「子ども・青少年」「高齢者」「障害者」「健康づくり」の各分野に取り組むとともに、「地域福祉保健計画を推進する基盤づくり」を進めていきます。 第3期都筑区地域福祉保健計画における取組分野と方向性(施策体系) 基本理念 人と人との「であい ささえあい わかちあい」 目指す姿 であいが広まり、お互いにささえあい、地域がもつ力をわかちあえる地域づくり 都筑区の特徴 【統計データでは】 ○15歳未満人口の割合が高く、今後も現在の水準を維持すると予測 ○65歳以上人口が増え続け、今後15歳未満人口を上回ると予測 ○高齢化に備え、健康寿命延伸の観点から、健康づくりの重要性がより一層高まるものと分析 【地域懇談会・区民意識調査結果から】 ○地域活動の担い手不足や地域における人と人とのつながりの希薄化が課題 分野ごとの目指す姿 子ども・青少年分野の取組の推進 “子ども・青少年が健やかに育ち、子育てがしやすいと実感できるまち 都筑”の実現を目指します。 分野ごとの取組の方向性 1 子どもの発達段階に応じた自立の支援 2 子育て家庭への支援の充実 3 配慮を必要とする子どもや家庭への適切な支援 4 地域全体で子育てを応援する風土づくり 分野ごとの目指す姿 高齢者分野の取組の推進 “高齢者が住み慣れた地域で、その心身の状態に応じて自立意欲を保ち、互いに支え合い、安心して暮らし続けることができるまち 都筑”の実現を目指します。 分野ごとの取組の方向性 1 高齢者の健康づくりと社会参加 2 介護予防の取組と高齢者を支える地域づくり 3 認知症予防と認知症になっても安心して暮らせる地域づくり 4 高齢者の在宅生活を支える仕組みづくり 分野ごとの目指す姿 障害者分野の取組の推進 “障害理解が深まり、障害者自身が自己選択・自己決定のもと、住み慣れた地域で学び・育ち・安心して暮らすことのできるまち 都筑”の実現を目指します。※障害児を含む 分野ごとの取組の方向性 1 心のバリアフリー 2 顔の見える関係づくり 3 障害者の自立支援と社会参加 分野ごとの目指す姿 健康づくり分野の取組の推進 “区の魅力資源を活用し、一人ひとりが健康づくりに取り組み、誰もが健康で暮らせるまち 都筑”の実現を目指します。 分野ごとの取組の方向性 1 健康的な生活を送るための取組 2 区民の健康づくりサポーターの支援 3 感染症や食中毒から区民を守る取組 分野ごとの目指す姿 地域福祉保健計画を推進する基盤づくり “人と人とのつながりが実感でき、お互いに支え合えるまち 都筑”の実現を目指します。 分野ごとの取組の方向性 1 地域のつながりづくり 2 地域活動の担い手の育成・確保 3 地域における情報の収集と発信 子ども・青少年分野の取組の推進 目指す姿 “子ども・青少年が健やかに育ち、子育てがしやすいと実感できるまち 都筑”の実現を目指します。 〇 現状と課題 緑に囲まれた住環境や道路、鉄道などの充実した社会基盤など、子育てに適した環境であるため、都筑区は住民の平均年齢が40.5歳(市平均44.7歳)と横浜市の中で最も若い区です。また、15歳未満の年少人口比率は17.0%(市平均12.8%)に上っており(8ページ「◇年齢3区分別割合の比較」参照。)、横浜市の中で最も高い割合となっています。さらに、転入の状況を見ると、都筑区は0〜4歳と30代の転入が多く、子育て世帯が多く移り住んでいるものと推測されます。一般世帯に占める未成年の子のいる核家族世帯の割合も35.7%(市平均22.7%)に上っており、横浜市の中で最も高い割合となっています。 核家族化や地域の連帯感の希薄化など、全国的に子育て家庭を取り巻く環境は変化しており、地域とのつながりや子育て世代同士のつながりが持ちにくい状況にあると言われています。特に、新しく転入してきた方の中には、慣れない土地で子育てすることへの不安を抱えている方も多いと考えられます。 子育ての孤立感や負担感を和らげるため、配慮を必要とする子どもや家庭への個別の支援とともに子育ての仲間づくりや多様な保育サービスの提供等、妊娠期から青少年期に至るまでの子育て家庭への切れ目のない支援が必要です。また、本市における児童虐待把握件数は、平成25年度、26年度と2年連続で1,000件を超えており、地域全体で子育てを応援する風土づくりが必要です。 〇 第3期計画における取組 1 子どもの発達段階に応じた自立の支援   核家族化、少子化により異世代との交流や地域活動に参加する機会の減少が見られます。そこで、子どもの発達段階に応じた自立を支援するために、外遊びや異年齢、異世代の人々との交流促進、ボランティア活動への参加の機会の充実に取り組みます。 (1) 子どもの心身の発達を促すとともに、親子の外遊びのきっかけづくりのために、身近な公園での遊び方を伝える「外遊びキャラバン隊」等に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) (2) 子どもに生命の尊さを実感してもらうため、小学生を対象とする「命の授業」や中学生を対象とする「赤ちゃんとのふれあい体験」を実施します。(都筑区役所が取り組むこと) (3) 仕事に対しての意識や自覚、将来の生活や進路について考えを深めるため、中学生の職業体験を積極的に受け入れていきます。(都筑区役所が取り組むこと) (4) 中学生、高校生の社会福祉に対する意識啓発やボランティア活動のきっかけづくりのため、様々なボランティア体験を行う機会を提供する「はぁとdeボランティア」を、つづきMYプラザや青少年指導員と協働して実施します。(都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (5) 青少年の福祉保健分野への理解促進や啓発のため、障害児者団体や地区社会福祉協議会と協働で車いす体験や手話体験等の福祉教育に取り組みます。(都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) 2 子育て家庭への支援の充実   現在の子育て家庭は、近隣住民との交流が少ないため、孤立化しやすく、不安感や負担感を持ちやすい状況です。また、乳幼児と接する機会が少ないまま子育てを行う親が増えています。そこで、育児不安や負担感を軽減するための施策や相談しやすい環境づくりに取り組みます。 (1) 父親の育児への積極的な関わりを促すために、「両親教室」や「育メン講座」等を開催します。(都筑区役所が取り組むこと) (2) 妊娠期から未就学期までの子育て家庭が、身近な場所で子育ての相談をできるように、地域子育て支援拠点における利用者支援事業など様々な場所において育児支援に取り組みます。また、市立保育園で実施する園庭開放や給食体験等の場でも、気軽に子育て相談ができるようにします。(都筑区役所が取り組むこと) (3) 赤ちゃんのいる家庭を訪問する「こんにちは赤ちゃん訪問」や「母子訪問」、「乳幼児健康診査」や町内会館等の身近な場所で実施する「地域育児教室(赤ちゃん会)」を通じて、子育て家庭が子どもの成長に応じた情報を得られるようにしていきます。(都筑区役所が取り組むこと) (4) 親同士の友達づくりや子育てへの不安を軽減するため、子育てサロンや公園遊びを行うグループを支援します。(地域ケアプラザが取り組むこと) (5) 様々な保育サービスを必要に応じて利用できるよう、情報提供の充実を図ります。(都筑区役所が取り組むこと) (6) 子どもが安心・安全に放課後を過ごせるために、「放課後キッズクラブ」や「放課後児童クラブ」の取組を充実させます。(都筑区役所が取り組むこと) 3 配慮を必要とする子どもや家庭への適切な支援   養育に不安を抱える家庭やひとり親家庭、不登校・引きこもりの子どもや障害児がいる家庭など、配慮の必要な家庭への支援に取り組みます。 (1) 養育に不安を抱える家庭に対し適切な対応を行うために、関係機関や地域の子育て関係者との情報共有や研修を実施し、連携を深めていきます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (2) 養育に不安を抱える家庭の支援に取り組むために、地域への啓発活動として講演会や研修会等を開催するとともに、子育て情報の発信に取り組みます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (3) 学習習慣や生活習慣に課題があるなど、困難を抱える子どもが将来の進路選択の幅を広げ、自立した生活を送れるようにするため、地域で学習支援や生活支援を行う「寄り添い型学習等支援」に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) (4) ひとり親家庭の自立を支援するため、就労支援に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) (5) 障害児がいる家庭を支援するため、障害児地域育児教室や障害児地域訓練会の活動支援に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) 4 地域全体で子育てを応援する風土づくり   家庭・地域・学校の連携の強化と子育て支援に関するネットワークを形成し、地域全体で子育てを応援する風土づくりに取り組みます。 (1) 身近な地域における子育て支援を充実させるため、「地域子育て支援者」や子育て支援団体、地域子育て支援拠点や「親と子のつどいの広場」等のネットワークを形成し、活動を支援します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (2) 保育の質の維持・向上を図るため、市立保育園が中心となり、区内保育施設や幼稚園間のネットワークを形成し、園児交流や職員研修等に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) (3) 地域による子ども達の見守りや安心・安全に子育てできる環境づくりを支援するため、家庭・地域・学校及び行政等の顔の見える関係づくりを進めます。