【表紙】 (仮称)水際線まちづくりコンセプトプラン(素案) 【1ページ】 ・臨港パークから山下公園、そして山下ふ頭へとつながる水際線は、まちと海が近く、美しい港の風景や夜景、音楽アリーナ、観光・商業施設など、多彩で横浜らしい魅力が集積しています。 ・こうした水際線の多彩な観光資源の魅力の磨き上げと、「横浜駅周辺」や「関内駅周辺」等のまちづくりを連動させ、水際線とまちなかを結ぶ回遊軸を強化することにより、世界中から注目され、にぎわいがあふれる都心臨海部に発展させていきます。 ・そのために、水際線の目指すべき姿やその実現に向けたまちづくりの方向性、具体的な整備内容等をまとめたコンセプトプランを策定し、市民・事業者のみなさまと共に、『世界に誇れる水際線』をつくりあげていきます。 【2ページ】 目次 01_水際線とは 02_水際線の魅力 03_水際線まちづくりの目指す姿 04_まちづくりの進め方 05_まちづくりのコンセプト 06_整備の方向性 -水際線の5つのエリア 1_臨港パークエリア 2_ハンマーヘッド周辺エリア 3_赤レンガエリア 4_象の鼻エリア 5_山下公園エリア -5つのエリアのつながりの強化 1_照明 2_水際線ルートサイン  3_結節点サイン・矢羽根サイン 【3ページ】 写真_臨港パークから見た風景 【4ページ】 写真_海側から見た都心臨海部の夜景 【5ページ・6ページ】 水際線とは ・このプランでは、臨港パークから山下公園に至る約5kmの水際線と横浜駅周辺やみなとみらい、関内・関外などの各地区、水際線と主要な鉄道駅等をつなぐ軸線【キング軸、クイーン軸、にぎわいと緑の軸線(日本大通り、みなと大通り、大通り公園)など】を対象としています。 図_水際線と周辺エリアの航空写真 【7ページ】 水際線の魅力 海・花・緑 ・まちと海が近く、また、公園や緑地がプロムナードで結ばれており、水際線を歩けば、都市部でありながら豊かな花や緑に親しむことができます。 景観 ・目の前に広がる海や豊かな緑と街並みがつくり出す美しい景色、日本新三大夜景都市に選ばれた夜景など、横浜ならではの水際線の景観に出会えます。 歴史 ・開港以来、日本の国際貿易の中心地として発展してきた横浜には、今もその歴史を感じさせる建物や街並みが残ります。そうした歴史や景観を大切に、価値ある建物が今に生かされています。 観光 ・横浜には、年間3,700万人以上の人が観光・MICEに訪れるほか、国内外から多くのクルーズ船が寄港し、その様子を間近 に見ることができます。 ・格調高いクラシックホテルからグローバルブランドホテル、ファミリーでも泊まりやすいホテルなど、ニーズに応じて選べる多様なホテルが集積しています。 【8ページ】 エンターテインメント ・音楽のまちとして、まちなかでの都市型フェスの開催や、大規模音楽施設の集積が進んでいます。 ・エンタメ施設や企業ミュージアムも集まり、国内外から多くの人が訪れます。 ビジネス・イノベーション ・みなとみらいエリアでは2,000社を超える企業のオフィスがあり、企業間のオープンイノベーションやスタートアップを支援する拠点も立地するなど、新たなビジネスやイノベーションを生み出す環境が整っています。 スポーツ・ウェルビーイング ・水際線を舞台に開催される世界トライアスロン横浜大会や横浜マラソンなどの大規模スポーツイベントが「する」「みる」「ささえる」「ふれる」それぞれの人によって盛り上げられています。 ・また、ランニングやヨガなど生活の豊かさにつながるアクティビティを楽しめる場所が多くあります。 交通・アクセス ・鉄道やバスなど、さまざまな交通アクセスがあり、東京や羽田・成田空港からは乗り換えなしで着けます。 ・また、水上モビリティも充実しており、移動しながら非日常感を楽しむことができます。 【9ページ】 水際線のまちづくりの目指す姿 「世界に誇れる水際線」 ・多くの人や企業を惹きつける都心臨海部に発展させていくために、水際線のまちづくりで目指すべき姿を「世界に誇れる水際線」とします。