表紙 第4期 栄区地域福祉保健計画 さかえ・つながるプラン 計画期間:令和3年度〜7年度 栄区役所・栄区社会福祉協議会 表紙裏 はじめに このたび、第4期栄区地域福祉保健計画「さかえ・つながるプラン」を策定しました。 新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、地域の皆さまを始めとして、福祉保健の関係団体や関係機関の方々と共に議論をし、進めてきたことが形となり、大変喜ばしく思うとともに、計画の策定に携わられた皆さまの御尽力に心から感謝を申し上げます。 計画の基本理念として掲げる「みんなが支えあい安全・安心を感じるまち さかえ」は、第3期計画から継承しているもので、これまで積み上げてきた福祉・保健活動を土台に、あらゆる世代にとって、暮らしやすいまちになるように、栄区が一体となって取り組んでいくという思いを込めたものです。 計画期間は、令和3年度から7年度までの5年間ですが、この間には、団塊の世代が75歳を迎え、生き生きとお元気に活躍を続けられる方がいらっしゃる一方で、支援の必要な方も増 え、地域における支えあいの取組はますます大切になってまいります。 各地区の皆様が主体となって、お住いの地域の福祉・保健の課題を話し合い、解決に向けての取組を考えていただいたことは、栄区の大切な財産であり、強みでもあります。 策定を契機として、この計画を皆さまと共に推進し、誰もが安心して暮らせるまちを目指してまいりますので、引き続きよろしくお願いします。 栄区長 冨士田 学 さかえ・つながるプランの第4期計画が、各地区住民をはじめ各機関・団体皆様のご尽力により無事完成する運びとなりました。関わったすべての皆様にこの場をお借りして感謝申し上 げます。誠にありがとうございました。 さて、我が栄区は市内で高齢化率が一番高いものの要介護認定率が一番低いという「元気な高齢者」の多い区となっています。自分自身の趣味活動や地域活動、また生きがいづくり、仲 間づくり、地域づくりを通して心身ともに健康づくりにつながっている成果だと実感しています。これは、「健康長寿」を掲げる栄区としては誇りとするところです。さらに活気のある生活を高齢者だけでなく、すべての区民が営むことができるよう、未来に向かって地域づくりを進めていきたいと思います。 これまでの生活で経験のなかった感染症まん延というこの状況下ですが、地域で日頃行われてきた行事がほぼ中止・制限される中、人との会話やつながりが我々の生活にとってはなくて はならないものであることを改めて実感した期間でもありました。そんな想いが計画の中に含まれているのが今期計画の特徴かもしれません。栄区民お互いがゆるやかなつながりを感じ合え、安心を実感できる毎日が過ごせるよう「さかえ・つながるプラン」を旗印に皆様と共に地域くりを進めていきたいと思います。 栄区社会福祉協議会 会長 田中 健次 INDEX 01 第4期計画の策定にあたって (1)計画策定の趣旨 1 (2)市計画、区計画、地区別計画の構成 1 (3)他の分野別計画との関係 2 (4)計画の進め方 3 (5)計画の取組状況の振り返り 3 02 栄区の福祉保健を取り巻く現状と課題 (1)社会的背景 4 (2)第3期の成果と第4期に向けた課題 5 (コラム) 栄区の地域福祉に関わる取組 6  ( セーフコミュニティ、健康長寿さ・か・え) 03 区計画 (1)基本理念と目標 8 (2)目標実現に向けた取組    目指すまちの姿(目標)1 9    誰もが身近な地域でいきいき暮らせるまちに    目指すまちの姿(目標)2 15     お互いさまで支えあうまちに    目指すまちの姿(目標)3  19    様々なつながりがあり情報が行きとどくまちに 04 地区別計画 (1)地区別計画とは  23     豊田地区  24     笠間地区  28     小菅ケ谷地区 32     本郷中央地区 36     本郷第三地区  40     上郷西地区  44     上郷東地区  48 (コラム) SDGsとは?  52 05 策定の経過 (1)第3期計画の振り返り 53 (2)第4期計画策定の経過  55 資料編 栄区の状況(データ集) 58 新型コロナウイルス感染症の拡大により、感染予防対策として、人と人との接触や3密の回避、不要不急の外出自粛等が社会全体に求められる状況となりました。このことは、コミュニケーション機会の減少や活動の場の制限という形で、地域における支えあいの活動に大きな影響を与え「新しい生活様式」へ沿った活動が求められています。 一方で、先行きが見通せない不安の中で、改めて「人とつながりたい」という気持ちを強く感じ、社会とのつながりの大切さや、活動の本来の目的を確認する機会ともなりました。 また、活動の進め方の工夫として、短時間や少人数での集まり、デジタルツールの活用など新たな方法が試みられています。コロナ禍においても地域の支えあい活動は必要不可欠なものでありますので、栄区民の皆さまと「みんなが支えあい安全・安心を感じるまち さかえ」を目指していきます。 1ページ 01 第4期計画の策定にあたって 1 計画策定の趣旨 「地域福祉保健計画」とは、誰もが安心して自分らしく健やかに暮らせる地域社会の実現を目指し、地域住民、関係団体、事業者、公的機関等が福祉保健などの地域の課題解決に協働して取り組み、身近な地域の支えあいの仕組みづくりを進める計画です。 2 市計画、区計画、地区別計画の構成関係 「栄区地域福祉保健計画」は、区計画と地区別計画で構成されています。 市計画 基本理念や市としての方向性を示すことにより、区計画の推進を支援する計画 ●分野別計画を横断的につなぎ、地域福祉保健に関する施策を調整するための連携した取組 ●区計画を進めるために必要な市や区社協による支援策、区域で解決できない課題に対する市域での取組 ●市民の活動の基盤整備に関する取組 区計画 区(全体)計画 区の特性に応じた、区民に身近な中心的計画 ●地域福祉保健に関する区の方針 ●地区別計画の活動を支える取組 ●区域全体の福祉保健の共通課題、住民主体の活動では解決できない課題、 区域で取り組むべき課題に対する区・区社協・地域ケアプラザの取組 地区別計画 地区の課題に対応するため、地区が主体となり、区・区社協・地域ケアプラザと協働して策定・推進する計画 ●住民主体の活動により解決を図る課題に対する取組 ●地域の課題の解決に向けた、地域の人材と資源を生かした身近な支えあいや健康づくりの取組 ●支援が必要な人の日常生活に連動した支援策・取組 2ページ 3 他の分野別計画との関係  地域福祉保健計画と他分野との関係 分野別の福祉保健行政を横断的に展開する仕組みづくり よこはま地域包括ケア計画 (横浜市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画・認知症施策推進計画) 横浜市障害者プラン 横浜市子ども・子育て支援事業計画 健康横浜21 生活困窮者自立支援方策 横浜市成年後見制度 利用促進基本計画 区アクションプラン 第4期横浜市地域福祉保健計画 栄区地域福祉保健計画 個別法により対象者のニーズに応じたサービス量の整備等 各計画の対象者の地域生活を支えるため、地域福祉保健計画に位置付けられた取組と連動して進めるべき取組等 例:地域で見守り・支えあい、身近な地域で参加できる機会の充実 等 権利擁護及び生活困窮に対応する取組が、本計画における早期発見・支える仕組みづくりの取組と重なるため、成年後見制度利用促進基本計画については、本計画の一部として位置付け、一体的に策定し推進生活困窮者自立支援方策については、本計画の取組と連携しながら計画的に推進(※1) 分野別の計画を横断的につなぐ基本の仕組み ・地区別計画 ・地域ネットワーク ・住民活動間の横の連携支援 ・行政、専門職間、市民活動団体等の横の連携 ※1 生活困窮者自立支援制度 生活困窮者自立支援制度は、「なかなか仕事が見つからない」「家計のやりくりに悩んでいる」等の様々な事情により生活にお困りの方が周囲から孤立することなく安定した生活が送れるよう、お一人おひとりの状況に応じた包括的な支援を行う制度です。 経済的な困り事だけにとどまらず、家族関係や心身の不調など、複合化・多様化している生活課題の状況にあわせ、関係機関等との連携・協働によりチームで支援に取り組んでいます。 3ページ 4 計画の進め方  栄区内の地域のすべての人が進めていきます。支える側・支えられる側という関係を超えて、栄区のすべての皆さん、活動団体、区社会福祉協議会、地域ケアプラザ、区役所が連携・協力して進めていきます。   ア 地区別計画  地区ごとに、連合町内会、地区社会福祉協議会等の地域の活動団体が中心になり、地域の皆さんが活動・取組を進めていきます。 イ 区計画  区民の皆さんや関係団体・機関、地域ケアプラザ・社会福祉協議会・区役所などが連携しながら進めていきます。 取組の推進状況の確認は、区内の地区別計画推進母体、福祉保健活動団体等の代表者及び学識経験者で構成する、栄区地域福祉保健推進会議において実施します。栄区役所、栄区社会福祉協議会が共同で事務局を運営し、会議での意見を踏まえ、取組を更に充実させていきます。 5 計画の取組状況の振り返り 目標に対して、どのような取組を行えたのか、どのような効果があったのかなどの振り返りを行うことで今後の活動に生かしていきます。振り返りは、以下の視点で実施します 振り返りのポイント @ 課題解決の視点:地域にとってどのような良いことが起こったか A 住民参画の視点:地域の皆さんで、積極的に取り組めたか B 協働の視点:いろいろな人や団体と一緒に取り組めたか ア 地区別計画 各地区が主体となって、年度ごと、中間年度、最終年度に振り返りを実施します。  イ 区計画 地域ケアプラザ・区社会福祉協議会・区役所が中心となって、年度ごと、中間年度、最終年度に振り返りを行い、栄区地域福祉保健推進会議にて報告を行い、取組状況や振り返りを協議します。 4ページ 02 栄区の福祉保健を取り巻く現状と課題 1 社会的背景 ア 栄区の人口構成 栄区は、高齢化率が18区の中で31. 0%と一番高い一方、要介護認定率は16. 9%と一番低いという特徴があります(令和3年3月末時点)。今後も高齢化が進み、75歳以上高齢者の数も増加することが見込まれています。一方、出生数は減少傾向で、少子高齢化が続くことが予測されます。 このため、従来から言われている2025年問題※1「団塊世代の75歳以上高齢者への突入」から、新たに2040年問題として「現役世代の急減」が危惧されるようになっています。社会保障の問題だけでなく、現役世代が急減する中での、社会の活力維持向上が課題とされ、多様な就労・社会参加の促進、健康寿命の延伸を目指すことが必要と言われています。 横浜市栄区将来人口推計ピラミッドは省略します。 ※1 2025 年問題 団塊の世代が75 歳を迎え、4人に1人が高齢者になり、医療や介護等のニーズの急増が懸念される問題のことです。 5ページ イ 包括的支援のための仕組みづくり 核家族化、共働き世帯の増加などライフスタイルが多様化しており、新たな課題が出てきています。いわゆる8050問題※1など、世帯の複合的なニーズやライフステージの変化に柔軟に対応できるよう、包括的な支援体制の構築が求められています。高齢者、障害者、子ども等分野を超えた連携や、地域資源の活用による制度や分野のはざまの問題への対応が必要となっています。支援体制づくりとともに、支援に関する地域での周知を進め、必要な支援の情報が本人、家族に届くような環境づくりも必要となっています。   2 第3期の成果と第4期に向けた課題 課題1 身近な場で誰もが気軽に参加できる風土づくり これまでの取組を通じて、子育て、高齢者、多世代を対象としたサロンや、居場所づくりが進みました。その中で、担い手の確保や新しい方が参加しやすい環境・仕みづくりが課題となっています。 第4期計画では、あらゆる世代に地域を知ってもらうきっかけをつくり、それぞれの趣味、特技、関心ごとを生かし、誰もが気軽に参加できる風土づくりが望まれます。 課題2 お互いさまで孤立を防ぐ地域づくり これまでの取組を通じて、住民同士の顔の見える関係づくり、災害時要援護者支援の仕組みづくり、自治会・町内会訪問による地区内の情報交換、隣接する地区との連携などが進みました。特に第3期計画期間では、生活支援体制整備事業※2が始まり、「ちょこっとボランティア」の活動や、企業と連携した買い物支援が広がるなど、地域包括ケアシステム※3の構築が進められました。一方で、家から出て来られない方や、つながりの薄い方の孤立予防が課題となっています。 第4期計画では、認知症の方、障害のある方、生活に困っている方、子育て中の方など、様々な方が地域で生活していることを理解しあい、「お互いさま」の地域を目指すことが必要です。 課題3 気づきを共有し、つなげる仕組みづくり 多様化する地域課題の解決に向けては、地域内での情報共有をはじめとして、関係機関同士の連携、区役所内の連携による情報の共有など、横断的な取組が求められています。 第4期計画では、地域の困りごと、良いところに気づきあい、関係者でその気づきを共有し、解決に向けて、必要な機関や組織等につなげられるような仕組みづくりが必要です。 ※1 8050 問題 親(80 歳代前後)が、ひきこもり状態にある子ども(50 歳代前後)を支える家庭で、親の介護の問題等も含めて課題が多様化・複雑化してしまうこと。