(都筑区役所が取り組むこと) (4) 子育てしやすい地域づくりを推進するために、子育て講演会や研修会、パネル展、広報等に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) 高齢者分野の取組の推進 目指す姿 “高齢者が住み慣れた地域で、その心身の状態に応じて自立意欲を保ち、互いに支え合い、安心して暮らし続けることができるまち 都筑”の実現を目指します。  都筑区は、65歳以上の人口割合は平成27年1月時点では15.9%と全市で最も低い一方で、増加率は全市2位となっており、近い将来、超高齢化の課題が顕在化していくことが想定されています。要介護状態になることを予防し、健康を維持するためには、元気な時からの継続した取組が重要です。  そのために、心身の状態に合わせて、身近な地域で介護予防や健康づくりが行え、人と人とのつながりを築けるような活動の場が必要です。  活動の場は、今後増加することが想定される、ひとり暮らし高齢者や呼び寄せ高齢者が孤立せず、地域とのつながりを感じながら暮らせるような見守りの場ともなります。また、参加するだけではなく担い手になったり、主体的に活動する高齢者の増加が期待されます。  さらに、認知症や医療的ケアの必要な高齢者も増加していくため、医療や介護との連携の強化も求められています。  このような地域包括ケアを推進するために、地域包括支援センター(地域ケアプラザ)と連携しながら取組を進めていきます。 1 高齢者の健康づくりと社会参加   元気なうちから自主的に健康づくりに取り組むことや、社会参加が生きがいにつながることの大切さを実感できるような取組を推進していきます。 (1) 一人ひとりが健康づくりに関する知識や意識を高められるよう、個人や地域の人材、関係機関、団体を対象に普及啓発を行います。(都筑区役所、地域ケアプラザが取り組むこと) (2) ロコモティブシンドローム予防に取り組むため、歩数に応じてポイントがたまる「よこはまウォーキングポイント事業」などの「よこはま健康アクション」を推進する団体の増加に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) (3) 地区センター等で行われている活動や老人クラブなどの地域の活動と連携して、高齢者の健康づくりを推進します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (4) 元気な高齢者が自ら担い手として地域活動に参加できるよう、活躍の支援とネットワークづくりに取り組みます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (5) 自主的な健康づくり・介護予防活動が地域で普及し、継続的に行われるよう、人材発掘と支援に取り組みます。(都筑区役所、地域ケアプラザが取り組むこと) (6) 高齢者が人生を全うし、充実して過ごしていけるよう、「終活講座」などの機会を提供します。(都筑区役所、地域ケアプラザが取り組むこと) 2 介護予防の取組と高齢者を支える地域づくり    自立意欲を持った高齢者を増やしていくために、住民主体で高齢者の居場所の充実に取り組むことが必要です。そのため、地域や専門職と連携した介護予防の取組や、高齢者を支える地域づくりを進めます。 (1) 高齢者が身近な場で介護予防活動に参加し、自立の意欲を高められるよう、「元気づくりステーション」や困りごとを話したり交流ができる場となるサロン等を地域の方とともに整備します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (2) 地域でその人らしく生活を続けることができるよう、民生委員・児童委員や地域の様々な団体と連携し、見守りや配食などその地域に合った生活支援サービスを提供する仕組みづくりを進めます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (3) 在宅での支援を必要とする高齢者を地域の中で支えていくために、新たな担い手を老人クラブなどで活躍する元気高齢者や現役世代で増やしていきます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (4) 効果的な介護予防事業を展開するため、看護師・栄養士・歯科衛生士・薬剤師・リハビリテーション専門職の知識や技術を活用します。(都筑区役所、地域ケアプラザが取り組むこと) (5) 公共交通機関の利用が困難な高齢者の移動を支援するため、通院介助や、外出支援などの送迎サービス事業を実施します。(都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) 3 認知症予防と認知症になっても安心して暮らせる地域づくり   要介護者の半数以上が認知症高齢者といわれている中で、認知症になっても本人や家族が地域の中で孤立せず、認知症への理解や見守りの目がある環境の中で暮らし続けられる地域づくりを進めます。 (1) 見守り支え合う意識を醸成するため、認知症サポート連絡会と協働し、「認知症サポーター養成講座」や「人材育成講座」を開催するとともに、認知症予防や認知症の対応について様々な機会をとらえ普及啓発を行います。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (2) 支援が必要な人が適切な時期に関係機関につながることができるよう、民生委員・児童委員や地域関係者とのネットワークを強化し、自治会町内会等への出張相談や出前講座を開催するなど、外出が難しい高齢者にとっても身近な相談窓口の場を増やします。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (3) 認知症の方やその家族の居場所となるとともに、地域の誰もが参加できる認知症予防の普及啓発の場でもある「認知症カフェ」の立ち上げや運営を支援します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (4) 介護をしている方々が情報交換やリフレッシュをすることができるよう「介護者の集い」を開催します。(都筑区役所、地域ケアプラザが取り組むこと) (5) 若年性認知症のよこはま北部の集いを通じて、本人・家族を支援します。(都筑区役所が取り組むこと) (6) 徘徊の疑いがある高齢者を見守る仕組みである「はいかい高齢者等SOSネットワーク」の充実を図り、認知症高齢者を地域で見守る体制づくりを進めます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (7) 専門職で構成される「認知症初期集中支援チーム」が、認知症の人や家族に対する初期の支援を集中的に行い、早期に適切な医療と介護サービスにつながるような体制づくりを進めます。(都筑区役所が取り組むこと) (8) 認知症における地域医療体制の構築において中核的な役割を担う「認知症サポート医」や医師会との連携を強化することで、身近な医療機関が認知症に関する本人・家族への対応を行えるよう支援します。(都筑区役所が取り組むこと) (9) 高齢者の権利擁護の推進や高齢者虐待防止のために、成年後見制度の普及啓発や成年後見サポートネット等の活用、あんしんセンターの活用促進などに取り組みます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) 4 高齢者の在宅生活を支える仕組みづくり   介護や医療的ケアが必要になっても安心して在宅で生活ができるよう、地域包括ケアの実現を目指して、地域包括支援センター(地域ケアプラザ)が中心となり、地域の実情や課題に応じた様々なネットワークづくりや医療と介護の連携に取り組みます。 (1) 高齢者を支えるネットワークの構築やケアマネジャー支援、在宅生活支援に携わる多職種の連携の強化のため、地域ケア会議(個別・包括域・区域)を活用します。(都筑区役所、地域ケアプラザが取り組むこと) (2) 介護が必要になっても自宅等で生活することができるよう、在宅医療連携相談室の機能を活用して研修会を開催し、医療・介護関係者の連携を強化します。(都筑区役所、地域ケアプラザが取り組むこと) (3) 在宅高齢者向けの多様なサービスの充実を図り、利用につながるよう普及啓発に取り組みます。(都筑区役所、地域ケアプラザが取り組むこと) (4) 社会福祉法人の地域貢献の一環として、高齢者関係施設も地域の一員とし、その専門的知識や機能を地域で活用できるよう、地域や関係団体との連携を図ります。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) 障害者分野の取組の推進 目指す姿 “障害理解が深まり、障害者自身が自己選択・自己決定のもと、住み慣れた地域で学び・育ち・安心して暮らすことのできるまち 都筑”の実現を目指します。 〇 現状と課題  障害者が住み慣れた町で安心して暮らせるためには、障害者一人ひとりの特性に応じた生活実態を踏まえながら、本人の自己決定権を十分に尊重した援助を行うことが必要です。また、障害者関係の団体や施設とのさらなる連携の強化も重要です。  しかし、地域での住民相互の関係が希薄になりがちな今、障害者自身やその家族と地域のつながりが十分ではなく、障害に対する理解が浸透しにくい状況にあります。また、障害者の余暇活動の場が少なかったり、地域の中に居場所を見つけづらいという声もあります。  都筑区における平成27年3月時点の各障害者手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神保健福祉手帳)の交付件数の合計は、約6,000件となっており、この数は年々増加しています。都筑区では今後も人口が増加するとともに、高齢化が進んでいくと見込まれているため、手帳の交付件数は、引き続き伸び続けていくことが予測されます。  このような状況を踏まえ、障害者が安心して暮らし続けていける環境づくりが重要です。 〇 第3期計画における取組 1 心のバリアフリー   障害者が地域で安心して暮らすことができるよう、障害理解が広く地域に浸透する事を目的とした取組を進めます。 (1) 障害のある方が地域で暮らしやすいよう、障害への理解を深めるために、効果的な広報・啓発活動に取り組みます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (2) 広く区民への障害理解の促進を図るため、家族、支援者等と協働しながら障害者自身が主体となって障害者週間キャンペーンを実施します。(都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (3) 子どもの頃からの障害理解の促進のため、学校教諭等や障害関係者と連携して福祉教育を実施します。(都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) 2 顔の見える関係づくり   障害の有無に関わらず交流が深まるよう、顔の見える関係づくりや場づくりを推進します。 (1) 障害者と地域の方が一緒にさつまいもの苗植えや収穫を行う福祉農園事業や区民まつりでの出店等を充実させ、障害者やその家族と地域がつながるきっかけづくりや顔の見える関係づくりを進めます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (2) 障害者が家庭や学校だけでなく、自身が住んでいる地域で安心できる時間や楽しい時間を過ごしたり、障害者同士やその家族と地域の福祉関係者がつながるきっかけを作るため、 「くずがやゆめひろば」や「せせらぎフレンズ」などの余暇 活動を支援する取組を推進します。(都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (3) 障害への理解を深め、障害者と地域との顔の見える関係づくりを推進するために、地域の会合や研修会などの機会を通じて、自治会・町内会や地区社会福祉協議会をはじめ民生委員・児童委員、保健活動推進員など地域住民との連携を進めます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) 3 障害者の自立支援と社会参加   障害者が自らの意思で積極的に活動し、余暇を楽しむことができるよう、自立支援と社会参加を推進します。 (1) 障害者の自立支援や社会参加を推進するため、障害者地域作業所の自主製品の開発や質の向上に向けた支援、販売場所の拡大を検討します。(都筑区役所が取り組むこと) (2) 地域活動ホーム「くさぶえ」等での相談支援体制を強化し、地域における障害者の課題解決に向けた支援を、障害者の身近なところで行える体制を充実させます。(都筑区役所が取り組むこと) (3) 障害者の自立を支援するため、障害児地域育児教室や精神障害者家族会、難病講演会・交流会の開催や中途障害者地域活動センター・障害児地域訓練会等の活動支援に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) (4) 周囲が声を掛けやすく、手助けしやすい環境をつくるために、障害者自らが障害があることをバッチ等の活用により発信する「つづきチャレンジド」の取組を広めていきます。(都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (5) 移動に困難を抱える障害者を支援するため、一人ひとりの状況に応じてサービス事業者等の情報提供や紹介を行います。(都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (6) ライフステージや生活環境に応じた切れ目のない支援が届くよう、自立支援協議会や障害児者福祉団体連絡協議会、地域活動支援センター・地域作業所ネットワーク「てつなぎつづき」、社会福祉協議会障害福祉分科会等の区内障害者団体のつながりの強化に取り組みます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (7) 障害者の社会参加を進めるため、障害者や家族自らが障害種別に応じた福祉教育プログラムを作成し、それを活用して学校や地域へ福祉教育を行う取組を支援します。(都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (8) 障害者の安全・安心な暮らしの環境づくりや地域とのつながりづくりを進めるために、地域防災拠点での訓練に障害者がより参加できるように支援します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (9) 障害者が地域で安心して生活できるよう、成年後見制度の普及啓発やあんしんセンターのサービスの促進をはかり権利擁護を進めます。また、後見的支援制度の利用促進により地域での見守りや生活支援を推進します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) 健康づくり分野の取組の推進 目指す姿 “区の魅力資源を活用し、一人ひとりが健康づくりに取り組み、誰もが健康で暮らせるまち 都筑”の実現を目指します。 〇 現状と課題  都筑区は、男性の平均寿命が市内18区中第1位(全国の市区町村の中でも第3位)、女性は18区中第4位であり、長生きされている方が多い区です。  横浜市では、健康寿命日本一を目指し、370万人の健康づくりに取り組んでいます。世代によって、生活環境や生活習慣は異なりますが、高齢になっても趣味活動を続けたり、地域活動に参加するなど、健康で生き生きとした生活を送ることができるよう、「育ち・学びの世代(乳幼児期〜青年期)」、「働き・子育て世代(成人期)」、「稔りの世代(高齢期)」のあらゆる世代における切れ目のない健康づくりの取組が必要です。  健康づくりは、日々の生活の中で取り組んでいくものです。運動習慣の定着、バランスの良い食事の摂取など、生活習慣改善の取組のほか、定期的な健康診断の受診など、生活習慣病の予防も健康づくりの大切な要素ですが、受診率は年々上がっているもののまだ低い状況です。  都筑区は、緑道や公園など運動できる場所がたくさんあり、農業も盛んでとても良い環境に恵まれています。また、区内の企業も、区と協働して区民の健康づくりに取り組んでいます。これからも、地域の魅力資源を活かしながら、企業等も含めた地域ぐるみで健康を考え、各世代が地域とつながりを持ちながら健康づくりに取り組んでいくことが大切です。 〇 第3期計画における取組 1 健康的な生活を送るための取組   あらゆる世代における切れ目のない健康づくりの取組を支援します。 (1)運動習慣の定着に向けた取組 (1) 区民の運動習慣の定着のために、歩数に応じてポイントがたまる「よこはまウォーキングポイント事業」やラジオ体操の普及等に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) (2) 保健活動推進員や食生活等改善推進員、スポーツ推進委員等と連携し、歩こう会やラジオ体操など、地域における主体的な健康づくりの取組を支援します。(都筑区役所が取り組むこと) (3) 日常生活の中で無理なく体を動かすことができるよう、ながら運動や親子で一緒に行う運動などを提案・紹介します。(都筑区役所が取り組むこと) (4) ロコモティブシンドローム予防に取り組むため、「よこはまウォーキングポイント事業」などの「よこはま健康アクション」を推進する団体の増加に取り組みます。【再掲】(都筑区役所が取り組むこと) (5) 親子の外遊びのきっかけや機会を提供する「外遊びキャラバン隊」や市立保育園における園庭開放の開催、元気高齢者の育成のための「元気づくりステーション」や「サロン」の開催支援、地区センター等で行われている活動や老人クラブなどの地域の活動との連携など、それぞれの世代にあった健康づくりの取組を実施していきます。【再掲】(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (2)健康的な食生活に向けた取組 (1) 食育フェア等のイベントや各種講座を企業との協働で実施し、様々な世代が食べることや噛むことの大切さを学ぶ機会を提供します。(都筑区役所が取り組むこと) (2) 都筑野菜など、地元で採れる野菜を中心に、不足しがちな野菜の摂取を呼びかけ、バランスの良い食事を推奨します。(都筑区役所が取り組むこと) (3) 一人ひとりが健康づくりに取り組みやすくなるよう、カロリーを表示するなど健康に配慮した店舗の増加等の環境づくりに取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) (4) 親子向けの講座やセミナーを開催し、子育て世代を通じて家族全体の健康づくりを推進します。(都筑区役所が取り組むこと) (5) 幼稚園・保育園や小・中学校の職員による食育情報交換会や、給食を提供する施設向けの指導・研修会を行い、区民が健全な食生活を送るための環境づくりに取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) (3)その他の健康づくりを促進するための取組 (1) 区民が楽しく健康づくりに取り組むことができるよう、「健康スタンプラリー」や「シニアボランティアポイント」などの事業への参加を呼びかけます。(都筑区役所、地域ケアプラザが取り組むこと) (2) 企業における健康づくりを支援するため、区内の事業所からの相談に応じるほか、健康情報を提供します。(都筑区役所が取り組むこと) (4)生活習慣病の予防や重症化予防に向けた取組 (1) 一人ひとりが自分の生活習慣や食習慣の改善に取り組むことができるよう、食と生活の健康相談や生活習慣改善講座、禁煙相談等に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) (2) 生活習慣病の早期発見や重症化予防につなげるため、がん検診や特定健康診査の受診を勧奨します。(都筑区役所が取り組むこと) (3) 健康づくりの必要性を実感できる機会を提供するため、各種講座やイベントで健康チェックを受けられるようにします。(都筑区役所が取り組むこと) 2 区民の健康づくりサポーターの支援   身近な地域で健康づくりの取組が進めていけるよう、区民の健康づくりサポーターの支援に取り組みます。 