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ルクセンブルクのこどもの定期予防接種について

■この記事は教科書的、文献的な内容についてまとめ、多くの方が参考にしていただけるよう掲載しています。必ずしも最新の情報を提供するものではありません。■なお、本件に関して専門に研究している職員は配置されていないため、個別相談には対応しかねます。 ■渡航等に際して、当該国の最新情報や、接種対象、接種方法等の詳細が必要な場合は、外務省ホームページや大使館などで事前にご確認ください。

最終更新日 2019年9月11日

こどもの定期予防接種のルクセンブルクと日本との違いについて

本稿では、ルクセンブルク大公国のこどもの定期予防接種について触れます。まず、ルクセンブルクのこどもの定期予防接種と日本のこどもの定期予防接種との違いを見てみましょう。

両国で定期予防接種として実施している予防接種もありますが、一方の国でしか定期予防接種として実施していない予防接種もあります。表にまとめると、下の表1のとおりです。

表1. こどもの定期予防接種のルクセンブルクと日本との違い
実施状況ルクセンブルクで実施ルクセンブルクで未実施
日本で実施ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症
ジフテリア・破傷風百日咳
ポリオ
麻疹風疹
水痘
肺炎球菌感染症
B型肝炎、
ヒトパピローマウイルス16型・18型による子宮頸部癌、外陰癌、膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマ(*)
日本脳炎
結核(BCG)
日本で未実施髄膜炎菌感染症
流行性耳下腺炎(ムンプス)
ロタウイルスによる感染性胃腸炎
A型肝炎
インフルエンザ

*: HPVワクチンについて、ルクセンブルク、日本とも女子のみ対象。

こどもの定期予防接種として、ルクセンブルクで実施されず日本で実施されているものとしては、日本脳炎、結核(BCG)があります。反対に、こどもの定期予防接種として、日本で実施されずルクセンブルクで実施されているものとしては、流行性耳下腺炎(ムンプス)ロタウイルスによる感染性胃腸炎髄膜炎菌感染症があります。

多数のワクチンを混合したワクチン製剤がルクセンブルクでは見られます。たとえば、ジフテリア・破傷風・百日咳のワクチン(DTaP)、ポリオの不活化ワクチン(IPV)、ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)のワクチン(Hib)、B型肝炎のワクチン(HepB)を混合したワクチン(DTaP-IPV-Hib-HepB)があります。四つのワクチンが混合されたワクチンがあれば、個々のワクチンではそれぞれ1回ずつだと4回の接種が必要なところ、四つのワクチンが混合されたワクチンでは1回の接種で済むことになります。接種回数が少なくなれば、こどもが注射で痛い思いをする回数も少なくなります。また、接種スケジュールの設定も容易になります。

日本でも混合ワクチンが使われてきました。ジフテリア・破傷風・百日咳の三種混合ワクチン(DTaP)、麻疹・風疹のMRワクチンなどです。ポリオの不活化ワクチン(IPV)についても、ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオの、四種混合ワクチン(DTaP/IPV)が2012年11月から日本でも新たに使われるようになりました。同様の四種混合ワクチン(DTaP/IPV)がルクセンブルクでも使われています。

ルクセンブルクのこどもの定期予防接種スケジュールについて

ルクセンブルクのこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2017年)は、下の表2のとおりです。

