明日をひらく都市(とし) YOKOHAMA 9 広報(こうほう)よこはま 2023 スペシャル対談(たいだん) 料理研究家(りょうりけんきゅうか)コウケンテツさんと山中竹春(やまなか たけはる)横浜市長(よこはま しちょう) 子育(こそだ)てする人たちに時間とゆとりを 食べることを通(とお)して、子育(こそだ)ての話をする   料理研究家(りょうりけんきゅうか)コウケンテツさんと山中竹春(やまなか たけはる)横浜市長(よこはま しちょう)の対談 料理研究家(りょうりけんきゅうか)のコウケンテツさんは、男の子1人、女の子2人のお父さんです。中学校給食(きゅうしょく)や、子育(こそだ)てしやすいまちづくりについて、話しあいました。 ■横浜(よこはま)は家族で来たいまち ―コウさんは大阪出身(おおさか しゅっしん)ですが、いま関東(かんとう)を中心(ちゅうしん)に仕事をしていますね。横浜(よこはま)に来ることはありますか? コウケンテツさん:ぼくは東京(とうきょう)に住んでいますが、横浜(よこはま)はアクセスもよくて、家族でよくあそびにきます。うちの家族はよこはま動物園(どうぶつえん)ズーラシアが大好(だいす)きで、年間(ねんかん)パスも持っていますよ! 山中市長(やまなか しちょう):それはうれしいです! コウケンテツさん:じつは妻(つま)にプロポーズしたのも横浜(よこはま)のレストランだったので、思い出が深(ふか)い場所(ばしょ)なんです。 山中市長(やまなか しちょう):すてきなお話ですね。横浜(よこはま)はウォーターフロントがきれいで、外国のような雰囲気(ふんいき)や自然(しぜん)のゆたかさなどがベストミックスされていて、そこが魅力(みりょく)です。 ■2026年から全員給食(ぜんいんきゅうしょく)スタート ―先(さき)ほどコウさんに横浜市(よこはまし)の中学校給食(きゅうしょく)を試食(ししょく)してもらいました。正直(しょうじき)な感想(かんそう)をお願(ねが)いします。 コウケンテツさん:まず給食(きゅうしょく)のいろどりや盛(も)りつけがよくできていて印象的(いんしょうてき)でした。見(み)た目(め)のよさは大事(だいじ)です。何より栄養(えいよう)バランスもすばらしいです。 山中市長(やまなか しちょう):私はお昼に毎日給食(きゅうしょく)を食べていて、今日のメニューは何だろうといつも楽しみなんです。横浜市(よこはまし)の中学校にはこれまで給食(きゅうしょく)がなかったので、全員(ぜんいん)がお弁当(べんとう)でしたが、2026年から全員給食(ぜんいんきゅうしょく)が始まります。現在(げんざい)は少しずつ給食(きゅうしょく)もえらべるようにしています。今では40%近い生徒(せいと)さんたちが給食(きゅうしょく)を選択(せんたく)しています。 コウケンテツさん:給食(きゅうしょく)を食べる生徒(せいと)さんがふえているんですね。 山中市長(やまなか しちょう):一度(いちど)食べてみると、生徒(せいと)さんたちも保護者(ほごしゃ)のみなさんも、「給食(きゅうしょく)っておいしいね」という人が多いです。横浜(よこはま)にはおいしい野菜(やさい)や肉(にく)など、ゆたかな地元産(じもとさん)の食材(しょくざい)がありますから、給食(きゅうしょく)が地産地消(ちさんちしょう)(=地元(じもと)のものを地元(じもと)で食べること)を学(まな)ぶきっかけにもなればいいと思います。また、季節(きせつ)や行事(ぎょうじ)に関係(かんけい)するメニューや、アフリカ料理(りょうり)など国際色(こくさいしょく)ゆたかなメニューもあるんですよ。 コウケンテツさん:地元食材(じもとしょくざい)のすばらしさや季節(きせつ)の行事(ぎょうじ)、そしてグローバルな考えかたなどを食べることから学(まな)ぶのは、とてもよいことですね。 ■バリエーションゆたかな献立(こんだて) ―給食(きゅうしょく)の献立表(こんだてひょう)を見て、どう思いますか? コウケンテツさん:まず給食(きゅうしょく)にこれだけいろいろなメニューがあるので、おどろきます。 