地域全体の健康づくりを推進するため、保健活動推進員や食生活等改善推進員などが行う、健康づくりや予防の取組を支援します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) 3 感染症や食中毒から区民を守る取組   感染症・食中毒などの発生を予防するとともに、発生する被害を最小限にとどめるために必要な事業に取り組みます。 (1) 感染症から区民を守るため、手洗いなどの正しい方法の啓発、予防接種の勧奨、高齢者施設や保育施設等への感染症予防・対策研修の実施、感染症発生時のまん延防止対策の指導、自治会町内会や保健活動推進員を通じた感染症予防に関する正しい知識の普及啓発等に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) (2) 都筑区食品衛生協会と連携し、食の安全に関する普及啓発や講習会に取り組みます。(都筑区役所が取り組むこと) 地域福祉保健計画を推進する基盤づくり 目指す姿 “人と人とのつながりが実感でき、お互いに支え合えるまち 都筑”の実現を目指します。 〇 現状と課題  都筑区では、人や地域の「つながり」を大切に思い、「お祭り」や「体育祭」など自治会町内会等が行う伝統行事や地域活動が盛んに行われています。  しかし、直近の区民意識調査では、人と人とのつながりや人と地域とのつながりが希薄化傾向にあります。  子育て中の親や高齢者が社会的に孤立した状態になれば、児童虐待や孤立死などの問題につながることも予測されます。人や地域とつながりをつくることは、安心感や生きがいにつながり、また、活躍の場にもなるなど、個人や地域にとっても重要なことです。そのため、この地域で生活してよかったと思える「喜び」や「楽しみ」を実感できるような取組をさらに促進させていくことが大切です。  各連合自治会町内会で開催されている地域懇談会の場では、地域の方々から「地域活動の担い手がいない」、「地域活動の参加者が固定化している」等の声があがっています。そのため、地域人材を発掘するために、若い世代をはじめ、定年退職を迎える世代や高齢者など幅広い世代の活動や取組への参加促進が必要となっています。  また、これから高齢化が進んでいくことで、支援が必要な人が増えていくことが予測されます。そのため、地域福祉保健における「共助」の視点を活かした地域づくりが重要です。地域が共助の取組を広げていけるために、地域の方が必要な情報を収集し、発信できる場や仕組みづくりが必要です。 〇 第3期計画における取組 1 地域のつながりづくり   地域におけるつながりづくりが進むよう、それぞれの地域で行う様々な取組を支援します。 (1) 同じ悩みや思いを抱える方々同士やその方々と地域とのつながりづくりを進めるため、子育て世代や高齢者の方が集まる場づくりを支援します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (2) 地域における活動団体どうしのつながりを進めるため、活動団体の連絡会や研修会を開催し、つながりづくりを支援します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (3) 地域における顔の見える関係づくりやつながりづくりを進め、災害時要援護者支援事業「つづき そなえ」等、地域で取り組む様々な活動を支援します。(都筑区役所が取り組むこと) (4) 年齢や性別、障害等の区別なく、すべての地域の方を対象にした多世代交流事業を実施し、地域における顔の見える関係づくりを進めます。(地域ケアプラザが取り組むこと) (5) 社会福祉法人の地域貢献の一環として、社会福祉施設も地域の一員とし、その専門的知識や機能を地域で活用できるよう、地域や関係団体との連携を図ります。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) 2 地域活動の担い手の育成・確保   高齢化の進展により、支援の必要な人が増えていくことが予想されます。そのため、地域においてボランティア活動や福祉活動が活発に行われるよう、意識の醸成に努めていきます。 (1) 「ボランティアセンター」を中心として、地域にボランティアを増やし、活動が続けられるように、また、ボランティア同士が横に繋がるために、交流会の開催や情報誌の発行等を通じ、ボランティア活動やボランティアグループを支援します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (2) 区民のボランティア活動や福祉活動への意識や意欲の向上を図るとともに、活動が活発に行われる風土づくりを進めるため「あいちゃんボランティア登録制度」や「はぁとdeボランティア」、福祉教育や福祉啓発事業に取り組みます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (3) 新たに地域で活動を始めようと思っている方やすでに地域で活動をしている方を対象に、研修会を開催します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (4) 活動内容のPRや研修の開催等により、相談や見守り活動に取り組む民生委員・児童委員が活動しやすい環境づくりを進めます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (5) 在宅での支援を必要とする高齢者を地域の中で支えていくために、新たな担い手を老人クラブなどで活躍する高齢者や現役世代の中で増やしていきます。【再掲】(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (6) 地域における福祉保健活動の推進支援のため、財源面・組織面等において地区社会福祉協議会の支援や基盤強化に取り組みます。(都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (7) 「つづきふれあい助成金」や「善意銀行」、「年末たすけあい募金配分金」や「つづきあい基金」を活用し、地域における福祉保健活動の推進を支援します。(都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) 3 地域における情報の収集と発信   地域の課題を解決するために、地域で活動する方々が情報を収集し、発信できる場や仕組みづくりに取り組みます。 (1) 地域懇談会等の場において、自治会町内会や民生委員・児童委員などが地域の情報や課題を共有し、その課題の解決に取り組めるよう支援します。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (2) 区・区社協・地域ケアプラザによる地域福祉保健に関する取組を地域の方々に伝える場を設けます。また、その取組の成果を評価する仕組みをつくります。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) (3) 地域の方々が地域課題の解決に向けた自主的な取組を進めていけるよう、地域における福祉保健の取組の発表会の開催や、地域における福祉保健の取組や活動を紹介する情報誌の発行を行います。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (4) 都筑区社会福祉大会、ささえあい福祉週間、広報紙等を活用し、福祉の啓発に取り組むとともに、情報発信に積極的に取り組みます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会が取り組むこと) (5) 困難な課題や広域的な課題など個別の機関だけでは解決できない地域課題の解決に向けて検討する場や機会として、地域の方も参加する子育て支援ネットワーク会議やボランティアネットワーク会議、地域ケア会議や地域ケアプラザの運営協議会、支え合い連絡会等の場を活用していきます。(都筑区役所、都筑区社会福祉協議会、地域ケアプラザが取り組むこと) 第4章 地区別計画 東山田地区 東山田一〜四丁目、東山田町 早淵川に沿う斜面緑地を境に、西側の東山田一丁目〜四丁目は港北ニュータウンにより計画的なまちづくりがなされた地域です。戸建住宅が中心で、一部はニュータウン建設前からの町の区画を残しています。また、中原街道・第三京浜道路沿いは工業地域となっており、事業所が集積しています。 一方、東側の東山田町は斜面緑地に平行し、中原街道に沿う古くからの町並みが一部に残るほか、背後にあったかつての水田は宅地や農地になっています ・地区内の自治会町内会 :8 ・地区内にある公共施設 :東山田地域ケアプラザ 東山田中学校コミュニティハウス 東山田スポーツ会館 ・地区内にある公立小中学校:山田小学校 東山田小学校 東山田中学校 〜第2期計画までの主な取組〜  わがまちは、福祉活動について住民の理解度があり、特に都筑区社会福祉協議会賛助会員募集では多くの人の賛助が得られ、毎年区内ではトップの実績を上げています。 「さわやか東山田事業」として、各町内会自治会の福祉部が主催するお食事会やお茶飲み会、ふれあいニコニコ給食会等を定期的に開催し、地域のつながりを深めています。  東山田消防団が所持している消防車は、市内で二例のみである(水源から水を引き出し、消火活動にあたる)車両にグレードアップしました。購入費用は多くの住民の寄付によるもので、防犯・防災にも、住民一丸となって力を注いでいます。  災害時要援護者支援事業「つづきそなえ」についても積極的に取り組み、要援護者、ボランティアの名簿を作成し、また、町内会自治会毎に「つづき そなえマップ」を制作・配付及び無線機の配備など、着実に進展しております。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 支援が必要な人に支援を届けるための仕組みづくりを進めよう 取組  「つづき そなえ」※を引き続き推進しよう。 災害時等に備えたボランティアの組織化及び行動等マニュアルの整備を進めよう。 支援が必要だと遠慮無く言える雰囲気および関係づくりを進めよう。 町内会自治会未加入者に対する支援方法等の検討を進めよう。 