家族を地域の中で孤立させないために、身近な地域における見守りや早期発見のための取組など、地域全体で支えていく仕組みづくりが必要となっています。 ※2 ※3 は7 ページ 6ページ 課題に関連する結果(活動者アンケートより)のグラフは省略します。 コラム 栄区の地域福祉に関わる取組 栄区では「セーフコミュニティ」や「健康長寿さ・か・え」など地域と安全・安心なまちづくり、健康づくりに向けた取組が進められています。 セーフコミュニティ  栄区では、地域ぐるみで安全・安心なまちづくりに取り組むまちに与えられる国際認証“セーフコミュニティ”を平成25年に取得、30年に再認証を取得しました。地域福祉保健計画とも相互に連携しながら地域課題の解決に取り組み、地域・関係機関・区役所の顔の見える関係づくりを進めています。令和5年10月の認証満了後も、より発展的な形で安全・安心のまちづくりを進めていきます。 健康長寿さ・か・え 栄区は高齢化率31.0%(令和3年3月末時点)と横浜市内で最も高い一方、要介護認定率は16.9%と横浜市内で最も低く、元気な高齢者が多い区です。 健康で長生きするためには病気を予防するだけでなく心身の加齢の変化に気づくことが大切です。特にフレイル※1予防につながる「運動・栄養・社会参加」の取組を進めています。 ※1 フレイルとは・・・加齢に伴う体や心の機能の低下によって要介護に陥りやすくなる状態。 7ページ ※2 生活支援体制整備事業 「高齢者一人ひとりができることを大切にしながら暮らし続けるために、多様な主体が連携・協力する地域づくり」を進めていくことを目的とした事業です。社会福祉協議会と各地域ケアプラザの生活支援コーディネーターが、高齢者一人ひとりのニーズに応じた支援が届く地域づくりを目指し、様々な機関と連携しながら、住民同士の支えあいの仕組みづくりのお手伝いをしていきます。高齢者自身ができることは自分で行いつつも、日常生活に必要な支援が受けられ、社会の中で居場所や役割をもっていきいきと生活ができるよう、地域とともに目指すべき姿を描き、地域福祉保健計画等と連動した取組が実践できるよう、チームアプローチを意識して進めています。 地域包括ケアシステムの構築に向けた3 者の連携の図は省略します。 ※3 地域包括ケアシステム 高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後(最期)まで続けるために、住まいを中心に、介護、医療、生活支援・介護予防が一体的に提供される日常生活圏域ごとの包括的な支援・サービスの提供体制のことです。団塊の世代が後期高齢者となる2025 年を目途に、全国各地で構築が進められています。 地域包括ケアシステムの姿(イメージ図)は省略します。 8ページ 03 区計画 1 基本理念と目標 これまで培ってきた福祉保健活動を土台に、地域で行われている様々な活動を加え、栄区一体となって取り組んでいくという考えから、第4期は、第3期の基本理念『みんなが支えあい安全・安心を感じるまち さかえ』を継承し、より暮らしやすい地域を目指します。 第4期計画 基本理念と目標 基本理念 みんなが支えあい安全・安心を感じるまち さかえ 目指すまちの姿(目標) 1 誰もが身近な地域でいきいき暮らせるまちに 誰もが社会とのつながりの中で暮らし、様々な活躍・参加の機会を得て、生きがいを持って地域で暮らせるまちを目指します。 取組の視点 1−1 社会とつながりいきいきと暮らす 1−2 健やかに暮らす 1−3 地域で自分らしく暮らす 2 お互いさまで支えあうまちに 地域では、子育て中の方、認知症の方、障害のある方、生活に困っている方など、様々な方が暮らしていることを理解し、支える側、支えられる側を分けることなく、「お互いさま」の関係で支えあうまちを目指します。 取組の視点 2−1 見守り、支えあう 2−2 地域の安全・安心を支えあう 3 様々なつながりがあり情報が行きとどくまちに 地域の中の団体同士のつながりを深めるとともに、地区を超えたつながりや施設や企業など、様々な主体がつながり、お互いを知り合い、連携できるまちを目指します。 取組の視点 3−1 情報が届き、つながる 3−2 様々な団体・主体がつながる   9ページ 2 目標実現に向けた取組 目指すまちの姿(目標)1 誰もが身近な地域でいきいき暮らせるまちに 誰もが社会とのつながりの中で暮らし、様々な活躍・参加の機会を得て、生きがいを持って地域で暮らせるまちを目指します。 取組の視点 1-1 社会とつながりいきいきと暮らす 区民の皆さんや関係団体・機関、地域ケアプラザ・社会福祉協議会・区役所の取り組むこと 1 地域活動や趣味活動を通じた仲間づくりや生きがいづくりを進めます。 2 地域で活動をする人材の発掘や担い手の確保、趣味を生かしたボランティア活動への展開など、人と人、人と場をつなぎ、社会参加の機会を増やします。 3 意欲と能力が発揮できるあらゆる場づくりを地域・関係団体と協力して進めます。 4 身近な地域でさまざまな交流ができる場をつくります。 具体的な取組例 趣味活動団体等からの人材の把握 ●さかえ区民活動センター、地区センター、コミュニティハウスとの連携 ●小エリアでのアンケートによるニーズと地域人材の把握 趣味、特技、経験を生かせる機会づくり ●パソコンを使った編集作業・チラシ作成 ●アウトドア知識を生かした防災対策 ●犬の散歩を通じた防犯パトロール ●中学生への職業講話 ●子育て、介護の経験を生かしたサポート さまざまな交流の機会づくり ●多世代の交流 ●同趣味、ご近所、同じ立場(子育て中の保護者等)、ペットの友達同士の交流の場づくり ●地域行事、お祭り、イベントによる交流   10ページ 活動団体コラム フレンズ☆SAKAE フレンズ☆SAKAEの活動から 栄区青少年の地域活動拠点「フレンズ☆SAKAE」は、中高校生世代を中心とした青少年が誰でも気軽に利用できる居場所であり、地域のボランティアや体験等、さまざまな活動の拠点です。 ティーンズクリエイション展2020では、作品展示やワークショップが行われ、また、オンラインを活用し、新たな交流を生みました。ワークショップでは、プロのアーティストと一緒に自分にとって、大切なコト、大切なモノを言葉で表現して紡いでいき、歌詞づくりを行い、手話コーラスで発表しました。 大切なもの 作詞:10‘Lights 君も僕も「空気」なんかじゃない 伝えたいんだ 輝いて見せる それぞれの色で この世界に 今も 溢れている 大切なもの 絵を描くように… また歌うように… 赤になりかけた 夕焼けに向かい 僕らはどこへ行く 白いキャンバスに クレヨンで描いた 涙に染まった 君といると楽しいんだ 過去の悲しみさえ 孤独じゃない そのこと 想いを叫びたい!! 忘れていた「日常」の中にある 大切なもの 当たり前なんて 何一つなかった 眠っていた僕の心が 目覚めたような朝に 大好きな君に会いたいと思う 笑顔になれるよ 猫をなでながら 懐かしく思う いつもの公園を 君との時間を 栄区青少年の地域活動拠点「フレンズ☆SAKAE」 「さかえ次世代交流ステーション」の2階にある、地域の青少年が気軽に集える場所です。青少年が同世代の仲間や、地域の大人などと様々な体験や交流をする場として利用できます。 活動団体コラム 栄区シニアクラブ連合会 高齢者が元気に活躍中!! シニアクラブは「仲間づくり」「生きがいづくり」「健康づくり」「お互いの見守り」など「高齢者が元気で明るく過ごせる地域」を目指して活動を行っています。高齢者ならではの、幅広い知識や豊かな経験を生かし、地域の様々な活動団体と協力しながら、活動を進めています。 栄区シニアクラブは、令和2年度については感染対策を行い、「趣味の作品展」や「グランドゴルフ大会」を開催し、各地区でも「カラオケ大会」を「レコード・DVD鑑賞会」に変えるなど活動内容の工夫をして活動を行っています。このような取組を通じて、高齢者が陥りやすい「ひきこもり」「足腰の機能の低下」などを予防することにつながっています。 シニアクラブ おおむね60歳以上の方ならどなたでも入ることができます。趣味のサークルや各種スポーツを始め、生涯学習、社会福祉など幅広い活動を通した生きがいづくりの場です。 11ページ 取組の視点 1-2 健やかに暮らす 区民の皆さんや関係団体・機関、地域ケアプラザ・社会福祉協議会・区役所の取り組むこと 1 健康寿命※1の延伸に大切と言われている3つ(「運動」「栄養」「社会参加」)の視点で、心と体の健康づくりを促進します。 2 健康を知って学ぶ機会を地域・活動団体・地域ケアプラザ・区役所などさまざまな場でつくります。 3 健康づくりの場や取組の情報発信など、世代に合わせた支援を進めます。 4 子どもたちが健やかに成長できるよう、妊娠期から幼少期、学齢期、青少年期と子どもの成長段階に合わせ、子どもや子育て家庭への支援を進めます。 5 多様なライフスタイルや価値感に合った健康に関する取組や啓発をより一層充実していきます。 具体的な取組例 身近な場での健康づくりの推進 ●サロンにおける健康チェック、ラジオ体操、食生活講座の実施 健康づくりの要素を取り入れたイベントや活動 ●お祭り等の地域のイベントにおける健康チェックや啓発チラシの配布 歯と口の健康に関する啓発 ●オーラルフレイル※2予防講座の実施 食生活・栄養に関する啓発、食育の推進 ●10 食品群・食事様式ダイアリー※3 の活用  ●子ども食堂の運営 こころの健康づくりの推進 ●休息や睡眠に関する講座の実施  ●メンタルヘルスに関する啓発 子どもの居場所づくりの推進 ●子育てサークルの活動  ●子ども食堂の運営  ●子どもの意見を聞く場の創出 子育て支援の取組 ●子育てサロン、子育て広場、地域育児教室の開催 ●子育て支援拠点(にこりんく)での取組 ※1 健康寿命    健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。 ※2 オーラルフレイル    お口周りの機能が衰えた状態(むせる、食べこぼす、滑舌が悪いなど)のことです。お口の機能低下は体全体の機能低下につながります。 ※3 10 食品群・食事様式ダイアリー    食事様式の偏りとバラエティ豊かな食品を食べているかを確認するためのシートです。栄区役所健康づくり係で普及・啓発を進めています。   12ページ 活動団体コラム 食生活等改善推進員 私たちの健康は私たちの手で 食生活等改善推進員は、愛称をヘルスメイトといい、子どもから高齢者までを対象に、食生活を中心とした健康づくりを地域で広める活動をしています。 生活習慣病予防のための食生活の工夫、健康長寿のためのバランスのよい食事、野菜を多く取るためのレシピの紹介などを地域での食育講座や料理教室、イベントなどで区民の皆さんに提案しています。 区役所で開催するセミナーを修了した人たちがこの活動に携わっています。 地域で開かれる講座に参加してみませんか? また、私たちの仲間になって一緒に活動してみませんか。 食生活等改善推進員会(ヘルスメイト) 子どもから高齢者までを対象に食育や健康づくりのボランティア活動を行っています。栄区では約45人のヘルスメイトが活動しています。 活動団体コラム 保健活動推進員会 みなさんの健康づくりを地域で応援します! 健康、それは自分にとっても家族にとってもそして地域にとっても宝です。私たち保健活動推進員は、地域の皆さんが健康づくりに取り組むきっかけづくりや、正しい健康情報の提供などを実施しています。具体的には、各地区で健康 チェックやウォーキングイベント開催、体操教室の企画、けんしん(特定健診、がん検診)受診のPRを行っています。 各自治会・町内会から推薦され、身近な健康づくりの推進役として、各地区で活躍中です。みなさんも健康づくりに一緒に取り組みましょう! 保健活動推進員 地域の健康づくりのリーダーです。自治会・町内会の推薦により市長から委嘱された方が、区役所と 協力しながら地域の健康づくりのために活躍しています。 13ページ 取組の視点 1-3 地域で自分らしく暮らす 区民の皆さんや関係団体・機関、地域ケアプラザ・社会福祉協議会・区役所の取り組むこと 1 支援が必要な世帯や、買い物や外出に課題を抱えている地域への支援など、必要な制度につなぐほか、地域の中での新しい仕組みづくりに取り組みます。 2 人生の最後まで自分らしく過ごせるように、準備するための情報提供を進めます。 3 複合的な課題を抱えた世帯へ、関係機関が一体となって支援します。 4 障害・認知症などにより、自己選択、自己決定が難しくても、自分らしく暮らし、財産や権利が侵害されることのないよう、啓発や取組を進めます。 5 様々な事情のある方が、自らの意思で地域へ実態を発信できるきっかけづくりを行います。 6 障害者差別解消法の根幹となる「社会モデル※1」による、配慮の提供にあふれた 障害(困りごと)のない、共生社会を目指します。 具体的な取組例 相互理解の促進 ●児童、生徒への福祉教育や一般向けの講座の実施  ●認知症講座の実施 ●障害児・者の理解のための講座 生活支援の取組 ●ちょこっとボランティアの活動  ●外出支援に関する取組  ●移動販売の運営 介護予防の取組 ●元気づくりステーションの活動  ●介護予防講座の実施 自分らしく暮らし続けるための取組 ●権利擁護の啓発  ●あんしんセンター※2の活用  ●成年後見制度の理解・普及 ●SAKAE シニアライフノート(エンディングノート※3)の普及 重層的なセーフティネットの構築に向けた取組 ●8050 事例の早期相談促進  ●フードドライブ※4 の実施 ●複合的な生活上の課題を抱えている方など生活困窮者の支援 ※1 社会モデル 障害はその人の機能障害などではなく、社会・人が作り出している障害(困りごと)であって、そして、その障害(困りごと)は、人・社会の配慮の提供によって、障害を取り除くことができるという考え方です。 