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市長定例記者会見(平成31年1月25日)

最終更新日 2019年2月4日

平成31年1月25日(金曜日)14:00~市庁舎2階応接室

※市長記者会見における質疑内容の要旨を政策局報道担当でとりまとめの上掲載しています。

テーマ資料

質疑要旨

1 テーマ
平成31年度予算案について

記者:

人口減少、超高齢社会、人口が今年から減っていくということですが、予算編成にあたり、継続的な力強い成長を担うとお話しされていました。改めてどのような思いで編成したかお聞かせください。

市長:

戦後初めて人口減少に転じることが見込まれており、高齢化が一層進んでいくという、これまでに経験のない社会情勢の中での初めての予算編成になったと感じています。こうした中で横浜をどのように持続可能な都市にしていくか検討を重ねました。人口減少・超高齢社会だからこそ、それを支える現役世代の活躍につながる(施策を行い)、そして経済活性化のためにあらゆる分野の方々に力をお借りしたことが、法人市民税・個人市民税の増収につながりました。民間の方とのつながりや政策でお約束したことをこつこつと実現してきたことが、特にここ2年ほどで花開いてきて、法人市民税が着実に増えてきました。(法人市民税は)国から地方税として一部吸い上げられて(地方自治体に)再配分されますが、(その分を含めると)500億円台だった法人市民税が700億円を超えたことは、こうしたつながり(の効果)ではないかと思っています。また、持続可能な市の成長をつくっていくことは、次代を背負っていく子どもたちを健やかに豊かに育てていくことです。そのために今までも子育て支援を行ってきましたが、今年は特に教育に力を入れています。こうした政策を着実に進める予算編成にもしています。今年は第7回アフリカ開発会議やラグビーワールドカップなど国際的イベントがあり、毎年行っている(芸術フェスティバルのひとつである)音祭り2019や世界トライアスロンシリーズもあり、とても楽しく華やかな感じがしますが、実は市民の皆様の生活に寄り添った施策の中では色々と大変なことが起きている状態ですので、その点にもしっかり対応し、二つの車輪をきちんと回していきます。大胆な投資と必要でない部分のコストカット(も大事です)。市は大きな集客増を見込んだ政策も行っていますが、市民の皆様の生活に大事なことは、決して忘れることなく歩みをしっかり進め、いつも目配せしています。市内に住んでいる方には毎年何か新しいことがあると感じてこの街に住んで良かったと思っていただき、市外から来るお客様にはもう一度行ってみたい(と思っていただきたいです)。常に人が生きていく上での夢や希望など、ワクワクする感情、やはり感情に訴えるものはとても大事だと思いますが、希望に満ちた躍動感のある横浜をつくろうと予算編成を行いました。

記者:

一般会計は1兆7000億円規模で、市税のうち法人市民税が590億円ということで、市の将来の財政に少し不安を抱いています。隣の川崎市でも200億円くらいで苦労しています。東京一極集中が進んでいてなかなか難しいですが、予算の項目にも戦略的企業誘致とあり、強靭な都市をつくるには安定的な財源の確保が大事だと思いますので、企業誘致についての思いを改めてお聞かせください。

市長:

(横浜市の法人市民税収入は、)東京の法人市民税に比べ、圧倒的な差があるのは皆様ご承知だと思います。法人市民税を本社登録地(である自治体)に多く収めていただく大企業に(横浜に)移っていただくことは非常に難しく、東京との厳然たる差はあります。例えば大阪市のように、人口が横浜市より100万人くらい少ないですが、関西経済圏として充実した法人市民税の規模のところもあります。名古屋市などでも言えますが、その点では横浜市はバランスが悪く、人口は多いけれども(横浜経済の)多くは中小企業様が支えてきました。企業誘致は引き続き行っていきますが、企業にお入りいただく土地にも限界があり、みなとみらい21地区は90%ほどが埋まっている状態です。今いらっしゃる、(市内企業)全体の99.6%にあたる中小企業様が持っている力を注力する時期にきたのではないかと思っています。ライフイノベーション分野では先行して行っておりますし、I・TOP横浜(の取組や)、最近はベンチャー系企業の方々がとても熱意があります。海外からも評価される高い技術や、新しい企画力などを持っている中小企業様もあるので、そうしたところに戦略的に投資していくことが大事だと最近強く思っています。企業誘致は大企業を主なターゲットにして本社の誘致をしながら、ソニーグループの映像などの(事業を行う)ところが今度みなとみらいに入っていただくことが象徴的ですが、充実した事業所や研究開発所が集中的に集まってきており、これもとても重要なことです。また、公共事業などで市内の中小企業様が海外での実績を積んできていますので、さらにつなげてしっかりビジネスになるようにするなど、市が支援することで中小企業様の力を伸ばしていきたいと思っています。おかげさまで9年間(市長を)務めたことで、そうした点が見えてきました。SDGs未来都市に選ばれたことはとても大きいことです。これだけコンパクトな都市で、田園都市でもあり、港もあり、集客できる多くのイベントを行い、魅力的なロケーションもあり、フィルムコミッションもとても盛んです。そうした色々な面白いものを持っている都市なので、まだ十分にパワーがあります。こつこつ行ってきた政策が花開き、それが呼び水となって色々なところに関心が持たれてきています。2万人規模のアリーナができますが、これはこちらが必死になって誘致したということとは少し違い、声をかけていただきました。それから、私が就任当時に一生懸命行いましたが、関心を持たれなくて少し難しいと思っていたところに、ぴあ様が(音楽アリーナを)建ててくださる(ことになり)、私も大きな勇気をもらっています。頑張っていきたいと思っています。

