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中華人民共和国(マカオ特別行政区)のこどもの定期予防接種について

■この記事は教科書的、文献的な内容についてまとめ、多くの方が参考にしていただけるよう掲載しています。必ずしも最新の情報を提供するものではありません。■なお、本件に関して専門に研究している職員は配置されていないため、個別相談には対応しかねます。 ■渡航等に際して、当該国の最新情報や、接種対象、接種方法等の詳細が必要な場合は、外務省ホームページや大使館などで事前にご確認ください。

最終更新日 2019年8月27日

こどもの定期予防接種の中華人民共和国(マカオ特別行政区)と日本との違いについて

本稿では、中華人民共和国(マカオ特別行政区)のこどもの定期予防接種について触れます。まず、中華人民共和国(マカオ特別行政区)のこどもの定期予防接種と日本のこどもの定期予防接種との違いを見てみましょう。

澳門(マカオ)でも日本でも定期予防接種として実施している予防接種もありますが、一方の国でしか定期予防接種として実施していない予防接種もあります。表にまとめると、下の表1のとおりです。

表1.こどもの定期予防接種の中華人民共和国(マカオ特別行政区)と日本との違い
実施状況中華人民共和国(マカオ特別行政区)で実施中華人民共和国
(マカオ特別行政区)で未実施
日本で実施結核(BCG)、
ジフテリア・破傷風百日咳
ポリオ
麻疹風疹
肺炎球菌感染症
水痘
ヒトパピローマウイルス16型・18型による子宮頸部癌、外陰癌、膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマ(*)、
B型肝炎、
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症
日本脳炎
日本で未実施流行性耳下腺炎(ムンプス)
インフルエンザ(**)
髄膜炎菌感染症
A型肝炎
ロタウイルスによる感染性胃腸炎

*: HPVワクチンについては、日本、マカオとも女子のみ対象。
**: インフルエンザについては、マカオでは、生後6ヶ月以上18歳未満が対象。

こどもの定期予防接種として、中華人民共和国(マカオ特別行政区)で実施されず日本で実施されているものとしては、日本脳炎(JapEnc)があります。反対に、こどもの定期予防接種として、日本で実施されず中華人民共和国(香港特別行政区)で実施されているものとしては、流行性耳下腺炎(ムンプス)インフルエンザがあります。
日本でも混合ワクチンが使われてきました。ジフテリア・破傷風・百日咳の三種混合ワクチン(DTaP)、麻疹・風疹のMRワクチンなどです。ポリオの不活化ワクチン(IPV)についても、ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオの、四種混合ワクチン(DTaP/IPV)が2012年11月から日本でも新たに使われるようになりました。

中華人民共和国(マカオ特別行政区)のこどもの定期予防接種スケジュールについて

中華人民共和国(マカオ特別行政区)のこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2018年から)は、下の表2のとおりです。
2018-19年冬季のインフルエンザワクチンについては、生後6か月から18歳未満のこども、50歳以上の大人、妊婦、慢性疾患患者、BMIが30以上の肥満の人、保健医療従事者、介護施設の住人・スタッフを対象に無料の接種が行われます。保健所(衛生中心: Health Centre)は学校などで生徒・教員対象の集団接種を設定します。

表2.中華人民共和国(マカオ特別行政区)のこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2018年から)
接種時期予防する感染症接種するワクチン(英字略語表記等)
出生時B型肝炎HepB(1回目)
結核BCG(1回接種)
生後1ヶ月B型肝炎HepB(2回目)
生後2ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(1回目)
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症Hib(1回目)
ポリオIPV(1回目)
肺炎球菌結合型ワクチンPCV(1回目)
生後4ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(2回目)
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症Hib(2回目)
ポリオIPV(2回目)
肺炎球菌結合型ワクチンPCV(2回目)
生後6ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(3回目)
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症Hib(3回目)
ポリオIPV(3回目)
肺炎球菌結合型ワクチンPCV(3回目)
B型肝炎HepB(3回目)
生後6ヶ月以上、18歳未満インフルエンザIIV(8歳以下で初めての年は4週間間隔で2回接種。翌年からは毎年1回接種。9歳以上では毎年1回接種。)
生後12ヶ月麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹MMR(1回目)
水痘Var(1回接種)
生後15ヶ月肺炎球菌結合型ワクチンPCV(4回目)
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症Hib(4回目)
生後18ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(4回目)
ポリオIPV(4回目)
麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹水痘MMRV(1回接種)*
小学1年生
(5-7歳)
ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(5回目)またはTdap***
ポリオIPV(5回目)
小学6年生
(10-14歳)
ジフテリア・破傷風百日咳(減量)dTap(1回接種)**
ヒトパピローマウイルス16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型による子宮頸部癌、外陰癌、膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマ(女子のみ)HPV(1回目:女子のみ)
HPV(2回目:女子のみ。1回目の6か月後)
(50歳以上)(インフルエンザ)IIV(毎年1回接種)