【例】 視覚障害…挨拶をされても誰なのかが解らないという障害(困りごと)が作り出されていますが、一言、「近隣の○○です」と名乗るという配慮の提供によって、その人の障害(困りごと)は取り除かれます。つまり、障害は見えないことではなく、その人に対し名乗らないという配慮の提供ができない人、社会にあるということです。 ※2 あんしんセンター 判断能力が不十分な高齢者や障害者が安心して生活できるように権利擁護に関わる相談や日常生活の支援を行なっています。(相談、福祉サービス利用援助・定期訪問・金銭管理サービス、財産関係書類等預かりサービス) ※3 エンディングノート 認知症等で意思疎通ができなくなった時や亡くなった時のために自身の思いを書き留めておく覚書のことです。 遺言のような法的な効力はありません。 ※4 フードドライブ 家庭や企業などから使い切れない食品を持ち寄ってもらい、必要としている人に届け、生活を支える活動です。集めた食品はフードバンク団体や地域の福祉施設・団体などに寄贈しています。   14ページ 活動団体コラム 栄区社会福祉協議会 高齢者支援分科会 区内施設による顔の見える関係づくりと共に地域共生社会の実現 高齢者支援分科会では、同分科会で構成する実行委員会が主体となり、「広く一般の地域住民に区内の福祉施設を知ってもらいつつ、福祉を身近に感じてもらえるよう地域との交流を図る」という目的で、年1回、「さかえ福祉フェスタ」を開催しています。 令和元年度で第11回を迎え、本郷台駅前広場を会場に、高齢者施設や障害者施設による模擬店、区内地域ケアプラザによる介護や健康相談のブース、かながわ福祉人材センター(神奈川県社会福祉協議会)による、お仕事相談ブースなど、様々な施設・団体の協力を得て盛況に開催されました。 令和2年度は新型コロナウイルスの影響から、開催が見送られましたが、同フェスタ開催で築かれた施設同士の顔の見える関係を維持しつつ、今後もその関係があるからこそ可能となる取組を進めていきたいと思います。 高齢者支援分科会栄区社会福祉協議会会員の中でも、高齢者関連施設で組織され、施設間連携等を検討する場となっています。 活動団体コラム 栄区社会福祉協議会 当事者団体分科会 活動のこれまでと、これから 当事者団体分科会では、毎年12月初旬に障害者週間キャンペーンを実施しています。障害者週間キャンペーンとは、「障害者週間」として定められている12月3日から12月9日に栄区民に向けて行われる啓発活動です。本郷台駅前広場での啓発グッズの配布や、自治会・町内会、栄区内小・中・高等学校等への啓発ポスター掲示などを展開しています。啓発グッズ配 布時には必ず声をかけていただく方がいて励まされます。 平成28年に障害者差別解消法が施行されました。いまだ十分認知されたとは思いませんが、様々な出会いの中で理解が広がり、窮屈な思いをされている方がいなくなることを願っています。引き続き、障害のある方の代弁者として活動したいと思います。 当事者団体分科会 栄区社会福祉協議会会員の中でも、障害児・者の家族会や障害当事者団体で組織され、障害に関する啓発や団体共通の課題に関する研修会などを行っています。 15ページ 目指すまちの姿(目標)2 お互いさまで支えあうまちに 地域では、子育て中の方、認知症の方、障害のある方、生活に困りごとを抱えている方など、様々な方が暮らしていることを理解し、支える側、支えられる側を分けることなく、「お互いさま」の関係で支えあうまちを目指します。 取組の視点 2-1 見守り、支えあう 区民の皆さんや関係団体・機関、地域ケアプラザ・社会福祉協議会・区役所の取り組むこと 1 交流・居場所づくりを通して地域での支えあいを進めます。 2 みんなの居場所や世代間交流ができる場をつくります。 3 講座、研修を通じて見守りの人材を育成し、孤立予防を進めます。 4 日常生活のちょっとした困りごとを地域の支えあいで解決する取組を進めます。 5 新しい生活様式を踏まえた、見守りの工夫や事例が共有できる機会をつくります。 6 日ごろからのお互いさまの関係づくりを進めます。 具体的な取組例 見守り人材の育成 ●アウトリーチパートナー※1研修、さかえハートフルサポーター(ゲートキーパー)※2養成研修の実施 ●認知症キャラバンメイト※3、認知症サポーター養成研修の実施 居場所づくり活動の推進 ●子ども食堂の運営  ●寄り添い型生活・学習支援事業※4の実施  ●家族勉強会の実施 見守り活動の推進 ●「地域で見守り」推進事業※5 の実施、登下校見守り等の実施  ●あいさつ運動 見守り活動の共有 ●活動団体やボランティアなどの交流会 支えあい活動の推進 ●ちょこっとボランティアの活動 ※1 アウトリーチパートナー 誰もが安心して生活できるよう、見守り・寄り添う人を「アウトリーチパートナー」と位置づけて、生活困窮者の支援の理解者を増やす研修を行っています。 ※2 さかえハートフルサポーター(ゲートキーパー) 身近な地域のつながりの中で自殺のサインに気づき、専門機関などへつなぐ役割を担う人材のことです。 ※3 認知症キャラバンメイト 「認知症サポーター養成講座」を行うボランティア講師のことです。 ※4 寄り添い型生活・学習支援事業 生活困窮状態にあるなど養育環境に課題があり、支援を必要とする家庭に育つ小・中学生等に対して将来の進路選択の幅を広げ、生まれ育った環境によって左右されることなく、一人ひとりが基本的な生活・学習習慣を身に付け、自立した生活を送れるよう生活支援・学習支援等を実施しています。 ※5「 地域で見守り」推進事業区役所、民生委員・児童委員、地域ケアプラザ(地域包括支援センター)が連携・協力し、75 歳以上の方のみでお住まいの方のお宅を訪問し、近況や日常生活上の困りごと、緊急連絡先などをお伺いする取組を行っています。 16ページ 活動団体コラム 民生委員児童委員協議会 つながりを大切に 何か困ったことがあったら相談できる、地域住民の方にとって身近な存在となれるよう心がけています。高齢者の見守りのイメージが強いですが、子育て支援、障害者支援、なかなか社会とのつながりが持てていない方への支援などそれぞれの状況に寄り添い、区役所や社会福祉協議会、地域ケアプラザなどと連携して活動しています。また、自治会・町内会の行事やサロン、居場所づくり、あいさつ運動など、地域の役員の方や他の団体と協力して取り組み、地域の方と交流を深めています。栄区では、厚生労働大臣から委嘱を受けた 162名(令和3年7月1日時点)の委員が地域福祉増進のために活動しています。 民生委員・児童委員 民生委員法に基づき厚生労働大臣から委嘱された非常勤特別職の地方公務員です。全ての民生委員・児童委員は児童福祉法に基づき児童委員を兼ねています。地域の身近な相談相手として、介護や子育て等の福祉に関する様々な相談に応じ、利用できる福祉サービス等の情報提供を行ったり、行政や関係機関を紹介したりする「つなぎ役」になっています。 活動団体コラム 基幹相談支援センター 栄区後見的支援室※1の取組をご紹介 後見的支援事業において、あんしんキーパー※2と登録者が集える会を栄区内6か所で行っています。昨年度は、同じエリアに住む登録者とあんしんキーパーが交流をしました。その中である登録者は、あんしんキーパーたちに、ご自身の障害のことをお伝えしていました。会の終了後には「今度会ったら、あいさつしようね」とお互いに笑顔で約束をしていました。その登録者は、ご近所の方にご自身の障害のことを話したのは初めてだったようで、私たちがこれまでに見たことがないくらいの柔らかい笑顔をされていたのが印象的でした。障害のある方(誰しも)の豊かな暮らしはサービスだけでは満たされないものであること、(地域で)一緒に暮らす人との関係性がすごく大切であることを教えられました。 ※1 後見的支援制度 福祉施設等の専門機関だけではなく、日常的に関わることのできる地域の方々の協力を得ながら障害のある方を見守る制度 ※2 あんしんキーパー 後見的制度において、障害のある方の日常生活を見守りながら、何か気づいたことがあった時は、後見的支援室に連絡をするお手伝いをしている人 基幹相談支援センター 障害のある方やその家族のための総合相談支援機関。地域の方や関係機関と連携し、地域づくりに取り組んでいます。 17ページ 取組の視点 2-2 地域の安全・安心を支えあう 区民の皆さんや関係団体・機関、地域ケアプラザ・社会福祉協議会・区役所の取り組むこと 1 災害時などに声をかけあい、助けあえるよう、高齢者や障害者、乳幼児を抱える家族などと日ごろからの顔の見える関係づくりに取り組みます。 2 地域で安心して子育てや介護ができる環境づくりを進め、虐待防止に取り組みます。 3 子どもたちを犯罪から守るために、SNS等の利用についての正しい知識の普及を図ります。 4 詐欺にあわないよう啓発の取組や被害にあった際の対処法の知識を広げるほか、犯罪・事故に巻き込まれないよう見守りも進めます。 具体的な取組例 災害時要援護者支援の取組 ●災害時要援護者の把握  ●取組事例の共有による普及啓発 子育て・介護の負担軽減、障害者の暮らしを支える取組 ●介護者のつどい、家族勉強会、地域育児教室の実施 予防、早期発見の体制づくり ●防犯パトロールや学援隊パトロールによる見守り ●振り込め詐欺防止の出前講座等の実施 ●栄区認知症等高齢者SOS ネットワークシステム※1による早期発見 安全な環境づくりの取組 ●ヒートショック※2の啓発 ●転倒予防の啓発 ●虐待予防の啓発 ※1 栄区認知症等高齢者SOS ネットワークシステム 認知症のある高齢者の方などが徘徊(家を出て、途中で自分がどこにいるのか、自分の家がどこなのかわからなくなり道に迷ってしまうこと)で行方不明になった時に、できるだけ早く発見・保護に協力する仕組みです。区役所、警察署、地域包括支援センター(地域ケアプラザ)、公共機関、交通機関などが一緒に取り組んでいます。 ※2 ヒートショック 急激な温度変化によって血圧が上下大きく変動することをきっかけにして起こる健康被害です。例えば心筋梗塞や不整脈、脳梗塞等を起こすこともあります。高齢者や生活習慣病の方は血圧変化をきたしやすく、特に注意が必要です。 18ページ 活動団体コラム 主任児童委員連絡会 さかえっ子の笑顔のために 主任児童委員は主に0歳から18歳までを担当する民生委員・児童委員で、栄区の子どもたちが毎日笑顔で過ごせるよう、いろいろな活動を行っています。 日常的には、小・中学校と連携した児童・生徒の見守りや、子育て世帯を温かく見守る地域づくりのお手伝いなどをしています。 栄区主任児童委員独自の活動として、学校が苦手な子どもと保護者のための居場所の提供である「フリースペースさかえ」を運営しています。また、自分も含めすべての人の命を大切にしてもらえるよう、中学校で行う「いのちの授業」にも積極的 に取り組んでいます。 主任児童委員 児童福祉に関する事項を専門的に担当します。地区担当の民生委員・児童委員と連携・協力して、様々な児童問題について取り組んでいます。 活動団体コラム 青少年指導員協議会 栄区の若いチカラを応援します! 青少年指導員は、県知事・市長より委嘱を受け、子どもたちの健全育成の役割を担っています。 子どもたちを取り巻く環境は、スマートフォンの急速な普及等に伴い子ども達の生活習慣が変化し、より複雑になってきています。 栄区では、青少年指導員協議会の最も大きな行事として、「SAKAEヤングフェスティバル」を実施しています。区内全中学校の生徒が、ステージで吹奏楽やダンス、和太鼓などを発表し生徒達が進行のすべてを担います。また模擬店では、生徒達が様々な食べ物を作り販売をし、日頃の練習や準備の成果が発揮できました。しかしコロナ禍の関係で2回中止をしました。 子どもたちが、地域という場で家庭や学校以外に大人や仲間とのふれあい、共に活動する機会を持つことで、地域の中で顔の見える関係の構築が進み、子どもたちの健全育成につながっています。 青少年指導員 青少年の自主活動とその育成活動を推進することにより、地域ぐるみの青少年健全育成を図るため、自治会・町内会等からの推薦に基づいて、県知事・市長が委嘱しています。     19ページ 目指すまちの姿(目標)3 様々なつながりがあり情報が行きとどくまちに 地域の中の団体同士のつながりを深めるとともに、地区を超えたつながりや施設や企業など、様々な主体がつながり、お互いを知り合い、連携できるまちを目指します。 取組の視点 3-1 情報が届き、つながる 区民の皆さんや関係団体・機関、地域ケアプラザ・社会福祉協議会・区役所の取り組むこと 1 必要な情報が広く共有できるよう、様々な手段を使って発信していきます。 2 地区の取組や各種団体、施設の取組が情報交換できるような機会をつくっていきます。 3 新たな課題について、タイムリーに情報の提供や共有を行い、みんなで取組を検討していきます。 4 情報を必要とする人や自ら情報をとれない人へ、必要な情報が届くよう、情報の発信、共有の手段や内容について工夫します。  