明日をひらく都市(とし) YOKOHAMA 1 広報(こうほう)よこはま2025 新春対談(しんしゅんたいだん) イケア・ジャパン株式会社(かぶしきがいしゃ) ペトラ・ファーレ社長(しゃちょう) × 横浜市長(よこはましちょう) 山中竹春(やまなか たけはる) 循環型(じゅんかんがた)の地球(ちきゅう)にやさしい社会(しゃかい)をヨコハマから 新年(しんねん)のごあいさつ 横浜市長(よこはましちょう) 山中竹春(やまなか たけはる)  あけましておめでとうございます。市民(しみん)のみなさんが新しい年をむかえたことを、心から喜(よろこ)んでいます。  2023年には、子どもの医療費(いりょうひ)を無料(むりょう)にしました。 それにつづいて2024年は、出産費用(しゅっさんひよう)・妊婦健診費用(にんぷけんしんひよう)を横浜市(よこはまし)だけで助成(じょせい)し、 小学校の夏休みのあいだに昼食(ちゅうしょく)を提供(ていきょう)するようにしました。 また保育園(ほいくえん)へ紙おむつなどを持っていかなくてもいいようにサブスクサービスを始めました。 いよいよ2026年4月から始める中学校での全員給食(ぜんいんきゅうしょく)にむけての準備(じゅんび)も進(すす)んでいます。 がん検診(けんしん)の無料化(むりょうか)(65歳(さい)になったとき)、2025年1月からの精密検査(せいみつけんさ)の無料化(むりょうか) (70歳(さい)以上)をはじめ、総合的(そうごうてき)ながん対策(たいさく)にもとりくんでいます。 これからも、子育(こそだ)て支援(しえん)をもっと充実(じゅうじつ)させて、あらゆる世代(せだい)がくらしやすくなるために努力(どりょく)します。  2025年は、市民(しみん)のみなさんに「出かけやすくなった」、「移動(いどう)が便利(べんり)になった」と思ってもらえるように、 地域交通(ちいきこうつう)の充実(じゅうじつ)にとりくみます。また、公園(こうえん)や学校のトイレを洋式(ようしき)にしたり、 学校体育館(たいいくかん)にエアコンをとりつけるなど、 市民(しみん)のみなさんからの要望(ようぼう)が多かった身近(みぢか)な環境(かんきょう)の整備(せいび)を大きく加速(かそく)します。  そして、大規模地震(だいきぼじしん)の被害(ひがい)から市民(しみん)のみなさんをまもるため、 基礎的(きそてき)な対策(たいさく)を進(すす)めます。だれでも安心して避難生活(ひなんせいかつ)を送れるように 備蓄品(びちくひん)を充実(じゅうじつ)させます。また物資輸送(ぶっしゆそう)や 救援活動(きゅうえんかつどう)の中心(ちゅうしん)になる 横浜市(よこはまし)で最初(さいしょ)の広域防災拠点(こういきぼうさいきょてん)を整備(せいび)します。 このように「市民(しみん)の目線(めせん)」に立ったとりくみで、災害対策(さいがいたいさく)を大きく強化(きょうか)します。  環境(かんきょう)を大切にして、市民(しみん)のみなさんといっしょにつくる「環共(かんきょう)」が テーマの国際博覧会(こくさいはくらんかい)「GREEN× EXPO 2027」まであと2年あまり。 進(すす)められている会場計画(かいじょうけいかく)などについてタイムリーにお伝(つた)えし、 市民(しみん)のみなさんといっしょに、開催(かいさい)ムードを高(たか)めていきます。  2025年も、市民(しみん)のみなさんの「声(こえ)」を大切に聞きながら、 だれでも安心して暮(く)らせるまちの実現(じつげん)にむかって、力をつくしていきます。   循環型(じゅんかんがた)の地球(ちきゅう)にやさしい社会(しゃかい)をヨコハマから  気候変動(きこうへんどう)が私たちの生活(せいかつ)に深刻(しんこく)な影響(えいきょう)をおよぼしています。 