「気になる人(高齢者・障害者および子ども等)」の見守りを定期的に進めよう。 ※「つづきそなえ』 とは、災害時に要援護者を支援するための平常時からの見守り活動です。 目標2 高齢社会に対応する地域の健康づくりを進めよう 取組 「ラジオ体操j 活動を普及・推進しよう。 さわやかカフェ「ハーモニー」(認知症予防カフェ)の事業に協力しよう。 外出の儀会が増えるよう、お茶飲み会・趣味の会等「ちょっと立ち寄れる場」づくりに努めよう。 高齢者にも地域の活動等に参画してもらえるよう広報宣伝等に努めよう。 目標3 第2期地域福祉保健計画の目標を引き続き進めよう 取組 身近な地域での顔の見える関係づくりをさらに進めよう。 現在行っている活動を着実に進めよう。 まちぐるみで子育て支援に取り組もう。 山田地区 北山田一〜七丁目、すみれが丘、南山田一〜三丁目、南山田町 地域の大半は港北ニュータウンにより計画的なまちづくりがなされた地域です。北山田駅は商業施設等が集まるほか、地区センターが立地しています。駅前広場からは、富士塚が残る山田富士公園をはじめ、近隣の公園、学校などが緑道や自転車歩行者専用道路で結ばれています。駅を中心に地域を東西に横断する荏田綱島線沿いは、中高層の商業・業務施設と集合住宅が並んでいます。また公園や大きな道路に沿って中高層の集合住宅が整然と配置されています。 すみれが丘は港北ニュータウンよりも早く昭和44 年に開設されました。南山田町は早淵川に沿う斜面緑地から東側(川側)にあり、ニュータウン開発がなされなかった地域です。旧中原街道沿いでは以前からの町並みを残していますが、背後にあった水田は、現在では宅地や農地になっています。 ○地区内の自治会町内会 :12 ○地区内にある公共施設 :北山田地区センター、北山田小学校コミュニティハウス ○地区内にある公立小中学校:すみれが丘小学校、北山田小学校、南山田小学校 〜第2期計画までの主な取組〜  山田地区は、南山田・北山田・すみれが丘の3町内会と、山田地区社会福祉協議会を中心に、地域のボランティアグループが連携しながら様々な活動に取り組んでいます。山田地区社会福祉協議会が調査したところ、把握できたものでも200以上の地域活動がありました。対象者も乳幼児から高齢者までと多彩な取組を行っています。特に高齢者向けの活動が広く根付いていて、近年は子どもや子育て世代向けの取組にも力を入れています。  また、災害時要援護者支援にも積極的に取り組み、それぞれの町内会が地域の実情に合わせ、より良い仕組みになるよう議論を重ねながら活動を進めています。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 地域行事や地域活動を活性化し、住民の参加や交流を促進します 取組 子どもや若者、現役世代が積極的に参加できるような工夫や働きかけを行っていきます。 世代などを越えて、住民が幅広く交流できるイベントを充実させます。 住民の方々が気軽にちょこつとボランティアができる環境づくりをします。 目標2 誰もが健康的な生活を送ることができるよう健康づくりを進めます 取組 食生活や生活習慣の改善について簡単ヘルスチェックを通して応援します。 地域住民全員が各種の健康診断を受診することを目指します。 目標3 子ども・青少年、高齢者、障害者の誰もが地域で安心安全に暮らせ、お互いに支えあえるまちづくりを進めます 取組 子育てしやすい環境づくりに取り組み、子育て世代を支援します。 子ども、青少年が健やかに成長できる環境を推進します。 高齢者や障害者が地域で、安心して生活を送ることができるよう支援します。 障害の理解を進めるとともに、障害者が自立できる環境をつくります。 誰もが支援者となれるよう知識の習得をすすめていきます。 中川地区 あゆみが丘、牛久保一〜三丁目、牛久保町、牛久保西一〜四丁目、牛久保東一〜三丁目、大棚町、大棚西、中川一〜八丁目、中川中央一・二丁目 地域の大半は港北ニュータウン開発により計画的なまちづくりがなされた地域です。 幹線道路沿道は、中高層の建物が並び、商業・業務施設と住宅が併存しており、開発地域内では公園や集合住宅の緑地が緑道や歩行者・自転車歩行者専用道路で結ばれています。 また、地域南部を流れる早淵川に並行して斜面緑地や比較的大きな公園が点在し、特徴的な景観となっています。 一方、大棚町は港北ニュータウン開発がなされなかった地域で、開発前の雰囲気を残しています。 ○地区内の自治会町内会数 :15 ○地区内にある主な公共施設 :中川地域ケアプラザ、中川西地区センター、中川中学校コミュニティハウス ○地区内にある公立小中高等学校:中川小学校、牛久保小学校、都筑小学校、中川西小学校、中川中学校、中川西中学校 〜第2期計画までの主な取組〜  必要な人に支援を届けるための仕組みづくりとして災害時要援護者支援事業「つづき そなえ」に取り組みました。町内会ごとに要援護者カードの作成・登録や、そなえグッズの配布を行うことにより、顔の見える関係づくりが進んでいます。  また、誰もが住みやすいまちにするための調査及び地域の福祉ニーズ・困りごとを把握するためのアンケートを実施しました。その結果、地区内でどのような活動が行われているのか、またどんな課題があるのかが分かるようになり、その解決に向けて地域サロンなどの活動にも取り組んでいます。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 安心した日常生活を送るための日頃からの関係づくり 取組 つづきそなえ※の取組を継続していこう。 身近なところで集まれる場づくりを進めよう。 隣近所での関係づくりを進めよう。 外出が難しい方などを日頃の関係性の中で見守ろう。 ※「つづきそなえ」とは、災害時に要援護者を支援するための平常時からの見守り活動です。 目標2 地域のみんなが子育てに関わるまちづくり 取組 赤ちゃん会や市立保育園の園庭開放、外遊びなど、今ある活動を継続するための支援を行おう。 子ども会同士のつながりを深めよう。 地域の活動への子どもの参加を進めよう。 目標3 楽しみながらの健康づくりと活動を通じた見守り 取組 保健活動推進員の健康チェックなどを通して、自分自身の事を知ろう。 仲間と楽しみながら活動することで健康づくりを進めよう。 人と会って話すことで、心の元気を育もう。 お互いに活動を通じて、気づかい合おう。 勝田茅ケ崎地区 勝田町、勝田南一・二丁目、茅ケ崎中央、茅ケ崎町、茅ケ崎東一〜五丁目、茅ケ崎南一〜五丁目 地域の大半は港北ニュータウンにより計画的なまちづくりがなされた地域です。 センター南駅前周辺はタウンセンターとして、商業施設、公共施設、マンションが集積しています。その周辺は住宅地が主体で、道路沿いのマンション、道路からやや離れた戸建住宅、大規模な高層住宅と、整然と分けられています。 また、斜面緑地が大きな公園に、谷戸がせせらぎを伴う緑道に整備され、これに連なる歩行者・自転車専用道路とあわせ、グリーンマトリックスと呼ばれる港北ニュータウンの特徴となっています。 ○地区内の自治会町内会 :10 ○地区内にある公共施設 :勝田小学校コミュニティハウス ○地区内にある公立小中学校:勝田小学校、茅ケ崎小学校、茅ケ崎台小学校、茅ケ崎東小学校、茅ケ崎中学校 〜第2期計画までの主な取組〜  勝田茅ケ崎地区では、連合自治会町内会として「支えあい連絡会」を開催し、災害時要援護者支援事業に取り組みました。「向こう三軒両隣 助け合うまち」をめざして、6地区に分けた防災マップを作成し全戸配布。また、茅ケ崎東町では、早渕川洪水に備えてのリーフレットを作成し全戸配布、行政との共催での水防訓練を実施しました。  子どもに関する活動においても2つの新たな活動が生まれました。1つは、ママ達による情報紙の作成と発行を目的としたサークル、もう1つは、仲間づくりを目的とした子育てサロン。子どもから高齢者までが安心して暮らせるまちをめざしています。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 向こう三軒両隣‘絆‘の強い地域づくり 取組 向こう三軒両隣鮮の強い地域づくり 地域活動・イベントへの参加を呼びかけ、顔の見える関係づくりを進めよう。 後継者育成の体制づくりを進めよう。 広報を通して、地域活動の情報を発信しよう。 各種団体同士の交流を図り、つながりをつくろう。 目標2 老若男女、健康で活気あふれる地域づくり(目指せ、健康寿命の延伸!) 取組 地域で仲間をつくって、健康づくりを進めよう。 身近な施設や環境を活かして、みんなが集まることができる場づくりに取り組もう。 目標3 「つづきそなえ※」の取組を進めよう 取組 要援護者への理解を深めよう。 日頃からの助け合いの仕組みづくりについて考えよう。 地域の中にある高齢者・障害者・子ども関係の施設や関係者と一緒に話し合いながら進めていこう。 ※「つづき そなえ」とは、災害時に要援護者を支援するための平常時からの見守り活動です。 かちだ地区 勝田団地  市営勝田住宅(勝田団地)を範囲とする地域です。  勝田団地は、昭和41 年から61 年に建設され、41 棟・1534 戸からなります。設備の老朽化対策とバリアフリー化のため、平成15 年度より住戸改善事業が行われました。  現在の入居者は2,385人となり、地域の高齢化は一段と進行しています。65歳以上の割合(高齢化率)は、55.8%であり、そのうちの約半数はひとり暮らしです。高齢者の孤立死、閉じこもり等の課題に対して、地域の見守り活動が進められています。 ○地区内の自治会町内会 :4 〜第2期計画までの主な取組〜  高齢化が進み、ひとり暮らしの高齢者が多い勝田団地では、人と人とのつながりをもった暖かいコミュニィーをつくり、だれもが安心して元気に暮らせる団地を目指して、平成20年に「おもいやりネットワーク連絡会」を立上げ、地域の見守り活動や高齢者サロン等で高齢者の孤立防止にむけて取り組んでいます。  また、日頃の見守り活動が基盤となる災害時安否確認訓練も平成25年から実施して、万が一の時に備えています。  これからは、要援護者支援だけでなく、元気な高齢者が元気でいられるよう、また、こどもが笑顔で地域で過ごせるように地域全体で協力した取組を実施します。