記者:

この予算にキャッチフレーズをつけるとしたら、どのような予算になりますか。

市長:

横浜市も世界情勢的にも非常に困難になってきて、思いがけないこともあり、日本経済も決して安定的ではないと思います。そうした中でも市民の皆様がオール横浜で将来に明るく希望が持てる躍動感のある予算と申し上げたいです。

記者:

持続的な発展に向けたということを繰り返し強調されていると思いますが、そのために一つ大事なことは人手不足です。様々なところに現れてきていて、これを解消することが重要だという観点もお持ちだと思います。予算でどのように考えているか教えてください。

市長:

国では入管法の整備も行われましたが、指定都市市長会で国にご提案していましたし、人手不足が深刻であることは肌で感じています。市は国の支援を受けながら外国の方々が生活しやすく働きやすいよう、色々な施設で民間の方にもご協力いただきました。横浜市国際交流協会(YOKE)に情報相談コーナーがありますが、来年度はこれを拡充します。そして国費が少し出るのですが、新たな総合相談体制として、ご相談いただき対応・対策ができるワンストップの窓口を行っていきます。やはり言葉の問題が大きいと思うので、(日本語の)教育や指導も行っていきます。必要に応じて、適切な専門家や公的機関などにご案内し、国際交流ラウンジやボランティア活動、外国人支援などの市民活動が盛んですので、そうしたところの情報提供を充実します。外国の方が多い都市で、そうしたことも国から期待されていると思うので、足りない点を補いながらきちんと行っていきます。すでにベトナムと介護人材の方たちの育成について提携して取り組んでおり、そうしたことも成果が出てくると思います。

記者:

観光を強く打ち出していると思います。タイミングとして、ラグビーワールドカップや、来年はオリンピックも控えているので、世界に横浜をアピールしようという予算だと思います。海外の方に一番アピールしたい横浜の観光地としての魅力を教えてください。

市長:

とても清潔でクリーンな都市だと思います。それから、空が高く、港からの眺望も大変良いと思います。郊外に行けば緑があり、ガーデンネックレス横浜として毎年イベントを行っていますので、春や秋の良いシーズンに里山をご覧いただくとご満足いただけると思います。また、三溪園はこれから改修し、イベントを行うなど費用をかけていくので、こうしたところにしっかりツアーをつくっていかなければいけないと思っています。横浜にお越しいただくとそうした歴史的なものをご覧いただけます。海の近くにある水族館の八景島シーパラダイスもとても魅力だと思います。これから建つ様々なコンサートホールにより、海外から著名な人気のあるアーティストもやって来ると思いますので、そうしたものを観に来る方々への(市内を回遊していただける)取組をしっかり行っていきます。それから学校(学生)の方が喜んでくださると思いますが、ポケモンのイベントは、オリンピックの年まで契約していますが、なかなか海外では見られないものですし、今度(2020年夏から)の動くガンダム、こうしたものは外国の方にとても人気があります。コスプレも外国の方は大好きですし、日本の歌も大好きです。そうしたものに市はもっと面白いイベントをつくっていき、特別なコンテンツがあまりないように見えるかもしれませんが、それをつくることにより、楽しくご覧になれると思います。スポーツイベントもありますし、野毛は日曜日も若い方や女性同士など多くの方が訪れています。アフリカ開発会議で、随行の方たちが一番喜んで行ったのは野毛だそうです。日本にしかないような、例えば東京でいえば仲見世のようなところが喜ばれると思いますし、そうしたものが様々ある都市だとアピールしたいと思います。また、SDGs未来都市は皆様の関心が高いと思いますので、そうしたところをご覧いただけますし、新市庁舎では色々なプレゼンテーションができると思います。