その対策(たいさく)のために、横浜市(よこはまし)は、世界最大(さいだい)の家具量販店(かぐりょうはんてん) イケアの日本法人(にほんほうじん)であるイケア・ジャパン株式会社(かぶしきがいしゃ)と連携協定(れんけいきょうてい)をむすんで、 循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)や脱炭素化(だつたんそか)へのとりくみをいっしょに進(すす)めています。  地球環境(ちきゅうかんきょう)にも人にもやさしいこれからの暮(く)らしについて、 イケアのペトラ・ファーレ社長(しゃちょう)と山中市長(やまなかしちょう)が話し合いました。 循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)のイメージ 原材料(げんざいりょう) 作る→使う→新しい原材料(げんざいりょう)に(リサイクル素材(そざい)) 使う→あげる→使う 使う→なおす→使う ヨコハマから地球(ちきゅう)にやさしい行動(こうどう)を ファーレ社長(しゃちょう)(このあとは省略(しょうりゃく)して「ファ」)私の国のスウェーデンの人たちは、 気候変動(きこうへんどう)や自然(しぜん)が消(き)えていくことによる影響(えいきょう)について、積極的(せっきょくてき)に学(まな)び、 脱炭素(だつたんそ)にむけた行動(こうどう)をしています。 イケア・ジャパンでは、日本でも、気候変動(きこうへんどう)などの社会的課題(しゃかいてきかだい)の解決(かいけつ)につながる 消費者行動(しょうひしゃこうどう)を進(すす)めて、それを後押(あとお)しするように店を運営(うんえい)したり、 製品(せいひん)の品質(ひんしつ)を向上(こうじょう)させることが、企業(きぎょう)として大切だと考えています。  まず、2018年からすべての大型店(おおがたてん)で、二酸化炭素(にさんかたんそ)などをほとんど出さないクリーンなエネルギーを 100%使用(しよう)するようにしています。2013年からは社内(しゃない)のすべての電球(でんきゅう)にLEDを使用(しよう)し、現在(げんざい)、 イケアで売っているのもLED電球(でんきゅう)だけです。  これからは、すべての輸送用大型(ゆそうようおおがた)トラックをガソリン車(しゃ)から 電気自動車(でんきじどうしゃ)(EV)に切(き)り替(か)えて、製品輸送(せいひんゆそう)による CO2排出(はいしゅつ)ゼロをめざしています。お客様(きゃくさま)のところに商品(しょうひん)を配達(はいたつ)するサービスにもEVトラックを使っています。 山中市長(やまなかしちょう)(このあとは省略(しょうりゃく)して「山」) EVの使用(しよう)は、CO2削減(さくげん)にむけた大切なとりくみですよね。 市役所(しやくしょ)としても、公用車(こうようしゃ)やごみ収集車(しゅうしゅうしゃ)を、EVに切(き)り替(か)えています。 それから市内(しない)で進(すす)められているEV化(か)を後押(あとお)しするため、 急速充電器(きゅうそくじゅうでんき)をどんどん設置(せっち)しています。 車を使わない時間にゆっくり充電(じゅうでん)する普通充電(ふつうじゅうでん)のほかに、 道路(どうろ)の渋滞(じゅうたい)や充電忘(じゅうでんわす)れでバッテリー残量(ざんりょう)が少なくなった場合(ばあい)に、 急速充電器(きゅうそくじゅうでんき)が使える環境(かんきょう)にならないと、EVは普及(ふきゅう)しません。  横浜市(よこはまし)には、現在(げんざい)、200のEV急速充電器(きゅうそくじゅうでんき)が設置(せっち)されていて、 これは自治体(じちたい)のなかでいちばん多い数(かず)ですが、2030年度(ねんど)までに2倍(ばい)の400にします。 