緑のカーテンの効果
最終更新日 2019年1月29日
緑のカーテンってなに?
緑のカーテンを育ててみませんか
「緑のカーテン」は、夏の暑いときに、日当たりの良い窓の前を、ゴーヤーやヒョウタン、アサガオなどのつる性植物でカーテンのように覆うものです。
室内や建物への日ざしをさえぎることで、冷房の使いすぎや建物の蓄熱を抑えることができ、葉から出る水蒸気でまわりの温度を下げ(蒸散作用といいます)、涼しい風を室内に呼び込むことができます。
緑のカーテンの魅力は、ご家庭で気軽に取り組むことができ、楽しんで育てるだけで、ヒートアイランドや地球温暖化防止にも役立つことです。
緑の力で地球を冷やそう!
どんな植物が向いてるの?
夏にぐんぐん伸び、冬は日ざしを取り入れられるように葉が落ちる、つる性の一年草が向いています。例えば、ゴーヤーやヒョウタン、アサガオなど。
育てやすさでは、ゴーヤーやアサガオがおすすめです。他にも、食べられるキュウリや、葉の大きいヘチマやヒョウタン、種がハート型のフウセンカズラなど、色々チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
平成19年8月に、赤外線カメラで緑のカーテンの表面温度を測定した結果です。
南区I邸
測定:横浜市環境科学研究所
市内全域での測定結果
<南区I邸、8月4日10:10、気温29.2℃>
A:32.9℃(緑のカーテンの葉の表側)
B:35.3℃(窓:緑のカーテンあり)
C:39.2℃(窓:緑のカーテンなし)
D:36.4℃(壁:緑のカーテンあり)
E:47.0℃(壁:緑のカーテンなし)
緑のカーテンがあると、窓では約4℃、壁では約11℃、表面温度が下がることが分かりました。
また、平成19年8月~9月、環境創造局環境科学研究所が市内全域(62地点)で行った測定においても、晴れた日の日なたでは、緑のカーテンによって、10℃位の温度低減効果がありました。
窓や壁の温度を下げることで、建物から放出される熱を抑えることができる、緑のカーテンの地球を冷やす力です。
放射温度計による温度測定
区民のみなさまに測っていただきました
平成19年8月、区内16家庭にご協力いただき、放射温度計でご自宅の緑のカーテンの表面温度を測っていただきました。
<8月の計9日間、平均気温、最高33.1℃最低25.6℃(区内サンプル数53の平均)>
1:34.0℃(緑のカーテンの葉の表側)
2:31.2℃(緑のカーテンの葉の裏側)
3:31.8℃(窓:緑のカーテンあり)
4:35.4℃(窓:緑のカーテンなし)
5:30.2℃(床:緑のカーテンあり)
6:36.0℃(床:緑のカーテンなし)
緑のカーテンの葉の表と裏では約3℃、緑のカーテンがあると、窓は約4℃、室内の床は約6℃下がることが分かりました。
CO2削減にも効果あり!
家庭で使うエアコンから出る排熱は、ヒートアイランドだけでなく地球温暖化の原因にもなっています。
例えば、ご家庭で2m×2mの緑のカーテンを2面つくったとすると、室内へ伝わる熱を抑えるため、8畳用エアコンを夏の間1台止められる試算になります。
これによるCO2削減量は130kg
杉の木9本を植えたのと同じ効果となります。
(試算:横浜市環境科学研究所)
地球を冷やす「緑のカーテン」、ぜひチャレンジを!