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はまふぅど人18号

最終更新日 2024年1月24日

はまふぅどナビ18号(2010年9月9日発行)

横浜を全国に誇れる地産地消推進都市に!
「濱の料理人」プロジェクトが発足

濱の料理人

椿直樹さん、柳孝さん、昔宮(せきみや)賢典さん、埋橋(うずはし)真弓さん
埋橋(うずはし)真弓さん、昔宮(せきみや)賢典さん、柳孝さん、椿直樹さん


今年4月、横浜ロイヤルパークホテルにて「濱の料理人」プロジェクトの発足会が行われました。その名前の通り、市内の料理人が中心になった地産地消の新プロジェクトで、「横浜市を全国に誇れる地産地消の代表都市にする」ことを目標に掲げて活動を展開中。現在35名が名を連ね、キリンビール、横浜醤油、エバラ食品工業、JA横浜など、市内にある企業等もサポーターとして参加しています。

はまふぅどコンシェルジュのメンバーによる地産地消の新プロジェクトがスタート

濱の料理人発足
濱の料理人発足会の様子。右から埋橋さん、昔宮さん、椿さんと、横浜ロイヤルパークホテル総料理長の高橋さん((株)タウンニュース社提供)

市内のホテルや飲食店の料理人、農業従事者、流通事業者、管理栄養士、小学校の栄養職員など、さまざまな角度から横浜の地産地消に取り組む人々が集まり、「全国に誇れる地産地消都市・横浜」を目指すべく結成された「濱の料理人」プロジェクト。発起人である椿さんをはじめ、中心メンバーの多くは、はまふぅどコンシェルジュの方々です。行政が中心となって行われる地産地消の推進活動が多い中で、民間の発意で食に関わるさまざまな業種の人たちが集まり、一緒に活動するプロジェクトは、全国的に見ても珍しいと言えるでしょう。

発起人の椿さんは、レストランで働く傍ら、横浜野菜推進委員会の代表として、これまで市内各所で地産地消の料理教室を行ってきました。そうした活動を続ける中で、濱の料理人の構想をあたためていたと言います。構想が実現するきっかけになったのは、昨年11月に行われた「よこはま地産地消フォーラム2009」。濱の料理人プロジェクトはそこから動き出しました。


椿さん
農林水産省の「地産地消の仕事人」にも認定されている椿さん

「横浜野菜推進委員会を立ち上げた7年前から、料理人が横のつながりを持って地産地消に取り組めたら、という思いを持っていました。昨年の地産地消フォーラムのセミナーで、長年あたためていた構想を話して協力を呼びかけたところ、理念に賛同してくださる方々が集まり、活動をスタートできることになったのです」(椿さん)。


市内の農家や直売所を巡り生産者の話を聞く視察会を実施

昔宮さん
「学生の活動と違って、料理人の方や生産者、流通業などさまざまな立場の方の話が聞けるので、とても勉強になります」(昔宮さん)

プロジェクト発足後の6月には、市内の代表的な野菜産地を見学する「生産現場視察」を行いました。訪れたのは、果菜類や手作り加工品が人気の自然館(泉区)や、コープかながわの地場野菜直売コーナーに出荷している菅田農園直売所(神奈川区)、こだわりの餌ではまっこ卵を生産する前田養鶏(緑区)、中里農産物直売所「ハマッ子」など。市内各所の農家や直売所を巡り、生産者の方々から直接、話を聞く機会を持ちました。


昔宮さん
副会長を務める柳さん(右)と埋橋さん(左)。柳さんは市内ホテルのシェフ。埋橋さんは刃物研ぎの職人兼「食とからだの研究室」を主宰しています

「横浜の農家さんの野菜をもっと広めて、多くの方に食べてもらえるようにしたいのですが、生産現場を訪れるたびに、作る側と利用する側の協力が必要だと切実に感じます」(埋橋さん)。


流通ルートの確立が大きな課題

濱の料理人の今後の課題を尋ねたところ「地産地消の流通体制を確立させたい」という答えが返ってきました。地産地消を推進する上では、年間を通じた安定供給が困難、流通ルートが少なく入手が難しいといった問題が大きな壁になっていますが、濱の料理人ではそうした現状を踏まえ、プロジェクトのネットワークを活かして、流通ルートの確立に取り組みたいと考えています。「本来は、意欲のある料理人が自分の足で地場のいい素材を見つけて仕入れるべきだと思うのですが、それだと地産地消が発展していかない。流通体制の確立はやはり我々がやるべきことだと思っています」(椿さん)。

「料理人、生産者や企業など、いろいろな立場の人から話が聞けるのが濱の料理人の強み。これからますますネットワークを広げて、地場の素材の流通ルートを構築したいですね」(柳さん)。

11月には、濱の料理人の次なるイベントとして、横浜産食材を使ったプロ・アマ両部門での“濱の鉄人”料理コンテストが開催されます。これは「地産地消フォーラム2010」の一環として、フォーラム会場で行われる濱の料理人主催のイベント。地産地消に興味のある方、レシピ作りに自信のある方は、ぜひチャレンジしてみてください(コンテストの詳細は下記をご覧ください)。

「濱の料理人」の公式ウェブサイト
http://www.hamanoryourinin.com/(外部サイト)

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環境創造局農政部農業振興課

電話:045-671-2637

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ファクス:045-664-4425

メールアドレス:ks-nogyoshinko@city.yokohama.jp

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