また、EVトラックなどの大型車(おおがたしゃ)が利用(りよう)できる急速充電(きゅうそくじゅうでん)スポットを、 日本で初(はじ)めて、みなとみらい地区(ちく)の道路(どうろ)に設置(せっち)しました。 ファ 素晴(すば)らしいとりくみですね!行政(ぎょうせい)がこういう社会基盤(しゃかいきばん)を整(ととの)えてくれると、 環境(かんきょう)にやさしいとりくみが横浜(よこはま)でどんどん広(ひろ)がりますね。 ごみをださない循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)へ 山 イケアでは、できるだけリサイクル素材(そざい)(=ある産業(さんぎょう)で生産(せいさん)され使用済(しようず)みとなったものを、 廃棄(はいき)しないで加工(かこう)しなおして作る素材(そざい))などを使って新しい製品(せいひん)を作ることを重視(じゅうし)しているそうですね。 「できるだけ廃棄物(はいきぶつ)を出さずに再活用(さいかつよう)する」という、 いわゆる循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)の考えかたですよね。 ファ プラスチック、金属(きんぞく)、木材(もくざい)、繊維(せんい)などいろいろありますが、 私の会社(かいしゃ)の製品(せいひん)の原材料(げんざいりょう)には、リサイクル素材(そざい)や 再生可能素材(さいせいかのうそざい)を使うことを進(すす)めています。今の製品(せいひん)の原材料(げんざいりょう)のうち、 17%がリサイクル素材(そざい)を使い、56%が植物(しょくぶつ)などの再生可能素材(さいせいかのうそざい)を使っています。 そして、2030年までに、すべての製品(せいひん)を、リサイクル素材(そざい)や再生可能素材(さいせいかのうそざい)だけで作ることをめざしています。  また、イケアでは、お客様(きゃくさま)から買い取(と)ったイケアの家具(かぐ)や お店の展示品(てんじひん)などが買える「サーキュラーマーケット」を全部(ぜんぶ)のお店で行っています。 2023年までに買い取(と)った家具(かぐ)は45,000点(てん)。これらはじゅうぶんに点検(てんけん)や修理(しゅうり)をして販売(はんばい)しています。 お客様(きゃくさま)に使い捨(す)てではない製品(せいひん)をおすすめして、 製品(せいひん)に第(だい)2の人生(じんせい)を与(あた)えたいと思っています。 限(かぎ)りある資源(しげん)を有効(ゆうこう)に使って、新しい廃棄物(はいきぶつ)の量(りょう)もへらすことで、 循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)の未来(みらい)に近(ちか)づきたいと思います。 [写真キャプション] 排出(はいしゅつ)ガスゼロのイケアEVトラック 日本で初(はじ)めて、EVトラックも利用(りよう)できる道路(どうろ)の急速充電(きゅうそくじゅうでん)ステーション 買い取(と)られた家具(かぐ)が買えるサーキュラーマーケット   山 これまでのビジネス目線(めせん)だと「新しいものをどんどん売る」という考えかたもあるのかもしれませんが、 今は気候変動(きこうへんどう)や環境(かんきょう)に配慮(はいりょ)したとりくみが企業価値(きぎょうかち)に直結(ちょっけつ)しますね。 ファ 私たちは、リサイクルや買い取(と)りなどをはじめ、 一つの製品(せいひん)をいろいろな意味(いみ)で「長く使ってもらえる」ことが「よいビジネス」だと思っています。 