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学習機会の体系化

最終更新日 2019年3月4日

生涯学習基本構想全文

あらまし

●生涯学習基本構想の全文
生涯学習の基本方針
学習機会の体系化
支援体制の整備
生涯学習推進体制の確立

ll 学習機会の体系化

学習機会の体系化を図るにあたっては、市民がだれでもー人ひとりのライフ・ステージと生活の場に応じて、学習できるようにすることが大切である。

この学習機会の体系に沿って、現に行政が実施しているさまざまな事業の見直しを行い、その総合化や拡充を図るとともに、未対応の分野の新規展開を図る必要がある。

その際、次のような視点に留意する。

1) 個性化

市民の学習ニーズの多様性や、一人ひとりの個性に合った生き方、個性的・創造的能力の発揮を重視し、画一的でない学習機会の展開と、学習環境づくりを考える必要がある。

2) 公平化

生涯学習の機会は、いつでも、だれにでも性別や年齢を問わず開かれていなければならない。働き盛りの人や、子育て中の主婦、からだの不自由な人、経済的にゆとりのない人など、ともすれば、学習する機会に恵まれない人や、孤立している市民等への配慮が必要である。

3) 日常化

生涯学習は、日々の暮らしを楽しく、生活を豊かにするものである。そのために、親しみやすく、生活により密着した学習機会を多様に設ける必要がある。

4) 地域化

市民が、市内のどの地域でも身近に学習に参加できるよう、地域にきめ細かな学習の場を設ける必要がある。言いかえれば、市民の日常生活圏を中心にした全市域を生涯学習の場としていくことである。

以下、ライフステージに対応して、「乳幼児教育・家庭教育の充実」、「青少年の育成と生涯学習の基礎としての学校教育の充実」、「成人の学習機会の充実」、そして、各ステージを越えた新しい学習スタイルとして「ふれあいの場と機会の充実」の別に、その施策の基本方向と具体的施策の方向を提示するとともに「主要な事業の方向例」を例示した。

なお、現行の生涯学習関連事業については、学習機会の体系に沿って整理し、付属資料「学習機会の体系表(現行事業)」として掲載した。

1 乳幼児教育・家庭教育の充実

乳幼児の生活の場はほとんどが家庭であり、家庭における教育に負うところが大きい。家庭では、生涯学習の原点として生活環境の整備や正しいしつけを行うとともに、主体的に生き抜く力や意欲を培う基盤としての役割がある。

しかし、現在、少子出産・核家族化により、家庭間での教育の機会が減ったり、労働の場と生活の場の分離から、いわゆる「親の背を見て育つ」ことが難しくなったりして、家庭の教育力が減退してきているのに加え、家庭教育に無関心な層も存在している。

今後は、親が家庭教育のもつ社会的な役割の認識を深めるなど、家庭の教育力を高められるよう学習機会を拡充し、親や大人自身も学ぶ必要がある。また、情報提供、相談事業などを実施するとともに、家庭・地域・幼稚園や保育所などのつながりを強める機会を設ける必要がある。

(1)家庭の教育力の活性化

家庭においては、青少年期以降の対人関係の基礎となる信頼感に基づく行動様式や、自立感をもった基本的生活習慣(しつけ)を身につけさせる必要がある。

しかし、出産を迎える若い夫婦をはじめ子をもつ親を対象とした育児・保育に関する学習機会が、日常生活圏で不足しているので、地域においてこれを拡充する。また、両親の職域においても家庭教育の学習の機会を設ける。

