【テキスト文】犬との生活もっと楽しくお散歩編パート2
動画の内容のテキスト文です。
最終更新日 2021年9月24日
※生:生徒、講:講師です。
生:みなさん、こんにちは。犬との生活もっと楽しくお散歩編パート2、今回は、お待ちかねの実践編です。講師はパート1に引き続き、ドッグトレーナーの大久保 芳樹(おおくぼ よしき)さんです。よろしくお願いします。
今回は実践編ということで、犬のお散歩でよくあるお悩みを解決して楽しくなるコツを教えていただきます。
お散歩のお悩みとして、犬に引っ張られるだとか、好きなところでおしっこをしてしまうだとか、通りがかりの人や犬に吠えてしまうというのが、大きなお悩みかと思いますが、どうしたらいいでしょうか。
【引っ張られて大変!】
(実演:犬に引っ張られるお散歩初心者)
講:まず、引っ張るということ、及び吠えちゃうということに関しては、何かに執着してるということになります。どこか行きたいところ、例えば臭いをかぎたいところとか、おしっこしたいところというふうに引っ張っていくケースもありますし、好きな公園に行くためにそこに向かってずうっと引っ張るという形もあります。
執着してるとき、吠えてる時も含めて、必ず視線がずっとその方向を見ているということがポイントになります。吠えるのをやめさせたり、引っ張るのをやめさせるという場合は、その執着をとってあげるということが重要になってくるけれども、その時重要なのはその視線を切るということです。これは広いところと狭いところではやり方としては違ってくるんですが、同じことはやはり視線を切るということが重要になります。
(執着を)どうとるかというと、基本的に、執着していたら例えばこの子(犬のぬいぐるみ)が今こちら(カメラ方向)を見てる状態で、私がこういうふうに(犬の後ろ側でリードを)持ってこの子がこっち方向にずーっと吠えてる。で、このままの状態だと引っ張ってしまうよ、となります。この状況を切り返すには、この方向の逆方向に逃げて、この子の視線をこちら(飼い主側)に向けるということが重要になります。
(大久保さん実演:引っ張られないお散歩のコツ)
【なんで吠えちゃうの?】
講:吠えてる時も一緒で、吠えてる相手に対してずっと見ています。その視線が切れない限り、吠える犬っていうのはやめないです。狭いところでは、こういうやり方をするしかないですけれども、結構皆さん、吠えてる時に間に入られちゃう。小型犬などは、原因が、怖がっているから吠えていることもあります。それを壁ができて、逆に言うとこの子が強くなると余計吠えてしまうという形になりますので、引っ張ってる時も全てそうなんですけど、視線を切る、で逆方向。広いところであれば、視線を切る方向にこちら側に離れて、こっちに呼ぶということが重要になります。もし呼ぶ場合、視線を切らないと、こちらには来れないということになります。ちゃんとこちらの方に来て、この子が執着してる方向、行きたい方向、及び吠えてるとき、全てそうなんですけど、切れてれば 今度はほめるタイミングになります。
【そこでしないで!】
講:例えばおしっことか、皆さんありがちなのは、ワンちゃんの後についていく状況になりますと、ワンちゃんは飼い主さんのことを考えなくていいってことになります。
(実演:おしっこする犬についていくお散歩初心者)
講:そうすると好きなところでおしっこをしたりするということになります。そうではなくて、おしっこしそうな時にあえてこちらは逆方向に逃げて、そちら(逆方向)に行く。おしっこをするよりもこちらについてきなさいという形の教え方をすることが重要ですね。
生:犬の習性を理解して対応することが大切なんですね。
講:はい。そうですね。
生:元気いっぱいの犬だと、思いっきり走らせてあげたいなという飼い主さんもいらっしゃるかと思うんですが、どうしたらいいでしょうか。
講:横浜市では公園内でノーリードは禁止されてますので、ワンちゃんと一緒にお散歩しながら走ることができる方は、パート1でご説明した通り、このような便利グッズ(ランナー用リード)を使っていただくというのもありだと思います。ただ、ワンちゃんの運動量は人と一緒に走ったとしても限界があります。横浜市にはドッグランもありますので、ドッグランを利用して、ワンちゃんと一緒に遊びながら運動させるということも良いかと思います。
生:自分の犬の性格に合った方法で楽しいお散歩にしたいですね。では、最後に大久保さんから犬の飼い主さんへ一言お願いします。
講:飼い主さんはワンちゃんのためにお散歩に行きますが、ワンちゃんに対しての態度は、あくまで私についてきなさい、というスタンスが重要になります。どのワンちゃんも逃げるものを追いかける習性がありますので、飼い主さんが楽しそうに逃げて、ワンちゃんについてきなさいと教えてあげればほとんどのワンちゃんがついてくると思いますので、お散歩で心がけていただきたいのは、わざと意地悪をして楽しく逃げてあげて、ワンちゃんが来たらきちっとほめてあげる、ということを教えてあげることが重要かと思います。
生: 大久保さん、ありがとうございました。