もっとも重要(じゅうよう)なのは、家庭(かてい)のことだけでなく、世界や地球全体(ちきゅうぜんたい)のこととして考えていく視点(してん)です。 人々の暮(く)らしをゆたかにするのはもちろんですが、 長く使ってもらえる製品(せいひん)を提供(ていきょう)して地球(ちきゅう)にもやさしくなることが重要(じゅうよう)だと思います。 そのような視点(してん)をもち、未来(みらい)にむけて、妥協(だきょう)しないでチャレンジしていきますし、 それがイケアに求(もと)められている社会的責任(しゃかいてきせきにん)だと考えています。 山 「循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)」というと、むずかしく聞こえるかもしれませんが、身近(みぢか)なところからとりくめますよね。  ひとつの例(れい)として、横浜市(よこはまし)では、家で食べきれない未使用(みしよう)の食品(しょくひん)を寄付(きふ)する 「フードドライブ」を行っています。CO2排出(はいしゅつ)の原因(げんいん)にもなっている「食品(しょくひん)ロス」の削減(さくげん)や、 「食(しょく)の支援(しえん)」につながる、環境(かんきょう)にも人にもやさしいとりくみです。  区役所(くやくしょ)などの公共施設(こうきょうしせつ)、市内(しない)で開くイベントなどに食品(しょくひん)を持ちよってもらって、 集めた食品(しょくひん)はフードバンク団体(だんたい)や社会福祉協議会(しゃかいふくしきょうぎかい)を通じて、 ひとり親家庭(おやかてい)やこども食堂(しょくどう)、福祉施設(ふくししせつ)などに寄贈(きぞう)しています。 2023年度(ねんど)には10トン以上の食品(しょくひん)を寄贈(きぞう)しました。市内(しない)の小売店(こうりてん)でも行われるようになって、 とりくみはどんどん広(ひろ)がっています。これからも、「もったいない」を「ありがとう」につなげるフードドライブのとりくみを広(ひろ)げていきます。  また、家で揚(あ)げ物(もの)に使った油(あぶら)(廃食油(はいしょくゆ))を再資源化(さいしげんか)し、 飛行機(ひこうき)の燃料(ねんりょう)に生(う)まれ変(か)わらせるユニークなとりくみにも参加(さんか)しています。 市民(しみん)のみなさんに、専用(せんよう)ボトルに廃食油(はいしょくゆ)を入れて、 スーパーなどの回収(かいしゅう)スポットに持ちよってもらっています。廃食油(はいしょくゆ)から作られた航空燃料(こうくうねんりょう)は、 ふつうの燃料(ねんりょう)にくらべてCO2排出量(はいしゅつりょう)をおよそ80%へらせると言われています。  一人ひとりの行動(こうどう)の積(つ)み重(かさ)ねは、やがて、社会(しゃかい)を変(か)える大きな力になります。 そして、市民(しみん)のみなさんに、生活(せいかつ)の中の身近(みぢか)な行動(こうどう)が 循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)につながっていることを実感(じっかん)してほしい、と思っています。 ファ イケアにはレストランがあるのですが、レストランのコーヒーから、大量(たいりょう)のコーヒーかすが出ます。 イケア港北(こうほく)だけのとりくみとして、それを農家(のうか)に週1回(かい)およそ100kgわたして、 肥料(ひりょう)の原材料(げんざいりょう)として使ってもらっています。 山 横浜市(よこはまし)でも、下水(げすい)を処理(しょり)するときに発生(はっせい)した「リン」を取り出し、 それを肥料(ひりょう)として市内(しない)の農家(のうか)で使ってもらうとりくみを始めています。 