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 かちだ地区おもいやりネットワークの更なる充実を図ろう 取組 全世帯を対象に緊急連絡先力一ド・あんしんカードで緊急時の連絡先を確保すると共に定期的な更新と継続を行います。 ライト運動や防犯パトロールを通じて、さりげない見守りと各住戸の異常の早期発見につなげます。 高齢者の交流の場として「サロンひだまり」を充実させます。 万が一の時に慌てず冷静に行動がとれるよう、災害時安否確認訓練をします。 団地住民におもいやりネットワークの取組を継続して周知します。 目標2 心とからだの健康団地を目指そう 取組 ラジオ体操の継続実施を目指します。 ラジオ体操やウォーキングを実施する人を増やします。 心配事をなくす取組として、権利擁護※や障害者理解のための学習の場、相談の場を確保します。 企業と連携して、認知症サポーターを増やし、温かく見守る地域づくりを目指します。 ※権利擁護とは、判断能力が不十分な高齢者や障害者の契約や財産管理などの権利を法律的に守り、支援することです。 目標3 地域で子どもを育てよう 取組 福祉の芽を育てるため、小中学生との「ふれあい昼食会せせらぎ」の取組を継続します。 子どもから大人まで顔が見える関係づくりや青少年育成のために、夏祭り等を青少年と一緒に取り組みます。 青少年にとって団地が、ふるさとになるような取組を考えます。 新栄早渕地区 新栄町、早渕一〜三丁目  仲町台駅と東山田駅の間に南北に伸びる地域です。  地域の中央を大熊東山田線が通り、さらに東側には第三京浜道路と都筑インターチェンジがあります。大熊東山田線の西は主に戸建住宅とマンションからなる住宅地ですが、企業の研究所なども立地しています。以前の斜面緑地や小川は公園と緑道に整備されています。また、平成22 年4月には早渕中学校が開校しました。  一方、大熊東山田線の東は主に店舗や工場、事業所が並んでいます。  第1期計画では、夕涼み会、カレーパーティー、たけのこ掘り、流しそうめん、グラウンドゴルフ、町内清掃、老人会などを通して人と人とのつながりづくりや子育て支援に取り組みました。  第2 期計画では、第1 期計画での取組を引き続き継続させることに加え、地域の福祉保健に関する情報を共有する「支えあい連絡会」において、支援が必要な人に必要な支援を届けるための仕組みづくりとして災害時要援護者支援に取り組み、要援護者カードの作成と登録、そなえグッズの配布、マップを作成し全戸配布を行いました。さらに、「自助」も大切であるとの考え方が広がっています。 ○地区内の自治会町内会数 :8 ○地区内にある主な公共施設 :新栄地域ケアプラザ ○地区内にある公立小中高等学校:早渕中学校、新栄高等学校、みどり養護学校新栄分教室 〜第2期計画までの主な取組〜 第1期計画では、夕涼み会、カレーパーティー、たけのこ掘り、流しそうめん、グラウンドゴルフ、町内清掃、老人会などを通して人と人とのつながりづくりや子育て支援に取り組みました。  第2期計画では、第1 期計画での取組を引き続き継続させることに加え、地域の福祉保健に関する情報を共有する「支えあい連絡会」において、支援が必要な人に必要な支援を届けるための仕組みづくりとして災害時要援護者支援に取り組み、要援護者カードの作成と登録、そなえグッズの配布、マップを作成し全戸配布を行いました。さらに、「自助」も大切であるとの考え方が広がっています。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 来て良かったと誰もが言える場所づくり 取組 親子のふれあいの場をつくろう。 子どもも大人も公園で顔の見える関係づくり。 外遊び(公園遊び)の楽しさを体験しよう。 高齢者が集える場をつくろう。 目標2 助けてといつでも言える関係づくり 取組 災害時要援護者支援事業「つづきそなえ」※の取組を続けよう。 困った時に声を掛けられるようなお互い様の関係づくりをしよう。 防犯パトロールなどの日常的な見守りをしていこう。 ※災害時要援護者支援事業「つづき そなえ」とは、災害時に要援護者を支援するための平常時からの見守り活動です。 目標3 緑のまちどこでもできる健康づくり 取組 地域を歩いて地域の良さを発見しよう。 歌声喫茶でおもいっきり声を出してリフレッシュしよう。 健康寿命を延ばす取組をしよう。 都田地区 大熊町、折本町、川向町、桜並木、長坂、仲町台一〜五丁目、東方町、平台 地域の北部は港北ニュータウンとして計画的なまちづくりがされた地域で、仲町台駅周辺は商業施設等が集まるほか、地区センターがあり、緑道・公園が整備されています。また、大熊川〜東方天満宮と港北ニュータウンに挟まれる台地及び大熊町は農業専用地区に指定され、小松菜など都筑野菜の生産が盛んです。  中部の都筑スポーツセンターから長福寺南側交差点に至る市道沿いは宅地や業務施設、農地が混在しており、川崎町田線沿いは大きな工場・倉庫等が多い地域です。また、川向町の鶴見川沿いは農地となっています。  これまでは、健康づくりの取組として、各町内会でグラウンドゴルフやウォーキングを行ったり、交流会などの行事で小松菜ジュースを提供するなど、地場野菜を活用しています。  必要な人に支援を届ける仕組みとしては、災害時要援護者支援事業「つづき そなえ」で訪問活動を行い、顔の見える関係づくりや支えあいの取組を進めて来ました。  また、「ボランティアたうん都田」の実現に向けて、中学生によるさまざまな活動やペットボトルのキャップ集めが地区内のいたるところで行われています。 ○地区内の自治会町内会数 :14 ○地区内にある主な公共施設 :仲町台地区センター、大熊スポーツ会館 ○地区内にある公立小中高等学校:折本小学校、茅ケ崎台小学校 〜第2期計画までの主な取組〜  これまでは、健康づくりの取組として、各町内会でグラウンドゴルフやウォーキングを行ったり、交流会などの行事で小松菜ジュースを提供するなど、地場野菜を活用しています。  必要な人に支援を届ける仕組みとしては、災害時要援護者支援事業「つづき そなえ」で訪問活動を行い、顔の見える関係づくりや支えあいの取組を進めて来ました。  また、「ボランティアたうん都田」の実現に向けて、中学生によるさまざまな活動やペットボトルのキャップ集めが地区内のいたるところで行われています。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 健康づくりを進めよう 取組 ヘルスメイトやJAなどと協働して、健康の維持と増進を図ろう。 調理の仕方や食べ方などを学ぶ食育の機会を作り、都筑野菜を身近に感じよう。 身近なところで運動や趣昧活動の場を増やそう。 同じ趣昧を持ったグループ同士の交流を図ろう。 目標2 見守り・支えあいの取組を充実させよう 取組 福祉施設と地域の日頃のつながりを作り、情報交換しよう。 支援の輪を広げるために、理解の輪を広げよう。 助け上手な人を増やそう。 助けられ上手な人を増やそう。 目標3 子どもを中心とした世代を超えたつながりづくり 取組 子どもが安心して過ごせる環境にしよう。 大人が子どもに関心を持って声をかけよう。 子どもの目線での活動を考えよう。 各町内会で、子どもの登下校時の見守りを継続しよう。 池辺地区 池辺町  鶴見川沿いの北側に位置する池辺町は南に工・商業地域、中央には居住地域、北は農業専用地域にと、大きく3つの地域で構成されています。  工・商業地域の南部は、緑産業道路及び横浜上麻生線沿いに事業所及び工場が所在しております。近年は工場の移転等による跡地に大規模な商業施設やマンションが建設されています。  中部は神社仏閣や小中学校が所在し、昔からの住宅に加え新たな住宅建築も進み居住地域となっております。その背後の北側には斜面緑地が広がり、間に宅地を挟みながら果樹園や竹林等が続いています。一方、中原街道沿いには高齢者向け施設や事業所も点在しています。  北部は都市農業の確立と都市環境保全を目的とする農業専用地区に指定され、近郊農業としての役割を成しています。 ○地区内の自治会町内会 :11 ○地区内にある公共施設 :都田小学校コミュニティハウス、都筑スポーツセンター ○地区内にある公立小中学校:都田小学校、都田西小学校、都田中学校 〜第2期計画までの主な取組〜 連合自治会や地区社会福祉協議会の行事等を通じて、各自治会相互の交流を進めるだけでなく、連合未加入自治会にも参加を呼び掛け、池辺地区全体で顔の見える関係づくりを進めてきました。平成25年4月に「ささえ あい いけべ」が発足したことにより、これまでの活動がさらに広がり、高齢者支援の取組である「地域サロン」や子育て支援の「公園で遊ぼう」などの開催につながっています。「ささえ あい いけべ」は地域全体で支える仕組みであり、活動のボランティアが多く集まったことにより、新たな活動を始めやすくなりました。 また、要援護者に対しても、災害時要援護者支援事業「つづき そなえ」による取組を進めると同時に、万一に備え毎月無線訓練も行っています。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 地域の活動をみんなにPRし、顔の見える関係を広げていこう! 取組 青少年指導員、スポーツ推進委員、子ども会など、若い世代が活躍する活動を知ってもらい、次世代の担い手を増やしていこう。 地域の良さを知ってもらうため、掲示板等を活用した地域活動の情報提供や、日々のあいさつを重ねた顔の見える関係づくりを進めよう。 小さな単位でつながりをつくり、近所で助け合う「近助」を進めていこう。 得意分野を持つ人材などの地域資源を有効に活用した地域活動を行い、みんなで体力づくり、健康づくりを進めていこう。 目標2 子どもたちが健やかに育つ環境づくりを進めよう! 取組 大人の見守り、パトロール、情報共有、すぐにかけとめる「こども110番の家」の強化など、地域の安全を守っていこう。 小中学生に伝統行事やボランティアに参加してもらい、子ども同士や大人との異世代交流を進めていこう。 小中学生や子育て中の親の居場所づくり、交流の場づくりを進めていこう。 目標3 高齢者、障害者など支援が必要な人に支援を届ける仕組みづくりを進めよう! 取組 身近な地域で、定期的に集まれる場をつくり、日頃から介護予防を行う大切さを学んでいこう。 