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コミュニケーションに「ちょっとした工夫」をしてみませんか

マスク着用が個人の判断に委ねられるようになりました。5月8日には、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に移行されます。年度も変わって、環境も変わることでしょう。このような時節柄、負の気持ちを連鎖させないために、コミュニケーションに「ちょっとした工夫」をしてみませんか。

最終更新日 2023年8月18日

負の気持ち

モヤモヤに気づいて、スッキリさせる

みなさんは、モヤモヤした気持ちに気づくことはありますか?私たちは、筋道が通っていないことがあるとモヤモヤします。筋道が通って納得できる状態になるとスッキリするので、理不尽なことがあると因果関係を求めて「なぜ?」と問わずにいられません。そんな時は、安易な決めつけや思い込みに陥りやすく、注意が必要です。
  
モヤモヤは避けられません。溜め込まないで誰かと話してスッキリさせましょう。意識して気分転換やリラックスを取り入れるのも効果的なモヤモヤ対策です。自分で変えられない現実を受け入れて、今ここで自分のできることに専念するのもいいですね。

先が読めない時代、容易に答えが出ない事態に耐えられる能力が求められているのかもしれません。

 
  
   

「怒っている = 困っている」と考えてみる

ところで、理不尽なことで怒りの矛先を向けられたことはありませんか?感情には伝染する性質があります。逃げるは恥かもしれませんが、役に立ちます。「相手が怒っているのは、相手が困っているから」と考えてみましょう。怒りという感情の毒を受け取る必要はありません。
  
逆に自分がイラっとした時、まずは大きく深呼吸をしましょう。冷静に「自分は困っているんだな」と受け止めて、負の気持ちのエネルギーの矛先を変えて建設的な対処につなげましょう。

  
  

コミュニケーションにおけるヒント

自分も相手も大切に

人間関係において、親密さを求めて距離が近くなりすぎ、互いを傷つけあってしまうことを「ヤマアラシのジレンマ」と言います。
自分の領域と相手の領域が重なって傷つけ合っている時には、自分の領域「自己感覚」と、相手の領域との「心の境界線」とを意識してみましょう。
  
自分の領域への他人の侵入を自覚でき、他人に対する無自覚な干渉をやめられるようになると、自分も他人も大切にできる関係を築けるのではないでしょうか。   
  
  

主語は「私」。否定をしない。

コミュニケーションにおける提案が2つあります。

一つは「私を主語にする(相手を主語にしない、主語を省略しない)」ことです。

もう一つは「肯定的な言い方をする(否定的な言い方をしない)」ことです。

「それじゃダメ」「どうしてそうするの!」「普通こうするのが常識でしょ!」をやめて、「それじゃあ、私は、心配」「こうしてもられると、私は、嬉しいのだけれど」「こうしてもらえると有難いなぁ」に変えてみましょう。

 
誰でも正論で論破されれば、傷ついて反発を感じます。自分の気持ちを添えて、望み、頼み、提案というスタイルで肯定的に伝えてみましょう。身近な人にこそお試しください。
 
   
(執筆)こころの健康相談センター 精神科医

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電話:045-671-4455(代表)※この番号は相談専用ではありません。

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