下水(げすい)が農家(のうか)にとって価値(かち)ある資源(しげん)に変(か)わるとは思ってもみませんでした。  そのほかにも、使用済(しようず)みペットボトルを回収(かいしゅう)して加工(かこう)し、新しいペットボトルを作るとりくみも進(すす)めています。 この方法(ほうほう)だと、一からペットボトルを作る方法(ほうほう)にくらべて、製造(せいぞう)するときに発生(はっせい)する CO2をおよそ60%へらすことができるんです。さらにいらなくなった服(ふく)を集めて加工(かこう)して、 新しい服(ふく)に生まれ変(か)わらせるとりくみなども進(すす)んでいます。技術(ぎじゅつ)が進化(しんか)すれば、 さらにいろいろなものがリサイクルできるようになると思います。 環境(かんきょう)にも人にもやさしいまちへ ファ 横浜市(よこはまし)は先進的(せんしんてき)な気候変動対策(きこうへんどうたいさく)のほか、 子育(こそだ)て支援(しえん)にも最優先(さいゆうせん)にとりくんでいて、とても住みやすいまちだと思います。 横浜市(よこはまし)とイケアの間に、持続可能(じぞくかのう)な社会(しゃかい)にむけて、 よいパートナーシップがあることを幸(しあわ)せだと思います。イケアはこれからも、人々が働(はたら)き、 生活(せいかつ)する環境(かんきょう)を支援(しえん)したいと思っていますし、社会的(しゃかいてき)・経済的(けいざいてき)に むずかしい立場(たちば)にある人へのサポートも行っていきます。私の大好(だいす)きな横浜(よこはま)がよりよいまちになるように、 できる限(かぎ)り役立(やくだ)ちたいと思っています。 山 横浜市(よこはまし)としても、環境先進企業(かんきょうせんしんきぎょう)のイケアとのパートナーシップは心強(こころづよ)く、 これからも、新しいとりくみをいっしょに生み出せたらと思います。これまで捨(す)てられていたものを再利用(さいりよう)したり、 再資源化(さいしげんか)したりして、生活(せいかつ)に役立(やくだ)つ製品(せいひん)として生まれ変(か)わらせ、 それを市民(しみん)のみなさんの日々(ひび)の生活(せいかつ)の中で利用(りよう)してもらう。 こういうサイクルが浸透(しんとう)すれば、「環境(かんきょう)にも人にもやさしいまち」にさらに近づくと思います。 [写真キャプション] 飛行機(ひこうき)の燃料(ねんりょう)に生(う)まれ変(か)わる廃食油(はいしょくゆ)のリサイクルボックス コーヒーかすを用(もち)いた肥料(ひりょう) みなとみらい地区(ちく)のペットボトルリサイクルボックス ペトラ・ファーレ ●イケア・ジャパン株式会社(かぶしきがいしゃ) 代表取締役社長(だいひょうとりしまりやくしゃちょう)(CEO) 兼(けん) Chief Sustainability Officer(CSO) ●スウェーデン出身(しゅっしん)。2000年にイケア・スウェーデンに入社(にゅうしゃ)。 イケア・ポーランドの副社長(ふくしゃちょう)などを務(つと)めた後、 ベッドルーム部門(ぶもん)の世界展開(せかいてんかい)にかかわるビジネス戦略(せんりゃく)や 製品開発(せいひんかいはつ)などの責任者(せきにんしゃ)として活躍(かつやく)。2021年8月から現在(げんざい)の役職(やくしょく)。 ●趣味(しゅみ)は子どもたちとのスキー、日本を探検(たんけん)すること。 イケアについて  1943年にスウェーデンで創業(そうぎょう)、現在(げんざい)はオランダに本社(ほんしゃ)をおく 世界最大(さいだい)の家具量販店(かぐりょうはんてん)。現在(げんざい)、世界31カ国で店舗(てんぽ)を運営(うんえい) (日本法人(にほんほうじん)のイケア・ジャパンは2002年に設立(せつりつ))。  