「出かけたくなる」、「横浜のファンになる」、「世界が注目する」という3つのまちの姿の達成により実現していきます。 (目標年度:2029年度まで) 出かけたくなる(TRIGGER) ・水際線の魅力向上を行政が先導的に推進し、出かけたくなる環境づくりを進めていきます。 ・訪れた人々が横浜でしかできない体験を楽しみ、誰かに伝えたくなるような水際線にしていきます。 横浜のファンになる(ORIGINALITY and HOSPITALITY) ・独自の魅力をさらに磨き、来街者にまた訪れたいと感じてもらえるホスピタリティあふれる水際線にしていきます。 ・横浜に住みたい、横浜で働きたい・学びたいという人々を増やしていきます。 世界が注目する(BRANDING) ・一目見て「YOKOHAMA」と分かる圧倒的な水際線の景観をブランディングし、発信していきます。 ・世界を魅了し、市民や企業が誇れる水際線にしていきます。 【10ページ】 まちづくりの進め方 ・目指す姿の実現に向けて、「点の磨き上げ・線の創出・面の展開」の考え方に基づき、まちづくりを進めていきます。 ①「点」の磨き上げ ・まちと海の近さや港の風景・夜景、観光スポット、商業・エンタメ施設など、多彩で横浜らしい魅力資源のポテンシャルを最大限に発揮できるようアップグレードします。 ・新たな魅力・にぎわい施設を整備するなど、横浜ならではの魅力を創出します。 ②「線」の創出 ・磨き上げた魅力資源を結び付けるため、連続した歩行者空間の創出や移動そのものが楽しめる仕掛けづくりにより、水際線エリア全体の魅力を向上させます。 ③「面」の展開 ・公共空間の積極的な活用などにより、水際線のにぎわいと主要駅周辺の拠点整備等によるにぎわいを連動させ、水際線からまちへ、まちから水際線への更なる人の流れを生み出し、都心臨海部全体を活性化します。 【11ページ】 まちづくりによる成果指標 ・来街者への聞き取り調査や人流データ分析などにより、水際線のまちづくりによる成果を把握していきます。 ・成果指標の達成により、来街者数の増加や滞在時間の延長を図り、都心臨海部全体のにぎわいの創出や消費の拡大にもつなげていきます。 目指す姿 「世界に誇れる水際線」 水際線のまちづくり ①水際線の来街者数 ・国内外から多くの来街者を呼び込み、横浜のファン・リピーターになってもらうことで都心臨海部の活性化を図ります。 現状値:975万人/年 目標値:1,100万人/年(2029年度) 計測方法:人流分析データサービスを使用 ・水際線エリアに1時間以上滞在した人数 ※居住・勤務者を除く ②水際線における2エリア以上の立ち寄り率 ・2か所以上のエリアを楽しんでもらい、回遊促進・滞在時間の延長を図ります。 現状値:51% 目標値:80%以上(2029年度) 計測方法:以下6か所の立ち寄りを聞き取り調査 臨港パーク、ハンマーヘッド周辺、赤レンガパーク、象の鼻パーク、大さん橋、山下公園 【12ページ】 まちづくりのコンセプト 1 いつきても、だれときても ・家族や友達、パートナーなどと過ごせる、お気に入りの海辺の居場所をつくります。 ・特別感のある海辺の立地を活かした魅力的なコンテンツにより、そこが目的地となる水際線を目指します。 2 わくわくに導かれて ・その先に何が待っているのか期待感が高まり、つい歩みを進めたくなる楽しい水際線をつくります。 ・散歩、ジョギング、モビリティなど、海風を感じながら、移動そのものが楽しくなる仕掛けをつくります。 3 一日のはじまりから、おわりまで ・水際線ならではの体験の充実を図り、朝から水際線の魅力を堪能できる機会を創出していきます。 ・水際線を彩る光の演出やナイトガーデンなど、コンテンツの充実を図り、夜まで楽しみ尽くせる水際線をつくります。 