西区版/広報よこはま2024(令和6)年5月号/5〜6ページ 〇特集1 自助・共助・公助を確認して 共に自然災害に備えましょう 1月1日に起きた「令和6年能登半島地震」。自然災害はいつ起きてもおかしくありません。被害を少しでも軽減するためには、行政による「公助」はもとより、自分で自分の身を守る「自助」、隣近所で助け合う「共助」の3つの力を合わせることが重要です。今一度確認し、一体となって自然災害に備えましょう。 ◇キャプション:横浜消防出初式2024での消防総合訓練 ■自助編 「自助」とは、自分で自分の身や家族を守ること。災害直後に生き延びる備えが肝心です。 自宅の備蓄品を確認しよう 備蓄は「最低3日分、できれば7日分」 □飲料水(1人3L×3日分) □食料品(缶詰、レトルト食品など) □トイレパック(1人5回×3日分) ●震災時・風水害時の避難行動 震災時 地震による倒壊、火災の危険がある いっとき避難場所※ 自治会・町内会が指定する広場、公園など一時的に避難し様子を見る場所です。 ※お住まいの地域で確認してください 倒壊や火災で自宅での避難生活ができなくなった 地域防災拠点 市内1カ所でも震度5強以上の地震を観測した場合に開設します。 倒壊などで自宅で生活できない人たちが避難生活を送る場所です。 [主な役割] @避難所 A最低限の水と食料の備蓄場所 B安否情報・被害情報・救出・救援物資の情報の収集・伝達場所 区内の小中学校12校を指定してます。 ・訓練の様子は6面をご確認ください。 地域防災拠点一覧:二次元コード 火災が広がっている場合 広域避難場所 延焼火災から生命を守るため一時的に避難する場所です。 ・三ツ沢競技場一帯 ・紅葉ケ丘一帯 ・野毛山公園 ・久保山墓地 自宅や周辺環境に危険がないことが確認できた 在宅避難 在宅避難者も地域防災拠点で物資や情報を受け取れます。 西区版在宅避難リーフレット 区役所4階51番窓口でも配布しています ●風水害時 ハザードマップは事前に確認しておきましょう:二次元コード 自宅や自分のいる場所が土砂災害警戒区域や浸水想定区域に位置している はい 建物が頑丈、マンション居住 はい ハザードマップの最大浸水深などを考慮すると、垂直避難で安全が確保できる はい 避難行動 垂直避難 頑丈な建物の2階以上に避難する 自宅や自分のいる場所が土砂災害警戒区域や浸水想定区域に位置している いいえ 避難行動 屋内退避 上の階など危険の少ない部屋に避難する 自宅や自分のいる場所が土砂災害警戒区域や浸水想定区域に位置している はい 建物が頑丈、マンション居住 いいえ 避難行動 水平避難 安全な場所に避難する(例:知人宅や避難場所、ホテルなど) 自宅や自分のいる場所が土砂災害警戒区域や浸水想定区域に位置している はい 建物が頑丈、マンション居住 はい ハザードマップの最大浸水深などを考慮すると、垂直避難で安全が確保できる いいえ 避難行動 水平避難 安全な場所に避難する(例:知人宅や避難場所、ホテルなど) 風水害時の避難場所一覧 開設する条件 横浜市南部に土砂災害警戒情報が発表された場合 避難場所 一本松小学校 西戸部町1-115 洪水などで被害が予測される場合 避難場所 西地区センター・西公会堂 岡野1-6-41 西スポーツセンター 浅間町4-340-1 平沼小学校 平沼2-11-36 藤棚地区センター 藤棚町2-198 ※開設状況についてはウェブページや防災情報Eメールからご確認ください。 ■共助編 「共助」とは、互いに助け合うこと。地域の防災訓練に参加してみましょう。 共助が重要な理由 地震発生から72時間(3日間)が生死を分ける境といわれていますが、大地震発生時は消防車や救急車がすぐに駆け付けられるとは限りません。そんなとき、隣近所の助け合いが大きな力となります。 