「循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)を促進(そくしん)させることで、 イケアのビジネスを成長(せいちょう)させながらも資源(しげん)の再生(さいせい)を行う」という方針(ほうしん)のもとで、 カーボンフットプリントの削減(さくげん)にとりくむなど、気候変動対策(きこうへんどうたいさく)の分野(ぶんや)のリーダーになっている。   GREEN×EXPO 2027 公式(こうしき)マスコットキャラクター トゥンクトゥンク 「幸(しあわ)せを創(つく)る明日(あす)の風景(ふうけい)」にむけて ヨコハマから新しい暮(く)らしかたをはじめよう。 [ロゴ] 地球1個分で暮らそう STYLE100 CITY OF YOKOHAMA 未来(みらい)につながるとりくみの発見(はっけん)・発信(はっしん) 新しい暮(く)らしをつくるアクション 「地球(ちきゅう)1個分(こぶん)で暮(く)らそう STYLE100」は、 地球(ちきゅう)にやさしい未来(みらい)をつくる横浜(よこはま)のさまざまな人や活動(かつどう)を紹介(しょうかい)し、 新しい暮(く)らしをみんなでつくっていくプロジェクトです。 GREEN×EXPO 2027の開催(かいさい)までに、横浜(よこはま)から100の新しい「STYLE」を発信(はっしん)していきます。  「エコハマスタジアムProject」として、横浜(よこはま)スタジアムで試合(しあい)を楽しみながら、 ファンみんなではじめるごみ分別(ぶんべつ)。地球(ちきゅう)にやさしい、新しいエコ観戦(かんせん)スタイルを。  毎年1万人、これまでにのべ12万人の市内(しない)の小学5年生が参加(さんか)する、 「こども『いきいき』生(い)き物(もの)調査(ちょうさ)」。  種類(しゅるい)や生息数(せいそくすう)の変化(へんか)から、自然環境(しぜんかんきょう)に興味(きょうみ)を持つきっかけに。  賞味期限内(しょうみきげんない)なのに捨(す)てられてしまう専門店(せんもんてん)のパンが買える 「食品(しょくひん)ロス削減(さくげん)SDGsロッカー」。新しい挑戦(ちょうせん)として、 規格外(きかくがい)の野菜(やさい)の販売(はんばい)を年度内(ねんどない)に始めて、さらなる食品(しょくひん)ロス削減(さくげん)へ。  生産(せいさん)する場所(ばしょ)と消費(しょうひ)する場所(ばしょ)が近く、 地産地消(ちさんちしょう)がさかんな横浜(よこはま)の都市農業(としのうぎょう)。  生産(せいさん)・流通(りゅうつう)・販売(はんばい)のノウハウをアフリカやラテンアメリカ各国(かっこく)へ発信(はっしん)し、 環境(かんきょう)にやさしい横浜(よこはま)の農業(のうぎょう)を世界へ広(ひろ)げる。 地球(ちきゅう)にやさしいハマスタをつくろう。 地球1個分で暮らそう STYLE100 #001 ロッカー型(がた)自販機(じはんき)で、食品(しょくひん)ロスをなくそう。 地球1個分で暮らそう STYLE100 #002 子どもの好奇心(こうきしん)で自然(しぜん)を調(しら)べよう。 地球1個分で暮らそう STYLE100 #003 横浜(よこはま)の都市農業(としのうぎょう)を世界にひろげよう! 地球1個分で暮らそう STYLE100 #004 横浜(よこはま)での魅力的(みりょくてき)なSTYLEをどんどん公開(こうかい)! [QRキャプション] くわしいことはこちら きくところ 脱炭素(だつたんそ)・GREEN×EXPO推進局(すいしんきょく) GREEN×EXPO推進課(すいしんか) TEL:045-671-4627 FAX:045-212-1223 よこはま彩(さい)発見 vol.25 海、港(みなと)、緑(みどり)、歴史(れきし)、地域(ちいき)、人々など、さまざまな魅力(みりょく)を持つ横浜(よこはま)。 