4 今ここでしか味わえない体験を ・水際線をフィールドに、躍動感・臨場感あふれるイベントやライブ、スポーツなどが繰り広げられている日常をつくります。 ・歩いているだけで、そこにいるだけで、ここでしか見られない景色や瞬間に出会える水際線をつくります。 5 そして、水際線からまちなかへ ・連続するグリーン空間やイルミネーション等により、水際線からまちへと人々を誘う仕掛けづくりをしていきます。 ・まちに訪れた人々が、飲食やショッピング等を楽しみ、横浜のまちを満喫できる機会を創出していきます。 【13ページ】 整備の方向性 5つのエリア ・水際線を5つのエリアで、それぞれの特性を活かしながら魅力を高めるまちづくりを進めていきます。 1 臨港パークエリア 2 ハンマーヘッド周辺エリア 3 赤レンガエリア 4 象の鼻エリア 5 山下公園エリア ※パース画像については、整備イメージとなりますので、仕様やデザイン、位置等は今後変更となる場合があります。 【14ページ】 写真_水際線の5つのエリアを示した航空写真 【15ページ】 5つのエリア 1 臨港パークエリア ・臨港パークエリアは、水際線随一の広さを誇る開放感あふれる緑豊かな場所です。 ・ピクニックやジョギング、犬の散歩など、子どもからシニアまで、多くの市民に親しまれています。 ・訪れる人々が思い思いのスタイルで楽しめる緑地として、居心地の良さを高めていくとともに、エリア内にある横浜ティンバーワーフやぷかりさん橋などの滞在施設、広々とした芝生広場、美しい海辺の眺望を活かした花火大会やナイトマーケットといった多彩なイベントなどにより、市民をはじめ、観光客や隣接するMICE施設に訪れた人も惹きつける場所としての価値も高めていきます。 ・日常の憩いと特別な体験が共存するエリアへと進化させていきます。 ※パース画像については、整備イメージとなりますので、仕様やデザイン、位置等は今後変更となる場合があります。 【16ページ】 図_臨港パークエリアのスケッチ 【17ページ】 1.臨港パークエリア パース_view 01:子どもから大人まで憩える空間の創出 整備内容:ベンチの設置、遊具の設置 【18ページ】 パース_view 02:水際線へ誘う動線の強化 整備内容:歩行者通路の拡幅、ベンチの設置 【19ページ】 パース_view 03:滞在場所と歩行者動線の整備 整備内容:ベンチの設置、舗装の整備 【20ページ】 パース_view 04:先へと誘う空間づくり 整備内容:舗装の整備 パース_view 05:ビュースポットの設置 整備内容:視点場の設置 【21ページ】 パース_view 06:エリアのつながりの強化 整備内容:ロングベンチの設置、舗装の整備、視点場の設置 【22ページ】 新たな魅力と集客施設 ・臨港パークに訪れた来街者が、飲食やレクリエーションなど、多様な過ごし方ができる新たな魅力集客施設を整備するとともに、パシフィコ横浜や臨港パークに訪れた方々が、MICEやイベントの前後に周辺施設を巡り、飲食などを楽しめるよう、施設と連携した取組を推進していきます。 図_臨港パーク及びハンマーヘッド周辺の航空写真 1. 横浜ティンバーワーフ ・水際線の景色を楽しめるカフェ、レクリエーション施設として、2025年10月にオープン。夜空の下で映画を楽しんだり、季節ごとのイベントでにぎわいを創出します。 写真_横浜ティンバーワーフ外観・活用イメージ 2. 臨港パーク 来街者施設 ・豊かな自然に包まれながら、心安らぐひとときを過ごせるカフェや、アウトドアアクティビティを楽しめる場を創出します。 写真_臨港パーク来街者施設外観・活用イメージ 3. ぷかりさん橋(みなとみらいさん橋及び同付属旅客施設) ・音楽とともに上質な時間を過ごせるバー、海風を感じながら過ごせるテラス席の設置など、日常から少し離れたラグジュアリーな体験ができる場を創出します。 