表2.ルクセンブルクのこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2017年)
接種時期予防する感染症接種するワクチン(英字略語表記等)
生後2ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(1回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(1回目)*
ポリオ不活化ワクチンIPV(1回目)*
B型肝炎HepB(1回目)*
13価肺炎球菌結合型ワクチンPCV13(1回目)
ロタウイルスによる感染性胃腸炎RV1(1回目)
生後3ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(2回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(2回目)*
ポリオ不活化ワクチンIPV(2回目)*
B型肝炎HepB(2回目)*
ロタウイルスによる感染性胃腸炎RV1(2回目)
生後4ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(3回目)**
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(3回目)**
ポリオ不活化ワクチンIPV(3回目)**
13価肺炎球菌結合型ワクチンPCV13(2回目)
生後12ヶ月麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹水痘MMRV(1回目)
13価肺炎球菌結合型ワクチンPCV13(3回目)
生後13ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(4回目)*
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)Hib(4回目)*
ポリオ不活化ワクチンIPV(4回目)*
B型肝炎HepB(3回目)*
C群髄膜炎菌結合型ワクチンMCV-C(1回接種)
生後15-23ヶ月麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹水痘MMRV(2回目)
5-6歳ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(5回目)***
ポリオ不活化ワクチンIPV(5回目)***
11-13歳
(女子のみ)
ヒトパピローマウイルス16型・18型による子宮頸部癌、外陰癌、膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマHPV(1回目:女子のみ)
HPV(2回目:1回目の6ヶ月後)
12歳B型肝炎HepB(3回接種[0-1-6ヶ月]:B型肝炎ワクチン接種済みでない者が対象。)
15-16歳ジフテリア・破傷風百日咳dTap(1回接種。後は10年毎に1回接種繰り返し)****
ポリオ不活化ワクチンIPV(6回目。後は10年毎に1回接種繰り返し)****
1980年以降に
生まれた大人
麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹MMR(1回接種:MMRを2回接種済みでない人が対象。)
60歳以上13価肺炎球菌結合型ワクチン及び23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチンPCV13接種の8週間後にPPSV23接種(PPSV23接種先行の場合、1年後にPCV13接種)
65歳以上季節性インフルエンザIIV(毎年1回接種)

*:ルクセンブルクでは、DTaP-Hib-IPV-HepBという6種混合ワクチンで接種されます。
**:ルクセンブルクでは、DTaP-Hib-IPVという5種混合ワクチンで接種されます。
***:ルクセンブルクでは、DTaP-IPVという4種混合ワクチンで接種されます。
****:ルクセンブルクでは、dTap-IPVという4種混合ワクチンで接種されます。15-16歳の後は10年毎に1回接種を繰り返します。

複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、複数のワクチン製剤を同じ注射器に吸い上げて混合して用いるようなことをしては、いけません。それぞれのワクチン製剤を別々の注射器に吸い上げて、できるだけ離れた部位に接種します。たとえば、一方のワクチンを右腕に接種したら、もう一方のワクチンを左腕に接種するというように接種します。限られた部位に接種しなければならない場合でも、接種部位は2.5cm以上離します。複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、接種部位が区別できるように、それぞれの接種部位について、接種の記録に、より詳細な記述が必要です。

ルクセンブルクにおけるフランス語によるワクチン等の表記について

ルクセンブルクは、ヨーロッパで、東方をドイツ、南方をフランス、北方・西方をベルギーに囲まれた内陸の国です。このルクセンブルクにおける公用語は、フランス語、ドイツ語、ルクセンブルク語です。ルクセンブルクのこどもの定期予防接種のワクチン等のフランス語による表記については、下の表3、表4、表5、表6のとおりです。日本語の表記も併記しました。

表3 ルクセンブルクのこどもの定期予防接種のワクチン等(フランス語・日本語対照表記)

表4 ルクセンブルクのこどもの定期予防接種のワクチン等(フランス語・日本語対照表記)

表5 ルクセンブルクのこどもの定期予防接種のワクチン等(フランス語・日本語対照表記)

表6 ルクセンブルクのこどもの定期予防接種のワクチン等(フランス語・日本語対照表記)


関連事項

各国の予防接種

予防接種法とインフルエンザ予防接種(日本)

参考文献

  1. WHO Vaccine-Preventable Diseases: Monitoring System. global summary.
    全世界の国々の予防接種(外部サイト)(WHO):(英語)。
  2. 欧州CDC(外部サイト)Vaccine schedule platform(外部サイト)(欧州各国の定期予防接種スケジュール) :(英語).
  3. ルクセンブルク大公国保健省(外部サイト)
    推奨予防接種(外部サイト)
    ルクセンブルクの定期予防接種スケジュール(外部サイト)
    予防接種の記録(手帳)(外部サイト)
    感染症最高評議会(外部サイト):Le Conseil Superieur des Maladies Infectieuses (CSMI):(フランス語).

2014年2月24日初掲載
2014年2月25日改訂
2015年12月4日改訂
2017年4月13日増補改訂

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電話:045-370-9237

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ファクス:045-370-8462

メールアドレス:kf-eiken@city.yokohama.jp

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