記者:

IRの調査費が1,000万円で、前年度と同じということですが、このような規模になった理由と今後の展開を教えてください。

市長:

現在、事業者様からの提案やご提供いただいた情報の把握を進めています。この年度末には調査報告書としてまとめる予定です。現状は今までと同じで、白紙であり判断の時期は決めていません。1,000万円の調査費は、引き続き行っていくということです。30年度の調査結果はIR実施の是非の判断材料の一つにはなると考えていますが、判断の際には様々な状況を総合的に見る必要があるので、引き続き国から示される政省令の情報を把握しながら、市にとって、市民の皆様にとって一番良い方法を多方面から考えていきます。

記者:

今年はラグビーワールドカップ、来年は東京五輪とスポーツの国際的イベントが続きますが、どのように準備して大会に臨んでいきたいかお聞かせください。

市長:

(ラグビーワールドカップは)おそらく一生に一度しか体験できない大きなイベントだと思っていますので、慎重に、ミス一つあってはならないという気持ちで緊張感を持って取り組んでいます。過去の警備の状況、大会中に起きたことなど色々あると思いますが、そうした情報交換と情報収集をして、オリンピックもそうですが、この横浜の地で最高の状況でご覧いただきたいと思いますし、何よりもアスリートの方たちに最高の環境で競技をしていただくこと(が大事)だと思います。試合の中で見たことのないような素晴らしい(プレーに)、練習を積み重ねてきた選手の力を感じて、選手と(観客の)皆様が何か精神的に結びついていくという(感覚もあって)、私たちの生活の中での力にしてもらいたいと思います。(それには)感動がないといけませんし、その感動は色々なものトータルで得られるものですので、まず何よりもおもてなし(が大事だと思います)。また、安全に、警備体制(を整えること)、これも一番(に必要なこと)です。色々な訓練の中でしっかり整え、緊張感を持って取り組んでいきます。それから、せっかくこれだけの素晴らしい大会が開かれるので、より多くの方にご覧いただける機会を設けたいと思いますし、宣伝やPRをしていきたいと思います。特にラグビーワールドカップは、チケットの売れ行きが良く人気もありますが、もっと周知して、(開幕まで)あと230日くらいですが、是非注目していただきたいです。また、この(国際的イベントを行う)ことは、市の大きな財産になります。(横浜では)FIFAワールドカップの決勝戦を行い、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)は聖地になりました。ラグビーも決勝戦がありますが、(両大会の決勝戦を行ったのは)世界的にも確か、他に(一か所)しかなかったと思います。そうした大切なレガシーが子どもたちへの素晴らしいプレゼントになるよう、最高のおもてなしで行いたいと思います。

記者:

ハマ弁の当日注文の全校展開について、中学校昼食の充実のねらいなどお聞かせください。

市長:

喫食率は低迷し、予定よりも良くなかったです。スタートしてからは少しずつですが(喫食率は上昇し)、2%後半です。最終的な目標は20%としてスタートした事業ですので、なぜ喫食率が上がらないか調査しましたし、ご意見もいただいてきました。保護者の皆様からの強いご要望として、当日注文ができるようにしてほしいということだったので実際に行ったところ、当日注文を試行した学校では喫食率が上がったので、来年度は全校展開をまず行っていきます。また、これまでどおり多くの方に試食していただく機会を設けたいと思います。(ハマ弁が)どのようなものか知らない人に美味しいものだとご理解いただければ、良い方向に向かうと思いますし、新入学の時期はチャンスだと思っています。少しずつですがハマ弁のことは皆様に知られてきていますし、ここが勝負だと思っています。

記者:

ハマ弁について、低迷している中で当日注文の全校展開をするということですが、喫食率の目標は来年度は何%に設定しているのですか。

市長:

15%です。

記者:

今年度はまだ終わっていませんが、およそ何%になる見通しですか。

市長:

(喫食率の目標は)10%から下げていません。あと2か月ですが、10%の目標まで頑張りたいと思っています。外からご覧になると7%いけばいいのではないかと思われるかもしれませんが、あくまでも10%を目指して教育委員会には取り組んでもらいたいです。

記者:

来年度は15%を目指し、より一段高く目標を設定するということですか。

市長:

そうです。

記者:

当日注文以外にどのような工夫をしていきますか。

市長:

しっかりとコミュニケーションをする、一方的にお知らせするのではなく、行って説明するという努力が必要だと思うので、学校の先生方にも(中学校昼食の)状況と(ハマ弁の)意味や、選択制であることもしっかりお伝えしていくべきだと思います。また、就学援助等対象者への拡充、必要としている生徒さんに行き届くようにするので、これは大きいと思います。

記者:

対象者はどのくらいいますか。

事務局:

就学援助等の対象者は、現在17.13%です。喫食率は段階を追って10%から15%を目指しており、その中で上がっていくと想定しています。

記者:

生徒の人数で言うと、およそ何人ですか。

事務局:

次年度の想定では中学生の生徒数が約76,600人で、そのうちの17.13%なので、概算で1万3,100人です。これは実際に就学援助を受けている人数で、実際は17.13%全てではなく、対象者のおよそ30%が(ハマ弁を)希望することを想定しています。ハマ弁を利用する方(の喫食率)は、10%から20%を目指して段階的に上がってくることを想定しています。

記者:

対象者は希望してハマ弁を食べるのですか。

事務局:

実際は(就学援助の)支給対象の時期があるので、それを受けて段階的にできるだけ早い時期に周知し、希望していただきます。

記者:

実際に就学援助等対象者に提供を始めるのは何月からですか。

事務局:

受給決定を受けた後なので、およそ8月以降になると考えています。

記者:

17.13%のうちの30%の人を想定していくということですが、今の設備で作ることは可能ですか。

事務局:

その数であれば供給できると考えています。

記者:

劇場整備の検討について、今年度の3倍の3,000万円計上していますが、有識者委員会など、どのような検討手法でどのレベルの結論を出したいか教えてください。

市長:

これまでヒアリングを行ってきました。色々な関係の方にお聞きすると、首都圏には本格的なバレエやオペラを上演できる劇場は不足しており、一部では困っている団体も多いと(いうことです)。上演団体の誘致や集客、その他の劇場との連携(など課題はありますが)、一番は運営ノウハウです。舞台芸術の専門人材の確保が重要ですが、そうたくさんいるわけではないと感じています。総体的に皆様のご意見は、劇場は文化芸術の創造発信の場で、次世代育成も今の日本に必要なこと(というものです)。海外の国際都市はほとんど当たり前のように行っていることで、歴史も深く国などが実際に行っていますので、当然できるわけです。日本の場合は民間が行っているので限界があり、運営に苦労して、生き残れる団体と劇団がどのくらいあるかと心配されている状況です。(上演団体などの)関係者の状況は(新たな劇場ができることは)歓迎であることを確認しました。費用は非常にかかりますし、最も重要なことは後の運営に重い荷物を抱えるように(しないことです)。横浜は374万人の大都市の自治体運営をしていますし、ある一定の金額は出さなくてはならないだろうと考えています。例えば、Dance Dance Dance @ YOKOHAMAを行うことに4億円ほど出し、文化庁からこれは素晴らしいと(認めていただき)支援をいただいています。さらに民間の方のご協賛を集めています。しかし、一定の劇場運営はほぼしていないという状態はとてもバランスが悪いと思っています。市民の皆様のご理解は必要ですし、有識者の方々にノウハウを含めて、その劇場はどのようなあり方が必要で、どうするとさらに生きてくるか、様々な観点からご意見をいただきたいと思っています。そうした方たちに是非委員になっていただき、遠慮なく本質的に考えてくださる方々にご検討いただきたいと思っています。最終的には検討委員会を設置してご提言いただきたいと思います。これは本当に難しく、今まで色々な政策を行ってきましたが、今の情勢の中では難しい事業の一つだと思います。バブル崩壊の前は当たり前に行われ、全国ご覧いただくと当たり前に造っていて、ない方がおかしいくらいでした。札幌が2年前にhitaru(ヒタル)(という劇場)を造ったことにはとても驚きました。指定都市市長会で(昨年)札幌サミットがあった時にご案内いただきました。この時期にこれを造る札幌のパワーはすごいと思い、どのように造ったのか詳しく聞いてきました。新国立劇場の(建設にも携わった)力のある方を招聘して、かなりアドバイスをいただいたということでした。4面(の舞台を)持っている最高の舞台で、こけら落としにオペラのアイーダを他都市(の劇場と)と共同で制作したと、情熱的に市長が語ってくれました。どのような困難があったか分かりませんが、この時期にあれだけのものを造り、市民の皆様にここを拠点として大いに芸術に取り組んでください、子どもたちを育てましょうと、最近はバレエを呼んで、中学2年生(を対象)に鑑賞の機会をつくったと聞きました。本当に素晴らしいと思いました。横浜は東京の隣にあるが故にそうしたものを造らないで済んできた都市なので、逆に観光や芸術活動の障害になったかもしれません。例えばバレエは大劇場がないということで、野外で行うしかなく、そうした発想をもとにベイサイドバレエを始めました。

