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身近な人のちょっとした異変に気づいたとき、どんなことが出来るのか?

よこはま企業健康マガジン第86号(令和4年3月2日配信)より抜粋

最終更新日 2023年8月18日

はじめに

長期化するコロナ禍の中、もやもやした気持ちを溜め込んでいませんか?時間をかけて少しずつ生じる変化は気づきにくいものです。メンタルの問題はともすると自己責任にされがちで、世の中から余裕と寛容さが失われ、生きづらさを感じている人が増えているように思います。私たちは誰かのつらさに気づいて働きかけることができます。自分自身や身近な人のこころの健康について考える際のヒントにしていただけると嬉しいです。

こころのピンチに気づく

周囲の方で、以前と違うことはありませんか?
①服装、体型、表情など、外見に違和感がありませんか? 
②愚痴、苛立ち、攻撃的・他罰的な発言、トラブルなどは増えていませんか? 
③タバコ・アルコール・ギャンブル、過食などの対処行動が増えていませんか? 
④ぼんやりする、ミスが増える、交流を避ける、遅刻・早退・欠席が増える、外出しないでひきこもる、活動性が低下する、といった変化はありませんか? 
⑤だるさ、疲れやすさ、不眠、食欲の増減、頭痛や肩こり、動悸やめまい、胃の不快感や便秘・下痢など、体調不良を訴えていませんか?

声かけをする

気にかけているという気持ちを伝えるだけでも構いません。親しい関係であれば、英語の挨拶 “How are you?”や“How you doing?” を真似て、「最近どう?順調?」みたいに軽く尋ねてみるだけでも構いません。明らかに具合が悪そうなら、「何かあったの?」「どうしたの?」「しっかり眠れている?」「ちゃんと食べられている?」などと具体的に尋ねてみてもいいと思います。(単に「大丈夫?」と尋ねてしまうと、心配をかけたくなくて「大丈夫!」との答えを引き出してしまうかもしれませんね。)

話をちゃんと聴く

急いで解決しようとしなくてもいいです。安心して話してもらえるよう、落ち着いた環境で話をしましょう。悩みを打ち明けられた時には、聴くことに専念して、否定や批判をせず言葉をそのまま受け止めましょう。つまり善悪を決めつけないで相手の気持ちを尊重するということです。うまく言葉で表現できないとき、余計なアドバイスをされるより、沈黙に寄り添ってもらえるほうが本人にとってずっと癒しになると思います。頷いて相槌を打ったり、オウム返しで構わないので訴えを繰り返したり、理解した内容を確認しながら聴くことができれば、本人はより話しやすく感じることでしょう。

つなぎ・見守り

相談されたことを一人で抱え込まないでください。もし本人の訴えや表情や話し方などから切羽詰まっているようでしたら、相談窓口・相談機関の情報を提供してください。支援につなげることで本人をピンチから救うことができるかもしれません。その際、「見捨てられた」と本人に誤解されないよう、関わり続けることも伝えるとよいでしょう。

おわりに

メンタルの問題は周囲の環境、特に人間関係から影響を受けます。「和して同ぜず」。調和を大切にしつつ多様性を受け入れ、「One for All, All for One」といえるような互いに尊重しあえる風通しの良い職場チームで、無理のない労働、持続可能な働き方、持続可能な生活を目指していきたいものです。


(執筆)こころの健康相談センター 精神科医

このページへのお問合せ

健康福祉局障害福祉保健部こころの健康相談センター  ※相談窓口は【こころの健康に関するご相談】(内部リンク)へ。

電話:045-671-4455(代表)※この番号は相談専用ではありません。

電話:045-671-4455(代表)※この番号は相談専用ではありません。

ファクス:045-662-3525

メールアドレス:kf-kokoro@city.yokohama.jp

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