山中市長(やまなか しちょう):味(あじ)はいかがでしたか? コウケンテツさん:おいしかった! 山中市長(やまなか しちょう):よかったです!そう言ってもらえてうれしいです。 コウケンテツさん:大事(だいじ)なのは塩分(えんぶん)の量(りょう)なんです。これがおいしさに直結(ちょっけつ)するので、人間は塩分(えんぶん)が高いほうが旨味(うまみ)を感じやすい。しかし給食(きゅうしょく)には当然(とうぜん)きびしい基準(きじゅん)がありますから、その中でおいしく、見(み)た目(め)もよく、子どもたちにしっかり食べてもらえる内容(ないよう)にしないといけません。 山中市長(やまなか しちょう):調味料(ちょうみりょう)をいろいろ入れれば、味(あじ)がこくなって、おいしく感じられそうですが、栄養(えいよう)バランスを考えるとそういうわけにもいきませんよね。 コウケンテツさん:そこが一番(いちばん)むずかしいところです。本当(ほんとう)にいろいろ試(ため)しながらメニューを作っているのがわかります。 ■子育(こそだ)てする人たちに時間とゆとりを ―コウさんは本の中で、「食育(しょくいく)(=食べることや食べ物についての知識(ちしき)を教えること)は行政(ぎょうせい)にあるていど任(まか)せてもいいのではないか」と書いていましたね。 コウケンテツさん:そうなんです。食育(しょくいく)をぜんぶ家庭(かてい)で行うのは、いそがしい保護者(ほごしゃ)にとって、時間的(てき)にも精神的(せいしんてき)にも大変(たいへん)だと思います。横浜市(よこはまし)のように行政(ぎょうせい)がいっしょうけんめいとりくんでくれるなら、本当(ほんとう)にお任(まか)せしてもいいのではないかと考えます。 山中市長(やまなか しちょう):横浜市(よこはまし)としてはよい給食(きゅうしょく)を作ることに力を入れていますから、保護者(ほごしゃ)のみなさんにそう思ってもらえるとうれしいです。また、同時(どうじ)に保護者(ほごしゃ)のみなさんの時間をふやすことも大切です。子育(こそだ)て中、とくに朝は、とにかく時間がないですから、朝食(ちょうしょく)だけでなくお弁当(べんとう)まで家庭(かてい)で手作(てづく)りするのは大変(たいへん)だと思います。そういった意味でも、給食(きゅうしょく)があることは重要(じゅうよう)だと思います。 コウケンテツさん:ぼくも中学生の息子(むすこ)のために毎朝5時に起きてお弁当(べんとう)を作ります。前の晩(ばん)から心の準備(じゅんび)が必要(ひつよう)なくらい大変(たいへん)です。お弁当(べんとう)のメニューを考えて、買い物へ行き、冷蔵庫(れいぞうこ)にしまうという手間(てま)がはぶければ、ほかのことに時間とエネルギーを使えるようになって、時間のゆとりも心のゆとりも生まれます。 ■みんなで食べるからおいしい! ―みんなで机(つくえ)を合(あ)わせていっしょに楽しく食べるというのも、給食(きゅうしょく)のすてきなところですよね。 コウケンテツさん:子どもさんたちは給食(きゅうしょく)の話題(わだい)でもりあがるでしょうね。「明日はどんなメニューだろう?」と友だちどうしで話したり、「今日こんな給食(きゅうしょく)を食べたよ!」と家族に話したり。給食(きゅうしょく)は、子どもたちにいろいろな意味で栄養(えいよう)を与(あた)えてくれますよね。 山中市長(やまなか しちょう):ワイワイみんなで楽しく食べる時間が、おそらく好(す)ききらいをなくす一番(いちばん)の方法(ほうほう)ですよね。 コウケンテツさん:そのとおりだと思います。栄養(えいよう)のことは専門家(せんもんか)にお任(まか)せして、何よりも大事(だいじ)なのは今日楽しかったなっていう気持ちです。これこそが最高(さいこう)の食育(しょくいく)なのではないでしょうか。 ■中学生が給食(きゅうしょく)メニューを考える ―横浜市(よこはまし)では2020年から、生徒(せいと)が考える「中学校給食(きゅうしょく)メニューコンクール」を行っています。 山中市長(やまなか しちょう):去年は市立(しりつ)中学校から4,121人の生徒(せいと)さんが参加(さんか)してくれました。優秀賞(ゆうしゅうしょう)を受賞(じゅしょう)したら、じっさいに給食(きゅうしょく)のメニューになることもあるんです。 コウケンテツさん:そうなんですか! 山中市長(やまなか しちょう):たとえば運動(うんどう)をしている生徒(せいと)さんが、たんぱく質(しつ)をたっぷりとれるメニューを考えたり、勉強がはかどるようにDHAが豊富(ほうふ)な青魚(あおざかな)を食べられるメニューを考えたりと、生徒(せいと)さんたちのアイデアには感心します。 コウケンテツさん:私も5歳(さい)の娘(むすめ)といっしょに料理(りょうり)をするとき、大人にはない考えがとび出してくるのでびっくりします。しかも自分のアイデアが給食(きゅうしょく)に採用(さいよう)されるかもしれないとなれば、やりがいにもつながりますよね。 山中市長(やまなか しちょう):そうなんです。生徒(せいと)さんたちは給食(きゅうしょく)を食べる当事者(とうじしゃ)ですけれど、楽しむ当事者(とうじしゃ)にもなってもらいたくて。これからもより多くの生徒(せいと)さんたちに参加(さんか)してもらいたいです。 コウケンテツさん:すばらしいとりくみですね。 ■子育(こそだ)てしやすいまちをめざして ―コウさんには3人のお子さんがいますが、子育(こそだ)てが大変(たいへん)だと感じるのはどんな点(てん)ですか? コウケンテツさん:人生(じんせい)でこんなにも思い通(どお)りにならないものがあるんだなというのが子育(こそだ)てです。自分の時間もぜんぜん持てないし、ジェットコースターのような毎日です。いろいろな面(めん)で子育(こそだ)てをサポートしてくれる環境(かんきょう)がとても大事(だいじ)だと思います。 山中市長(やまなか しちょう):コウさんの話は、本当(ほんとう)にその通(とお)りだと思います。そういう声(こえ)にこたえるために、横浜市(よこはまし)では子育(こそだ)てを一番(いちばん)重要(じゅうよう)な課題(かだい)にしているんです。たとえば新しいとりくみのひとつで、今年8月からすべての中学生までの医療費(いりょうひ)を無料(むりょう)にしました。 コウケンテツさん:保護者(ほごしゃ)にとっては、ありがたいことです。 山中市長(やまなか しちょう):一時(いちじ)あずかり事業(じぎょう)にも力を入れています。お仕事だけでなく、急(きゅう)な用事(ようじ)やリフレッシュしたいときなどに、どんな理由(りゆう)でも子どもさんをあずけることができるんです。「少しの間だけ子どもを見ていてほしい」という時に、あずけ先(さき)がなかなか見つからなくて苦労(くろう)するんですよね。 コウケンテツさん:市長(しちょう)に子育(こそだ)ての苦労(くろう)をわかってもらえるのはうれしいですね。 山中市長(やまなか しちょう):そして、行政(ぎょうせい)の手続(てつづ)きはとにかく手間(てま)がかかりますから、いそがしい子育(こそだ)てのあいまに役所(やくしょ)に行かなくてもいいように、子育(こそだ)てについての手続(てつづ)きをスマートフォンのアプリですませられるようにしていきます。「横浜(よこはま)は子育(こそだ)てしやすい」「横浜(よこはま)に住みたい・住み続(つづ)けたい」と思ってもらえるように、これからもがんばります。 コウケンテツさん:ぼくの大好(だいす)きな横浜(よこはま)が、ますます魅力的(みりょくてき)ですてきなまちになっていくのが本当(ほんとう)に楽しみです。 山中市長(やまなか しちょう):ありがとうございます。ぜひこれからも横浜(よこはま)に来てくださいね! 