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ウルグアイのこどもの定期予防接種について

■この記事は教科書的、文献的な内容についてまとめ、多くの方が参考にしていただけるよう掲載しています。必ずしも最新の情報を提供するものではありません。■なお、本件に関して専門に研究している職員は配置されていないため、個別相談には対応しかねます。 ■渡航等に際して、当該国の最新情報や、接種対象、接種方法等の詳細が必要な場合は、外務省ホームページや大使館などで事前にご確認ください。

最終更新日 2019年8月15日

こどもの定期予防接種のウルグアイと日本との違いについて

本稿では、ウルグアイ東方共和国(Oriental Republic of Uruguay)のこどもの定期予防接種について触れます。まず、ウルグアイ(宇柳貝)のこどもの定期予防接種と日本のこどもの定期予防接種との違いを見てみましょう。

両国とも定期予防接種として実施している予防接種もありますが、一方の国でしか定期予防接種として実施していない予防接種もあります。表にまとめると、下の表1のとおりです。

表1. こどもの定期予防接種のウルグアイと日本との違い
実施状況ウルグアイで実施ウルグアイで未実施
日本で実施結核(BCG)、
ジフテリア・破傷風百日咳
ポリオ
麻疹風疹
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症
B型肝炎、
肺炎球菌感染症
水痘
ヒトパピローマウイルス16型・18型による子宮頸部癌、外陰癌、
膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマ
(*)
日本脳炎
日本で未実施流行性耳下腺炎(ムンプス)
A型肝炎
インフルエンザ
髄膜炎菌感染症
黄熱
ロタウイルスによる
感染性胃腸炎

*: HPVワクチンについて、ウルグアイ、日本とも女子のみ対象。

こどもの定期予防接種として、ウルグアイで実施されず日本で実施されているものとしては、日本脳炎があります。反対に、こどもの定期予防接種として、日本で実施されずウルグアイで実施されているものとしては、流行性耳下腺炎(ムンプス)A型肝炎インフルエンザがあります。

多数のワクチンを混合したワクチン製剤がウルグアイでは見られます。たとえば、ジフテリア・破傷風・百日咳のワクチン(DTwP)、B型肝炎のワクチン(HepB)、ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)のワクチン(Hib)を混合したワクチン(DTwP-HepB-Hib:[スペイン語:西語]DPT-HB-Hib)があります。三つのワクチンが混合されたワクチンがあれば、個々のワクチンではそれぞれ1回ずつだと3回の接種が必要なところ、三つのワクチンが混合されたワクチンでは1回の接種で済むことになります。接種回数が少なくなれば、こどもが注射で痛い思いをする回数も少なくなります。また、接種スケジュールの設定も容易になります。

日本でも混合ワクチンが見られます。ジフテリア・破傷風・百日咳の三種混合ワクチン(DTaP)、麻疹・風疹のMRワクチンなどです。ポリオの不活化ワクチン(IPV)についても、ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオの、四種混合ワクチン(DTaP/IPV)が2012年11月から新たに使われるようになりました。

ウルグアイのこどもの定期予防接種スケジュールについて

ウルグアイのこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2017年)は、下の表2のとおりです。

表2.ウルグアイのこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2017年)
接種時期予防する感染症接種するワクチン(英字略語表記等)
出生時BCGワクチン(結核)BCG(1回接種: 体重2500g未満では接種不可。4歳まで接種可能。)
生後2ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(1回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症Hib(1回目)*
B型肝炎HepB(1回目)*
ポリオ不活化ワクチンIPV(1回目)
肺炎球菌感染症PCV13(13価肺炎球菌結合型ワクチン、1回目)
生後4ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(2回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症Hib(2回目)*
B型肝炎HepB(2回目)*
ポリオ不活化ワクチンIPV(2回目)
肺炎球菌感染症PCV13(13価肺炎球菌結合型ワクチン、2回目)
生後6ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(3回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症Hib(3回目)*
B型肝炎HepB(3回目)*
ポリオ不活化ワクチンIPV(3回目)
生後6ヶ月~5歳インフルエンザIIV(初年度は4週間以上の間隔で2回接種。翌年度からは毎年度1回接種)
生後12ヶ月肺炎球菌感染症PCV13(13価肺炎球菌結合型ワクチン、3回目)
麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹MMR(1回目)
水痘Varicella(1回目)
生後15ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(4回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症Hib(4回目)*
B型肝炎HepB(4回目)*
ポリオ不活化ワクチンIPV(4回目)
A型肝炎HepA(1回目)
生後21ヶ月A型肝炎HepA(2回目)
5歳麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹MMR(2回目)
水痘Varicella(2回目)
ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(5回目)
12歳破傷風・ジフテリア・百日咳Tdap(1回接種:後は10年毎にTd接種繰り返し)
12歳
[女子のみ]
ヒトパピローマウイルス16型・18型による子宮頸部癌、外陰癌、膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマHPV4(1回目)**
HPV4(2回目:1回目の6ヶ月後)**
妊婦インフルエンザIIV(1回接種)
ジフテリア・破傷風百日咳Tdap(妊娠28-36週に1回接種)
65歳以上インフルエンザIIV(毎年1回接種)
肺炎球菌感染症PPSV23(23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチン、1回接種)