5 地域活動や趣味に関する情報等、幅広い情報を年齢、分野を限定することなく、広く発信していきます。 具体的な取組例 情報発信の工夫 ●広報紙・リーフレット・掲示板・回覧などを中心とした発信 ●SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)による発信 情報の発信・受取の環境整備 ●デジタルツールに関する講座の開催 ●地域ケアプラザ等のWi-Fi 環境の整備 情報交換の場の充実 ●各種連絡会、活動団体間の交流会による情報交換 ●自治会・町内会同士の交流による情報交換 ●地域SNS 活用の促進による情報交換 20ページ 活動団体コラム 栄区地域子育て支援拠点にこりんく つながるっていいね! にこりんくは0歳児から未就学児のお子さんとその保護者、妊婦やそのパートナーが安心して過ごせる居場所です。みなさんが気軽に相談したり子育て情報を受け取ることができます。 感染症による影響がある中、インスタグラムも始めました。ホームページに比べ、日常を伝えやすく、それぞれのスタイルにあった形で 情報の発信・受信ができます。 SNSは手軽に利用できる一方、情報が多すぎてイメージがわかないという点があります。にこりんくで子どもの様子を見たり交流することで、先の見通しが立てられたり、「自分だけではなく他の人も同じ悩みを持ち、頑張っているんだ」と知ることができ子育ての仲間づくりや生の情報が得られます。 こんな時だからこそ「にこりんくとつながると、いいことがいっぱいある」ということを知ってほしい、妊娠期からにこりんくの存在を知ってほしいと考えています。 今日もお部屋には親子のにぎやかな声が響いています。 栄区地域子育て支援拠点 にこりんく 0歳児から未就学児のお子さんとその保護者やマタニティの方が安心して過ごせる場所です。気軽に相談したり、お話ししながら自由に遊ぶことができます。子育て情報の提供も行っています。 活動団体コラム 地域ケアプラザ所長会 新たなつながりの手法 地域ケアプラザでは、体操教室や食事会、健康講座など生活に役立つさまざまな種類の行事・催し、介護や福祉・保健に関わる生活の相談等を行っています。地域の方と地域福祉保健計画を一緒に検討したり進めたり、地域の自主的なボランティア支援も行っています。 新型コロナウイルスの流行により、人と人が繋がりにくくなった中、人とのつながりや見守りの重要性を再認識し、地域の中で工夫した見守り活動等が行われています。地域ケアプラザにおいても、一部の貸室にWi -Fi を設置し、地域の方向けに「オンラインツール」の活用につながる研修を企画しています。新しい手法でのつながりづくりの環境が整って行く中で情報が届きにくい方への情報提供の工夫は一層求められています。これからもより多くの方、活動団体の方とつながりを持ち、活動の支援をしていきたいと思います。 地域ケアプラザ 誰もが住みなれた地域で安心して暮らせるように、福祉・保健サービス等を身近な場所で総合的に提供したり、相談を受け付けるとともに、福祉・保健に関する活動・交流の場となる施設です。赤ちゃんからご高齢の方まで、どなたでもご利用できる、横浜市独自の施設です。 21ページ 取組の視点 3-2 様々な団体・主体がつながる 区民の皆さんや関係団体・機関、地域ケアプラザ・社会福祉協議会・区役所の取り組むこと 1 課題や工夫を共有し、団体同士のつながりを深め、相互の働きかけを広げていきます。 2 同じような取組を進めている団体同士がつながれるよう、情報交換の機会を提供していきます 3 団体同士の連携、分野・主体を超えた新たな連携ができるようコーディネートし、新たな取組をつくりだしていきます。 4 新しい分野、団体とのつながり方を見つけていきます。 具体的な取組例 異なる分野の活動団体等のつながりづくり ● 栄区認知症等高齢者SOS ネットワーク連絡会、地域ケア会議※1、生活支援体制整備事業協議体、成年後見サポートネット※2、セーフティネット会議※3などの開催による関係性の構築 同じ分野の活動団体等のつながりづくり ●サロン連絡会、ちょこっとボランティア連絡会、子育て支援団体連絡会、区PTA 連絡会などの開催による関係性の構築 福祉保健分野以外との多業種のつながりづくり ●見守りやコミュニティ創出のための移動販売の運営 ●移動支援の取組(バス・タクシー・企業・社会福祉法人) ●企業との連携によるフードドライブの実施 ●学校と企業・地域の連携 ●医療機関と地域の連携 ※1 地域ケア会議 個別ケースの検討を多職種で行う個別レベルを始点として、包括レベル、区レベル、市レベルの地域ケア会議で重層的に構成されます。各レベルで解決できない課題は、より広域レベルで検討し、その結果をフィードバックすることによって、資源開発や政策形成までにつなげていく仕組みのことです。 ※2 成年後見サポートネット 成年後見制度を必要とする方が適切に利用できるように、福祉保健・法律など様々な専門職や市民後見人などが集まり支援方法などを検討する取組です。 ※3 セーフティネット会議 生活困窮者への個別支援を始点として、区レベル、市レベルのセーフティネット会議で重層的に構成されます。生活困窮者の早期把握・早期支援に加え、地域における支援体制の検討及び関係機関や地域資源等とのネットワーク構築などを促進する仕組みのことです。 22ページ 活動団体コラム 横浜市栄区医師会 地域包括ケアシステムで〜つながる栄区在宅医療チーム〜 住み慣れた地域で安心して暮らす、療養ができる街づくりにおける地域包括ケアシステム構築という課題には、行政・医歯薬・看護・介護・福祉・地域住民が一体となって考える必要があります。そこで、医歯薬、看護師、介護士、栄養士、施設、地域包括支援センター、行政、消防等による栄区在宅医療ワーキンググループを立ち上げ、資源の有効活用、救急時の対応等を議論し、職種・業種を超えての〜つながる〜を実現してきました。また、地域の劇団と実際に在宅医療で活躍している現場の人が共に演劇をすることで、在宅療養への関心を区民にも一緒に考えてもらえるよう〜つながる栄区在宅医療チーム〜を作ってきました。こうした取組は、今後も続けていきたいと考えています。 栄区医師会 個々の所属医師の医療活動に加え、休日診療所、訪問看護ステーション、居宅支援センター、在宅医療相談室の業務を行い地域医療、救急医療、在宅医療、地域福祉に対応しています。また予防接種、乳幼児健診、特定健診、健康診査、がん検診、横浜市夜間急病センター、市民公開講座、健康相談事業、校医、園医、産業医などの幅広い活動を行っています。 活動団体コラム 栄区社会福祉協議会 ボランティア・市民活動団体分科会 絆・つながり・連携構築 〜コロナ禍の取組〜 栄区社会福祉協議会ボランティア・市民活動団体分科会は、区内のボランティアグループ・市民活動団体の連絡会として、さまざまなグループ間の情報交換や定期的会合の開催、共同イベントの開催、各種施設見学会の開催、横浜市社協ボランティア部会との連携等を通して団体同士の絆・つながり・連携構築を進めています。コロナ禍の中、分科会の中でオンライン会議の研修を行ったり、会議自体もオンラインで行うといった工夫をしつつ、グループ同士の連携強化とモチベーション維持に努めています。 ボランティア・市民活動団体分科会 栄区社会福祉協議会会員の、ボランティア団体(生活支援・障害者支援・集いの場やサロンの担い手など)で組織された会議体です。 23ページ 04 地区別計画 1 地区別計画とは 地区別計画」は連合町内会エリアを基本とした、7つの地区で策定しています。 各地区がアンケートや意見交換をしながら、課題の共有や目標の設定をし、地域で取り組む内容をまとめました。 人口、世帯数、高齢化率は省略します。 24ページ 第4期さかえ・つながるプラン(栄区地域福祉保健計画) 豊田地区 地区別計画 誰もが暮らしやすい豊田地区を実現するための支えあい・見守りあいのプランをご紹介します。 計画期間 令和3年度〜7年度 豊田地区の特徴 地区の概要 場所 区の北西部に位置しています。 面積 約5?。区内で一番大きな地区です。 長尾台町、田谷町、金井町、飯島町、長沼町、本郷台の6つのまちで構成されています。 人口 28,320人(令和3年3月末時点、※平成29年3月末時点28,416人)。区内で一番人口の多い地区です。 歴史 「豊田」という地名は、地区の間に流れる柏尾川によって豊かな田んぼが多く、その周辺に集落ができ、栄えたことからきています。田谷の洞窟や長尾砦跡(鎌倉時代、鎌倉扇ケ谷の上杉氏の家臣であった長尾氏の館のあったところ)なども残る歴史のある地域です。 特徴 JR東海道線や柏尾川に沿って東側は主に住宅が多い地区、西側は工業地帯となっており、農地が多く残っている地区もあります。ほとんどの地区で高齢化が進行していますが、新しい住宅開発などで若い世代が増えている地区もあります。また、田谷エリアに横浜環状南線と横浜湘南道路の栄インターチェンジ・ジャンクション(仮称)を建設中です。 地区の特徴から考えられること 自治会・町内会ごとに取り組んでいる内容に違いがあり、情報の共有が必要になっています。 地区の中でも高齢化率が最も低い地域(約20%)と最も高い地域(約45%)で高齢化率が大きく異なっており、それぞれの地域に合わせて対応をしていくことが重要です。(令和3年3月末時点) 地区の14歳以下の人口は地区全体の11.2%以上を占めており、子育て世帯も多く、支援の必要な家庭もあります。 数字から見た豊田地区 地区の特徴 高齢化率について、65〜74歳は平成29年14.4%から令和3年3月末で13.4%へと減少。 75歳以上は平成29年13.5%から令和3年3月末で16.0%へと増加。 人口は平成29年度末から5年間(令和3年3月末)で微減。 15〜64歳の人口構成割合は、59.6%と栄区全体に比べて約2.0%高い。 25ページ、26ページ スローガン 「みんなで声かけ・見守り・支えあう・・・誰もが安全で安心して暮らせるまち豊田」  テーマ みんなが集い交流できる居場所を充実させよう 障害児者が安心して暮らせるまちづくりを進めよう あいさつを通して気軽に声かけあえるまちづくりを目指そう  子どもは地域みんなで愛しみ育てよう 運動、栄養、社会参加の観点から健康寿命を延ばそう 地域に情報を広く届け、活用しよう 日頃から災害時に備える意識を高めよう 現状・課題 交流の場 ■多文化・多世代の交流の場を、より身近な地域に増やし、つながりあい、助け合える地域づくりが必要 ■近所づきあいが減っているため、地域のサロンがもっと身近にあると良い ■サロンや地域行事への参加者が固定化している 見守り ■支援を必要としている人や孤立している人の把握と見守りが不十分 ■見守りを必要とする人自らの発信がまだ少ない 高齢 ■障害者の理解・啓発が不十分である ■身近で気軽に頼みごとができる関係を作る必要がある 活動者 ■認知症に対する理解がまだ広がっていない ■認知症の方や家族を支援し、孤立させない地域にする必要がある ■買い物や通院などの移動手段が少ない地域がある あいさつ ■担い手の高齢化・固定化が進んでいる ■各年代が活躍できるような役割分担と地域活動の意義付けが必要 障害 ■あいさつ運動としては一定の成果が見られるが、日常的な声かけは不十分 ■自由に遊べる場所(公園)が少ない ■身近な場所に子どもや親が集える居場所が少ない ■役員を担える親がいないため、子ども会の加入者が減少している ■高齢化にともない、外出機会が減っている ■高齢者の運動量が、栄区平均よりも少ない ■健康づくりが各地で行われているが、参加者が限定的である(特に男性の参加が少ない) ■10食品群(肉類、魚介類、卵類、牛乳、大豆製品、緑黄色野菜、海藻、いも類、果物、油脂類)のうち、毎日4品目以上とる人の割合が、栄区の平均よりも少ない ■情報が住民一人ひとりにまでは、行き届いていない ■広報誌やチラシをより多くの人に読んでもらう工夫が必要 ■町内会、自治会のそれぞれの課題を知る機会が少ない ■備蓄物品の準備、避難場所・避難経路の確認などより具体的な取組が必要 ■防災への関心・意識が高まりつつあるが、防災訓練への参加者は少ない 目標 ■近くにいる人同士がお互いに見守りあえる地域になっている ■誰もが地域のことに関心を持ち、お互いに声かけ、助け合っている ■多文化や多世代で交流する場が増え支えあいの気持ちが広がっている ■障害や認知症の理解が進み、共存、共生できる地域となっている ■あいさつを通して、地域で顔見知りが増え、コミュニケーションが深まっている ■「とよだ子ども会議(仮)」を設置し、子どもや地域住民、行政等が一緒に考える場がある ■自治会館、町内会館が子どもたちに開放されている ■地域全体、世代を通じて、健康づくりのための活動に取り組んでいる ■健康寿命が延びている ■栄養が十分とれて、心身ともにバランスの取れた健康づくりができている ■情報が広くいきわたっている ■みんなが自分の住むまちに関心を持っている ■情報を共有することで、地域活動が活性化している ■災害時に支援を必要とする人への配慮の視点、意識が高まっている ■住民一人ひとりが防災に対する意識を持っている 取組内容 ■地域の空き家などを活用して誰もが参加しやすい場を作り、人と人との結びつきを深める ■身近なサロンなど交流の場の充実 ■住民同士の助け合いの仕組みとして、ご近所支えあいマップをつくり、日常生活の見守りを進める ■身近な地域・町内会や自治会において、見守りができる人を増やすための研修会を行う ■見守りを必要とする人自らが発信しやすい地域にする ■障害の有無にかかわらず誰もが参加しやすい、交流の場を作る ■啓発講座や障害者施設の訪問、外部講座への参加 ■地域作業所やグループホーム・福祉施設等との交流や連携を行う ■PTA・学校・地域などとの交流と研修会の機会を作る ■認知症の理解を深めるための啓発講座を実施する ■認知症であることをオープンにできる地域づくり ■認知症の家族同士が相談したり、話し合ったりできる交流の場を作る(認知症カフェ) ■事業者との提携による買い物と移動手段の確保 ■様々な世代が地域活動に関われる担い手の充実を進める ■退職後の男性を地域活動へつなげるため、仲間づくりの機会を作る ■あいさつ運動を小中学校の登校時の「おはよう」から地域全体への「こんにちは」まで広げる ■とよだ子ども会議(仮)を設置し、公園での遊び方などについて子どもと一緒に考える場をつくる ■子ども会のあり方の検討 ■SNSを活用した子育てに関する地域情報の発信 ■身近な場で保護者と子どもの居場所を増やす(たまり場とよだの増設等) ■事業所や企業の協力も得ながら、身近なところで多様な集まりの場をつくる ■運動習慣を身に付け筋力を保持するための運動講座や、バランスの良い食生活に向けた栄養講座を出前講座として行う ■男性の参加を促す、「男シリーズ」事業を実施する ■広報誌「ふれあい豊田」の充実 ■町内会自治会訪問による情報の収集及び発信 ■発信内容、方法の工夫を検討する機会の充実 ■回覧板、掲示板等の活用方法の検討 ■住民の防災に対する意識向上の取組の実施(自助) ■日常の見守り体制の強化 ■向こう三軒両隣での安否確認体制の確立(近助) 27ページ 地区別計画推進体制の図は省略します。 