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はまふぅど人44号

最終更新日 2018年8月27日

大切な花への思いを 未来につなげたい

JA横浜花卉(き)部 部長 内倉信夫さん
JA横浜 花き部 部長 内倉信夫さん

「花は、野菜と違って食べて終わり、じゃない。大事に育てて、愛情をかけた分だけ、長く楽しんでもらえます」と話す花の農家 内倉信夫さん。日常の花の栽培、市場への出荷に加え、「花育」の活動や花と緑の祭典「第33回全国都市緑化よこはまフェア」のための花苗づくりに取り組んでいます。

多くの人々に 花とのふれあいを広げて

JA横浜港南支店の前の大きな花壇には、丸山台小学校の1年生と保護者の皆さん、農家が一緒に植えた花々が飾られています。春と秋の2回、約1万4千ポットの花苗を、内倉さんを始めとする地元の生産者6軒が提供し、植え方の指導も行っています。
「初めて花苗にふれる子の中には、花をポットから外す意味が分からない子もいます。そんな時は『自分たちもずっと小さな袋に入れられていたら、大きくなれなくて苦しいでしょ?だから花も、大きくなれるように、袋から出してあげるんだ』と教えてあげると、みんな納得してくれます。花の苗も生き物。大事に育てれば、必ず応えてくれます」と内倉さん。10数年にわたり、こうした地域の子どもたちに対する「花育」の取組を続けています。
最近では、福祉施設の利用者に対する花の寄植え講習も開催。寄植えは作った後も世話が必要なため、花にふれながら触覚や知覚を使う良い機会になります。さらに花が咲いた後は、押し花にして額に飾るなど、最後まで花を楽しむひと工夫もプラス。この他にも、JA横浜が行うイベントでの寄植え講習の講師なども担当しており、幅広い年代、多くの人々に花を楽しんでもらえるよう、積極的に活動しています。

横浜の花の農家の誇りをかけて

3月25日から始まる第33回全国都市緑化よこはまフェアでは、市内の花の農家の有志18人が栽培した花々が飾られます。主に、2月からはパンジー、4月からはペチュニアが出荷され、ズーラシアに隣接する里山ガーデンの大花壇を約12万株の花で彩る予定です。
通常、横浜で栽培するパンジーは10月から12月頃にかけて出荷します。普段とは異なる時期にパンジーを出荷するため、内倉さんは自ら、1年前から2月・3月に出荷するためのパンジーを試作。そのデータをもとに、仲間たちと栽培を進めました。量も多いだけに、失敗は許されません。
「以前の横浜博覧会や相模原市での緑化フェアでも、イベント開催に合わせた出荷に向け、先駆的な取組に挑戦していました。その頃、花を出荷するための団体の長をしていたのが私の父。今は、私がその役を担っていて、不思議な巡り合わせを感じます。今回の緑化フェアは地元横浜での開催。横浜で花を栽培する農家としてのプライドをかけています。たくさんの人に花を楽しんでもらうのはもちろん、次世代の若い生産者たちにも、自分たちの姿を見てもらい、未来につなげていきたいです」。“横浜の花の農家”の看板を背負って、今回の栽培に取り組む内倉さん。未来に続く花の農家のこれからが楽しみです。

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環境創造局農政部農業振興課

電話:045-671-2637

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ファクス:045-664-4425

メールアドレス:ks-nogyoshinko@city.yokohama.jp

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