41頁 第2章 第二次読書計画で推進する4つの重点項目 第一次読書計画の「4つの重点項目」と「目標」を受け継ぐこととします。目標には「成 果指標」を設定し、進捗状況を把握しながら、「横浜市民の読書活動の推進に関する条例」 の基本理念の実現に向け、読書活動を推進します。 1 4つの重点項目 「横浜市民の読書活動の推進に関する条例」の基本理念の実現に向けた4つの重点項目 重点項目1 子どもの発達段階に応じた読書活動の推進 子どもの成長や発達段階に合わせた読書活動及び本を薦め合うなど読書への関心を高める取組の充実に、家庭・地域・学校を通じて取り組むこととし、その内容を示しています。 重点項目2 成人の読書活動の推進と担い手の拡大 成人は、地域における自主的な読書活動の主体であるとともに、市民同士が協働して行う読書活動を推進する取組の担い手であり、子どもと同様に積極的に支援する対象です。 より多くの人が担い手として気軽に活動に参画でき、主体として活動を楽しめるような機会が地域に増えていくよう取り組むべき内容を示しています。 重点項目3 読書活動の拠点の強化と連携 図書館が地域の情報拠点としての機能を強化するとともに、区役所と図書館が中心となって、地区センターなどの市民にとって身近な読書関連施設との積極的な連携と、 市民の読書活動を推進する取組を支え、情報提供機能を強化するための取組内容を示しています。 重点項目4 区の地域性に応じた読書活動の推進 各区の目標に基づき、読書活動を推進します。 推進にあたっては市民と行政が協働して読書活動推進に取り組むための考え方と、取り組むべき内容を示しています。 なお、本計画における「子ども」とは、概ね18 歳までをさしており、それ以上の世代を便宜的に「成人」としています。 42頁 2 目標と成果指標 重点項目ごとに目標及び成果指標を設定し、進捗状況を把握しながら、読書活動の推進を図ります。 成果指標は、毎年度検証・公表し、次年度以降の取組に活かします。 重点項目1「子どもの発達段階に応じた読書活動の推進」 目標を子どもの読書習慣の定着とし、成果指標を下記の2つを設定します。 @小中学校の学校図書館の利活用の促進として、a 来館者数(平均値)、b 貸出冊数(平均値)、c 学校図書館が好きと答えた児童生徒の割合を設定します。 a来館者数の平均値は、平成30年度末の当初値は11,350人であり、令和5年度末の目標値は11,500人とします。 b貸出冊数の平均値は、平成30年度末の当初値は7,565冊であり、令和5年度末の目標値は7,600冊とします。 c学校図書館が好きと答えた児童生徒の割合は、平成30年度末の当初値は70.6%であり、令和5年度末の目標値は72.0%とします。 A1日のうち読書を「している」と回答した小中学生の割合を設定します。成果指標の具体的な数値は以下のとおりです。 1日のうち読書を「している」と回答した小学生の割合は、平成30年度末の当初値は70.5%であり、令和5年度末の目標値は71.0%とします。 1日のうち読書を「している」と回答した中学生の割合は、平成30年度末の当初値は54.9%であり、令和5年度末の目標値は55.0%とします。 重点項目2「成人の読書活動の推進と担い手の拡大」 目標を「成人の読書活動の推進」と「読書活動の担い手の拡大」の2つあります。 成人の読書活動の推進の成果指標は、図書館における貸出冊数(市立図書館での貸出及び広域相互利用による他都市での横浜市民への貸出も含む) とし、平成30年度末の当初値は1,096 万冊であり、令和5年度末の目標値は1,100万冊とします。 読書活動の担い手の拡大の成果指標は、読み聞かせ、朗読等ボランティアの活動者延べ人数として、 a図書館と連携した事業の延べ人数・b市民利用施設における1館あたり平均人数を設定します。 ここで言う市民利用施設とは、地区センター、コミュニティハウス、社会教育コーナー、地域子育て支援拠点、地域ケアプラザを指します。 社会教育コーナーとは、市民の生涯学習活動やそのための研修活動、ボランティア活動などの場として、また、生涯学習に関わる情報提供や交流の場として設置された施設のことです。 それぞれの成果指標の具体的な数値は以下のとおりです。 a図書館と連携した事業の延べ人数は、平成30年度末の当初値は4,072人であり、令和5年度末の目標値は4,200人とします。 b市民利用施設における1館あたり平均人数は、平成30年度末の当初値は1館あたり26.6人であり、令和5年度末の目標値は1館あたり30.1人とします。 重点項目3「読書活動の拠点の強化と連携」 目標を地域や学校との連携による図書活用の推進とし、成果指標を図書館でのグループ貸出、学校向け貸出の合計冊数とします。 平成30年度末の当初値は95,404 冊であり、令和5年度末の目標値は99,000 冊とします。 重点項目4「区の地域性に応じた読書活動の推進」 目標を区の地域性に応じた読書活動の推進とし、成果指標を区の活動目標の推進とします。 こちらは平成30年度末から令和5年度に向けて、区の活動目標を引き続き推進していくとします。