第4期計画策定の経過 令和元年度 9月〜10月、5か所で地区懇談会を実施 令和2年度 10月〜2月にかけて6つの課題別懇談会開催地区社協並びに支えあい連絡会にて検討し策定 具体的な推進委員会 見守りネットワーク委員会 ●高齢者に関する課題全般の検討 ●見守り体制の構築、移動・買物に関する課題検討 子どもネットワーク委員会 ●未就学児やその親、学齢期の子ども支援に関する状況確認、課題検討 あいさつ運動推進委員会 ●あいさつ運動に関する状況確認や課題検討、推進健康づくり委員会 ●健康づくり(運動・栄養・社会参加)に関する状況確認、取組についての検討 障害児者支援委員会(仮称) ●障害児者支援に関する状況確認、課題検討 広報編集委員会 ●支えあい連絡会や各種委員会に関する情報発信 ●広報誌「ふれあい豊田」の発行 第3期に豊田地区の重要な活動がスタートしました ■飯島お手伝い隊の立ち上げ、活動開始 ■たまり場とよだ(こども食堂・交流の場)、あいさつ運動の立ち上げ 28ページ 第4期さかえ・つながるプラン(栄区地域福祉保健計画) 計画期間 令和3年度〜7年度 誰もが暮らしやすい笠間地区を実現するための支えあい・見守りあいのプランをご紹介します。 計画期間 令和3年度〜7年度 笠間地区のプロフィール 江戸幕府の初期、里(笠間と田立)が合併して「笠間町」が誕生し令和3年度は415年目になります。先人たちが築いた区域が全く変わらず引き継がれています。鉄道等の発達に併せ、大船駅前の再開発が進められました。交通の利便性から再開発により中高層マンションの建設が進みました。 面積は1.12?、世帯数は6,145世帯(自治会加入)、人口は16,462人(令和3年3月末)この地域に16の町内会自治会で構成され、それぞれが“住みよい街づくり”をめざして活動しています。 地区の特徴から考えられること ■従来からの住宅地に集合住宅が混在しているため、平常時からつながりのある生活習慣が大切になりました。 ■駅に近い利便性から転入・転出がはげしく、地域情報の発信や共有が必要不可欠です。 ■幅広い年代層が暮らしているため、より住民同士の助け合いが必要です。 ■高齢者が多くを占めるようになったため、各町内会自治会の災害時要援護者支援の 取組(訓練を含む)が最重要課題となっています。 ■支えあいの観点から、町内会自治会間での情報交換と連携が喫緊の課題となっています。 第4期笠間地区地域福祉保健計画『笠間連合町内会自治会』が主体になり推進 笠間地区総人口 男 8,045 名 女 8,417 名 計 16,462 名 (令和3 年3 月現在) 自治会加入世帯数 6,145 世帯 16町内会自治会 12団体 3福祉団体 29ページ、30ページ スローガン 「〜顔のみえる関係づくり〜”お互いに支えあっている まちづくり”」 現状・課題 1.お互いさまの関係づくりの意識向上が必要 ■子育て世代と地域との協力関係が不十分 ■防災訓練や地域活動を自主的にやることの大切さが浸透していない ■子どもの下校時は見守りの目が少ない 2.町内会自治会・活動団体の特性が活かされていない ■町内会自治会や活動団体の活動が見えない ■役員交代等により、地域活動のつながりづくりが難しい ■子どもに関する活動には町内会自治会ごとに差があった 3.住民間および組織間のネットワーク連携ができていない ■趣味など通した活動が地域の活動につながっていない ■子どもと地域のつながりづくりが希薄だった 4.相互の情報交換・共有の場の充実が必要 ■必要な人に必要な情報が届いていなかった ■町内会自治会間の情報交換・共有が不足していた ■困っている人(障がい児者・認知症高齢者など)との情報交換をする機会がなかった 将来像 支えあい @ 交流の場、仲間づくり、健康づくり、社会参加を通じて、困りごとを相談しやすい環境づくりができている A 住民の多様性(性別、障がい、認知症、国籍等)を認め合い、お互いさまの関係ができている 防犯防災 Bすべての住民が防犯防災に関心を持ち、人材の育成ができている C世代間の連携が進み、イベントを通じてつながりができている 広報、情報発信 D 情報が行き届き、つながりができている 取組内容 支えあい ■誰もが参加できるサロンや健康づくり、趣味の集まりを維持・拡大 〈例〉サロン、ラジオ体操、ウォーキング、趣味の会、町内清掃など ■日頃のふれあいができる場を増やす  〈例〉公園・ベンチの活用、散歩・ウォーキングなど ■お助け隊やシニアクラブ等のボランティア活動の継続・拡大 ■町内会自治会間のつながりを強化  〈例〉イベントの共催など ■交流の場を活かし、住民同士の理解を深める  〈例〉引きこもり・不登校・認知症の講座、外国人との交流など 防災 ■ひとりでも多くの住民が参加できる訓練の実施 ■災害時要援護者の避難支援訓練で、日頃から助け合える関係づくり ■町内会自治会を中心に自分の身は自分で守れるよう啓発する 〈例〉年2回以上の防災訓練、いっとき避難場所の活用など ■近所で助け合える小さな単位(組・班)での関係づくり 〈例〉向こう三軒両隣での安否確認体制の確立 ■平日、日中での発災においての中学生との連携 情報発信 ■情報紙の発行 ■町内会自治会で開催されるイベントをタイムリーに情報発信 ■活動団体間の交流や情報交換 〈例〉サロン交流会の開催、成功事例の共有など ■掲示・回覧板等、様々な手段での情報発信 防犯 ■住民同士の自然な挨拶の実践と啓発 〈例〉身近な地域での挨拶・声掛けの関係づくり ■安心安全なまちづくり 〈例〉防犯パトロール、高齢者世帯等弱者への声掛け、自転車前かごに「防犯板」の取り付け等 ■子どもの見守りの充実 〈例〉登下校の見守り、学習支援、居場所づくりなど 31ページ 各種データから見た笠間地区 共同住宅比率、高齢者比率推移のグラフは省略します。 共同住宅比率が栄区内で一番高い地区です。 転入転出の方が多く、また単身世帯も多い状況です。 日頃からの声かけ・交流など関係づくりが大切です。 平成29年から高齢者の割合が増加しています。 今後さらに高齢化が進むことが予測されます。 高齢者の見守り等の支援は今後もさらに求められます。 笠間地区30年間の「年齢別男女別人口構成」比較 グラフは省略します。 65歳以上の比率7.2%から24.3%に約3.5倍に、15歳未満が20.8%から12%に減少 32ページ 第4期さかえ・つながるプラン(栄区地域福祉保健計画) 小菅ケ谷地区 地区別計画 誰もが暮らしやすい小菅ケ谷地区を実現するための支えあい・見守りあいのプランをご紹介します。 計画期間 令和3年度〜7年度 小菅ケ谷地区の特徴 Welcome to Kosugaya! 本郷台駅を中心とする地区で、小菅ケ谷一〜四丁目、小山台一〜二丁目、小菅ケ谷町、鍛冶ケ谷町と飯島町および桂町の一部から構成されています。 電車、バスの利便性がよく、徒歩圏に商店があります。駅周辺には区民文化センターリリス、あーすぷらざ、複合公共施設SAKAESTA(令和3年12月開所予定)等の大規模施設があり、栄区の文化ゾーンを形成しています。また、公園や広場など集える場所が多く、いたち川沿いには遊歩道が整備され、住民同士の交流や運動の機会に恵まれています。 昭和40年代後半に開発された地域では人口の減少と高齢化が進んでいますが、本郷台駅周辺の住宅地の再開発により、人口増加が見込まれる地域です。 小菅ケ谷地区で大切にしたいこと ■本郷台駅前の活用等、今後も住民同士のつながりを中心とした取組が大切です。 ■子育て世帯の転入も予測されます。小菅ケ谷地区に住んで良かったと思えるよう、みんなでふるさとを作っていくことが大切です。 ■若いうちから、自分に合った健康づくりの機会を身近な地域の中で見つけることが大切です。 ■転入者が多い地域です。災害時等に備え、平常時から近所とつながりを持つことが大切です。 数字で見る小菅ケ谷地区 ■栄区全体と比べて若い世代が多い一方、75歳以上の後期高齢者の割合が増加傾向です。 ■居住期間5年未満居住率が高く、転出転入が多い地域のため、日頃のつながりづくりが重要です。 ■18歳未満世帯員のいる世帯率は区内で2番目に高く、子育て世代と地域との関わりは引き続き大切です。 ■災害時に備えた平常時からの要援護者支援について理解が進み、近所で見守り合える関係づくりが進んでいます。 小菅ケ谷地区年齢階層別人口構成、18歳未満世帯員のいる世帯率、居住期間5年未満居住比率、災害時に備えた平常時からの要援護者支援の取組のグラフは省略 33ページ、34ページ スローガン「みんなでつくる ふるさと 小菅ヶ谷」 テーマ @地域の中でつながろう A地域で子育てを応援しよう B健やかな心と体を育てよう C災害時に備えた平常時からの要援護者支援に取り組もう 現状・課題 ■地域の集まりに来ていない人とつながりにくい。 ■転入者や若い世代が地域活動に入りやすいようなアプローチが必要。 ■地域の行事や各種イベントの情報提供の仕方に工夫が必要。 ■町内会自治会のさらなる積極的な関わ合いが必要。 ■子育て世代の抱える現状や課題が見えにくい。 ■子どもと地域住民が挨拶し合える関係にある。 ■中学生になると町内会自治会や地域とのつながりが薄くなる傾向があるが、中学生が地域のイベントの手伝いをしてくれることもある。 ■世代間交流の機会が少ない。 ■健康づくりに関する活動の参加者が固定化してきている。 ■認知症の方への理解が進んでいない。 ■ひきこもりについての理解が進んでいない。 ■認知症の方は集まりが予防につながる。 ■高齢化が進む中、介護予防の取組が重要となってくる。 ■元気なうちから横のつながりを持つことが大事。 ■災害時要援護者支援について、住民の理解が行き渡っていない。 ■日頃から近所同士で見守り合う関係を地域全体に広げる必要がある。 目標 ■地域のイベント等が多く、多世代が交流できる地域になっている。 ■若い方が積極的に地域活動に参加できる地域になっている。 ■新しい住民にも「小菅ヶ谷に住んで良かった」と思ってもらえるよう「Welcome to Kosugaya」という雰囲気のある地域になっている。 ■施設や学校との交流があり、誰もが挨拶をする地域になっている。 ■保護者と地域が協力して子育てする地域になっている。 ■子どもが地域に愛着を持ち、小菅ヶ谷を「ふるさと」と思ってくれる地域になっている。 ■あたたかな見守りと子どもが気軽に参加できる居場所があり、子育てしやすい地域になっている。 ■孤立しない、させない地域になっている。 ■隣近所を気にかけ、声を掛け合える地域になっている。 ■お互いに良い活動を取り入れ合う連携がある。 ■健康寿命が延びるように、健康習慣を継続する場があり、仲間が身近にいる。 ■心の健康や認知症への理解が進んでいる。 ■地域の中で支援が必要な人についての理解が深まっている。 ■誰もが災害の対策を考え、備えている。 ■日頃から自然に声を掛け合うことができ、隣近所など身近な地域の中で支え合う関係が広まっている。 取組 ■つながるプランの取組や地域活動のさらなる周知、情報発信(ホームページ、SNS等)を行う。 ■町内会自治会への加入や地域活動への参加を積極的に呼びかけ、新しく転入した人と交流する機会をつくる。 ■ボランティア活動や地域の役員を引き受けやすいようなきっかけをつくる。 ■挨拶運動やお祭り等を通じて、子どもから高齢者まで誰もが挨拶できる環境をつくる。 ■「世代交流サロンひだまり」、「小菅ヶ谷レクレーション」、お祭りなどを活用し、地域の世代間交流を促進する。 ■地域の既存の取組の中で、子どもたちが活躍できる機会をつくる。 ■子育て世代への温かい声掛けを行う。 ■子どもの健全育成と子育て世代を支える仕組みを地域でつくる。 ■「つながるマップ子育て編」の見直しを行う。 ■既存の活動を活かし、楽しみながら参加できる健康づくりの機会や取組(多世代交流、お祭り、「いきいき小菅ヶ谷」等)を継続する。 ■認知症や障害、ひきこもり等への理解のための講座を開催する。 ■若いころから運動することが習慣となるような、心も体も楽しめるイベントを企画する。 ■保護者、子ども会、青少年指導員、スポーツ推進委員が連携して地域の子どもたちとの交流を進める。 ■地域のいろいろな行事の中で継続的にラジオ体操を広める。 ■地域の共通課題に関する研修会等を開催する。 ■要援護者に日頃から町内会自治会活動等に参加してもらえるよう、声掛けや訪問等を行う。 ■地域安全パトロールを継続する。 ■地域防災に取り組む様々な団体の取組について、情報交換、情報共有できる仕組みをつくる。 35ページ 取組主体 第4期小菅ヶ谷つながるプラン推進会議 推進団体 ■小菅ヶ谷連合町内会自治会 ■小菅ヶ谷地区社会福祉協議会 ■町内会自治会 小菅ヶ谷町内会・小菅ヶ谷睦会町内会・春日町町内会・小菅ヶ谷五月会・大船富士見台自治会・本郷台駅前市街地住宅自治会・市営小菅ヶ谷住宅自治会・市営本郷台住宅自治会・市営小菅ヶ谷第二住宅自治会・小菅ヶ谷第一町内会・本郷台中央自治会・東武本郷台自治会・小菅ヶ谷西谷戸町内会・小山台町内会   ■各種団体 民生委員児童委員協議会・保健活動推進員会・青少年指導員協議会・スポーツ推進委員連絡協議会・消費生活推進員の会・防犯指導員・環境事業推進委員連絡協議会・子ども会連絡協議会・シニアクラブ連合会・連合婦人部 ■ボランティア団体 実菅会(サロン)・いちご会(配食)・特定非営利活動法人積み木(配食・デイサロン)・ルピナス(子育てサロン)・親子カフェにじいろ(子育てサロン)・世代交流サロンひだまり・ぬくもりこすがや(世代交流サロン)・花みずきの会(サロン)・たまり場こすがや(サロン)・いたちカフェ(認知症カフェ)・大船ルーテル保育園・小山台つながる会・とうぶ支え合いの会  ■その他 栄区生活支援センター ■支援機関  栄区役所 栄区社会福祉協議会 横浜市小菅ケ谷地域ケアプラザ 横浜市本郷台駅前地域ケアプラザ 第3期つながるプランの歩み テーマ@地域の中でつながろう ■町内会自治会訪問 ■町内会自治会訪問意見交換会 ■ボランティア団体交流会 ■各種団体交流会 テーマA地域で子育てを応援しよう ■研修会「すべての子どもが自分らしく生きていく社会を目指して」 ■研修会「地域の暮らしとつながる力〜子どもと共にゆっくり作るふるさと〜」 テーマB健やかな心と体を育もう ■研修会「身近で支える認知症」 テーマC災害時に備えた平常時からの要援護者支援に取り組もう ■研修会「災害時わが家のトイレ対策」 ■防災減災講座 J−DAG体験 36ページ 第4期さかえ・つながるプラン(栄区地域福祉保健計画) 本郷中央地区 地区別計画 誰もが暮らしやすい本郷中央地区を実現するための支えあい・見守りあいのプランをご紹介します。 計画期間 令和3年度〜7年度 本郷中央地区の特徴 本郷台、港南台の2駅を最寄り駅とし、バス利用により大船駅を利用することもできます。 南側の荒井沢市民の森など豊かな自然が残されており、丘陵地の住宅地では地区計画や建築協定により住環境が保全されています。また、北端の区役所近辺には公共施設が点在し利便性が高い地区となっています。 13の町内会自治会で構成され、約7,000世帯(R3.1.1)が加入する規模が大きな地区です。 数字で見る本郷中央地区 本郷中央地区の65歳以上の高齢者人口の割合は36.8%で、栄区内平均の31.0%よりも高くなっています。 人口は最近5年間で617人減少していますが、75歳以上の割合が16.6%から21.6%に増加しました。一方で65〜74歳の割合が18.4%から14.9%に 減少しています。 18歳未満世帯員のいる世帯の割合は栄区内で一番低く、ひとり暮らし高齢者の世帯の割合は栄区内で一番高くなっています。子育て支援や、高齢者の見守りの取組が引き続き大切です。 年齢階層別人口構成、総人口の推移と高齢者人口割合の推移、18歳未満世帯員のいる世帯率、ひとり暮らし高齢者率のグラフは省略します。 37ページ、38ページ さらに「顔の見える関係づくり〜世代間(タテ)・隣近所(ヨコ)のつながり」 テーマ @高齢社会を支えあうつながり(高齢社会部会) A子育てを通した地域のつながり(子育て部会) B災害時にも動ける日常的なつながり(地域防災部会) Cすべての人が安心安全に暮らせるつながり(見守り部会) 現状・課題 ■地域の中で関わり合い不足があるため、孤立を防ぎ、健康に過ごすために、身近で参加できる活動の周知や支援が必要。 ■地域の中に認知症など、介護の必要な方が増えている。 ■担い手(町内会自治会含む地域活動)が不足している。 ■困ったときの相談先がわからない方がいる。 ■デジタル化への対応が困難。 ■情報の周知の方法(掲示板や負担の大きい回覧では限界がある)。 ■身近な地域で、様々な親子の交流、地域との交流のできる場が必要。 ■地域で孤立することなく、つながりができるように、さまざまな子どもの居場所づくりが必要。 ■多様化する子ども、一人ひとりに合わせた子育てが必要。 ■情報化社会の進展に合わせた、子どもへの教育が必要。 ■防災活動参加者の広がりや防災意識向上について啓発活動の継続が必要。 ■風水被害への対応の検討が必要。 ■実効ある災害時要援護者支援が必要。 ■防災活動を通じた隣近所とのつながり強化。 ■13町内会自治会と各種ボランティア団体等との横の情報共有。 ■身近なコミュニティ活動の活用、参加を促し、障害者の理解を深めるきっかけを作る。それにより、顔の見える関係を作る必要がある。 ■障害当事者の方の趣味、余暇の集まりが少ない。 ■ 経済の悪化によって困窮世帯が増えていると思われるが、どこにいるのか見えづらい。 目標 ■高齢者がいきいきと地域で過ごすことができる。 ■地域の人と関わりをもちながら、安心して子育てができる。 ■子ども一人ひとりの個性を大切にした地域の子育てができる。 ■災害時要援護者や災害弱者も含めた災害に強い地域作りができる。 ■障害のある方も生活に困窮している方も含めてすべての人が安心して地域で暮らすことができる。 取組内容 健康長寿(フレイル予防)のために ■いきいき情報シートの活用(見直し・再周知、掲載団体への支援を行う)。 ■健康に過ごすために「運動」「栄養」「社会参加」の啓発・普及を行う。 困りごとがある方を地域で見守る ■認知症の正しい理解を広める。 ■町内会自治会、民生委員、地域ケアプラザなどの役割や活動を広く知ってもらう。 デジタル化への対応 ■デジタル化の社会に高齢者が置いて行かれないように周知や啓発を行う。 居場所づくり・イベント ■子ども・親子イベントの情報発信(13町内会自治会の情報を共有)。 ■子ども・親子に必要な居場所づくりや情報発信。 ■世代間交流の機会を増やす。 啓発・普及 ■発達障害を含めた障害への理解、支援機関との連携。 ■SNSの現状と活用についての理解を深める。 ■子ども・親子の食育環境の向上を図る。 情報の整理・共有 ■災害時要援護者支援に関しての取組について調査し、地域で情報を共有する。 ■防災組織運営の好事例の共有。 ■各町内会自治会の地域特性に合わせた防災施策やノウハウを共有する方法の検討。 自助・共助を推進するための環境整備 ■風水被害対策の一環として、地域避難所活用の具体化。 ■本郷中央地区としての人材育成施策の推進及び町内会自治会を超えた連携。 ■安否確認訓練等を通じて隣近所とのつながりを深める。 情報発信 ■障害者やその家族が同じ悩みを話せる場の周知。 ■障害者施設の紹介と障害者の暮らしについての情報発信。 ■生活困窮に関する理解について啓発・周知を行う。 居場所づくり ■既存の仕組みを利用しての場づくり(障害当事者団体の会などの活用)。 39ページ 取組体制 本郷中央地区支えあい連絡会 幹事会 ※幹事会では事業の企画、計画、実施に向けた事項の審議 高齢社会部会 高齢社会を支えあうつながり 子育て部会 子育てを通した地域のつながり 地域防災部会 災害時にも動ける日常的なつながり 見守り部会 すべての人が安心安全に暮らせるつながり 本郷中央地区支えあい連絡会の構成 コープ野村湘南本郷台自治会 コープ野村本郷台自治会 フローラ桂台自治会 朝日平和台自治会 桂台団地自治会 公田町団地自治会 公田ハイツ自治会 椎郷台町内会 湘南ハイツ自治会 桂公田町会 桂台自治会 湘南桂台自治会 グリーンテラス本郷台自治会 地区環境事業推進委員連絡協議会 地区民生委員児童委員協議会 地区社会福祉協議会 地区青少年指導員協議会 地区スポーツ推進委員連絡協議会 地区保健活動推進員会 地区シニアクラブ連合会 栄消防団(第4分団第1班) 栄交通安全協会本郷中央支部 地区消費生活推進員会 栄区子ども会連絡協議会 地区主任児童委員 ☆取組の推進は「本郷中央地区支えあい連絡会の会員」と各種団体、個人が協力して行っています。 40ページ 第4期さかえ・つながるプラン(栄区地域福祉保健計画) 本郷第三地区 地区別計画 誰もが暮らしやすい本郷第三地区を実現するための支えあい・見守りあいのプランをご紹介します。 計画期間 令和3年度〜7年度 本郷第三地区の特徴 本郷第三地区は、歴史と自然に彩られた美しく住みよい街です。 その昔、いざ鎌倉と武士(もののふ)が馳せ参じた鎌倉街道は4車線道路として整備され、幹線道路沿いや駅徒歩圏の地域ではマンション開発に伴い、子育て世帯が増加しています。 街道の西の「鍛冶ケ谷市民の森公園」には、多くの横穴古墳群が見られ、古代遺跡文化が保存されています。 街道の東の「本郷ふじやま公園」には、横浜市が誇る文化財として江戸時代の建物を移築した「古民家」があり、季節行事や手作り体験など、世代を問わず市民が交流する場として親しまれています。 「顔のみえるまちづくりアンケート」の結果より より多くの地域の方の声を反映させることを目的に、令和元年度に自治会・町内会を通してアンケートを実施しました。 以上の事を踏まえて、さらに住みやすい地域づくりへの取組課題が見えてきました。 1今後も今の地区・地域に住み続けたいと思う人が圧倒的に多かった。 2子育て世帯が安心して利用できる場所や、相談のできる場所の確保が求められている。 3住民の防災訓練に参加する意欲が比較的高い。 数字で見る本郷第三地区 アンケート調査結果のグラフは省略 41ページ、42ページ スローガン 「顔のみえるまちづくり〜お互いの配慮によって支えあおう〜」 テーマ @誰もがあいさつできるまちにしよう A高齢者が孤立しない、孤立させないまちにしよう B子育て世代が安心して暮らせるまちにしよう C災害に強いまちにしよう D認知症・障がいのある方も安心して暮らせるまちにしようそして、障がいの意味を改めて考えてみよう(※社会モデル) E身近なことからボランティアに参加しよう F情報をいきわたらせよう 現状・課題 ■継続して子どもと大人が一緒に関わっていける仕組みづくりが必要 ■近隣住民同士の顔のみえる関係性を強化したい ■サロンや地域行事の参加者(特に男性)が少ない ■出歩けない高齢者がいる ■地域に子どもが安心して集える居場所が少ない ■不審者などからの見守りが十分ではない ■災害時にお互いを助け合う関係づくりが十分とはいえない ■地域の誰もが、防災訓練や災害時要援護者支援の取組に、関心を持てるような工夫が必要 ■認知症や障がいについて、幅広い視点を持つことが必要 ■シニアボランティアポイントの認知度・普及率を高めたい ■回覧板、掲示板では情報が行き渡っていない(特に若い世代) ■「本三みらい」の認知度や満足度を高めたい 将来像(目標) ■学校とも連携しながら、あいさつを通して、地域に顔見知りの大人が増えるようなまち ■困った時に相談できる人がいるまち ■自治会・町内会にあったかたちの繋がりづくりが出来ているまち ■住民が集える場所がたくさんあるまち ■子育て世代と地域の繋がりづくりのための取組が出来ているまち ■地域全体で、防災への関心が高く、地域の特性に応じた防災の取組が強化出来ているまち ■要援護者と支援者や向こう三軒両隣りの顔の見える関係が出来ていて、日頃の見守りに?