聞(き)き手(て):荻野仁美(おぎの ひとみ)さん/撮影協力(さつえいきょうりょく):BUKATSUDO(西区(にしく)) ◆料理研究家(りょうりけんきゅうか)コウケンテツさんのプロフィール  大阪府出身(おおさかふしゅっしん)。季節(きせつ)の材料(ざいりょう)をいかした手軽(てがる)でおいしい家庭料理(かていりょうり)を提案(ていあん)し、テレビや雑誌(ざっし)、講演会(こうえんかい)などいろいろな分野(ぶんや)で活躍(かつやく)。30か国(こく)以上を旅して世界の家庭料理(かていりょうり)を学びました。  3人の子どもの父親(ちちおや)としての経験(けいけん)をもとに、親子(おやこ)の食育(しょくいく)、男性(だんせい)の家事(かじ)・子育(こそだ)て、食べることを通してコミュニケーションを広げる活動(かつどう)にも力を入れています。  YouTube「Koh Kentetsu Kitchen」は登録者数(とうろくしゃすう)170万人以上の人気(にんき)チャンネルです。 第(だい)3回(かい) 中学校給食(きゅうしょく)メニューコンクール  2022年度(ねんど)に行われた「第(だい)3回(かい)中学校給食(きゅうしょく)メニューコンクール」では、審査(しんさ)の結果(けっか)、10種類(しゅるい)のメニューが優秀賞(ゆうしゅうしょう)にえらばれました。5月18日の給食(きゅうしょく)メニューを考えた、三浦(みうら)さんにお話をききました。 ◆受賞者(じゅしょうしゃ)の声(こえ) 希望(きぼう)が丘(おか)中学校3年 三浦(みうら)さん 勉強や部活動(ぶかつどう)にがんばる中学生に大事(だいじ)な栄養(えいよう)がいっぱいです!  自分が考えたメニューを食べたときは、とてもうれしかったです。友だちも「おいしかったよ!」と言ってくれました。  午後の授業(じゅぎょう)や部活動(ぶかつどう)の練習(れんしゅう)をがんばるために、元気のもとになるような栄養(えいよう)バランスを考えました。疲(つか)れをとる効果(こうか)がある豚肉(ぶたにく)をメインにしました。血糖値(けっとうち)※が急に上下(じょうげ)すると眠(ねむ)くなる原因(げんいん)になるので、血糖値(けっとうち)の変化(へんか)をおだやかにするお酢(す)や、食物繊維(しょくもつせんい)をたくさんふくむ食品(しょくひん)をとりいれました。さつまいもや赤ピーマンでいろどりも工夫(くふう)しています。  中学校給食(きゅうしょく)はいろんなメニューがあるので、毎日楽しんで食べられますよ! ※血液(けつえき)の中のブドウ糖(とう)の濃度(のうど)のこと 【献立(こんだて)テーマ】 午後の集中源(しゅうちゅうげん)  ・ごはん ・牛乳(ぎゅうにゅう)   ・ケチャップポーク  ・ひじきサラダ  ・もやしと赤ピーマンのソテー  ・さつまいもとりんごの甘酢煮(あまずに)  ・わかえびスープ ◆中学校給食(きゅうしょく)の魅力(みりょく)を発信(はっしん)しています  横浜市(よこはまし)中学校給食(きゅうしょく)サイトでは、栄養満点(えいようまんてん)な給食(きゅうしょく)メニューのほか、学校での生徒(せいと)のようすや給食(きゅうしょく)工場で給食(きゅうしょく)を作っているようす、献立(こんだて)をつくる栄養士(えいようし)の考えなどを紹介(しょうかい)しています。中学校給食(きゅうしょく)の魅力(みりょく)がいっぱいつまった動画(どうが)も配信(はいしん)しています! くわしいことはウェブページを見てください。 【きくところ】教育委員会(きょういくいいんかい)事務局(じむきょく)健康教育(けんこうきょういく)・食育課(しょくいくか) TEL:045-671-4635 FAX:045-681-1456 有効期限(ゆうこうきげん)の120日がすぎる前にレシ活(かつ)のポイントが失効(しっこう)してしまった人へ 9月11日~15日の間にポイントが復活(ふっかつ)します ・アプリ「ONE」を起動(きどう)して、「ウォレット」画面(がめん)でポイントが復活(ふっかつ)していることを確認(かくにん)してください。   ※あてはまる人には、9月7日(木よう)までにWED株式会社(かぶしきがいしゃ)からショートメッセージがとどきます。 ・復活(ふっかつ)したポイントは、新しい有効期限(ゆうこうきげん)2024年1月13日(土よう)までに「出金(しゅっきん)」または「チケット購入(こうにゅう)」して利用(りよう)してください。 ※アプリ「ONE」を使うのをやめた人には、ポイント復活(ふっかつ)はありません。 くわしいことはウェブページを見てください。 ポイント復活(ふっかつ)ができる人 最終(さいしゅう)の還元日(かんげんび)の翌日(よくじつ)を1日目として、120日たたないうちに失効(しっこう)している人 【きくところ】アプリの自分の登録(とうろく)の確認(かくにん)や操作方法(そうさほうほう)について WED株式会社(かぶしきがいしゃ) MAIL support@wed.conpany  それ以外についてきくところ 経済局(けいざいきょく)商業振興課(しょうぎょうしんこうか) TEL:045-671-3488 FAX:045-664-9533  ※横浜市(よこはまし)には参加者(さんかしゃ)の個人情報(こじんじょうほう)はありません。そのため、自分があてはまるかどうか、というような個人的(こじんてき)な質問(しつもん)には答えられません。 よこはま彩(さい)発見 vol.9 海、港(みなと)、緑(みどり)、歴史(れきし)、地域(ちいき)、人々など、さまざまな魅力(みりょく)を持つ横浜(よこはま)。このまちの彩(いろど)りを「よこはま彩発見(さいはっけん)」として届(とど)けていきます。 今月は関東大震災(かんとうだいしんさい)についてです。 関東大震災(かんとうだいしんさい) ―横浜市民(よこはましみん)の被災体験(ひさいたいけん)― 横浜都市発展記念館(よこはま としはってん きねんかん) 主任調査研究員(しゅにんちょうさけんきゅういん) 吉田 律人(よしだ りつと)  1923(大正(たいしょう)12)年9月1日、神奈川県(かながわけん)を震源(しんげん)とするマグニチュード7.9の大正関東地震(たいしょうかんとうじしん)が起きました。横浜市(よこはまし)ははげしくゆれて、市(し)の中心部(ちゅうしんぶ)ではたくさんの建物がたおれたり、こわれたりしました。さらに289か所(しょ)から火事が起きて、強い風にあおられて燃(も)え広がりました。横浜市内(よこはましない)の犠牲者(ぎせいしゃ)の数(かず)は推定(すいてい)で2万6623人です。そのころの人口(じんこう)はおよそ44万人だったので、およそ17人に1人が亡(な)くなったことになります。そうした大災害(だいさいがい)を生(い)きぬいた横浜市民(よこはましみん)は、日記(にっき)や回想録(かいそうろく)、スケッチなどにそのときのようすを記録(きろく)しています。  そのひとりである八木熊次郎(やぎ くまじろう)(画家(がか)としての名前は八木彩霞(やぎ さいか))は、いまの中区(なかく)、元街(もとまち)小学校の先生でした。熊次郎(くまじろう)は午前11時58分、元町(もとまち)5丁目(ちょうめ)の理髪店(りはつてん)で地震(じしん)にあいました。そのときのことを『大正(たいしょう)十二年九月一日 関東大震災日記(かんとうだいしんさいにっき)』に「遠くで鳴(な)る雷(かみなり)のようなひびきがしたと思うとすぐにはげしく上下(じょうげ)にゆれた」と書き、スケッチブックにも絵を描(えが)いています。熊次郎(くまじろう)は両手(りょうて)でかもい(引(ひ)き戸(ど)の上のわく)と柱(はしら)をつかみながら、しばらくゆれをがまんしましたが、そのあと裏口(うらぐち)から外にとび出します。そのあとすぐに理髪店(りはつてん)はたおれてしまいます。そして熊次郎(くまじろう)が見たのは、すっかりくずれてしまった元町(もとまち)と被害(ひがい)をうけ、けがをした人々でした。  