このまちの彩(いろど)りを「よこはま彩発見(さいはっけん)」として届(とど)けていきます。 今月は1月29日の春節(しゅんせつ)にちなんで、横浜(よこはま)ユーラシア文化館(ぶんかかん)(中区(なかく))からです。 ウェブ版(ばん)では、抽選(ちゅうせん)で読者(どくしゃ)プレゼントがあります [QRキャプション] もっとくわしい話(はなし)はこちら 横浜中華街(よこはまちゅうかがい)の風物(ふうぶつ) 横浜(よこはま)ユーラシア文化館副館長(ぶんかかん ふくかんちょう) 伊藤 泉美(いとう いずみ)  横浜(よこはま)には、お正月(しょうがつ)が二度(にど)やってきます。 新暦(しんれき)(=いまのカレンダー)の正月(しょうがつ)と旧暦(きゅうれき)(=むかしのカレンダー)の 正月(しょうがつ)「春節(しゅんせつ)」です。1913年の横浜(よこはま)のガイドブックには、 横浜(よこはま)の年中行事(ねんちゅうぎょうじ)の一つとして「中華民国正月(ちゅうかみんこく しょうがつ)」が紹介(しょうかい)されています。 現在(げんざい)は「横浜春節祭(よこはましゅんせつさい)」として、中華街(ちゅうかがい)だけではなく、 横浜(よこはま)のあちこちで行われる早春(そうしゅん)の一大(いちだい)イベントとなっています。 夏には旧暦(きゅうれき)6月24日に行われる関帝誕(かんていたん)があります。関帝誕(かんていたん)は 横浜関帝廟(よこはまかんていびょう)の神様(かみさま)である関羽(かんう)の誕生日(たんじょうび)をいわうお祭(まつ)りです。 横浜関帝廟(よこはまかんていびょう)にも長い歴史(れきし)があり、幕末(ばくまつ)の開港(かいこう)(1859年)からすぐのころ、 小さな祠(ほこら)がつくられたのが始まりです。それ以来(いらい)、関東大震災(かんとうだいしんさい)、横浜大空襲(よこはまだいくうしゅう)、 そして1986年1月1日の火事をのりこえて、現在(げんざい)は第(だい)4代(だい)関帝廟(かんていびょう)が、まちと人びとを守(まも)っています。  横浜(よこはま)ユーラシア文化館(ぶんかかん)は中華街(ちゅうかがい)から歩いて数分(すうふん)のところにあって、 「横浜(よこはま)で世界とつながる」をコンセプトにする博物館(はくぶつかん)です。 ユーラシア地域(ちいき)のさまざまな民族(みんぞく)の歴史(れきし)や文化(ぶんか)を紹介(しょうかい)し、 国際都市横浜(こくさいとし よこはま)ならではの、このまちに息(いき)づくさまざまな文化(ぶんか)も紹介(しょうかい)しています。 常設展示室(じょうせつてんじしつ)では横浜華僑(よこはまかきょう)(=横浜(よこはま)に移住(いじゅう)した中国人)の 結婚式(けっこんしき)の衣装(いしょう)や、中華街(ちゅうかがい)の東西南北(とうざいなんぼく)の牌楼(ぱいろう)(門)に関係(かんけい)する 漢王朝(かんおうちょう)の時代(じだい)(紀元前(きげんぜん)202年~西暦(せいれき)220年)の瓦当拓本(がとうたくほん)※ も展示(てんじ)しています。横浜中華街(よこはまちゅうかがい)まで来たときには、 ぜひ横浜(よこはま)ユーラシア文化館(ぶんかかん)もたずねてください。 ※軒先(のきさき)の屋根瓦(やねがわら)に墨(すみ)をあてて、そこに刻(きざ)まれた模様(もよう)を紙に写(うつ)しとったもの [写真キャプション] 横浜華僑女性(よこはまかきょう じょせい)の結婚式(けっこんしき)の衣装(いしょう)  1940年ごろ(廣東會舘倶樂部(かんとんかいかんくらぶ)から横浜(よこはま)ユーラシア文化館(ぶんかかん)に寄贈(きぞう))▲ 横浜(よこはま)ユーラシア文化館(ぶんかかん) 有料(ゆうりょう) 【交通(こうつう)】みなとみらい線「日本大通(にほんおおどお)り」駅からすぐ。 