このページの先頭です

ルワンダのこどもの定期予防接種について

最終更新日 2019年7月12日

こどもの定期予防接種のルワンダと日本との違いについて

本稿では、ルワンダ共和国(Republic of Rwanda)のこどもの定期予防接種について触れます。まず、ルワンダのこどもの定期予防接種と日本のこどもの定期予防接種との違いを見てみましょう。

両国で定期予防接種として実施している予防接種もありますが、一方の国でしか定期予防接種として実施していない予防接種もあります。表にまとめると、下の表1のとおりです。

表1. こどもの定期予防接種のルワンダと日本との違い
実施状況ルワンダで実施ルワンダで未実施
日本で実施ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症
結核(BCG)、
ジフテリア・破傷風百日咳
ポリオ
麻疹
風疹
B型肝炎、
肺炎球菌感染症
ヒトパピローマウイルス16型・18型による子宮頸部癌、外陰癌、膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマ(*)
日本脳炎
水痘
日本で未実施ロタウイルスによる感染性胃腸炎流行性耳下腺炎(ムンプス)
髄膜炎菌感染症
A型肝炎
インフルエンザ
黄熱

*: HPVワクチンについて、日本、ルワンダとも女子のみ対象。

こどもの定期予防接種として、ルワンダで実施されず日本で実施されているものとしては、日本脳炎水痘があります。反対に、こどもの定期予防接種として、日本で実施されずルワンダで実施されているものとしては、ロタウイルスによる感染性胃腸炎があります。

多数のワクチンを混合したワクチン製剤がルワンダでは見られます。たとえば、ジフテリア・破傷風・百日咳のワクチン(DTwP)、ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)のワクチン(Hib)、B型肝炎のワクチン(HepB)を混合したワクチン(DTwP-Hib-HepB)があります。三つのワクチンが混合されたワクチンがあれば、個々のワクチンではそれぞれ1回ずつだと3回の接種が必要なところ、三つのワクチンが混合されたワクチンでは1回の接種で済むことになります。接種回数が少なくなれば、こどもが注射で痛い思いをする回数も少なくなります。また、接種スケジュールの設定も容易になります。

日本でも混合ワクチンが使われてきました。ジフテリア・破傷風・百日咳の三種混合ワクチン(DTaP)、麻疹・風疹のMRワクチンなどです。ポリオの不活化ワクチン(IPV)についても、ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオの、四種混合ワクチン(DTaP-IPV)が2012年11月から日本でも新たに使われるようになりました。

ルワンダのこどもの定期予防接種スケジュールについて

ルワンダのこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2016年)は、下の表2のとおりです。
ルワンダは、DTwP-Hib-HepBという5種混合ワクチンを2002年に定期予防接種に導入しました。
肺炎球菌結合型ワクチン(PCV)については、2009年4月に7価ワクチン(PCV7)を定期予防接種に導入し、2011年に13価ワクチン(PCV13)に変更しました。
ルワンダは、2011年3月に、小学校6年生(11-12歳)の女子を対象に、ヒトパピローマウイルスワクチンを定期予防接種に導入しました。
ルワンダは、ロタウイルスワクチン(RV)を2012年5月に定期予防接種に導入しました。
2013年3月、麻疹風疹混合ワクチン(MR)をルワンダは定期予防接種に導入しました。
ルワンダは、2016年8月1日にポリオ経口生ワクチン(OPV)を3価ワクチン(3vOPV)から2価ワクチン(2vOPV)に変更しました。2016年11月にポリオ不活化ワクチン(IPV)を定期予防接種に導入しました。

表2.
ルワンダのこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2016年)
接種時期予防する感染症接種するワクチン(英字略語表記等)
出生時結核BCG(1回接種)
2価ポリオ経口生ワクチン2vOPV(1回目)
生後6週ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(1回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(1回目)*
B型肝炎HepB(1回目)*
13価肺炎球菌結合型ワクチンPCV13(1回目)
2価ポリオ経口生ワクチン2vOPV(2回目)
ロタウイルスワクチンRV5(1回目)
生後10週ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(2回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(2回目)*
B型肝炎HepB(2回目)*
13価肺炎球菌結合型ワクチンPCV13(2回目)
2価ポリオ経口生ワクチン2vOPV(3回目)
ロタウイルスワクチンRV5(2回目)
生後14週ジフテリア・破傷風百日咳DTwP(3回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(3回目)*
B型肝炎HepB(3回目)*
13価肺炎球菌結合型ワクチンPCV13(3回目)
ポリオ不活化ワクチンIPV(1回接種)**
2価ポリオ経口生ワクチン2vOPV(4回目)
ロタウイルスワクチンRV5(3回目)
生後9ヶ月麻疹風疹MR(1回目)
生後15ヶ月麻疹風疹MR(2回目)
12歳女子ヒトパピローマウイルス16型・18型による子宮頸部癌、外陰癌、膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマHPV(1回目:女子のみ)
HPV(2回目:1回目の2ヶ月後)
HPV(3回目:1回目の6ヶ月後)
妊婦破傷風トキソイドTT(1回目[妊娠中])
TT(2回目:1回目の1ヶ月後[妊娠中])
TT(3回目:2回目の6ヶ月後)
TT(4回目:3回目の1年後)
TT(5回目:4回目の1年後)
*:ルワンダでは、DTwP-Hib-HepBという5種混合ワクチンで接種されます。
**: ポリオ不活化ワクチン(IPV)は2016年11月にルワンダで定期予防接種に導入されました。