(2)親子の健康増進

妊産婦や乳幼児の健康についての正しい知識を広め、適切に対処する能力を高める学習や活動を充実させる。

(3)集団活動の機会と場の充実

兄弟姉妹の人数の少ない家庭が多いことから、集団生活における人間関係を身につけさせる必要があり、そのために集団の特性を生かした学習機会を充実させる。

【主要な事業の方向例】

1)企業内研修における家庭教育の奨励と講師の派遣

2)テレビ・ビデオを活用した家庭教育の推進

3)野外活動センター、ふるさと村等を活用した家族間交流の推進

2 青少年の育成と生涯学習の基礎としての学校教育の充実

青少年の心豊かな人間形成を図るためには、生活の場である家庭、学校、社会それぞれの教育が独自の機能を発揮するとともに、調和を保ちながら連携して、その効果を高めるようにする必要がある。そして、思いやりの心を育てることなどを重点に、しつけを身につけ、自発性を伸長し、自立の基礎づくりや自己の確立をめざすとともに、実践的な社会性を涵養することが大切である。

学校教育は生涯学習の基礎を築くものとして、知・徳・体の調和を図り、特に体験学習や地域に即した教育実践等に留意し、主体的に変化に対応できる個性的・創造的な人間の育成を重視すべきである。

また、学校外の生活においても、地域の活動に参加したり、余暇を効果的に活用したりする必要がある。

(1)自己学習力等の向上

学校教育においては、生涯を通じて自ら学ぼうとする意欲をもたせ、自主的に学習していくうえで必要な基礎的、基本的な知識や技術を着実に習得させることが大切である。また、問題解決的な思考方法や必要な情報を選択し活用できる能力及び国際人としての基礎などを身につけさせることが必要である。このため、各学校においては、地域や児童・生徒の実態に応じて適切な教育課程の編成.実施を図る。

(2)体験学習の推進

社会の変化に主体的に対応できる能力の育成と、自ら学ぶ意欲を高める観点から、自然や動物とのふれあいをはじめ、勤労体験や生活体験、さらには海上での体験などをするための場を設けて、楽しみながらよき人間関係や自然との接し方及び環境保全への関心を育てる。

(3)文化の継承と創造の重視

横浜が育んできたすぐれた文化や伝統を学習させ、豊かな感性を育てるとともに、新しい文化を創造していく能力を身につけさせる。特に横浜の文化、街づくりに貢献のあった人々に関する学習などを大切にし、ふるさと横浜への意識を醸成する。

(4)家庭や地域との連携の緊密化

地域における学習や活動において、学校・家庭・地域のそれぞれが、教育機能を十分発揮するとともに、よりー層の緊密化を図り、横浜の特性を生かした地域づくりと、共に生きるよき人間関係をつくる必要がある。そして、このことを通じ、心豊かな、思いやりのある健全でたくましい青少年の育成を図る。

(5)社会参加の推進

学校外における健全な青少年団体を育成するとともに、青少年の地域における自主的活動やボランティア活動を活発にしていく必要がある。このことを通して、青少年が共生の精神と福祉の心をもって、広く社会に眼を向け、積極的に社会参加ができるよう育成する。

(6)健康・体力の増進

市民スポーツの振興や野外活動を通して、青少年の体力づくりや健康の増進を図るとともに、生涯にわたって健康な生活を営むための基礎づくりをする

【主要な事業の方向例】

1)高齢化社会理解教育の推進

2)こどもマリンスクール等横浜の特性を生かした体験学習の体系化と場の整備・充実

3)青少年の創造的文化活動への支援

4)青少年ボランティアの養成と活用

5)青少年の地域福祉活動参加の推進

3 成人の学習機会の充実

市民の生活実態や、市民のニーズに合わせた学習の機会を、整備・充実する必要がある。特に成人の職能開発学習、リカレント教育、社会参加、自由時間の活用等の学習プログラムの整備が急がれる。

これらによって、各人の自己実現を達成するとともに、共生の心を醸成し、心豊かな市民の形成と市民生活の向上を目指す。

(1)市民の文化・生活向上のための学習の推進

市民の日常生活を豊かにするために、様々な学習機会を拡充していく。

また、今までに培ってきた生活の知恵と伝統文化を受け継ぎ、さらに発展させる学習機会も充実していく必要がある。

そして、地域における文化活動の場と機会を広げ、横浜の新しい文化の創造を図る。

(2)市民性の涵養と社会参加の推進

市民としての権利や義務をはじめ、公共心、自然や環境保全への関心などの学習課題に積極的に取り組むとともに、社会参加を通して実践的な市民性の涵養を図るために、地域で行われている事業や活動への参加を促進する。

