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ウクライナのこどもの定期予防接種について

最終更新日 2018年8月27日

こどもの定期予防接種のウクライナと日本との違いについて

本稿では、ウクライナのこどもの定期予防接種について触れます。まず、ウクライナのこどもの定期予防接種と日本のこどもの定期予防接種との違いを見てみましょう。

両国で定期予防接種として実施している予防接種もありますが、一方の国でしか定期予防接種として実施していない予防接種もあります。表にまとめると、下の表1のとおりです。

表1. こどもの定期予防接種のウクライナと日本との違い
 ウクライナのこどもの定期予防接種
実施実施せず
日本のこどもの定期予防接種実施ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症
結核(BCG)、
ジフテリア・破傷風百日咳
ポリオ
麻疹風疹
B型肝炎
日本脳炎
肺炎球菌感染症
水痘
ヒトパピローマウイルス16型・18型による子宮頸部癌、外陰癌、膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマ(*)
実施せず流行性耳下腺炎(ムンプス)髄膜炎菌感染症
ロタウイルスによる感染性胃腸炎
A型肝炎
インフルエンザ
*: HPVワクチンについて、日本では女子のみ対象。

こどもの定期予防接種として、ウクライナで実施されず日本で実施されているものとしては、日本脳炎肺炎球菌感染症水痘ヒトパピローマウイルス16型・18型による子宮頸部癌、外陰癌、膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマがあります。反対に、こどもの定期予防接種として、日本で実施されずウクライナで実施されているものとしては、流行性耳下腺炎(ムンプス)があります。

多数のワクチンを混合したワクチン製剤がウクライナでは見られます。たとえば、ジフテリア・破傷風・百日咳のワクチン(DTaP)、ポリオの不活化ワクチン(IPV)、ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)のワクチン(Hib)を混合したワクチン(DTaP-IPV-Hib)があります。三つのワクチンが混合されたワクチンがあれば、個々のワクチンではそれぞれ1回ずつだと3回の接種が必要なところ、三つのワクチンが混合されたワクチンでは1回の接種で済むことになります。接種回数が少なくなれば、こどもが注射で痛い思いをする回数も少なくなります。また、接種スケジュールの設定も容易になります。

日本でも混合ワクチンが使われてきました。ジフテリア・破傷風・百日咳の三種混合ワクチン(DTaP)、麻疹・風疹のMRワクチンなどです。ポリオの不活化ワクチン(IPV)についても、ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオの、四種混合ワクチン(DTaP/IPV)が2012年11月から日本でも新たに使われるようになりました。

ウクライナのこどもの定期予防接種スケジュールについて

ウクライナのこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2016年)は、下の表2-1のとおりです。

表2-1. ウクライナのこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2016年)
接種時期予防する感染症接種するワクチン(英字略語表記等)
出生時B型肝炎HepB(1回目:出生から24時間以内に接種)
生後3-5日結核BCG(1回目)
生後1ヶ月B型肝炎HepB(2回目)
生後2ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(1回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(1回目)*
ポリオ不活化ワクチンIPV(1回目)*
生後4ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(2回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(2回目)*
ポリオ不活化ワクチンIPV(2回目)*
生後6ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(3回目)
ポリオ経口生ワクチンOPV (1回目)
B型肝炎HepB(3回目)
生後12ヶ月麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹MMR(1回目)
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(3回目)
生後18ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(4回目)
ポリオ経口生ワクチンOPV (2回目)
6歳ジフテリア・破傷風DT(1回接種)
ポリオ経口生ワクチンOPV (3回目)
麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹MMR(2回目)
7歳結核BCG(2回目:ツベルクリン検査陰性の場合に接種)
14歳ポリオ経口生ワクチンOPV (4回目)
16歳(、26歳、36歳、46歳、56歳)ジフテリア・破傷風dT(1回目:後は10年毎に1回接種繰り返し)
*:ウクライナでは、DTaP-Hib-IPVという5種混合ワクチンで接種されます。

ウクライナのこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2013年)は、下の表2-2のとおりでした。