複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、複数のワクチン製剤を同じ注射器に吸い上げて混合して用いるようなことをしては、いけません。それぞれのワクチン製剤を別々の注射器に吸い上げて、できるだけ離れた部位に接種します。たとえば、一方のワクチンを右腕に接種したら、もう一方のワクチンを左腕に接種するというように接種します。限られた部位に接種しなければならない場合でも、接種部位は2.5cm以上離します。複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、接種部位が区別できるように、それぞれの接種部位について、接種の記録に、より詳細な記述が必要です。

ルワンダにおける英語によるワクチン等の表記について

ルワンダは、アフリカ大陸中央部において、西をコンゴ民主共和国、北をウガンダ、東をタンザニア、南をブルンジに囲まれた国です。このルワンダにおける公用語は、ルワンダ語、フランス語、英語です。ルワンダ政府の英語表記のホームページがあります。

関連事項

各国の予防接種

予防接種法とインフルエンザ予防接種(日本)

参考文献

  1. WHO Vaccine-Preventable Diseases: Monitoring System. global summary.
    全世界の国々の予防接種(外部サイト)(WHO):(英語)。
  2. 欧州CDC(ECDC)(外部サイト)Vaccine schedule platform(外部サイト)(欧州各国の定期予防接種スケジュール) :(英語).
  3. ルワンダ-健康省(外部サイト):
    *「ルワンダが2価ポリオ生ワクチンを採用(外部サイト)」2016年4月4日。
    *「母子健康週間(外部サイト)」2015年3月28日。
    *「子宮頸部癌防止(外部サイト)」2013年9月3日。
    ルワンダの予防接種計画2013-2017(外部サイト) [pdf:657KB] (PDF版):(英語).
  4. 外務省;渡航関連情報(外部サイト)在外公館医務官情報(外部サイト)ルワンダ(外部サイト)」:(日本語).
  5. GAVI(外部サイト)(ワクチンと予防接種のための世界同盟):ルワンダ(外部サイト)
    ルワンダでの学童女子に対するHPVワクチン接種(外部サイト)、2016年4月4日
    ルワンダでロタウイルスワクチン導入(外部サイト)、2012年5月25日
    予防接種に伴う保健所の活動(外部サイト)、2011年3月8日
    ルワンダで肺炎球菌ワクチン導入(外部サイト)、2009年4月24日 :(英語).
  6. ユニセフ-ルワンダ(外部サイト)
    母子健康週間(外部サイト)(1-15歳の駆虫、6-59か月児へのビタミンA、妊婦への葉酸、手洗い等), 2015年11月2日.
    ブルンジからの難民キャンプでポリオ・麻疹の予防接種(外部サイト), 2015年5月23日.
    ルワンダでMRワクチン導入(外部サイト), 2013年5月13日.
    ルワンダでロタウイルスワクチン導入(外部サイト), 2012年5月25日.
    ロタウイルスワクチン導入のための冷蔵庫の配置(外部サイト), 2012年3月29日.
    ルワンダで肺炎球菌ワクチン導入(外部サイト), 2009年3月27日.:(英語).
  7. Maurice Gatera, Sunil Bhatt, Fidele Ngabo, Mathilde Utamuliza, Hassan Sibomana, Corine Karema, Cathy Mugeni, Cameron T. Nutt, Sabin Nsanzimana, Claire M. Wagner; Successive introduction of four new vaccines in Rwanda: High coverage and rapid scale up of Rwanda's expanded immunization program from 2009 to 2013(外部サイト) [pdf:802KB] ; Vaccine, Volume 34, Issue 29, p. 3420-3426.(PDF版)
    http://dx.doi.org/10.1016/j.vaccine.2015.11.076(外部サイト)

2017年2月21日初掲載

このページへのお問合せ

健康福祉局衛生研究所感染症・疫学情報課

電話:045-370-9237

電話:045-370-9237

ファクス:045-370-8462

メールアドレス:kf-eiken@city.yokohama.jp

前のページに戻る

ページID:750-215-196

先頭に戻る