「つづき そなえ」※を活用して、要援護者の把握につなげ、支援体制を強化していこう。 地域の人と高齢者や障害者との交流を図る集いの場をつくり、心のバリアフリー化を目指そう。 小さな和 ・輪をつくり、一人暮らしの高齢者や障害者等の見守りをしていこう。 ※「つづき そなえ」とは、災害時に要援護者を支援するための平常時からの見守り活動です。 佐江戸加賀原地区 佐江戸町、加賀原一・二丁目 加賀原一丁目、二丁目は港北ニュータウンにより計画的なまちづくりがなされた地域です。大半が住宅地で、低層の住宅と中高層の住宅、さらに企業の事業所や公園が区域を分けられ整然と配置されています。  佐江戸町は中原街道沿いが古くから宅地となっており、背後の斜面緑地には寺社仏閣や新たに建設されたマンションなどが立地しています。その上の台地は農業専用地区に指定されており、耕地整理がなされています。一方、緑産業道路・鶴見川沿いは工業地帯となっており、大小の事業所や水再生センターが立地しています。かつて農業用水として利用されていた江川は、水再生センターから放流される高度処理水を利用して、せせらぎ緑道として整備されています。  地域の人々が集まる場として、三世代交流や隣人祭り、子育て・高齢者サロンなどを開催しています。その他佐江戸加賀原地区ささえあい連絡会を開催して情報交換を行うことで、さまざまな社会福祉活動も活発に行われています。顔の見える地域づくりや幅広い参加を目指してきたなか、三世代交流では中学生を含む多くの方がボランティアスタッフとして参加することが定着してきています。 また、ちょこっとボランティア=「ちょボラ」を立ち上げ、地域のちょっとした困りごとに、同じ地域に住むボランティアが応えるちょっとしたボランティア活動、ということで、地域のニーズに合った活動をしていくことに取り組んできました。  また、広報紙を全戸配布することにより、地域に対して確実な情報発信を行うとともに、区社会福祉協議会のホームページへのリンク等も活用しています。 ○地区内の自治会町内会数:7 ○地区内にある主な公共施設:加賀原地域ケアプラザ 〜第2期計画までの主な取組〜  地域の人々が集まる場として、三世代交流や隣人祭り、子育て・高齢者サロンなどを開催しています。その他佐江戸加賀原地区ささえあい連絡会を開催して情報交換を行うことで、さまざまな社会福祉活動も活発に行われています。顔の見える地域づくりや幅広い参加を目指してきたなか、三世代交流では中学生を含む多くの方がボランティアスタッフとして参加することが定着してきています。 また、ちょこっとボランティア=「ちょボラ」を立ち上げ、地域のちょっとした困りごとに、同じ地域に住むボランティアが応えるちょっとしたボランティア活動、ということで、地域のニーズに合った活動をしていくことに取り組んできました。  また、広報紙を全戸配布することにより、地域に対して確実な情報発信を行うとともに、区社会福祉協議会のホームページへのリンク等も活用しています。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 人々がふれあいながら活動するまちにしよう 取組 地域には取り組みやすい活動があり、参加したい活動に協力し経験を地域に活かそう。 生活の中で気遣いポランティアが集まり、多世代が活動の担い手となってお互いボランティアの心を育みながら地域ヘ貢献しよう。 情報誌などにより、地域の情報や人々のふれあいを伝え潤滑油となる。 目標2 みんなの活動をつなげてお互いをささえ合おう 取組 支えられる人も支える人になれる。地域の一員として自分の役割を理解し、みんなで支え合おう。 隣人祭りなどのイベン卜を通じてみんなが知り合い、地域企業や公的機関と連携して安心して暮らせるまちにしよう。 ちょっとした困りごとや地域で孤立することがないよう、みんなで支え安心して暮らせるまちにしよう。 目標3 子ども・青少年をみんなが見守り、地域で育てよう 取組 地域の歴史を学び伝承遊びを体験しながら、子どもたちがふるさとを実感する。 遊んで遊んで、いま子どもでいる幸せを昧わう。そんな地域の子に見守り育てよう。 青少年が自ら企画するスポーツ大会、ボランティア体験を通して自分の地域を大切に思い、心の成長と自立心や自尊心を育みながら将来の担い手を育てよう。 川和地区 川和町、川和台、二の丸  川和町は中央付近で横浜上麻生線と中山北山田線の幹線道路が交差し、その直上にグリーンライン川和町駅があります。川和町は1879 年に都筑郡役所が置かれるなど周辺地域の政治経済の中心地となっており、このため横浜上麻生線沿線は古くから市街化が進んでいました。駅周辺は良好な農地と宅地、事業所が混在しており、区画整理された地区を除き、細街路が入り組んでいます。一方、川和郵便局近くの川和団地は昭和40 年に建設された集合住宅、北部の都筑ヶ丘住宅は昭和50 年代に造成された低層の戸建住宅です。  地下鉄川和車両基地より南側の谷本川(鶴見川)沿いは工業地域となっていますが、保育園・福祉施設・高層住宅や大型小売店なども立地しています。 また川和台および二の丸は港北ニュータウンにより計画的なまちづくりが行なわれています。 ○地区内の自治会町内会数 :6 ○地区内にある主な公共施設 :川和小学校コミュニティハウス ○地区内にある公立小中高等学校:川和小学校、川和東小学校、川和中学校、川和高等学校 〜第2期計画までの主な取組〜  地域においてボランティア活動をしたい方やボランティア活動のできる方を広く集めて登録し、ボランティアを求めている方の要望と合致させることにより、ボランティア活動を活性化する取組「川和連合ふれあいたい」を立ち上げました。そこで、見守りや声かけ活動を始め、高齢者や子育て支援等に取り組んでいます。  また、災害時要援護者支援の取組として、川和地区「そなえマップ」の作成を行いました。「そなえマップ」とは、ハザードマップをベースに災害時に役立つ情報が載っているオリジナルのマップで、地震、洪水等の災害による被害予測を地区別に記入するとともに、避難場所や避難時に障害の恐れのある危険物が記載され、各家庭に配布されています。( さらに、非公開情報データとして、本人同意のある要援護者情報が登録されています。) 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標 現在、個々に活動している地域団体が互いに交流を持ち、安全・安心なまちづくりのために活動の輪が広がること 取組 関連団体の定期的なミーティングを通して情報交換をする。 活動のPRをする。 活動の担い手 (ボランティア) の募集・育成をし、有効利用する。 福祉保健計画の推進にそった組織づくりをする。 定期的に福祉保健活動の進捗状況をまとめ・報告をする。 平常時にも要援護者の見守り・声かけに取り組む。 子どもを健やかに育てる環境・仕組みづくりをする。 学校との連携を増やし、多世代交流の機会をつくる。若い世代と年配の世代が助け合える関係をつくる。 高齢者が楽しみながら活動し、安心して住める地域をつくる。 健康に目を向け、元気な生活を続ける。 荏田南地区 荏田南一〜三丁目、大丸 荏田南地区は港北ニュータウンにより計画的なまちづくりがなされており、早くから入居が進んだ地区です。昭和58 年9月には、荏田南小学校、荏田南中学校が開校しました。 地域を囲むように走る幹線道路沿いには中高層の建物が並び、商業施設等と住宅が併存しています。その内側は大半が住宅地です。また、鴨池公園を始めとする地域内の公園や学校、集合住宅の緑地は緑道や自転車歩行者専用道路で結ばれています。 ○地区内の自治会町内会 :9 ○地区内にある公立小中学校:荏田南小学校、荏田南中学校、荏田高等学校 〜第2期計画までの主な取組〜  第1期では防犯パトロールや小学校の見守り、地域情報紙「荏田南?便利ノート」の発行など顔の見える関係づくりを行いました。  第2期計画では、第1期計画の取組を継続するとともに、必要な人に支援を届ける仕組みである災害時要援護者支援事業「つづき そなえ」において、登録者の集いをはじめました。各自治会ごとに要援護者の声を直接聞き、支援がスムーズに行えるようにするとともに、顔の見える関係づくりをより一層進めることを目的としています。  また、地区社会福祉協議会では、福祉保健関係団体にヒアリングし、その取組について広報紙で周知することで、グループ同士の連携や参加者及び担い手の増加につなげています。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 活動しやすい地域 取組 広報紙などの手段を使い、活動のPRをしよう。 見るより踊ろう!(活動に携わる楽しさを知ろう) 公園で遊ぼうの活動(外あそびいく)を定着させよう。 自治会や子ども会に入る良さをアピールしよう。 放課後キッズクラブなどの場を活用し、高齢者と子どものつながりを深めよう。 身近な地域でのラジオ体操などの活動を通じて健康づくりに取り組もう。 目標2 見守りあえるまち 取組 防犯パトロールや青パト、登下校の見守りなど、今ある活動を続けていこう。 そなえ登録者の集いを継続し、見守りを強化しよう。 各自治会・団体ごとに認知症の理解者を増やそう。 認知症の方が安心して暮らせる仕組みを作っていこう。 向こう三軒両隣を大切にしよう。 渋沢地区 荏田東一〜四丁目、荏田東町  南部の荏田東一丁目から四丁目は、港北ニュータウンにより計画的なまちづくりがなされた地域です。低層の戸建住宅を中心に、鴨池公園や緑道沿いに中高層の集合住宅が建てられています。地域内の公園や集合住宅の緑地は緑道と自転車歩行者専用道路で結ばれており、特に、ささぶねのみちはせせらぎのある基幹的な緑道です。また荏田東四丁目の区役所側は、区内最大の都筑中央公園や北部病院が立地しています。  一方、北部の早淵川に沿う荏田東町は開発を受けず、宅地や農地となっています。 ○地区内の自治会町内会数 :5 ○地区内にある主な公共施設 :都筑区福祉保健活動拠点かけはし、つづきの丘小学校コミュニティハウス ○地区内にある公立小中高等学校:荏田東第一小学校、つづきの丘小学校 〜第2期計画までの主な取組〜  これまで渋沢地区では、地域課題の解決のためおよび地域のつながりを深めるために元気づくり協議会を組織し、さまざまな活動に取り組みました。