写真_ぷかりさん橋外観・活用イメージ 【23ページ】 5つのエリア 2 ハンマーヘッド周辺エリア ・ハンマーヘッド周辺エリアは、海を身近に感じられる場所に、商業施設や客船ターミナル、ホテルなどの多様な施設が立地する場所です。 ・新港ふ頭客船ターミナルに停泊するクルーズ船などの横浜らしい景色を見ながらくつろいだり、海と緑に囲まれてグランピングを楽しんだりできる場を創出するとともに、海辺での朝食やモーニングクルーズなど、朝の時間帯を満喫できるコンテンツの充実、オープンテラスやマルシェなどでにぎわう空間の創出により、水際線ならではの多様な体験ができるエリアへと進化させていきます。 ※パース画像については、整備イメージとなりますので、仕様やデザイン、位置等は今後変更となる場合があります。 【24ページ】 図_ハンマーヘッド周辺エリアのスケッチ 【25ページ】 2.ハンマーヘッド周辺エリア (カップヌードルミュージアムパーク周辺) パース_view 01:連続性のある歩行者空間の創出 整備内容:ベンチの設置、舗装の整備 新たな魅力・集客施設 グランピング施設 ・緑や桜と海の眺望を活かした新たな滞在空間とにぎわい施設の整備により、集客機能を強化するとともに、周辺のプロムナードを歩いている人をはじめ、水際線を訪れた方々に立ち寄ってもらえる施設に拡張していきます。 【26ページ】 (横浜ハンマーヘッド周辺) パース_view 02:公共空間を活用したにぎわいづくり 整備内容:舗装の整備 (MARINE & WALK YOKOHAMA周辺) パース_view 02:公共空間を活用したにぎわいづくり 整備内容:舗装の整備、マルシェ等での活用、テーブル・イスの設置 【27ページ】 5つのエリア 3 赤レンガ周辺エリア ・赤レンガエリアは、年間を通して常に多くの人々でにぎわう、水際線随一の集客力を誇る場所です。 ・蒸気機関車の展示など、横浜の近代化の歴史に触れることができる新たな魅力スポットを創出していきます。 ・さらに、水際線の象徴となる新たなグリーン空間を創出するとともに、赤レンガから象の鼻パークへとつながる、港のパノラマを望めるペデストリアンブリッジやにぎわい施設を一体的に整備していきます。 ・赤レンガパークに新たに生まれる魅力的な空間によって、さらに多くの人が足を運びたくなるエリアへと進化させていきます。 ※パース画像については、整備イメージとなりますので、仕様やデザイン、位置等は今後変更となる場合があります。 【28ページ】 図_赤レンガエリアのスケッチ 【29ページ】 3.赤レンガエリア パース_view 01:歴史に触れられる新たな魅力スポットとして再整備 整備内容:蒸気機関車の設置、テーブル・ベンチの設置 【30ページ】 魅力スポットの紹介 旧横浜港駅プラットホーム ・横浜港駅は新港ふ頭と当時の横浜駅(現在のJR桜木町駅)を結ぶ「横浜臨港線」として1910年に開通し、東京駅から汽船連絡列車が乗り入れ、国際的な玄関口として重要な役割を果たしていました。 ・現在は赤レンガパーク内にプラットホームの屋根や構造が復元され、歴史的建造物として保存されており、ベンチに座りながら当時の雰囲気を感じることが できます。 パース_view 02:海の眺望を楽しめる空間の創出 整備内容:テーブル・ベンチの設置、舗装の整備 【31ページ】 新たな魅力・集客施設 水際線の象徴となる緑とにぎわい空間の創出 ・市民や来街者が憩い、昼も夜も港のパノラマを望める抜群のロケーションを生かし、水際線の新たな象徴となる緑と海に包まれた空間を創出するとともに、新たなにぎわい・集客施設も一体的に再整備していきます。 【32ページ】 パース_view 03:赤レンガパークと象の鼻パークの回遊性の向上 整備内容:護岸のリニューアル、新たなグリーン空間の創出、ペデストリアンブリッジの整備、キッチンカーの配置 【33ページ】 5つのエリア 4 象の鼻エリア ・象の鼻エリアは、日本大通りやみなと大通りなどのまちなかを結ぶ道路につながっており、まちや水際線に向かう人々が行き交う場所です。 ・赤レンガエリアと象の鼻エリアをつなぐペデストリアンブリッジの整備に加えて、山下臨港線プロムナードから日本大通りや大さん橋へとスムーズにアクセスできるスロープや階段を整備することで、回遊を促進していきます。 ・また、象の鼻テラスのリニューアルや思わず足を止めたくなるような魅力的なイベントを展開することで、更に多くの人々を惹きつけるエリアへと進化させていきます。 ※パース画像については、整備イメージとなりますので、仕様やデザイン、位置等は今後変更となる場合があります。 【34ページ】 図_象の鼻エリアのスケッチ 【35ページ】 4.象の鼻エリア パース_view 01:象の鼻テラスのリニューアルを契機としたにぎわいづくり 整備内容:イベント広場の活用促進 新たな魅力・集客施設 象の鼻テラスのリニューアル ・海辺のロケーションを活かした人々が集う交流の拠点として、海風と緑が心地よいカフェや誰もが楽しめる多様なプログラムを展開し、新鮮でクリエイティブな時間と体験を提供する施設へとリニューアルしていきます。 【36ページ】 パース_view 02:周辺エリアへの回遊性の向上 整備内容:山下臨港線プロムナードからの階段設置 パース_view 03:新たな木陰の創出による休憩スペースの整備 整備内容:樹木・ベンチの設置、シンボルツリーの設置 【37ページ】 パース_view 04:大さん橋方面へのアクセス強化 整備内容:山下臨港線プロムナードから大さん橋方面へつながるスロープの整備 パース_view 05:大さん橋方面へのアクセス強化 整備内容:山下臨港線プロムナードから大さん橋方面へつながるスロープの整備 【38ページ】 魅力スポットの紹介 大さん橋(横浜港大さん橋国際客船ターミナル) ・横浜港大さん橋国際客船ターミナル、通称“大さん橋”は、開港以来130年の歴史を誇り、世界各国のクルーズ船が寄港する世界でも有数の客船ターミナルです。 ・また、市民が誇れる横浜港のシンボルとしても親しまれ、「ヨルノヨ」や「大さん橋マルシェ」などのイベント開催時には、多くの来訪者でにぎわいます。 ・波をイメージした独創的なデザインの屋上「くじらのせなか」からは、横浜ベイブリッジやみなとみらいを一望でき、夜には幻想的な光景が広がります。 ・クルーズ船を間近で見られる開放的な空間は、普段味わえない「非日常の体験と感動」を味わえるスポットです。 【39ページ】 5つのエリア 5 山下公園エリア ・山下公園エリアは、ベイブリッジ、氷川丸を望む港の風景や、山下公園通りのイチョウ並木や歴史的な街並みなど、港町横浜を象徴する場所です。 ・海への眺望や四季折々の花、山下公園通りの街並み等を楽しみながら、多様な過ごし方ができる空間へとアップグレードするために、公園と道路の一体感を生み出していきます。 ・多彩なイベントを開催しやすくすることで、多くの来街者を呼び込み、訪れた人々が一日を通して横浜らしさを満喫できるエリアへと進化させていきます。 ※パース画像については、整備イメージとなりますので、仕様やデザイン、位置等は今後変更となる場合があります。 【40ページ】 図_山下公園エリアのスケッチ 【41ページ】 5.山下公園エリア パース_view 01:象の鼻・赤レンガ方面へのアクセス性の向上 整備内容:山下臨港線プロムナードからの階段設置 パース_view 02:象の鼻・赤レンガ方面へのアクセス性の向上 整備内容:山下臨港線プロムナードからの階段設置 【42ページ】 パース_view 03:港町ならではの過ごし方ができる空間の創出 整備内容:キッチンカーの配置、イベント広場としての活用、舗装パターンの変更、ステップベンチの設置 【43ページ】 パース_view 04:イベント広場の更なる活用 整備内容:キッチンカーの配置、大型ベンチの設置、イベント広場の活用 パース_view 05:山下公園と山下公園通りの一体感の創出 整備内容:公園の入口の増設 【44ページ】 パース_view 06:山下公園通りの街並みも楽しめる滞在空間の創出 整備内容:ファニチャーの設置、通路の整備 移動を楽しむ環境づくり 多彩なモビリティ ・水際線の周辺には、バスや鉄道等の公共交通手段に加え、桜木町駅から汽車道へとつながるロープウェイや、観光地を結ぶ水上モビリティといった横浜らしさを感じられる移動手段があります。 ・また、シェアサイクルなどに加えて、今後は、歩道や公園・港湾緑地を通行できる歩行領域モビリティ(※)の活用などにより、誰もが楽しみながら移動できる水際線を目指していきます。 ※歩行領域モビリティとは:歩行空間での利用を前提とした最高速度が時速6km/h程度の小型電動モビリティ(免許不要、道路交通法上、電動車いす等と同じ扱い) 写真①_ロープウェイ 写真②_水上モビリティ 写真③_歩行領域モビリティ 【45ページ】 5つのエリアのつながりの強化 照明 ・世界の人々を惹きつける夜間景観を形成していくため、「海に映る光」、「場所にあった光」、「特別な光」により、横浜ならではの夜景を更に磨き上げていきます。 1 海に映る光 ・水面に映る光を一体的につなぎ、水際線の輪郭を際立たせます。 ・海上から見た時の水際線のシルエットを浮かび上がらせ、美しい水景をつくり出します。 パース①_夜景(臨港パーク) パース②_夜景(山下公園) ※パース画像については、整備イメージとなりますので、仕様やデザイン、位置等は今後変更となる場合があります。 【46ページ】 2 場所にあった光 ・エリアの特性に合わせた光の変化をデザインし、滞在を楽しむとともに、移動しながら変化を楽しめる光環境を目指します。 ・光を抑えて夜景を眺める場所もつくり、周辺の夜の景観を楽しめるようにします。 ・まちへの動線との交点や曲がり角などに光のアクセントとなる演出照明を配置し、次の動線への動きを誘います。 5つのエリアの特性に合わせた光 ①臨港パーク ・みなとみらい地区の海へ向かう軸線に採用されている照明を活かすほか、足元を優しく照らすとともに、周辺の夜間景観を楽しめる視点場として、落ち着いた光環境を指します。 写真_臨港パークの照明 ②ハンマーヘッド周辺 ・歴史的資源であるハンマーヘッドクレーンを象徴的に演出するため、新港パーク等を含む周辺は落ち着きのある夜間景観の形成を推進するとともに、臨港パークからのつながりが感じられる照明とします。 写真_ハンマーヘッド周辺の照明 ③赤レンガパーク ・地区のシンボルである赤レンガ倉庫の雰囲気をエリア全体で感じられるように、温かみのある光で演出します。 写真_赤レンガパークの照明 ④象の鼻パーク ・開港の地である象の鼻パークはシンボル感が感じられる照明計画とします。また、臨港線プロムナードは水際線の中でも高いところから海を望める場所にあるため、周辺の夜間景観を楽しめるよう落ち着いた空間にしつつ、歩行者も楽しめるような光環境をつくります。 写真_象の鼻パークの照明 ⑤山下公園 ・夜間も公園利用者が安心できる落ち着いた光環境をつくるとともに、特別な時間には海からの見え方も大切にし、ナイトタイムを楽しめるような照明とします。 写真_山下公園の照明 周辺の夜景を楽しみやすい環境 汽車道 ・汽車道は水面に浮かぶ特徴的な歩行者空間となっています。複数ある内水面への映り込みを意識した光環境を目指します。 写真_汽車道の照明 光のアクセント 臨港パーク(国立大ホール前の曲がり角) ・水際線のつながりに気づくきっかけとして光のアクセントを配置し、夜景と非日常感を楽しみながら次のエリアへの期待感を高め、自然な回遊を促します。 写真_臨港パーク(国立大ホール前の曲がり角)の照明 【47ページ】 3 特別な光 ・水際線全体の照明が一斉にカラーライティングすることにより、記憶に残る特別な光の演出を目指します。 ・光の演出は、「日常の『特別な時間』」と「1年の中でも『特別な日』」という二つの視点で行います。 