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はまふぅど人10号

最終更新日 2019年3月19日

はまふぅどナビ10号(2008年9月25日発行)

現場と関わりながら女性農業者を中心に応援する、JA営農課のパイオニア

JA横浜営農経済部営農課:蓼沼敦子さん

はまふうどコンシェルジュ講座の一期生

蓼沼敦子さんの写真
JA横浜営農経済部営農課の蓼沼敦子さん

今回紹介するのは、JA営農課で農業生産者のために日々奔走する蓼沼さんです。蓼沼さんは、はまふうどコンシェルジュ講座の一期生です。乳製品流通をテーマに卒業論文を書き始めた際に、横浜の地産地消の事例を勉強しようと思い受講したそうですが、すでにその時には、JA横浜に就職が内定していたそうです。コンシェルジュ講座にJAが深く関わっていることにびっくりしたそうです。
コンシェルジュ講座の中で一番印象深かったことは、「直売体験」、JAに入ってから、講座の中で直売体験した直売所が横浜で代表的なものであることを知り、とてもいい経験だったと改めて実感。JAに入ってからも、コンシェルジュ講座の修了生や講座を通して知り合った人等とのつながりが今の仕事に大いに役立っていると教えてくれました。


農協に入った動機と実際の仕事

学生時代は、農業経済分野を専攻し、流通や食品のことまでを重点的に研究していたため、就職先として、業務内容が生産の現場から消費までに渡り、生産者と深くつながっているJAを選んだとのことです。
蓼沼さんのように、最初から営農課に入り、生産や販売の現場に行く女性職員はただひとりとのこと。JA営農課の業務は、営農技術指導も含め農家との関係づくりを担うこと。様々なイベントに出かけ、野菜や加工品の販売をすることもあります。また、「営農情報」といった情報紙やホームページで情報発信するのも重要な仕事です。「横浜の人は、農地の近くに住んでいても、農業については知らないことが多いので、組合員以外の都市住民にも営農情報や収穫体験の時期などの情報を知らせて、地域と農業との接点をもっと作り出していきたい」と抱負を語ってくれました。
営農課の主な仕事は、農業の担い手に関わるものです。その中で、これから農業を始めようとする若い後継者向けの、「農業塾」があります。今年で2回目ですが、市内でどんな農業をやっているか知りたい、また先進的な農業の経営をやりたいという、積極的な若い農業後継者が受講しています。JA横浜管内の新規就農者は毎年20人前後います。

主な担当は女性農業者の支援

女性農業者講座の写真
女性農業者講座の様子

蓼沼さんは、JAに入った昨年から、女性農業者への営農支援に関わっています。主な仕事は、相談窓口の設置と3年前から始まった「女性農業者講座」です。特に「女性農業者講座」は女性ならではの農産加工のノウハウを中心に、通年型で行われます。女性農業者にとって魅力がある内容、女性農業者が知りたいことを学ぶ場として、初年度と昨年は30人、今回は13人の、20代後半から70歳代までの方々が集まりました。講師は神奈川県農業技術センターから派遣してもらいます。蓼沼さんは、就職2年目の今年に入ってから実質的に講座の企画を担当しています。「企画する上で、いろいろな方にお会いする機会が増えますが、農業の世界は人のネットワークが密接でいろんなところで思わぬ人とつながっています」とのこと。1年経ってやっと、いろいろな人と話せるようになったそうです。「女性農業者のパワーはすごいけれど、とてもアットホームなので、楽しい」とも。「女性同士だと、知りたいことを聞きやすく、すぐに仲よくなれるのもよいですね。」
蓼沼さんは女性農業者の相談窓口もしていて、例えば加工品をやりたいけれど具体的にどんなステップを踏めばいいのか見えない方の相談にのったりするそうです。最近、女性農業者の加工品が飛躍的に増えているのは、県技術センターで農産加工の講座をやっているのと、JAがこのような技術的な講座をやっていることが大きい、と背景を説明してくれました。
女性農業者は、農産加工品という自分の領域を持つことで、技術と自立のための収入を得ることができます。「加工品については、男性よりも女性のほうが消費者の目線で、こまやかな気配りをできるため消費者に喜ばれます。消費者にとっても野菜だけよりも加工品や花を売っている方がうれしいはず」と教えてくれました。


もうひとつの担当は学校や拠点直売所との関わり

メルカートみなみ視察研修会の写真
メルカートみなみ視察研修会の様子

JAでは、食農教育にも取り組んでいて、学校給食の食材一斉供給として、平成19年度はダイコンをとりあげ、種まきからの栽培指導をしたそうです。地域の農家の方が対応できない場合はJAで対応し、蓼沼さんは、豊田小学校と中和田小学校を担当し、「子どもが喜んでいるのを見ると苦労してやってよかったと思う。農家の方も、子どもたちとのつながりを通して、農業を継承する元気がわき、いずみ野小学校のように、直売所に親子で顔を出す波及効果も生まれる」と言われました。
「今までJAの直売所はメルカ-トが中心でしたが、今年6月から7月にかけて、本郷と瀬谷に中規模の拠点直売所が設置されました。いずれも環状4号線沿いに立地し、農家の出荷申し込みも結構あって、消費者の出足も好調のようです。拠点直売所は、農産加工品販売の女性農業者の出番です。消費者が身近なところで頻繁に通って買うパターンでありながら、小規模な直売所ではできないことも実現できるのが利点ですね」とのことです。
蓼沼さんは、JAに入り1年半たって、やっと全体が分かってきて、自分で動き始められるようになったそうです。「横浜では、女性農業者が頑張っているので、これを支え伝える中で、自分に何ができるかを考えていきたい。女性農業者が外に出やすい環境や機会をつくっていき、何ができるかを少しずつ見つけられる女性農業者が増えてほしい。」と、意気込みを語ってくれました。常に営農の現場とつながりながら、女性農業者を中心に支援するパイオニアとしての活躍に期待感が膨らむワクワクしたインタビューでした。


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環境創造局農政部農業振興課

電話:045-671-2637

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ファクス:045-664-4425

メールアドレス:ks-nogyoshinko@city.yokohama.jp

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