がっているまち ■誰に対しても、配慮に満ち溢れたまち ※障がいは、その人の機能障がい等ではなく、社会や人が作り出しているもので、それは配慮によって取り除かれるという考え方 ■ 誰もが、行事やサロンに役割を担って参加出来るまち ■次世代のボランティアを積極的に受け入れ、学べる場があるまち ■新規ボランティアの参加が多いまち ■「本三みらい」やホームページなどを活用し、わかりやすい形で、魅力的な情報を届けることが出来ているまち ■紙媒体だけでなく電子媒体も有効活用出来ているまち 取組内容 ■子どもに「おかえり」といえるまちにしよう ■地域であいさつを啓発するようなポスター等を募集しよう ■まずは大人が見本となってあいさつをしよう(自分の家の前などで) ■自治会・町内会が学校、シニアクラブ等の協力を得て、誰もが参加しやすいイベントを企画しよう ■スポーツなど健康づくり活動を通した世代間交流を企画・実施しよう ■世代間交流をはかり、お互いに見守れるまちにしよう(よりそい通信の活用等) ■高齢者が詐欺にあわない対策を考えよう(警察と連携、ステッカー配布など) ■地域内各組織・団体との連携を強化しよう ■子育て世代と地域が声をかけあっていける居場所づくりを促進しよう ■地域の企業(コンビニ・施設など)とも協力して子ども達を見守っていこう ■子育て世代が安心して暮らせる地域について、意識調査を実施しよう ■子ども目線での「顔の見えるまちづくり」会議を地域の大人と一緒に行い、出た意見を今後の計画に反映させていこう ■多世代が楽しんで参加できる魅力のある防災訓練を実施しよう ■地域の特性に応じた「自助力」を高める防災対策を進めよう ■自分の身は自分で守れる子どもを、地域と学校が連携して育てよう ■災害時要援護者が参加する安否確認や避難支援について、日頃の交流の機会と捉えて実施しよう ■地域防災拠点など、社会資源の役割を理解できるよう取組を進めよう ■認知症のサポーターを増やそう ■障がいの考え方「社会モデル」に関心を持とう ■認知症・障がいについて理解を深めるための研修、また実践に活かせる内容の研修(体験)等を企画し、広く参加を呼び掛けよう ■誰もが暮らしやすいまちとなるよう、社会、人が作り出している障がいに気づき、障がいを取り除くための配慮を地域ぐるみで実践しよう ■どんな小さいことでも、自分に出来るお手伝いを積極的にしてみよう ■学校などを通して、子ども達が地域の行事や防災訓練で役割を担えるような呼びかけをしよう ■男性ボランティアも活動しやすい工夫をしよう ■初めてでもボランティアに参加しやすいような講座、イベントを実施しよう ■多世代が楽しんでボランティアに参加出来る取組を検討しよう ■困りごと等の相談ができる場所を周知しよう ■障がいのある方に配慮したホームページを充実させ、情報の選択肢を増やそう ■ホームページ、SNS等を活用した情報発信ができるよう、スマートフォンやパソコンについて知識を高めよう ■広報紙等で地域の活動・行事を紹介し、参加のきっかけを提供しよう ■地域の暮らしに役立つ情報をまとめたパンフレットの作成をしよう 43ページ 推進体制組織(本郷第三地区支えあいネットワーク) 誰もが安心して自分らしく、健やかに暮らせる地域づくりを目指して、身近な支えあい・見守りあいの仕組みづくりを進めるための計画(栄区地域福祉保健計画 本郷第三地区 地区別計画)を推進するために、「本郷第三地区支えあいネットワーク」という組織があります。支えあいネットワークでは、本郷第三連合町内会と本郷第三地区社会福祉協議会が中心となり、地域で福祉保健活動を行っている各種団体やボランティアが連携して、5つの分科会(高齢者等関連・災害時・広報・ボランティア・子育て関連)が地区別計画に沿った活動テーマについて取組を行っています。 44ページ 第4期さかえ・つながるプラン(栄区地域福祉保健計画) 上郷西地区 地区別計画 誰もが暮らしやすい豊田地区を実現するための支えあい・見守りあいのプランをご紹介します。 計画期間 令和3年度〜7年度 上郷西地区の特徴 丘陵地帯で自然に彩られた地域で災害に強い街づくりが施され、上郷西連合町会(7自治会町内会)で構成されています。結束が強く元気なシニアがまちを支え、子育て世代にもやさしい地域です。 また、上郷西地区のどこからでも朝夕「富士山」の雄姿が楽しめる、自然豊かな土地でもあります。一方で地域全体が昭和40年代に開発された住宅地であり、近年は高齢化が進んでいる地域でもあります。 数字で見る上郷西地区 【区内でこの地区が最も高い】 ■75歳以上の人口割合 ■3世代世帯率 【区内でこの地区が唯一増加】 ■18歳未満の子のいる世帯率 新たな住宅地に子育て世帯が転入 開発当初からの住民の年齢が75歳以上になり、3世代世帯が増えている。 →まちの姿が変わってきています 年齢階層別人口構成、3世代世帯率、18歳未満の子のいる世帯率の推移のグラフは省略 45ページ、46ページ スローガン「思いやり、ぬくもり、そして活力あるまちへ」 テーマ @お互いを支えあうまちに【安全・安心】 Aみんなが主役の明るいまちに【地域活動・環境】 Bいきいきと健康で暮らせるまちに【健康づくり】 現状・課題 孤立予防・見守り・生活不安 ■孤立しがちな方(認知症の方、障害のある方、ひとり親世帯、介護をしている方、生活困窮者など)への理解が不足している。 ■地域とのつながりが希薄な方への働きかけが不足している。 防犯・防災 ■災害に備え継続的に取り組んでいる。 ■増加、多様化する特殊詐欺防止に取り組んでいる。 まちの活性化・参加・交流 ■顔のみえる関係づくりに取り組んでいる。 ■地域イベントに出て来られない方への働きかけが不足している。 担い手 ■地域やイベントを支える担い手が減少している。 健康 ■健康の維持に不安がある。 もって楽しく取り組んでいる。 ■フレイル(心身が虚弱な状態)予防に取り組んでいる。 ■孤食、栄養の偏りがみられる。 将来像 ■誰でも気軽に集える場ができ、親子が安心して過ごし、世代を超えた交流、つながりが生まれ、場を活用した見守りができている。 ■わかりやすい情報が情報を必要としている人に確実に届いている。 ■福祉事業所、商店、学校などと交流が広がり、まちが活発になっている。 ■「運動」や「食」を通じた健康づくりが、身近な場で行われている。目標を   取組内容 ■ちょこボラ(生活上のちょっとした困りごとをお手伝いするボランティア)団体同士の連携 ■誰でも気軽に集える居場所づくり ■必要な情報が得られる講座の開催 ■子育てサロンの支援 ■安心して子育てできる環境づくり ■移動販売の場を活用した小さなコミュニティづくり ■認知症の方の社会参加のお手伝い ■防災意識を高め合える環境づくり ■自治会町内会ごとに実施している防犯、防災の取組を共有し情報発信していく ■学校との連携・防災の取組 ■災害時の対応について、様々な方々の視点を取り入れる仕組みづくり ■あいさつ運動を継続する ■地域サロン、福祉施設、事業所とのつながりづくり ■誰でも参加できるイベントの開催 ■イベントを通して担い手の発掘をする ■学校と連携し児童、生徒の参加の場を増やす ■料理をテーマにした教室や居場所づくりの提案 ■誰でも参加できる健康づくりのイベントの開催 ■元気づくりステーション(身近な場所で運動する習慣作りを推進する事業)の継続 ■介護状態にならないための取組(運動、栄養、社会参加) ■健康診断のすすめ、体力測定の実施 47ページ 推進体制 支えあうまちづくり上郷西 役員会 事務局 防犯・防災プロジェクト ・災害時要援護者支援 ・災害への備え ・防犯の取組 まちの活性化・交流プロジェクト ・世代間交流 ・健康づくり推進 ・学校との連携 見守りプロジェクト ・高齢者支援 ・子育て世代支援 ・障害者支援 広報 ・情報発信 ・活動冊子 ・ニュースの編集 構成団体 ■自治会町内会  犬山町会、尾月自治会、上之町内会、亀井町自治会、上郷西ヶ谷団地自治会、上郷西ヶ谷ハイツ自治会、港南台コートハウス自治会    ■各種団体  民生委員児童委員協議会、地区社会福祉協議会、スポーツ推進委員連絡協議会、青少年指導員協議会、環境事業推進委員連絡協議会、保健活動推進員会、消費生活推進員の会、交通安全協会本郷支部上郷西分会、子ども会連絡協議会、シニアクラブ連合会 ■ボランティアグループ  あおば、サロン・ふれあい、サロン・かめい、ハイツ集い処、子ども広場「さくらんぼ」、世代交流サロンゆずりは、サロン・かみの、みどり会、サロンどんぐり、さわやかクラブ、カフェ♪ハーモニー 48ページ 第4期さかえ・つながるプラン(栄区地域福祉保健計画) 上郷東地区 地区別計画 誰もが暮らしやすい上郷東地区を実現するための支えあい・見守りあいのプランをご紹介します。 計画期間 令和3年度〜7年度 上郷東地区のプロフィール ■11自治会・町内会で構成 上郷東地区は、11自治会・町内会で構成される地域。 *上郷町内会、庄戸一丁目町会、庄戸二丁目町会、庄戸三丁目町会、庄戸四丁目町会、庄戸五丁目町会、長倉町自治会、上郷ネオポリス自治会、東上郷青葉ヶ丘自治会、みどりが丘自治会、上郷台共同住宅自治会 ■活発なサロン活動 これまでの地域福祉保健計画の取組によりサロン活動が充実してきた。 現在19団体が活動を行っている。 ■まちづくり 庄戸中学校跡地とその周辺の開発については、連合町会を中心に要望書をまとめ区に提出されている。現在工事中の環状南線の高速道路の開通に伴い、新設バス路線や路線変更など地域の交通利便性に向けて検討中である。 また、山手学院から横浜栄高校、及び瀬上の池周辺にかけての開発計画が進められており、今後商業ビルや住宅などが建ち、新たな街ができる予定。 上郷ネオポリス自治会は、住宅を開発した大和ハウス工業株式会社及び大学・横浜市などと連携して持続可能なまちづくりに取り組んでいる。コンビニと住民交流の場を備えた野七里テラスが2019年にオープンし住民参加型のまちづくりに取り組んでいる。 数字から見た上郷東地区 人口・世帯数等 人口(人) 栄区 120,514 上郷東地区14.873 世帯数(世帯) 栄区 56,377 上郷東地区 7,002 年少人口比率(%) 栄区 11.3 上郷東地区 9.5 65〜74歳人口比率(%) 栄区 13.6 上郷東地区 17.6 75歳以上人口比率(%) 栄区 17.4 上郷東地区 21.7 (令和3年3月末現在) 65歳以上世帯員のいる世帯率 栄区44.50% 上郷東 54.90% (平成27年国勢調査結果より)  49ページ、50ページ 第4期さかえ・つながるプラン(栄区地域福祉保健計画)上郷東地区 スローガン 「上東の3つの愛?みんなで見守りあい、支えあい、安全・安心な地域のつながりあい」  テーマ @地域での見守り・支え合い活動等の充実 A地域とつながる機会の拡大 B連合町会・各種団体との協力・連携 現状・課題 ■地域福祉保健計画推進のための活動を自治会・町内会・各種団体と協力・連携しながら具体的に企画・推進を担う組織体制の構築 ■地域での見守り・支え合いの充実には、自治会・町内会・民生委員・各種団体・グループの連携が希薄。  ■近所付き合いが希薄。 ■支援が必要な人がいても地域で関係する人同士の情報の共有化ができていない。 ■高齢を理由に自治会・町内会を退会する人がいる。孤立しないようにする手立てが必要。 ■地域とかかわりができない人への支援が届かない。 ■要援護者=高齢者という意識が強い。障がいのある方や妊婦や乳幼児など幅広く捉える事が必要。 ■支援者が不足している。 ■当地区は高齢化が進んでおり認知症の方の増加が見込まれる。 ■認知症の方を支援する体制が弱い。 ■障がい児・者への取組が少ない。 ■個人の健康づくりへの取組は活発であるが、地域行事に参加しない人、できない人など人と人のつながりが希薄な一面もある。 ■子どもが関わる地域活動が少ない。 ■自治会・町内会活動における住民同士の交流が希薄。 ■買物支援や交通の便等地域だけでは解決できない生活に密着した課題。 ■諸団体の取組の共有ができていない。 ■地域福祉保健計画の推進に連合町会との関わりが希薄。 ■地域福祉保健計画が周知されていないため、自分たちの活動が地域福祉保健計画の活動と関わることが知られていない。 目標 ■各地域のサロン・見守りネットワーク組織・民生委員・シニアクラブ(友愛活動員)等の見守り活動の幅を広げ連携を強化 ■困りごとを抱えた人の課題の共有とつなぐ体制等の充実 ■災害時要援護者の支援を強化する日常の関わり等の強化 ■認知症になっても地域で安心して暮らせるまちづくり ■障がい児・者とその家族が安心して暮らせるまちづくり ■地域とのつながりを通じた健康づくり ■地域全体で子ども達の見守り・育成を強化 ■様々な世代の住民相互のつながりの強化 ■地域住民の暮らしを支援する企業等との連携 ■団体同士のつながりと情報交換 ■地域福祉保健計画推進のための活動を自治会・町内会・各種団体と協力・連携しながら具体的に企画・推進を担う組織体制の構築 取組内容 ■見守り活動を行う団体との情報交換・共有化を進め相互理解を深めます。 ■自治会・町内会活動との連携強化により見守りの幅を広げます。 ■民間事業者等の協力による見守りを強化します。 ■地区社協と連携してサロン活動の充実を図ります。 ■住民相互の交流・見守りの充実を図ります。 ■近隣住民の気づきを民生委員や地域ケアプラザにつなぎます。 ■要援護者を地域全体で支援する体制を強化します。 ■当事者と当事者家族が集える場づくりを進めます。  ■認知症サポーター養成及びキャラバンメイト養成による認知症への理解者を増やします。 ■様々な障害に対する理解を進めます。 ■障がい児・者との地域での交流を進めます。 ■地域での交流を通した健康づくりに努めます。 ■医療機関と連携した疾病予防を進めます。  ■自治会・町内会は、子ども達の健全な育成に努めます。           ■子ども達の居場所づくりを進めます。                 ■子ども達の学習支援の場を充実させます。 ■サロンにおける三世代交流の充実を図ります。 ■自治会・町内会、各種団体の諸行事への地域住民の積極的参加の推進を図ります。 ■企業等と連携した活動を強化します。 ■移動販売による買い物支援・見守りを進めます。 ■団体同士の情報を交換し合い連携を進めます。 ■「分科会」「幹事会」「全体会」の三組織体制により地域福祉保健計画を進めます。 ■広報活動を進めます。 51ページ 上郷東地区別第4期地域福祉保健計画を推進するための組織 「みんなで見守り・支え合いネットワーク」は、住民ひとり一人の参加により、みんなで取り組み、人々がお互いを見守り・支え合う地域づくりを推進することを目的に活動します。 