予算質疑から 令和8年度横浜市予算議案と予算関連議案について、各会派を代表して20人の議員から「予算代表質疑」と「予算関連質疑」が行われました。その中から、24項目を抜粋してお伝えします。 【自民党】9問 ●海洋都市横浜 ●こども政策 ●防災・減災の取組強化 ●あんしん宅配ボックス ●宿泊税 ●上下水道の強靭化 ●マンション管理組合への支援 ●横浜市の成長戦略 ●部活動の地域展開 【公明党】5問 ●防犯条例と新たな防犯対策(同項目で2問) ●公園愛護会への支援 ●子育て世代の住まいへの支援パッケージ ●市営住宅における太陽光発電設備設置 【立憲党】3問 ●GREEN×EXPO 2027 ●新たな中期計画と令和8年度予算案 ●次世代につなぐ都市のグランドデザイン 【維新会】2問 ●ブロードリスニング ●金融経済教育 【国民主】1問 ●学校における専門職の活用 【共産党】1問 ●山中市長のパワハラ疑惑 【横浜党】1問 ●都市部への老後移住 【太 田】1問 ●予算関連 【井上さ】1問 ●市長のパワハラ・暴言・政治姿勢 環境 GREEN×EXPO 2027 立憲党 (問) EXPO期間中は、国内外のメディアによる取材や一般の方のSNSでの発信、拡散が活発になる絶好の機会です。EXPOを契機に来街する国内外のメディアやSNSを通じて、横浜の環境分野の取組を発信できるように、今から戦略的にコンテンツを準備しておくべきです。 (答) EXPOは市民や企業と進めてきた環境にやさしい取組に加えて、脱炭素、生物多様性、循環型社会の実現など、今後のあるべき未来の姿を国内外に発信していく絶好の機会です。EXPOの開幕に向けて、メディアとの連携も強化し、新たなまちや暮らし、ライフスタイルなど、横浜の未来に向けた取組を戦略的に発信していきます。   海洋 海洋都市横浜 自民党 (問) 我が党はこれまでも海洋施策に積極的に取り組んできました。海洋施策は今まさに大きな転換期を迎えており、この流れを踏まえ、海洋都市横浜としての取組を更に進め、市のプレゼンスを向上させていくべきと考えます。 (答) 横浜には、海洋に携わる企業や研究機関、美しい水際線など、海に関連する多くの資源が集積しています。この強みを生かし、11月には、横浜で初となる大規模な国際海洋展「OXEXPO」が開催されます。将来を担う若者の学びや体験の場を創出するとともに、海洋都市横浜の持つ魅力を世界に発信するなどして、市のプレゼンスを向上させていきます。 子供 こども政策 自民党 (問) 子供のいじめは大人の社会の縮図です。大人が襟を正さなければいけません。市長が職員からパワハラ告発を受けた件は、子供のいじめ問題に大きな影響を及ぼすと思いませんか。 (答) 社会の様々な問題が子供たちに影響を与える可能性は常に念頭に置いていますが、個別の因果関係については慎重に判断すべきものと考えています。今後、第三者による調査で、私と当該職員との間にどのような経緯があったのか、客観的な視点から検証していただくことが最善であると考えます。 政策 新たな中期計画と令和8年度予算案 立憲党 (問) 中期計画2026~2029では全施策と事業について、データに基づいた検証と改善のプロセスを継続していくとされています。データ駆動型経営で施策の優先順位付けを行い、予算や人員体制などの経営資源の最適化を行うべきです。 (答) 中期計画の素案では、最上位の目標である「市民の実感」を起点に、全ての施策を体系的に整理し、個別のKPI(※)も設定しました。そして、この体系等を踏まえ、8年度予算案では、限られた経営資源を適切に配分することに努めました。今後、進捗や実施効果を、施策指標に基づいて適時適切に確認・検証し、機動的に改善を図るなど、データ駆動型経営により柔軟に経営資源の最適化に取り組んでいきます。 用語解説  KPI(ケーピーアイ) (文中の(※)で表示) Key Performance Indicatorの略で成果指標のこと 行政運営 山中市長のパワハラ疑惑 共産党 (問) 厚生労働省の指針では、身体的攻撃や、能力を否定し、人格をおとしめる言動はパワーハラスメントであると定義されています。この一件に限らず、これまで御自身が行ってきた言動が客観的に見てパワーハラスメントに該当するという自覚があるか、現時点での認識を示してください。 (答) 市役所にとって市民目線の徹底は不可欠であり、この視点を欠いた提案に対して、一見すると強く見えてしまう発言はあったと思います。