日常 時間帯に応じて一斉にカラーライティングをすることで、時の移ろいを感じ、楽しめる仕掛けづくりを行います。 写真_海側から見た臨港パークの夜景(日常) 日常の「特別な時間」(一斉カラーライティング) 写真_海側から見た臨港パークの夜景(日常の「特別な時間」) 【48ページ】 魅力スポットの紹介 首都圏で初めて「日本新三大夜景都市」に選出 ・2024年、横浜市は「日本新三大夜景都市」に首都圏で初めて認定され、国際的な観光都市としての存在感を更に高めています。 ・この背景には、夜景そのものの美しさに加えて、国内最大級のイルミネーションイベント「ヨルノヨ」の存在があります。 ・中でも注目を集めているのが、メインコンテンツの「ハイライト・オブ・ヨコハマ」です。 ・都心臨海部を舞台に、官民が連携して創り上げる光と音楽が連動するスペクタクルショーは、横浜ならではの魅力を体感できる特別な演出として、多くの来街者から高い評価を得ています。 ・2024年には、横浜DeNAベイスターズの優勝を祝う「ブルーライトアップ」を実施し、街全体が祝賀ムードに包まれ、野球ファンのみならず多くの来街者に特別な体験を提供しました。 ・また、花火やIPコンテンツとの連携等による多様な演出を展開することで、横浜に新たなにぎわいを生み出し、観光消費の拡大にもつなげていきます。 ・こうした取組と水際線のまちづくりを連動させ、光の街としての存在感を高めていきます。 1年の中でも「特別な日」(一斉カラーライティング) 写真①_横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024連動企画 写真②_横浜ナイトフラワーズとの連携 写真③_YOKOHAMA GO GREEN 【49ページ】 5つのエリアのつながりの強化 水際線ルートサイン ・水際線の連続性やリズムを生み出し、楽しみながら移動できるように、「水際線ルートサイン」を設置します。 ナビゲーション ・現在位置や近隣施設への距離等を伝えるサイン 写真①_ナビゲーション デザインイメージ 写真②_ナビゲーション設置イメージ 【50ページ】 ビューポイント 写真スポットや視点場を伝えるサイン 写真_ビューポイントデザインイメージ インフォメーション エリアの魅力などを伝えるサイン 写真_インフォメーションデザインイメージ 【51ページ】 水際線とまちのつながりの強化 ・「水際線からまち」へ、「まちから水際線」へと更なる人の流れを生み出していくために、「主要な鉄道駅」と「水際線」を結ぶ環境づくりなどを行います。 図_水際線と周辺エリアの航空写真 ※パース画像については、整備イメージとなりますので、仕様やデザイン、位置等は今後変更となる場合があります。 【52ページ】 横浜駅⇆臨港パーク ①横浜駅東口駅前広場 パース_水際線の玄関口のとしての魅力的な空間の創出 整備内容:情報版(デジタルサイネージ)の設置 ②はまテラス(横浜駅東口) パース_水際線へとつながる日常的なにぎわい空間の創出 整備内容:キッチンカー等の配置、ベンチの設置、テーブル等の配置 図_横浜駅から臨港パーク周辺の航空写真 【53ページ】 横浜駅⇆臨港パーク ③みなとみらい歩道橋(新高島駅周辺) パース①_水際線へと誘う連続した空間の創出 整備内容:天井ガラスフィルムの設置、案内サインの設置、フラッグの設置 パース②_水際線へと誘う環境づくり 整備内容:フラッグの設置、案内サインの設置 図_横浜駅から臨港パーク周辺の航空写真 【54ページ】 移動を楽しむ環境づくり 水際線へと誘う軸線 ~キング軸~ ・新高島駅周辺から臨港パークへとつながる「キング軸」(一部区間整備中)では、多くの来街者を水際線へと誘うため、グリーン空間やファニチャーなど滞在空間を整備するとともに、案内サインや連続性のある照明やフラッグなどにより、臨港パークへのつながりを演出していきます。 