いま開かれている特別展(とくべつてん)では、市民(しみん)が残(のこ)した記録(きろく)から横浜(よこはま)の関東大震災(かんとうだいしんさい)を再現(さいげん)しています。いまから100年前に横浜(よこはま)をおそった大災害(だいさいがい)のようすをみなさんが知って、防災意識(ぼうさいいしき)を高(たか)めてもらえるとよいと思います。 もっとくわしい話(はなし)はウェブページを見てください。 ウェブ版(ばん)では、抽選(ちゅうせん)で読者(どくしゃ)プレゼントがあります ◆特別展(とくべつてん) 「関東大震災(かんとうだいしんさい)100年 大災害(だいさいがい)を生(い)き抜(ぬ)いて ―横浜市民(よこはましみん)の被災体験(ひさいたいけん)―」 12月3日(日よう)まで横浜開港資料館(よこはまかいこうしりょうかん)(みなとみらい線(せん)「日本大通(にほんおおどお)り」駅から歩いて2分)で開かれています(有料(ゆうりょう))。 くわしいことはウェブページを見てください。 【きくところ】横浜開港資料館(よこはまかいこうしりょうかん) TEL:045-201-2100 FAX:045-201-2102 新型(しんがた)コロナワクチン接種(せっしゅ)についての情報(じょうほう) ※8月14日までに国(くに)から示(しめ)された方針(ほうしん)などにもとづくお知らせです。内容(ないよう)が変わることがあります。 9月20日(水よう)から 秋開始接種(かいしせっしゅ)が始まります 接種(せっしゅ)は無料(むりょう)です 接種(せっしゅ)の場所(ばしょ)などくわしいことはウェブページを見てください 対象(たいしょう)になる人:最初の接種(せっしゅ)をうけている 生まれて6か月以上のすべての人 使用(しよう)するワクチン:オミクロン株(かぶ)(XBB.1.5)対応(たいおう)ワクチン(ファイザー社(しゃ)・モデルナ社(しゃ))※など   ※おもに流行(りゅうこう)している「オミクロン株(かぶ)のXBB系統(けいとう)」に対応(たいおう)した新しいワクチンです。 接種(せっしゅ)の間隔(かんかく):前の接種(せっしゅ)から3か月以上 予約受付(よやくうけつけ) ※医療機関(いりょうきかん)に直接予約(ちょくせつよやく)をする場合(ばあい)以外 ・高齢者(こうれいしゃ)(65歳(さい)以上の人)   受付開始(うけつけかいし):9月13日(水よう)9:00 ・基礎疾患(きそしっかん)がある人など(5~64歳(さい))   受付開始(うけつけかいし):9月13日(水よう)9:00 ・それ以外の人   受付開始(うけつけかいし):9月19日(火よう)9:00 注意 春開始接種(かいしせっしゅ)(対象者(たいしょうしゃ)だけ)は、9月19日(火よう)で終わります。接種(せっしゅ)したい人は、早めに予約(よやく)することを考えてください。 ◆接種券(せっしゅけん)について ・12歳(さい)以上および子ども(5歳(さい)~11歳(さい))  5月8日より後に追加接種(ついかせっしゅ)(3回目より後の接種(せっしゅ))を   *うけた人:9月11日(月よう)から順番(じゅんばん)に送ります   *うけていない人:持っている接種券(せっしゅけん)を使ってください ・赤ちゃんと小さい子ども(生まれて6か月~4歳(さい))  最初の接種(せっしゅ)をうけている人へ10月2日(月よう)から順番(じゅんばん)に送ります ◆接種券(せっしゅけん)をなくしたり、やぶいたりしてしまったら… ウェブページから再発行(さいはっこう)のもうしこみをするか、ワクチン接種(せっしゅ)コールセンターに相談(そうだん)してください。 