記者:

最終的に有識者委員会から提言をいただくのですか。年度内に提言をまとめてもらうのですか。

市長:

まだ時間がかかると思います。31年度に検討します。

記者:

31年度内に提言をまとめてもらうということですか。

市長:

そうです。

記者:

教職員の働き方改革について、6億円ほど計上されており、市は改革プランなど高い目標を掲げています。今回の予算計上は重点的に配分したのか、力の入れ具合を教えてください。

市長:

教職員の方々のご苦労は大変なもので、現場で課題が多く、長時間労働がとても問題になってきています。予算編成の際に十分に話をし、力を入れたと思っています。

記者:

関内周辺のまちづくりについて、現市庁舎街区と横浜スタジアムを結ぶデッキの関連予算をつけていると思います。デッキを整備するねらいと期待する効果をお聞かせください。

市長:

(横浜スタジアムの)外周デッキが現在整備中で、運用はこれから決めていきます。(今回の予算で)これから整備するデッキは、横浜公園内で階段やエレベータを整備することで、現市庁舎街区から横浜公園を通って他のエリアへスムーズに移動できるようにしていきます。

記者:

回遊性の向上ということですか。

市長:

そうです。(現市庁舎の)跡地は賑わいを周辺地域に広げていきたいので、関内・関外地区の活性化に重要です。

記者:

今回の予算編成は100点満点でつけるとすると何点ですか。

市長:

点数はつけられないですが、頑張った、よくやっているとご理解いただける及第点をいただけるのではないかと思います。

記者:

もう少し予算をつけたかった分野、課題のようなものがあればお聞かせください。

市長:

毎年度の予算編成では、議員の先生方のご意見を十分聞かせていただき、私が体験した上でのマネージメントの考え方(を踏まえ)、市の担当職員とも議論してつくっています。この環境の中で、歳入(に限り)がある中で、ベストの配分をしたと考えています。

記者:

人口が減っていく中で予算編成は今まで以上に厳しくなっていくと思います。その点について考えをお聞かせください。

市長:

厳しくなっていきますが、昔からの言葉ですが、ピンチはチャンスで、緊張感があって困難があるから人の知恵は絞られていきます。将来に対して悲観的な考えは全くなく、今できることを行うことで次の成長に必ずつながっていくという信念を持ってつくった予算です。

記者:

今回の予算編成で泣く泣くあきらめた予算、すぐつけることになった予算、最後までどうしようか迷われたものなどありましたか。

市長:

最後まで迷うということはないです。プライオリティーを考えながら予算をつけているので適正だと思いますし、時機を得てしっかり行っています。

2 その他

記者:

1年半後のオリンピックについて、昭和39年の東京オリンピックの後、2年ほどオリンピック不況という、ハードを多く造るなどあまりに公共投資にお金を使いすぎて、その投資した回収効果が全然得られなくて国全体が不況に陥った時期がありました。今回はその轍を踏まないよう、あまり新しくハードを多く造っている状況はないので、当時のような景気後退がくるとは限りませんが、そうしたことにもなりかねないという懸念は多少あると思うので、対策を取るつもりがあれば教えてください。

市長:

今年のアフリカ開発会議、ラグビーワールドカップ、それから来年のオリンピック・パラリンピックに話がどうしても集中してしまいますが、市政は常に持続していくもので、その先のことも当然考えています。例えば花博があり、色々と考えられる観光誘致が動き出そうとしているところですので、政策的にはっきり方向性を示し、オリンピック後に横浜はこうした形で進めていくということを別途申し上げたいと思っています。中期4か年計画の中だけで話を終わらせるつもりはありません。今の時期は連携などしながら行っていきたいという気持ちです。三浦半島や鎌倉との連携、8市連携があり、オリンピック後の神奈川県全体の観光を持ち上げていくにはとても良いことだと思います。何でもオリンピックで終わってしまうわけではなく、そうしたことを考えています。

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