*:2017年までは、MMR(2回目)でした。2018年からMMRVとなりました。
**:2017年までは、Td(破傷風・ジフテリア)またはTT(破傷風トキソイド)でした。2018年からTdapとなりました。
***:7歳以上ではDTaPは接種できず、Tdapを接種します。

澳門(マカオ)において、MMRワクチンは、2003年に導入されました。以前は麻疹単独ワクチンでした。ポリオ不活化ワクチンは、2008年に導入されました。以前は経口ポリオ生ワクチンでした。Hibワクチンと水痘ワクチンとは、2007年9月に導入されました。肺炎球菌結合型ワクチンは、2009年9月に導入されました。HPVワクチンは、2013年9月に導入されました。
複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、複数のワクチン製剤を同じ注射器に吸い上げて混合して用いるようなことをしては、いけません。それぞれのワクチン製剤を別々の注射器に吸い上げて、できるだけ離れた部位に接種します。たとえば、一方のワクチンを右腕に接種したら、もう一方のワクチンを左腕に接種するというように接種します。限られた部位に接種しなければならない場合でも、接種部位は2.5cm以上離します。複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、接種部位が区別できるように、それぞれの接種部位について、接種の記録に、より詳細な記述が必要です。

中華人民共和国(マカオ特別行政区)におけるワクチン等の中国語表記について

澳門(マカオ)の公用語は、中国語とポルトガル語です。人民共和国(マカオ特別行政区)のこどもの定期予防接種スケジュールについて中国語による表記については、下の表3、4のとおりです。日本語の表記も併記しました。日本語の表記と一致するものもあれば一致しないものもあり、中華人民共和国(マカオ特別行政区)における中国語の接種の記録を見るときなどには注意が必要です。

表3,マカオにおけるワクチンの中国語表記

表4.マカオにおけるワクチンの中国語表記



関連事項

各国の予防接種

予防接種法とインフルエンザ予防接種(日本)

参考文献

  1. WHO Vaccine Preventable Diseases Monitoring System: Immunization schedules by antigen.
    全世界の国々の予防接種スケジュール(外部サイト)(WHO):(英語)。
  2. 欧州CDC(外部サイト)Vaccine schedule platform(外部サイト)(欧州各国の定期予防接種スケジュール) :(英語).
  3. マカオ特別行政区政府衛生局(外部サイト);(予防接種のページについては、中国語・ポルトガル語・英語の表記のページがあります。):マカオ定期予防接種スケジュール(2018年から)(外部サイト) 季節性インフルエンザ無料予防接種計画(外部サイト):(中国語). マカオ定期予防接種スケジュール(2018年から)(外部サイト):(ポルトガル語)
    マカオ定期予防接種スケジュール(2017年から)(外部サイト):(英語).
  4. マカオ特別行政区政府印刷局(外部サイト)(公報等);(公報等);"衛生局(外部サイト)"分
    マカオ定期予防接種スケジュール(2018年から(外部サイト)):(中国語).

2018年11月27日初掲載

このページへのお問合せ

健康福祉局衛生研究所感染症・疫学情報課

電話:045-370-9237

電話:045-370-9237

ファクス:045-370-8462

メールアドレス:kf-eiken@city.yokohama.jp

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