(3)高齢化社会学習の推進

社会を構成するすべての人々が、自立と共生をめざす高齢化社会に関する理解を深めるとともに、高齢者への理解や自分自身の高齢期への心構えなどを学習する機会を設ける。また、老人介護などの具体的な問題を学習するとともに、高齢者自身も豊かな人生を送るための自主活動や学習を行う。

(4)職能開発学習の推進

職業に関連したさまざまな知識・技能・技術の習得等、職業能力の開発の機会の充実を図る。特に、商工業や農業等の後継者育成、更に、婦人や高齢者などの再就職のための技能訓練等の機会を充実させる。

(5)学校と企業の協力によるリカレント教育の推進

急激な科学技術の発達や国際化の進展の中で、就職したのちも学校等に戻って再学習する必要が強まってきている。そのためにも、高校や大学等と企業や事業所等との協力による、いわゆるリカレント教育を推進するために、現行の諸制度の再検討や啓発活動を積極的に行う。

(6)健康、体力の維持・増進

市民、特に働き盛りの人や高齢者の体力づくり、健康の保持・増進を図る。

そのため、成人病の予防等に関する学習やスポーツの日常化・地域化を強め、市民が相互にふれあいを深めつつスポーツのできる機会を充実させる。

【主要な事業の方向例】

1)地域民俗芸能、伝統工芸・技術等ふるさと横浜の維持継承

2)快適な地域環境づくりを目指す学習の推進

3)市民の各種ボランティア活動の推進

4)高齢期準備教育講座の開設

5)単位制高校の普及・整備

6)民間所有スポーツ施設の市民への開放の積極的推進

7)街づくりの中での健康・スポーツの場の整備

8)民間主催の学習機会との積極的連携

4 ふれあいの場と機会の充実

市民同士のふれあいや交流は、共生に基づく心豊かな地域づくりに欠かせないものである。そのためにも、異年齢間、異文化間の相互理解と交流や、障害者と健常者等との相互理解と交流等の機会をつくることが大切である。

それと同時に、男女共同参加社会の形成と人間尊重を基調とした国際文化都市横浜の形成をめざす。

(1)家庭・家族のふれあいの充実

家族で楽しめる機会やレクリェーンョンの場、近隣家族間の交流の機会等を設け、家族や家庭のきずなを強める。

(2)地域におけるふれあいの充実

地域にある施設や人材を生かした学習・文化・スポーツ活動を振興することによって、地域におけるふれあいをー層充実させる。

(3)異年齢間・異文化間・障害者と健常者等の相互理解と交流

高齢者と若い世代の話合いや外国人との交流及び障害者と健常者が協力しあえる活動など、すべての市民が共に楽しめる行事等を設け、相互に理解しあい共に生きる心を育てていく。

(4)男女共同参加社会の形成

男女平等観にたつ人間形成と男女共同参加社会の実現をめざすため、家庭・学校・地域において、男女の役割分業観から生じる様々な問題を解決していくための学習機会を設ける。

(5)人間尊重と平和の心の醸成

一人ひとりの基本的人権を尊重するための学習機会を豊富にし、国際文化都市横浜の特性を踏まえ、平和の心を醸成する学習の推進を図る。

【主要な事業の方向例】

1)家族間交流の推進

2)地域ふれあい学級の開設

3)3世代家族共同宿泊体験の推進

4)在住外国人の学習援助活動の推進

5)ピース・メッセンジャー活動の充実

6)国内各地についてのビデオ等を活用した学習と交流の推進

このページへのお問合せ

教育委員会事務局総務部生涯学習文化財課

電話:045-671-3282

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ファクス:045-224-5863

メールアドレス:ky-syobun@city.yokohama.jp

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