表2-2. ウクライナのこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2013年)
接種時期予防する感染症接種するワクチン(英字略語表記等)
出生時B型肝炎HepB(1回目:出生から24時間以内に接種)
生後3-5日結核BCG(1回目)
生後1ヶ月B型肝炎HepB(2回目)
生後3ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(1回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(1回目)*
ポリオ不活化ワクチンIPV(1回目)*
生後4ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(2回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(2回目)*
ポリオ不活化ワクチンIPV(2回目)*
生後5ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(3回目)
ポリオ経口生ワクチンOPV (1回目)
生後6ヶ月B型肝炎HepB(3回目)
生後12ヶ月麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹MMR(1回目)
生後18ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(4回目)
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(3回目)
ポリオ経口生ワクチンOPV (2回目)
6歳ジフテリア・破傷風DT(1回接種)
ポリオ経口生ワクチンOPV (3回目)
麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹MMR(2回目)
7歳結核BCG(2回目:ツベルクリン検査陰性の場合に接種)
14歳ジフテリア・破傷風dT(1回目)
ポリオ経口生ワクチンOPV (4回目)
18歳ジフテリア・破傷風dT(2回目)
*:ウクライナでは、DTwP-Hib-IPVという5種混合ワクチンで接種されます。上記以外の生後5ヶ月及び生後18ヶ月でもDTwP-Hib-IPVが接種されることがあります。

複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、複数のワクチン製剤を同じ注射器に吸い上げて混合して用いるようなことをしては、いけません。それぞれのワクチン製剤を別々の注射器に吸い上げて、できるだけ離れた部位に接種します。たとえば、一方のワクチンを右腕に接種したら、もう一方のワクチンを左腕に接種するというように接種します。限られた部位に接種しなければならない場合でも、接種部位は2.5cm以上離します。複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、接種部位が区別できるように、それぞれの接種部位について、接種の記録に、より詳細な記述が必要です。

ウクライナにおけるウクライナ語によるワクチン等の表記について

ウクライナは、東ヨーロッパで、東をロシア、南を黒海、北をベラルーシ、西をポーランドスロバキアハンガリールーマニアモルドバに囲まれた国です。このウクライナにおける公用語は、ウクライナ語です。ウクライナのこどもの定期予防接種のワクチン等のウクライナ語による表記については、下の表3、表4、表5、表6のとおりです。日本語の表記も併記しました。

表3 ウクライナのこどもの定期予防接種のワクチン等(ウクライナ語・日本語対照表記)

表4 ウクライナのこどもの定期予防接種のワクチン等(ウクライナ語・日本語対照表記)

表5 ウクライナのこどもの定期予防接種のワクチン等(ウクライナ語・日本語対照表記)

表6 ウクライナのこどもの定期予防接種のワクチン等(ウクライナ語・日本語対照表記)

関連事項

各国の予防接種

予防接種法とインフルエンザ予防接種(日本)

参考文献

  1. WHO Vaccine Preventable Diseases Monitoring System: Immunization schedules by antigen.
    全世界の国々の予防接種スケジュール(外部サイト)(WHO):(英語)。
  2. 欧州CDC(外部サイト)Vaccine schedule platform(外部サイト)(欧州各国の定期予防接種スケジュール) :(英語).
  3. ウクライナ国務省(外部サイト)ウクライナのこどもの定期予防接種スケジュール(外部サイト)(2000年10月31日):(ウクライナ語).
  4. ウクライナ国務省(外部サイト)ウクライナのこどもの定期予防接種スケジュール等(外部サイト)(2011年9月16日):(ウクライナ語).
  5. ウクライナのこどもの定期予防接種スケジュール等(外部サイト)(2011年9月16日):(ウクライナ語).
  6. NGO「ワクチン接種の親たち(外部サイト)」:ウクライナのこどもの定期予防接種スケジュール(外部サイト)(2016年):(ウクライナ語).

2014年3月12日初掲載
2017年1月27日増補改訂

このページへのお問合せ

健康福祉局衛生研究所感染症・疫学情報課

電話:045-370-9237

電話:045-370-9237

ファクス:045-370-8462

メールアドレス:kf-eiken@city.yokohama.jp

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