人事については、適材適所の配置を行い、人材を動かす中心的な役割を担うものと考えておりましたが、一見すると強く見えてしまう発言もあったと思います。その点については、自分に至らぬ点があったと思っています。また、自身を見つめ直す観点から、専門家による研修を受講しました。今後一層、自らの言動に注意していきます。 行政運営 予算関連 太 田 (問) 市長が職員からパワハラ告発を受けた件に関する第三者調査委員会については、市長自ら設置し、それに多額の公費負担が生じるそうです。市民に負担を強いるのは不適切で、費用は市長の私費で負担すべきです。 (答) 本件に限らず、第三者による調査を実施する目的は、中立・公平な立場から事実の認定及び評価を明らかにすることです。1月28日に市会において「真相究明を求める決議」が全会一致で可決されたことを重く受け止め、市が組織として実施を決定しました。また、市として第三者による調査の必要性を判断しているため、経費についても、市が負担するべきものと認識しています。 行政運営 市長のパワハラ・暴言・政治姿勢 井上さ (問) 報道において、「人事部からのジャブが与えられないか」といった暴言等の疑いのある市長の音声とされるものが二つ、公表されています。これはどちらも市長のものでしょうか。 (答) 私の音声かどうかについては、私の声であろうかと思います。 防災 防災・減災の取組強化 自民党 (問) 避難所環境の改善には体育館空調や学校トイレ洋式化など全市的な取組も重要ですが、人口密度や住宅形態などが異なる区ごとの特性に応じた柔軟な対応も重要だと考えます。地域特性に応じた避難所運営に向けて取組を進めていくべきです。 (答) 子育て世代が増加している地域や高齢化が進んでいる地域、更には各種ハザードリスクなど、地域ごとの実情に応じた避難所運営は重要です。地震被害想定の見直しを踏まえ、最新の被害状況や地域特性を考慮し、避難所運営体制をより実効性のあるものとするため、受入シミュレーションの実施や新たな受入施設の運営体制の検討など具体的な取組を進めていきます。 広聴 ブロードリスニング 維新会 (問) 市民の声をお聞きする中で、声を上げたいと考えている方が潜在的に多くいると感じます。既存の窓口や制度を使った意見の収集に加え、AI技術を活用したブロードリスニング(※)により、市民の声が行政に届く可能性が広がるものと期待しています。これまで以上に幅広く市民の声を聞くために、ブロードリスニングを活用すべきです。 (答) 市民目線の政策立案を推進するためには、多様化する市民ニーズを幅広く、効率的に把握することが重要です。既存の広聴ツールに加えて、より多くの市民の声を把握するための、AIを活用した新たな仕組みづくりについて検討していきます。 用語解説  ブロードリスニング (文中の(※)で表示) 広い情報源から多様な声を幅広く捉える取組。市では、AIを活用して市民の御意見の傾向や関連性の分析を検討している。 防犯 あんしん宅配ボックス 自民党 (問) 宅配ボックスの設置支援について、運輸業界2024年問題や脱炭素の視点では予算化が難しいと伺っていましたが、防犯対策として8年度予算化されたのはなぜですか。 (答) 防犯意識の高まりや、荷物の対面受取の不安、なりすまし強盗への警戒感が増しています。また、国が策定した「国民を詐欺から守るための総合対策」では、防犯力を高めるために宅配ボックス設置支援が位置付けられるほか、警察庁と物流大手3社では、強盗対策として、置き配の活用などについて覚書が締結されています。こうした状況を踏まえ予算化しました。 防犯 防犯条例と新たな防犯対策 公明党 (問) 地域に必要な場所で街の明かりを確保していくことが重要であり、場所や条件によっては太陽光発電式のLED灯が有効であるとこれまでも提案してきました。通勤通学で利用される道路などにしっかりと明かりを確保することが安心と安全につながると考えます。暗がりの解消を迅速に進めていくべきです。 (答) 防犯に関するアンケートでは、防犯対策に効果がある取組として、夜間の屋外照明の設置と回答した割合が最も高くなっています。こうした状況を踏まえ、防犯灯の位置情報から暗がり箇所を可視化したGISマップを活用し、防犯灯の新設、移設を効率的に進めます。また、電柱などが無い場所には、太陽光発電式のLED灯を設置するなどし、「暗がり」の解消に迅速に取り組みます。