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最終更新日 2019年3月12日
このページでは、 大気の環境基準が定められている 二酸化硫黄(SO2)、 浮遊粒子状物質(SPM)、 一酸化炭素(CO)、 二酸化窒素(NO2)、 微小粒子状物質(PM2.5)、 光化学オキシダント(OX)の6物質について、これらの測定結果が環境基準に適合するための条件を解説しています。
二酸化硫黄(SO2)、浮遊粒子状物質(SPM)、一酸化炭素(CO)、二酸化窒素(NO2)、微小粒子状物質(PM2.5)及び光化学オキシダント(OX)の6つの大気汚染物質については、環境庁告示/環境省告示により、それぞれ環境基準が設定されています。
そして、ある地点におけるこれらの物質の濃度の測定結果が、環境基準に適合しているかどうか(「環境基準の評価」といいます。)については、環境庁通知/環境省通知により環境基準の評価方法が定められており、4月から翌年3月までの一年間に測定されたすべての測定値を用いて評価(判定)します。
環境基準の適否に関する判定条件は次の4つです。
1 光化学オキシダントについては、1時間値が1回でも環境基準値を超過したら不適合と評価します。
2 二酸化硫黄、浮遊粒子状物質、一酸化炭素及び二酸化窒素の4物質については、日平均値が環境基準値を超えた日数が一年間で何日あるかで評価します。
一年間で環境基準値を超過した日数の割合が、許容範囲である2%(7日※)以内ならば適合と評価します。
3 ただし、二酸化窒素以外の二酸化硫黄、浮遊粒子状物質及び一酸化炭素の3物質については、環境基準値を超えた日が2日以上連続した場合は、不適合と評価します。(長期的評価)
4 微小粒子状物質については、上記2による日平均値の評価に加えて、年平均値の評価も行います。
したがって、日平均値の評価及び年平均値の評価をともに満足したときにのみ、環境基準に適合と評価します
※ 環境基準の評価に際しては、一年間で環境基準値を超えた日数が有効測定日数の2%以内であるならば、許容範囲(除外日数)にあるので環境基準に適合となります。
許容範囲とされる2%に相当する除外日数は、通常は7日ですが、正確には一年間の有効測定日数により異なり、有効測定日数が少ない場合は6日以下となることがあります。
2%除外値で評価する3物質(二酸化硫黄、浮遊粒子状物質、一酸化炭素)は、有効測定日数が325日以上あるとき、また、算出方法が異なる98%値で評価する二酸化窒素は326日以上あるとき、許容日数は7日となります。
例えば、有効測定日数が365日の場合、その2%は、365×0.02=7.3日 → 7日となります。
以下に、二酸化窒素(98%値評価)、浮遊粒子状物質(長期的評価)、微小粒子状物質(98%値の評価及び年平均値の評価の併用)の場合を例に、環境基準の適否の判定方法を示します。
【例1】 二酸化窒素の場合
98%値評価を行う二酸化窒素の場合の環境基準の適否は、上記の判定条件2の「超過日数が7日以内」から、日平均値が環境基準値(0.06ppm)を超過した一年間の日数により、次の2つのケースに分類されます(有効測定日数が326日以上の場合)。
【例2】 浮遊粒子状物質の場合
長期的評価を行う二酸化硫黄、浮遊粒子状物質及び一酸化炭素の3物質の場合は、二酸化窒素よりも複雑になります。
浮遊粒子状物質を例にとると、環境基準の適否は、日平均値が環境基準値(0.10mg/m3)を超過した一年間の日数により、次の6つのケースに分類されます(有効測定日数が325日以上の場合)。
と評価されます。上記の6つのケースをまとめると次表になります。
1年間の 超過日数 | 2日連続超過の 有無 | 環境基準の 適合・不適合 |
---|---|---|
0日 | なし | 適合 |
1日 | なし | 適合 |
あり(4月1日) | 不適合 | |
2日~7日 | なし | 適合 |
あり | 不適合 | |
8日以上 | - | 不適合 |
【例3】 微小粒子状物質の場合
微小粒子状物質の場合の場合は、【例1】の二酸化窒素の評価方法に年平均値の評価が加わった形になります。
したがって、測定結果は次の4つのケースに分類されますが、環境基準に適合したと評価されるのは、日平均値の超過日数が0日~7日であり、かつ、年平均値が15µg/m3以下の場合だけです。
日平均値の超過日数 | 年平均値 | ||
---|---|---|---|
15µg/m3以下 | 15µg/m3超過 | ||
0日~7日 | 適合 | 不適合 | |
8日以上 | 不適合 | 不適合 |
大気汚染物質 | 評価対象となる 測定値の種類 | 環境基準 | 評価が有効となる条件 | 環境基準の評価方法 | 環境基準に適合するための条件 |
---|---|---|---|---|---|
二酸化硫黄 (SO2) | 日平均値 | 0.04ppm 以下 | 1時間値の 測定時間が 6000時間以上 | 長期的評価 | 日平均値が環境基準値を超えた日数が一年間で7日以内※であり、 かつ、環境基準値を超えた日が2日以上連続しないこと。 (※ 有効測定日数が325日以上のとき) |
浮遊粒子状物質 (SPM) | 0.10mg/m3 以下 | ||||
一酸化炭素 (CO) | 10ppm 以下 | ||||
二酸化窒素 (NO2) | 0.04ppm から 0.06ppm の ゾーン内又はそれ以下 | 98%値評価 | 日平均値が 0.06ppm を超えた日数が一年間で7日以内※であること。 (※ 有効測定日数が326日以上のとき) | ||
微小粒子状物質 (PM2.5) | 年平均値 | 15µg/m3 以下 | 日平均値の 有効測定日数が 250日以上 | 年平均値の評価及び 98%値の評価の併用 | 年平均値が環境基準値以下であること。 |
日平均値 | 35µg/m3 以下 | 日平均値が 35µg/m3 を超えた日数が一年間で7日以内※であること。 (※ 有効測定日数が326日以上のとき) | |||
光化学オキシダント (OX) | 昼間(5時~20時)の1時間値 | 0.06ppm 以下 | - | - | 昼間のすべての1時間値が環境基準値以下であること。 |
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