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最終更新日 2019年3月12日
「8時間平均値」あるいは単に「8時間値」とは、連続する8個の1時間値(8時間)の算術平均値です。
8時間値平均値は、一酸化炭素(CO)についてのみ算出する一日における平均値の一種でした。
2014年に環境省が発表した「光化学オキシダントの環境改善効果を適切に示すための指標」では、光化学オキシダントの指標を算出する過程において、毎時間の8時間値を算出することになりました。
8時間値は、日本の大気汚染の常時監視では、従来からの一酸化炭素と今回加わった光化学オキシダントでしか算出しませんが、労働衛生(産業衛生)の分野では、広く用いられています。
8時間値は、一酸化炭素と光化学オキシダントの2物質で算出しますが、両者の8時間値には、次表のような違いがあります。
物質 | 算出方法 | 対象の時間帯 | 一日のデータ数 |
---|---|---|---|
一酸化炭素(CO) | 時間帯を3つに固定した平均値 | 0~8時、8~16時、16~24時 | 3個 |
光化学オキシダント(OX) | 1時間ごとの移動平均値 | 1時、2時、………、24時 | 24個 |
このように一酸化炭素の8時間値と光化学オキシダントの8時間値とでは、算出方法やデータ数が異なるため、同一には扱うことができません。
以下では、環境基準が設定されている一酸化炭素の8時間値について記述します。
一酸化炭素の8時間値とは、一日の24時間を下の図に示すように、0時00分~8時00分、8時00分~16時00分、16時00分~24時00分と8時間ごとに3つの時間帯に区分したとき、それぞれの時間帯(8時間)における1時間値の算術平均値です。
したがって、8時間値平均値は1日につき3個存在し、欠測がない場合、1年間では、1095個(3個×365日)あるいは1098個(閏年)あります。
このように時間帯が上記の3つに固定されており、時間帯を1時間ずつずらして平均値を算出する移動平均値ではありません。
8時間値は、その時間帯(8時間)に測定された欠測を除く1時間値の合計を、その時間帯において有効値となった測定時間数で割り算して、0.1ppm 未満を四捨五入した算術平均値です。
一日における3個の8時間平均値は次式で定義されます。
(1) 8時間平均値1 = (X1 +X2+ ………… +X8)/n1
(2) 8時間平均値2 = (X9 +X10+ ………… +X16)/n2
(3) 8時間平均値3 = (X17 +X18+ ………… +X24)/n3
x i : i 時の1時間値 (欠測を除く)
n j : 欠測を除いた有効データ数(6~8)
(ただし、6時間未満の場合は欠測)
8時間のうち6時間以上測定された場合に有効となり、6時間未満の場合は欠測となります。
一酸化炭素には1時間値の環境基準は設定されていませんが、その代わり、8時間値の環境基準(20ppm以下)が設定されています。
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