*:ウルグアイでは、DTwP-HepB-Hib([西語]DPT-HB-Hib)という5種混合ワクチン([西語]Pentavalente)で接種されます。
**:ウルグアイでは、2017年6月1日から、14歳以下についてHPV4の接種回数が3回(0-2-6ヶ月)から2回(0-6ヶ月)に変更されました。15歳以上については、従来通り3回(0-2-6ヶ月)のままです。

複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、複数のワクチン製剤を同じ注射器に吸い上げて混合して用いるようなことをしては、いけません。それぞれのワクチン製剤を別々の注射器に吸い上げて、できるだけ離れた部位に接種します。たとえば、一方のワクチンを右腕に接種したら、もう一方のワクチンを左腕に接種するというように接種します。限られた部位に接種しなければならない場合でも、接種部位は2.5cm以上離します。複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、接種部位が区別できるように、それぞれの接種部位について、接種の記録に、より詳細な記述が必要です。

ウルグアイにおけるスペイン語のワクチンの略語表記について

スペイン語はウルグアイの公用語です。ウルグアイにおけるスペイン語のワクチンの略語表記については、下の表3のとおりです。英語のワクチンの略語表記と一致するものもあれば一致しないものもあり、スペイン語(西語)の接種の記録を見るときなどには注意が必要です。

表3.ウルグアイにおけるスペイン語のワクチンの略語表記
西語略称西語表記(vacuna contra ---)日本語表記英語略称
DT
(doble bacteriana)
toxoide doble, contra difteria y tetanos (infantil)細菌二種混合トキソイド(ジフテリア・破傷風;乳幼児用)DT
dT
(doble bacteriana)
toxoide doble, contra difteria y tetanos (adolescente, adulto)細菌二種混合トキソイド(破傷風・ジフテリア;思春期、成人用)dT
DPT
(triple bacteriana)
vacuna triple bacteriana(antidifteria-antipertussis celulas completas-antitetanica)細菌三種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳[全菌体]・破傷風):乳幼児用DTwP
dpaT
(triple bacteriana)
Vacuna triple bacteriana(antidifteria-antipertussis acelular-antitetanica)細菌三種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳[無菌体]・破傷風):成人・思春期用Tdap
VPIまたはPoliovacuna anti-poliomielitica inactivadaポリオ不活化ワクチンIPV
VPOvacuna anti-poliomielitica via oralポリオ経口生ワクチンOPV
HibVacuna contra Haemophilus influenzae tipo bヘモフィルス-インフルエンザb型菌Hib
HBvacuna contra la hepatitis BB型肝炎ワクチンHep B
HAvacuna contra la hepatitis AA型肝炎ワクチンHep A
neumococoまたはVCN (13Vまたは13)Vacuna conjugada contra el neumococo (13 serotipos: 13valente)(13価)肺炎球菌結合型ワクチンPCV(13)
neumococoまたはVPN (23Vまたは23)Vacuna polisacarida contra el neumococo (23 serotipos: 23valente)(23価)肺炎球菌ポリサッカライドワクチンPPSV(23)
またはPPV(23)
VPHVacuna recombinante tetravalente contra el Virus del Papiloma Humano - VPH(Tipos 6, 11, 16 y 18)(4価)ヒト-パピローマウイルスワクチンHPV(4)
SRP
(triple viral)
vacuna triple viral, contra sarampion, rubeola y parotiditis(paperas)麻疹風疹流行性耳下腺炎(ムンプス)(ウイルス三種混合ワクチン)MMR
varicelavacuna anti-varicela水痘Var
FAまたはAMAFiebre amarilla(vacuna antiamarilica)黄熱YFV
BCGVacuna BCG(Bacilo de Calmette y Guerin)[TBC: tuberculosis]BCGワクチン[結核]BCG
antigripalvacuna antigripal(vacuna contra la gripe)インフルエンザワクチンIV
pentavalente
(DPT-HB-Hib)
vacuna pentavalente (de celulas completas)五種混合ワクチン(全菌体)DTwP-HepB-Hib

ウルグアイは、南アメリカ大陸の中東部に位置します。南方面で大西洋に面します。北東方面でブラジルと、西方面でアルゼンチンと国境を接します。

関連事項

各国の予防接種

予防接種法とインフルエンザ予防接種(日本)

参考文献

  1. WHO Vaccine Preventable Diseases Monitoring System: Immunization schedules by antigen.
    全世界の国々の予防接種スケジュール(外部サイト)(WHO) : (英語)。
  2. 世界の医療事情(外部サイト) - 日本国外務省; ウルグアイ(外部サイト):(日本語)。
  3. ウルグアイ公衆衛生省(外部サイト)(MSP: Ministerio de Salud Publica)、
    インフルエンザ予防接種-キャンペーン2016(外部サイト)
    esquema de vacunacion(外部サイト)(国の2016年予防接種スケジュール:jpg画像版)
    esquema de vacunacion(外部サイト)(国の2014年予防接種スケジュール)
    vacunas(外部サイト)(ワクチン)
    「HPVワクチン接種回数3回から2回に」(外部サイト)(2017年6月5日付ニュース): (スペイン語).
  4. CHLA-EP(外部サイト)(Comision Honoraria para la Lucha Antituberculosa y Enfermedades Prevalentes:ウルグアイ-結核・感染症予防名誉委員会):
    ウルグアイ-ワクチン関係情報(外部サイト)

2017年6月7日初掲載

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電話:045-370-9237

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