予約(よやく):ワクチン接種予約(せっしゅよやく)センター TEL:0120-045-112 FAX:045-550-4226(FAXは耳が聞こえにくい人だけ) 【きくところ】ワクチン接種(せっしゅ)コールセンター TEL:0120-045-070 FAX:050-3588-7191(FAXは耳が聞こえにくい人だけ) 毎日9:00~19:00 ※11月になると、予約(よやく)センターとコールセンターでうけつけるよう日・時間が変わるかもしれません 毎日9:00~19:00 ※小さい子ども・赤ちゃんの接種(せっしゅ)についてのといあわせは18:00まで そのほか、新型(しんがた)コロナについての相談(そうだん)・といあわせ(病院の紹介(しょうかい)、陽性(ようせい)になったときの相談(そうだん)など) TEL:0120-547-059 FAX:045-846-0500 1日24時間いつでも 違反(いはん)すると、罰則(ばっそく)があります(過料(かりょう)2,000円) 10月1日から横浜駅西口(よこはまえきにしぐち)の喫煙禁止地区(きつえんきんしちく)が広くなります 【きくところ】資源循環局(しげんじゅんかんきょく)街(まち)の美化(びか)推進課(すいしんか) TEL:045-671-2556 FAX:045-663-8199 くわしいことはウェブページを見てください 20周年(しゅうねん)のプリキュアと横浜市(よこはまし)がタイアップ! プリキュアが横浜(よこはま)に大集合(だいしゅうごう)!  横浜市(よこはまし)は、2004年に放送(ほうそう)が始まった人気(にんき)アニメシリーズ「プリキュア」とタイアップして、観光(かんこう)をさかんにするとりくみをしています。今回(こんかい)、これまでのプリキュアおよそ80人が、市内(しない)の3か所(しょ)にわかれてパレードをします。 ※シリーズごとに、それぞれの会場(かいじょう)に25人ぐらいのプリキュアが出演(しゅつえん)する予定(よてい)。 【開催日(かいさいび)】9月24日(日よう) 【会場(かいじょう)・時間】(1)日本丸(にっぽんまる)メモリアルパーク…11:00  (2)日本大通(にほんおおどおり)…12:00  (3)横浜中華街(よこはまちゅうかがい)…13:00  それぞれおよそ30分ずつ ※もうしこみはいりません(その日に混雑(こんざつ)がひどいと、入場(にゅうじょう)を制限(せいげん)することがあります。) くわしいことはウェブページを見てください (C) ABC-A・東映(とうえい)アニメーション 【きくところ】にぎわいスポーツ文化局(ぶんかきょく)にぎわい創出戦略課(そうしゅつせんりゃくか) TEL:045-671-4851 FAX:045-550-4688 花と緑(みどり)のとりくみを広げます ガーデンネックレス横浜(よこはま)2023 秋の里山(さとやま)ガーデンフェスタ  風にゆれるコスモスなど、秋の景色(けしき)が広がります。市内(しない)でも大きなおよそ10,000m2の大花壇(だいかだん)をたっぷりと楽しんでください。よこはま動物園(どうぶつえん)ズーラシアなど近くの施設(しせつ)で割引(わりびき)サービスがうけられるスタンプラリーも予定(よてい)しています。 【日時(にちじ)】9月16日(土よう)~10月15日(日よう)9:30~16:00 【入場料(にゅうじょうりょう)】お金はかかりません 【会場(かいじょう)】里山(さとやま)ガーデン(よこはま動物園(どうぶつえん)ズーラシアとなり)(旭区上白根町(あさひく かみしらねちょう)1425-4) くわしいことはウェブページを見てください 「広報(こうほう)よこはまPlus」では、よこはま動物園(どうぶつえん)ズーラシアの絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)オカピについての記事(きじ)が読めます。 注意 近くの駐車場(ちゅうしゃじょう)は土よう・日よう、祝日(しゅくじつ)・休日(きゅうじつ)はとても混雑(こんざつ)します。なるべく電車やバスなどで来てください。 【きくところ]NTTハローダイヤル TEL:050-5548-8686(毎日9:00~20:00 10月22日(日よう)まで) FAX:045-633-9171