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はまふぅど人3号

最終更新日 2019年3月19日

はまふぅどナビ3号(2006年12月11日発行)

食生活改善活動から見えてきた横浜の農業の大切さ

緑区食生活等改善推進員:木内英子さん

「私たちの健康は私たちの手で」が合言葉

木内英子さんの写真
食生活等改善推進委員の活動を行う木内英子さん

抜けるような青空の下、帽子にリュック、運動靴とばっちりウォ-キング・スタイルを整えた人たちがつぎつぎ集まってきました。今日の「イベントウォーク」は、県立「四季の森公園」を2コースに分け、野菜にまつわるクイズ・ラリーをしながら歩きます。この催しは、緑区食生活等改善推進員会が「緑をたっぷり召し上がれ事業」の一環として、緑区福祉保健センター、横浜市北部農政事務所との協働で行っているものです。
食生活等改善推進員会は、「私たちの健康は私たちの手で」を合言葉に、運動・栄養・休養の調和のとれた生活習慣の確立を目指して活動している健康づくりのボランティアです。緑区では現在136人、横浜市全体では2569人の食生活等改善推進員(愛称:ヘルスメイト)が、妊婦の料理教室、子どもや若い世代を対象とした交流会、男性のための料理教室、骨粗鬆症予防のための普及活動など、市民の健康づくりを推進するさまざまな事業に取り組んでいます。緑区食生活等改善推進員会会長を務める木内英子さんは、「会員には、さまざまな特技や個性をもった方がいらっしゃいます。いろいろな人とふれあい、活動ができて、とても楽しいですよ」と話します。


「自分のため」から「地域のため」

準備運動
ウォーキング出発前は、「緑をたっぷり召し上がれ」体操で準備運動。歌も体操も、すべてヘルスメイトの力作。

食生活等改善推進員会の歴史は昭和30年代まで遡ります。保健所で開かれた栄養教室の修了生たちが始めた、地域の健康づくりのための草の根ボランティア活動がもとになっています。その後、組織化が進み、全国協議会も発足。1970年、横浜市に緑区が誕生したのと同時に「みどり栄養の会」(現・緑区食生活等改善推進員会)も発足しました。
木内さんが食生活等改善推進員になったのは10年前。ヘルスメイトの友人を通してその活動を知り、感動したのだといいます。「最初は自分のため、家族の健康のためにやってみようと思っただけだったんです」とはにかみながら話す木内さん。活動に参加する中で、しだいに意識は「地域のために」へ変化していきました。


緑をたっぷり召し上がれ!で内閣官房長官賞

資料
緑をたっぷり召し上がれ事業についての問合せは横浜市緑区福祉保健センター福祉保健課(電話:930-2357)へ※冊子は完売しました。

緑区食生活等改善推進員会では、2004年に緑区住民を対象とした野菜摂取量調査を実施。調査から、特に若い人を中心に野菜が不足していることがわかりました。その結果をもとに企画されたのが前述の「緑をたっぷり召し上がれ事業」。これまでに、収穫前の野菜の写真や緑区で穫れる農産物カレンダー、直売所の場所入りウォーキングマップなども盛り込んだ料理・ウォーキングマップ集「緑をたっぷり召し上がれ」を作成したり、イメージソングや体操を作り、CDやDVDにして販売したり、また子どもたちに野菜を大好きになってもらおうと、「緑たっぷり召し上がれクッキー」を開発したりと、わずかな期間に積極的に活動を展開してきました。その功績が認められ、昨年は日本公衆衛生学会「衛生教育奨励賞」、今年は財団法人あしたの日本を創る協会の「あしたのまち・くらしつくり活動賞食育推進活動部門内閣官房長官賞」を受賞しました。


農産物を売るって、たいへんなこと

根付きの野菜
イベントウォークの会場には、農家の会員が運んでくれた根付きの野菜も。
普段見ている形との違いに、みんな見入っていた。

この「緑をたっぷり召し上がれ事業」が、ヘルスメイトとして、木内さんが横浜の地産地消に目を向けるきっかけになりました。「野菜をたっぷり食べようと呼び掛けるには、地元においしい野菜がたくさんあってほしい。そのためには横浜の農業が元気になってもらはなくてはと、発想が広がっていった」のです。
横浜市の食生活等改善推進員協議会から、「はまふぅどコンシェルジュ講座」受講生募集の案内があった時、木内さんは迷わず手を挙げました。「受けてみてびっくり。横浜の農業について、何も知らなかったことを思い知らされました」と木内さん。
もっとも印象に残ったのが、直売所での一日売り子体験。家族が協力しながら、それぞれができることを精いっぱい果たすことで農業という仕事が成り立っていることを、肌で感じることができました。木内さんはしみじみと、「畑から収穫して袋詰めし、店頭に並べるまで、すごく神経を使っておられました。野菜を売るって、大変なことなんですね」。
はまふぅどコンシェルジュ講座で得た経験や知識を活かして、「緑をたっぷり召し上がれ事業」をさらに発展させていきたいと、抱負を語ってくれました。


このページへのお問合せ

環境創造局農政部農業振興課

電話:045-671-2637

電話:045-671-2637

ファクス:045-664-4425

メールアドレス:ks-nogyoshinko@city.yokohama.jp

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