図_横浜駅から臨港パーク周辺の航空写真 ④キング軸(横浜シンフォステージ前) 写真①_横浜シンフォステージ前 写真②_横浜シンフォステージ前 【55ページ】 みなとみらい駅⇆臨港パーク ①パシフィコ横浜(プラザ広場) パース_水際線へと誘う環境づくり 整備内容:案内サインの設置、フラッグの設置 ②ぷかりさん橋周辺 パース_海の眺望や花と緑を楽しめるにぎわい空間へとリニューアル 整備内容:ベンチの設置、キッチンカー等の配置 図_みなとみらい駅から臨港パーク周辺の航空写真 【56ページ】 移動を楽しむ環境づくり にぎわいと緑の軸線 ・水際線と関内駅周辺のまちづくりにより生まれるにぎわいを軸線でつなぐことで、関内・関外地区の活性化を図っていきます。 ・象の鼻パークから日本大通り、みなと大通り、横浜公園、大通り公園を経て蒔田公園までの区間を「にぎわいと緑の軸線」として位置付けます。 ・イルミネーションやグリーン空間、案内サイン・フラッグなどの人々を誘う仕掛けづくりや集客イベントなどにより、水際線からまちへ、まちから水際線へと人の流れを生み出していきます。 図_象の鼻パーク周辺から蒔田公園周辺の航空写真 ①日本大通り・みなと大通り ・歩きやすい歩行者空間や、緑と花で彩られた居心地の良い空間を創出するとともに、道路等の公共空間を積極的に活用したオープンカフェや集客イベント等を実施することで、にぎわいと緑あふれる軸線として機能強化していきます。 写真①_日本大通り 写真②_みなと大通り ②関内駅周辺の開発 ・関内駅周辺では、オフィスや観光・エンタメ施設などの整備(※)が進められており、多くの人や企業が集まる拠点が生まれます。こうした駅前の拠点整備に合わせて、ウォーカブルな歩行者空間や回遊を促す歩行者デッキの整備を行うなど、まちなかと水際線をつなぐ取組を促進していきます。 ※「BASEGATE横浜関内」は、令和8年3月開業予定。「関内駅前地区」は、令和12年度以降供用開始予定 提供:関内駅前港町地区市街地再開発組合/関内駅前北口地区市街地再開発組合 パース_関内駅周辺の開発 ※今後計画変更の可能性があります。 ③大通り公園(リニューアル) ・にぎわいと交流を生み出す飲食機能や、花や緑を楽しめる滞在空間、子どもの遊び場などを整備し、多彩なイベントが開催される公園として全面的にリニューアルしていきます。 ・関外エリアの拠点を新たに生み出すことで、関内と関外をつなぐにぎわいの結節点としての役割を強化していきます。 パース_大通り公園 ※今後の設計等により変更となる場合があります。 【57ページ】 結節点サイン・矢羽根サイン 図_水際線と周辺エリアの航空写真(結節点サイン・ルートサインをプロット) 【58ページ】 結節点サイン ・水際線と、まちをつなぐ軸線が交差する地点にシンボルとなるサインを設置することで、水際線からまちなかへの回遊を促していきます。 結節点サイン設置箇所 1.臨港パーク 2.パシフィコ横浜 3.ハンマーヘッド 4.赤レンガパーク 5.象の鼻パーク 6.山下公園① 7.山下公園② 図_結節点サイン デザインイメージ 矢羽根サイン ・道路等に設置されている公共サインに新たに水際線の案内を追加することで、まちなかと水際線の回遊を促していきます。 水際線と主要な鉄道駅やまちをつなぐ軸線 1.臨港パーク~横浜駅(キング軸) 2.臨港パーク~桜木町駅(クィーン軸) 3.カップヌードルミュージアムパーク~関内駅 4.赤レンガパーク~桜木町駅 5.象の鼻パーク~関内駅 6.山下公園~中華街 7.山下公園~元町~石川町駅 図_矢羽根サイン デザインイメージ 【裏表紙】 (仮称)水際線まちづくりコンセプトプラン(素案) 令和7(2025)年12月 横浜市都市整備局臨海部活性化推進課 〒231-0005 横浜市中区本町6丁目50番地の10 TEL:045-671-4863 FAX:045-550-390