地域の取組 東久保町夢まちづくり協議会 私たちは、防災広場の整備や備蓄、狭い道路への対策など、災害に強く安心して住み続けることができる地域を目指して活動しています。自分たちのまちは自分たちで守るという意識で、まち歩きと防災を組み合わせた「防災ウォークラリー」の企画などに、日々取り組んでいます。 ◇キャプション:いっとき避難場所でのバケツリレー ◇キャプション:防災広場での災害用トイレ体験 地域の取組 一本松小学校地域防災拠点 Q 地域防災拠点運営委員会の活動について教えてください A 地域・学校・区役所のメンバーで活動しており、発災時に避難所の開設・運営を行えるよう、防災備蓄庫のメンテナンスと地域防災拠点の運営訓練を行っています。 Q 避難所運営に当たり大切にしていることは何ですか A 多くの人が生活する避難所で、避難者同士が助け合い、運営に協力してもらえるよう日頃からのつながりを大切にしていきたいです。 ◇キャプション:避難所の体育館の区割り Q 避難所の運営方法など、工夫していることはありますか A ロール式のブルーシートを備えて、避難所の区割りをスピーディーに行えるよう工夫をしています。 地域防災拠点運営委員会についてはこちらから:二次元コード 防災トピックス 西戸部羽沢西部公園がオープン 建物が密集する西戸部町1丁目に、横浜市と地域の想いが詰まった公園が、3月に開園しました。地域の課題である延焼火災を防止するほか、災害時には防災トイレや防災パーゴラを備えたいっとき避難場所として機能します。 防災パーゴラとは...普段は日よけとして、災害時はシートをかぶせて防災テントとして活用できます。 災害時のトイレ事情 災害用ハマッコトイレとは? 公共の下水道に直結した仮設トイレです。主にプールの水を水源としているため、断水した場合でも水洗トイレとして使用できます。横浜市では2009年から地域防災拠点や各区役所、災害拠点病院に整備を進めています。 ◇キャプション:一本松小学校地域防災拠点のハマッコトイレ 特徴 高い耐震性 バリアフリー設計 衛生的 高い節水効果 ■公助編 「公助」とは、行政機関による救助や救援のこと。日頃からできる対策や制度も知っておきましょう。 飲料水がない! そんな時は「災害時給水所」 断水時に誰でも飲料水を得られます。災害用地下給水タンク・配水池・緊急給水栓など、災害時給水所を確認しましょう。 災害時給水所一覧:二次元コード ◇キャプション:のぼり旗 ◇キャプション:標識 水を入れる容器を準備 災害時給水所には容器の準備がありません。体力や自宅までの道のりに合った容器と運搬手段を準備しましょう。 ◇キャプション:ポリ容器とカートで運搬 ◇キャプション:洗浄したペットボトルとリュックサックを利用 防災備蓄庫の中にはこんな物が入っています 地域防災拠点の防災備蓄庫には、発災時の救助・救出活動や避難生活の維持などのため、以下のような備蓄品を整備しています。 食料・水 ・クラッカー ・保存パン ・粉ミルク ・おかゆ ・水缶詰 ・スープ 主な生活用品 ・かまど ・毛布 ・トイレ ・おむつ ・生理用品 ・保温用シート など ※備蓄には限りがありますので、自宅の備蓄品を持参して避難しましょう。 その他備蓄品の詳細はこちら:二次元コード 情報収集ツール 災害時はデマやフェイク情報が広がることがあります。正しく情報収集をするとともに、信頼できる情報かどうか確認しましょう。 横浜市防災情報ポータル:二次元コード 避難場所や緊急情報も確認できます。 横浜市総務局危機管理室X:二次元コード 市内で広域的な災害が予測される場合の避難などに関する情報を発信します。 横浜市避難ナビ:二次元コード マイタイムラインの作成から避難所検索、災害時の避難情報の受信などができます。 横浜市西区X:二次元コード 災害発生時には、区役所から災害情報や避難所開設情報などをお知らせします。 問合せ 防災担当 電話320-8310 FAX322-9847