グラウンドゴルフや囲碁・将棋教室では子どもと高齢者の交流が進み、子育てサロンでは子育て世帯の居場所づくりやつながりづくりにつながっています。  また、災害時要援護者支援事業「つづき そなえ」にも取り組みました。広報紙を全戸配布し、支援が必要な人が申し込みを行い、担当者が訪問して登録カードの記入を行っています。不安になった時にいつでも申し込みできるように1年を通じて受け付けています。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 地域の事が何でもわかる渋沢 取組 回覧板や掲示板、ホムページなどターゲットに合わせて情報の出し方を工夫しよう。 若い人たちへの情報発信を充実するためにも、連合のホームページを充実させよう。 ごみ捨て場のミニ掲示板を活用し、地区の情報が多くの人の目に留まるようにしよう。 地区内の活動を一覧にして、全戸配布しよう。 目標2 集える場所を充実させよう 取組 ラジオ体操の取組場所を増やし、身近な場所で集まれるようにしよう。 子どもが元気に遊べる場所を考えよう。 お茶飲み会を充実させよう。 敬老会に子どもに参加してもらうなど、地域での活躍の場を作ろう。 目標3 みんなでおせっかいをしよう 取組 ますはあいさつから! 引っ越して来た人にも声をかけよう。 ご近所同士で手伝い合えるようにしよう。 ちょっとした変化を見過ごさないようにしよう。 茅ケ崎南MGCRS地区 メゾンふじのき台、港北ガーデンホームズ、クレストヒルズ、ルネサンスガーデンセンター南、グランスイートセンター南  全域が中高層の集合住宅となっており、港北ニュータウンの中では比較的早い平成元年から入居が始まりました。地域南部を通る基幹的緑道であるささぶねのみち沿いは保存緑地となっています。   連合名にあるMGCRSは、域内の5つのマンション名の一文字(メゾンふじのき台、港北ガーデンホームズ、クレストヒルズ、ルネサンスガーデンセンター南、グランスイートセンター南)をとったものです。いずれも平成元年から20 年にかけて完成した大規模な集合住宅です。  第1期計画では、夏祭りや防災活動の他に福祉と環境のボランティア活動を通して、住民が出会い顔が見える関係づくりに取り組みました。  第2期計画においては、災害時に助け合う必要があると考え、要援護者の把握と合同防災訓練を行いました。このような活動をするなかで、地域のつながりづくりの大切さをますます感じると共に、活力ある地域づくりも必要という思いから、平成26 年12 月に茅ケ崎南MGCRS 地域交流活動推進協議会(愛称:つながりづくり)を立ち上げ、5つの活動@男の料理教室 Aグラウンドゴルフ Bポールウォーキング C大正琴と歌唱教室 Dプチおしゃれ教室を始めました。これらの活動が、新たな関係づくりや健康づくりに役立てられるよう第3期においてはさらに力をいれます。この他に新たに「見守り活動」を始めます。 ○地区内の自治会町内会数:5 〜第2期計画までの主な取組〜  第1期計画では、夏祭りや防災活動の他に福祉と環境のボランティア活動を通して、住民が出会い顔が見える関係づくりに取り組みました。  第2期計画においては、災害時に助け合う必要があると考え、要援護者の把握と合同防災訓練を行いました。このような活動をするなかで、地域のつながりづくりの大切さをますます感じると共に、活力ある地域づくりも必要という思いから、平成26 年12 月に茅ケ崎南MGCRS 地域交流活動推進協議会(愛称:つながりづくり)を立ち上げ、5つの活動@男の料理教室 Aグラウンドゴルフ Bポールウォーキング C大正琴と歌唱教室 Dプチおしゃれ教室を始めました。これらの活動が、新たな関係づくりや健康づくりに役立てられるよう第3期においてはさらに力をいれます。この他に新たに「見守り活動」を始めます。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 つながりづくりで健康づくり 取組 MGCRS地域交流活動推進協議会(愛称:つながりづくり)が主体となり5つの活動※を継続し進化させよう。 世代を広げた活動を進めよう。 広報やイベントなどを通じたPR により、メンバーを増やそう。 活動できることに感謝し、時には、助け合い活動をしよう。 交流を通じて、メンバーのつながりの輪を拡げよう。 ※5つの活動とは、@男の料理教室 Aクラウンドゴルフ Bポールウォーキング C大正琴と歌唱教室 Dブチおしゃれ教室です。 目標2 見守り、助け合うまちづくり 取組 地区社会福祉協議会が主体となり、新しい流れや活動を考え出そう。 自治会、シニアクラブ、民生委員等と協力しあって、支援を必要とする人々を把握しよう。 見守り・助け合いを定期的な活動として進めよう。 地域の様々な活動を通じた、ボランティアづくりを進めよう。 見守り活動を通じた、ふれあいの輸を拡げよう。 目標3 子どもが安心、安全に暮5せるまちづくり 取組 連合自治会が主体となり、新しい流れや活動を考え出そう。 保育園等と連携した、子育て支援を進めよう。 学校、PTA役員、お父さん協力隊、校外委員等と連携し、小中学生と大人による地域活動を進めよう。 子どもたちとの活動を通じ、安心の輪を拡げよう。 ふれあいの丘地区 葛が谷、高山、富士見が丘、見花山 グリーンライン「都筑ふれあいの丘」駅を中心とする、港北ニュータウンにより計画的なまちづくりがなされた地域です。 駅周辺は商業施設等や大規模な集合住宅、事業所があるほか、プールや老人福祉施設、地域ケアプラザなど福祉施設・市民利用施設が集まっています。その他の地域は、戸建住宅が中心で、幹線道路沿いは中高層の建物が並んでいます。 地域内の公園や緑地、公共施設は緑道などで結ばれています。富士見が丘には川和富士公園が整備され、かつての川和富士を再現しています。 ○地区内の自治会町内会 :6 ○地区内にある公共施設 :葛が谷地域ケアプラザ、都筑センター ○地区内にある公立小中学校:川和東小学校、川和中学校 〜第2期計画までの主な取組〜  「災害時要援護者支援事業」の取組として、自治会の役員や民生委員、保健活動推進員やボランティアの方で『ご近所みんなでささえ隊』を組織し、要援護者の自宅を訪問し、顔の見える関係づくり、見守り活動を行っています。  また地区社協では子育てセミナーや麻雀サロンやカラオケサロンを開催し、地域の皆さんの困りごとの解決やつながりづくりを行うとともに、ボランティア団体への助成を行うことにより地域福祉保健の充実を図っています。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 高齢者がいつまでも元気に暮らせる環境を創っていこう! 取組 「引きこもり高齢者をなくす活動」・「孤立ゼロ運動」の推進。 「災害時要援護者支援事業」の『そなえちゃんカード』登録者の促進と見守り活動の継続。 民生・児童委員/保健活動推進員/消費生活推進員の日常活動の紹介。 「互助会」活動による助け合い・支え合いの地域づくりの推進。 目標2 若い世代が地域活動に気軽に参加できる環境を創っていこう! 取組 地域づくりの次代を担う次世代の育成(次代を担う次世代への地域活動のスムーズな移行)。 “現役”世代が自治会活動に参加しやすい雰囲気づくりの推進。 家族づれで参加しやすい行事の企画。 “子育て世代”への地域ぐるみバックアップの推進。 防災/防犯活動に中学生・高校生が担える役割の設置。 青少年指導員連絡協議会/スポーツ推進委員連絡協議会の地域での役割紹介。 目標3 地域が一丸となって地域課題に取り組める環境を創っていこう! 取組 地域内ネットワーク(自治会―丘連―委嘱委員―関係団体―行政)の連携強化。 「ふれあいの丘連合自治会(丘連)/ふれあいの丘地区社会福祉協議会(地区社協)」の活動を知らせる広報媒体の検討。 地域の誰もが気軽に集える“会館”の早期実現に向けた諸活動の推進。 柚木荏田南地区 荏田南四・五丁目、荏田南町  南部の荏田南四・五丁目は港北ニュータウンにより計画的なまちづくりがなされた地域です。低層の戸建住宅が中心で、みずきが丘住宅や幹線道路沿いが中高層の住宅となっており、港北ニュータウンの中では早くから入居が進んだ地区です。折田不動公園をはじめ地域内の公園や緑地・商店街は自転車歩行者専用道路で結ばれています。  一方、北部の荏田南町は宅地や農地が混在する地域となっており、小学校や高齢者施設があります。 ○地区内の自治会町内会数 :4 ○地区内にある公立小中高等学校:荏田小学校 〜第2期計画までの主な取組〜  平成21年度の連合自治会設立以来、夏祭りやウォーキング、老人会など、さまざまな取組により顔の見える関係づくりに取り組んできました。  また、災害時要援護者支援事業「つづき そなえ」に取り組むことで顔の見える関係から見守り、支え合う関係をつくっています。支援が必要な人がどこにいて、どんな支援が必要なのかを把握し訪問することで地区の中でのつながりを深めています。   平成27 年度には地区社会福祉協議会が設立しました。設立までの期間に地域にはどんな困りごとがあってどんな活動・取組が求められているのかをみんなで話し合ってきました。  地区社会福祉協議会自体の周知を行うとともに困りごとの解決に取り組んでいきます。 第3期計画「わたしたちが目指すまち」 目標1 子ども・青少年が健やかに育ち、子育てがしやすい地域にしよう! 取組 地域全体で子育てを応援する環境づくりの取組に努めます。 家族全員が参加できる地域のイベント(祭り・清掃活動等)を積極的に開催し、話し合いの場を築きます。 地域公園、自治会館等の身近な公共スペースの活用を検討します。 目標2 高齢者が安心して暮らせる地域にしよう! 取組 自治会、地区社会福祉協議会、老人会などが横のつながりを強め、高齢者 ・障害者の情報共有に努めます。 ささえ合いマップを作り、課題を見つけ支援を必要としている方々の把握を行っていきます。 目標3 誰もが健康に暮らせる地域にしよう! 取組 幅広い年齢層が健康で文化的芯生活を送るための取組を推進します。 健康づくりとして、体力測定会、ラジオ体操、ウォーキング会等の開催を検討していきます。