推進体制 組織 役割 構成メンバー 全体会  役割 〇分科会をはじめとした地区の活動を共有します。 ○第4期地区別計画の推進状況を確認します。 構成メンバー  地域福祉保健活動を実施する ○自治会・町内会 ○団体、グループ、個人等 幹事会 役割 第4期地区別計画の進捗管理を行います。 ○第4期地区別計画の福祉課題の具体的な取組を検討します。 ○地域における活動の支援・推進を担う 分科会を組織します。 ○分科会活動や地域における活動の調査等を行います。 構成メンバー ○上郷東連合町会及び各事業部会会長 ○上郷東地区社会福祉協議会 ○上郷東地区シニアクラブ連合会 ○上郷東地区民生委員児童委員協議会 ○各分科会 ○見守り・支え合いネットワーク事務局 ○その他幹事会が必要と認める団体等 分科会 役割 具体的な取組を検討し、地域における活動の支援・推進を行います。 構成メンバー ○分科会の福祉課題に関連する諸団体等 組織図 省略します 52ページ コラム SDGs(Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)とは? SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、「誰一人取り残さない( l e a v e n o o n ebehi nd)」持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標で、2030年を達成年限とし、17のゴールと169のターゲットから構成されています。横浜市は「SDGs未来都市」に選定されています。さかえ・つながるプランにおいて取り組む活動も、SDGsにつながっています。 「さかえ・つながるプラン」と関連が深い目標 目標1 貧困 あらゆる場あらゆる形態の貧困を終わらせる 目標3 保健 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する 目標8 経済成長と雇用 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する 目標11 持続可能な都市 包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間属性を表現する 53ページ 05 策定の経過 テーマ 栄区らしい共助社会づくり 1 第3期計画の振り返り 平成28年度から5か年の計画である第3期計画は、生活困窮など新たなテーマを盛り込んだ、7つの分野別テーマで進めてきました。  第3期が終了するにあたり、5年間の取組を振り返り、以下のようにまとめ、第4期計画に引き継ぎます。   テーマ1  栄区らしい共助社会づくり 自治会・町内会を中心に、運動会や夏祭り、防災訓練など様々な取組が行われています。また、地区社会福祉協議会、民生委員・児童委員、保健活動推進員、スポーツ推進委員、青少年指導員、消費生活推進員、食生活等改善推進員、子ども会、シニアクラブなど多くの団体が地域で活発に活動を展開しています。 地域にある学校や幼稚園、保育園、事業所、企業、商店と自治会・町内会、地域で活動する団体が連携し、一緒に地域について考え、より暮らしやすい地域づくりが進むことが期待されます。 テーマ2  いつまでも安心して暮らせる地域社会づくり 地域住民、地域ケアプラザ、区社会福祉協議会、区役所等が連携し、生活支援体制整備事業が進められました。認知症への理解、予防の取組や、サロンなどの居場所づくり、生活の中でのちょっとした困りごとを助け合う「ちょこボラ」、買い物支援などのほか、高齢者を狙った詐欺などについても身近な課題として関心が高く、取組が進みました。 これからも企業や地域の施設などとのつながりを大切に、高齢者が孤立することなく、安心して自分らしく暮らし続けられるよう、隣近所で緩やかに見守りあう地域づくりを進めます。 テーマ3 地域が支える出産・子育てから青年期までの切れ目のない支援 地域の様々な行事を通じて地域住民との顔の見える関係づくりが進んでいます。また、子どもの見守りの場が地域の中で増えてきています。地域福祉保健計画の推進・検討の場において、子どもや家庭に関わる現状を地域で共有する機会となりました。 子育て世代が、活動のきっかけづくりの講座へ参加することで、地域に参加しやすい土壌がつくられます。そのような環境を広げていき、安心して子育てができ、安全に子どもが過ごせる地域をつくっていきます。 テーマ4 区民総ぐるみの健康ライフスタイル 自治会・町内会、保健活動推進員、食生活等改善推進員等を中心に、運動・食生活改善につながる取組が継続して行われています。 自分の健康状態を知るため、保健活動推進員が中心に行う健康チェックや、食生活等改善推進員の年代ごとの食生活改善講座などが行われています。 また、栄区民の健康状態実態調査の結果を踏まえ、健康寿命延伸につながる「運動」「栄養」「社会参加」の取組を、地域の実情に合わせて進めて いく必要があります。 地域、関係機関、企業のそれぞれの取組が連携し、さらに区民の健康づくりにつながる風土づくりも大切です。 テーマ5 地域防災における福祉的視点の充実強化 自治会・町内会における災害時要援護者支援の取組が進んでいると同時に、ボランティア団体による防災活動の啓発も行われています。また、災害ボランティアセンター開設・運営に関して関係機関にて協定が締結され るなど、いざというときに備えた体制づくりも進んでいます。 今後も、災害時に支援が必要な方々に対して、地域社会全体で適切に対応していけるように、講演会や訓練の実施等により、支援への理解を広める取組が必要です。 テーマ6 障害者が安心して暮らせる地域づくり 専門部会で障害者、家族、地域、障害福祉事業所、区役所それぞれが取り組んでいること、安心して暮らせる地域づくりのためにできることなど が検討されました。 小学校、中学校での福祉教育などの、子どもの頃から正しい知識を身に付ける取組や、障害者、家族、あんしんキーパーとの集いなど、日ごろからの顔の見える関係づくりなどが進んでおり、さらなる取組の広がりが期待されます。 テーマ7 地域と連携した生活困窮者支援 生活困窮者への支援については、地域への出前講座、研修を繰り返すことで、少しずつ知られてきています。相談者は増えており、民生委員・児童委員や他機関、区役所内の他課からつながるケースも増加傾向にあり、アウトリーチパートナーが見守りの機能を発揮しているといえます。 新型コロナウイルス感染症の影響により、生活に困窮した方からの相談が急増しました。事態の長期化により、生活困窮の課題も長期化・複合化する傾向にあります。また、必要な支援にまだつながっていない方もいるため、引き続き地域と連携した寄り添い型の支援が必要となります。 55ページ 2 第4期計画策定の経過 区計画  地区別計画 平成30年度 第3期計画の振り返り 第4期計画について検討 (3月)栄区地域福祉保健計画策定・推進会議 〇中間振り返りの共有・意見 令和元年度 (6月)栄区地域福祉保健計画策定・推進会議 (9月)アンケートの実施 (地域活動者アンケート・区民意識調査) (10月)栄区地域福祉保健計画策定・推進会議 地区別計画推進母体に地区別計画作成を依頼 関係団体ヒアリング (3月)栄区地域福祉保健計画策定・推進会議 ※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため書面開催 〇骨子案について(意見照会) 連合町内会エリアを単位とした7地区で実施 令和2年度 (4月)骨子確定『第4期さかえ・つながるプラン(栄区地域福祉保健計画)(3つの目標)の提示』 (6月)栄区地域福祉保健計画策定・推進会議※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため書面開催 〇スケジュール変更について、 〇第4期計画構成(案)について (11月)栄区地域福祉保健計画策定・推進会議 〇第3期計画について 振り返り 〇第4期計画について 素案作成の状況(目標1〜3の内容、コラム、第3期振り返りほか) 〇意見交換(グループワーク)「新しい生活様式を踏まえた視点による取組」 令和3年度 ※令和3 年度から会議体が変更になりました (6月)栄区地域福祉保健推進会議 〇素案の検討 (7月〜8月) 素案の公表・区民意見募集の実施 (9月)栄区地域福祉保健推進会議 ※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため書面開催 〇区民意見募集を踏まえた素案の検討 (10月) 第4期さかえ・つながるプラン(栄区地域福祉保健計画)策定 論点に基づいた議論 第4期計画について検討 7地区ごとに重点取組を設定 特色ある取組を検討 56ページ 地域ケアプラザ、福祉保健活動拠点を利用している団体等への地域活動者アンケートでは、今後取り組んでいくべき課題として「地域の助け合い」「災害時の支援」「ひきこもりへの支援」といった意見や、あったら良い取組として「隣近所の支えあい・見守り」「身近なところで交流できる機会や場」「他団体との連携、情報共有」といった意見がありました。 第3期計画で設定していた分野ごとに「7つのテーマ」について、課題を共有するという点ではわかりやすい一方、複数のテーマにかかわる取組が数多くあること、テーマ間にある「はざま」の課題が見落とされがちになる等の面がありました。そこで、第4期計画では、取組に視点をおき、これを進めることにより、実現を目指す「3つの目指すまちの姿」を「目標」として設定する方向となりました。 テーマ1 栄区らしい共助社会づくり テーマ2 いつまでも安心して暮らせる地域社会づくり テーマ3 地域が支える出産・子育てから青年期までの切れ目のない支援 テーマ4 区民総ぐるみの健康ライフスタイル テーマ5 地域防災における福祉的視点の充実強化 テーマ6 障害者が安心して暮らせる地域づくり テーマ7 地域と連携した生活困窮者支援 7つの分野別テーマから、それらのテーマを含みつつも、3つの目指すまちの姿として目標の3本柱を設定 目指すまちの姿1 誰もが身近な地域でいきいき暮らせるまちに 目指すまちの姿2 お互いさまで支えあうまちに 目指すまちの姿3 様々なつながりがあり情報が行きとどくまちに 令和3年7月7日(水)から8月11 日(水)まで、区計画素案に対する区民意見募集を行いました。いただいたご意見を踏まえて区計画へ反映するとともに、今後の取組の参考としました。 <主なご意見> ●ボランティアの人手がまだまだ人材が足りないようです。 ●今後の高齢社会を担ってくれる若者等に対して、もっとボランティアを募集してはどうかと思います。 ●高齢者に必要な情報を、理解・入手しやすい形で発信してほしい。 ●障害のある人が、家族だけで抱え込むことのないように、地域で支えあえれば、誰にとっ  ても住みやすい環境に繋がると思います。 58ページから71ページ 資料編 栄区の状況(データ集) 省略します 72ページ 委員名簿(栄区地域福祉保健推進会議)令和3年9月時点(敬称略) 分野 氏名 所属 地区別計画推進母体 堀田 賢一 豊田地区地域支えあい連絡会 会長 豊田地区社会福祉協議会 会長 指田 弘 笠間地区連合町内会自治会 会長 田中 健次 第4期小菅ケ谷つながるプラン推進会議 代表 小菅ケ谷地区連合町内会 会長 竹谷 康生 本郷中央地区支えあい連絡会 会長 本郷中央地区社会福祉協議会 会長 渡邊 すみ江 本郷第三地区支えあいネットワーク 代表 本郷第三地区社会福祉協議会 会長 塚本 忠志 支えあうまちづくり上郷西 会長 上郷西地区社会福祉協議会 会長 芦川 弘  上郷東地区みんなで見守り・支え合いネットワーク 代表 上郷東連合町会 会長 保健関係 中田 恒夫 栄区保健活動推進員会 副会長 安養寺 祐子 栄区食生活等改善推進員会 会長 医療関係 野村 武 栄区医師会 会長 茂木 敏雄  栄区歯科医師会 会長 芝坂 洋子  栄区薬剤師会 会長 福祉関係 本田 桂子 栄区民生委員児童委員協議会 会長 子ども・子育て 松本 奈美子 地域子育て支援拠点 にこりんく 施設長 宮ア 良子 栄区主任児童委員連絡会 代表 青少年 伊藤 元秀 栄区青少年指導員協議会 会長 岩堀 まゆみ 栄区青少年の地域活動拠点 フレンズ☆SAKAE 代表 高齢者 山田 達也 栄区社会福祉協議会 高齢者支援分科会 会長 雨宮 利次 栄区シニアクラブ連合会 会長 障害 庄司 晃洋 基幹相談支援センター 所長、サポートセンター径 所長 田中 伸子 栄区社会福祉協議会 当事者団体部会 会長 ボランティア関係 谷山 浩太郎 栄区社会福祉協議会 ボランティア市民活動団体分科会 会長 地域福祉 川田 将之 地域ケアプラザ所長会 代表(豊田地域ケアプラザ 所長) 学識経験者 豊田 宗裕 聖徳大学 心理・福祉学部 社会福祉学科 教授 裏表紙 みんなが支えあい安全・安心を感じるまち さかえ さかえ・つながるプラン 栄区役所福祉保健課 〒247-0005 栄区桂町 303-19 電話:045-894-6962 FAX:045-895-1759 E-mail:sa-fukuhoplan@city.yokohama.jp 栄区社会福祉協議会 〒247-0005 栄区桂町279-29 電話:045-894-8521 FAX:045-892-8974 E-mail: office@sakaeku-shakyo.jp 令和3年10 月発行