JR・市営地下鉄(しえいちかてつ)「関内(かんない)」駅でおり、歩いて10分。 【お休み】月よう(祝日(しゅくじつ)の場合(ばあい)はそのつぎの平日(へいじつ))、12月28日~1月3日ほか きくところ 横浜(よこはま)ユーラシア文化館(ぶんかかん) TEL:045-663-2424 FAX:045-663-2453   Yokohama Happy Lantern Festival 2025 横浜(よこはま) 春節祭(しゅんせつさい) 45日間(にちかん)、まちにあふれるおよそ50のランタンオブジェを見に行こう! 横浜春節祭(よこはましゅんせつさい)2025 開催(かいさい) 【期間(きかん)】1月15日(水よう)~2月28日(金よう) 【おもなランタン設置(せっち)エリア】横浜中華街(よこはまちゅうかがい)、 都心臨海部(としんりんかいぶ)にある公園(こうえん)・商店街(しょうてんがい)、新横浜駅(しんよこはまえき) ほか [写真キャプション] 鳳凰(ほうおう)のランタン(イメージ)▲  春節(しゅんせつ)は、中華圏(ちゅうかけん)で旧暦(きゅうれき)の正月(しょうがつ)をいわう文化行事(ぶんかぎょうじ)です。 その時期(じき)に合わせて、今年も横浜(よこはま)では、まち全体(ぜんたい)でにぎわいを生(う)み出(だ)す 「横浜春節祭(よこはましゅんせつさい)」が開かれます。  期間中(きかんちゅう)は、美しい色ではなやかに光(ひか)り輝(かがや)く「巨大(きょだい)ランタンオブジェ」が、 横浜中華街(よこはまちゅうかがい)をはじめ、都心臨海部(としんりんかいぶ)のおもな駅や商業施設(しょうぎょうしせつ)など およそ50か所に設置(せっち)され、獅子舞演舞(ししまいえんぶ)が披露(ひろう)されます。  そのほか、「横浜(よこはま)スパークリングトワイライト」では春節(しゅんせつ)をテーマにした花火(はなび)もあがります。 [QRキャプション] くわしいことはこちら [写真キャプション] ▲獅子舞演舞(ししまいえんぶ)のようす 獅子(しし)(=ライオン)はおめでたいことのシンボル。中華文化(ちゅうかぶんか)のおいわい行事(ぎょうじ)には欠(か)かせません。 まちなかには、商店街(しょうてんがい)や協賛企業(きょうさんきぎょう)などのオリジナルランタンも登場(とうじょう)します! [写真キャプション] 西遊記(さいゆうき)の雷音寺(らいおんじ)のランタン(イメージ)▲ 今年はさらにランタン設置場所(せっちばしょ)がふえます。  2024年開催(かいさい)のときのランタン設置場所(せっちばしょ) 豪華景品(ごうかけいひん)が当(あ)たる スタンプラリーに参加(さんか)しよう  期間中(きかんちゅう)、デジタルスタンプラリーを行います。 横浜中華街(よこはまちゅうかがい)や元町(もとまち)エリアで使える買物券(かいものけん)、 ホテル宿泊券(しゅくはくけん)などの豪華景品(ごうかけいひん)が抽選(ちゅうせん)で当(あ)たります。  ぜひ参加(さんか)して横浜(よこはま)のまちめぐりを楽しんでください。 市役所(しやくしょ)で獅子舞演舞(ししまいえんぶ)を行います 【日時(にちじ)】1月21日(火よう)12:15から(予定(よてい)) 【会場(かいじょう)】市役所(しやくしょ)アトリウム  獅子舞演舞(ししまいえんぶ)の後に、オープニングセレモニーがあります。 きくところ 横浜春節祭実行委員会(よこはましゅんせつさい じっこういいんかい) TEL:045-263-6917 FAX:ファクス045-661-0604